8月21日に行われた不来方賞トライアルの3歳重賞『やまびこ賞』は8頭立て6番人気のアップテンペストが1番人気カクテルライトとの先行争いを制して優勝。岩手では初の重賞タイトルを手にしました。
1番人気カクテルライトが逃げるところをアップテンペストが追う形はひまわり賞と同じ形。ややスローの流れから二頭並んだまま直線に向いた時には優勝はこの二頭の争いかと思われました。
しかし手が動き始めていたカクテルライトに対しアップテンペストはまだ余裕を感じる手応え。坂にかかって脚が止まったカクテルライトを置き去りにし、追い込んできたコイビトサンタらの追撃も振り切ってゴールに飛び込んだアップテンペストのリードは2馬身半。東海地区で付けてきた力を発揮した勝利でした。
2着はコイビトサンタ、3着にはネイチャーミヤビと差し馬勢が飛び込みカクテルライトは4着。結果、不来方賞の出走権のうち二つを牝馬が獲得しています。
8月23日のメインレースは12Rです。B1級ダート1600mの『夢・希望 未来へ前進』。本命は(7)エイシンボールディを採ります。
前走が転入初戦だった同馬は3番手追走から直線で前をきっちり捉える形での勝利。必ずしも戦いやすい条件・展開でない中で勝ちきったのはそれだけ高い地力を持っていると見ていいでしょう。
そしてここはその前走で破った相手がほとんど。今週は前走時よりも流れが落ち着きやすく前残りになりやすいコース傾向が目につくのがやや懸念される材料ですが、自身もコース二度目・この相手関係二度目になる分、立ち回りも計算しやすくなっているでしょう。であれば地力信頼で。
対抗は(2)ファルキートとしました。春からずっとB1級上位組ということは上が詰まっているだけでなく勝ち切れなさもある・・・と見るべきでしょうが、しかしここまでの堅実な戦いぶりは評価できますし経験少ない左回りの盛岡ももはや問題なし。あとは◎を含めて同タイプが多い点をどう捌いていくか。
(4)クレイジーエックスが三番手。ちょっと振れ幅が大きい馬で大敗もありますが、好走した時の走りを見て分かるとおり力を出し切ればしぶとい。前走との◎との差は2馬身と1/4。馬場傾向の違いを考慮すれば巻き返せる位置でしょう。
以下はまず(5)フェアリーモナック。ここのところ一進一退の着順になっているのは力量というよりは展開や馬場傾向の影響でしょう。盛岡ももう一つなのかも。とはいえ力で見劣りしないのは確かなだけに軽視は禁物。(8)ユキノマツシマも名前のイメージとは逆に夏場の方が走るのかなという印象。マイルも問題ない近走の内容ならここでも上位争いに加わってくるでしょう。
●12Rの買い目
馬単(7)=(2)、(7)=(4)、(2)=(4)、(7)→(5)、(7)→(8)
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