30日メインは"GRANDAME-JAPAN2020"2歳シーズン・セミファイナル「第36回プリンセスカップ」(水沢1400m)。
今回、岩手格付けM2だが、データ分析をしたので勝ちそーチャンネルをご覧になってほしい。昨年は休止だったが、過去、北海道4勝、岩手2勝、浦和1勝。強烈なのは2018年、2017年、2014年は1着から3着まですべて北海道勢が独占。
想像していたことだが、圧倒的な層の厚さとレベルを誇る北海道2歳。プリンセスカップのレース結果でも如実に物語っていた。
ただ1番人気が優位かというと、そうではない。優勝は4番人気以内だが、1番人気2勝、2番人気1勝、3番人気2勝、4番人気2勝。2歳には厳しい遠征競馬、そして調子の波が大きいと言われる牝馬。決して順当決着ではなく、穴党にも出番は十分ある。以上のことを頭に入れ、予想展望に入ってみたい。
ラジアントエンティはメンバー最多の4勝馬。デビュー2連勝。そしてグランダムに矛先を変えて園田プリンセスカップ、ラブミーチャン記念を連勝した。
ただ、園田、笠松2戦とも3~4コーナーでもたつき加減となり、鞍上を追わせるシーンがあった。結果は0秒8、1秒1差で圧勝したが、そのあたりが課題。鞍上に2戦騎乗してクセをつかんでいる吉村騎手を指名したのも納得だ。コーナーをうまく立ち回れるかがカギを握る。
ゴールデンヒーラーは3勝2着2回。連対を外したのは芝1000mが合わなかった前々走5着のみ。ダートNo1リュウノシンゲンにはかなわなかったが、北海道交流・知床賞を0秒4差で完勝した。
目につくのはレースセンスの良さ。好位キープから終いもしっかり伸び、完成度の高さは相当なもの。交流戦を勝ったので弾みがついたし、何よりも地の利が武器。2015年、サプライズハッピー以来の地元優勝の期待がかかる。
トンデコパは大種牡馬サウスヴィグラスのラストクロップ(最後世代)。デビューから一貫して逃げの手に出てきたスピードを身上とする。重賞・フルールカップでも2着に粘った。
不安は1400mの距離。これまで2勝2着2回はすべて門別1000m戦。1500mで0秒4差3着の実績はあるが、最後の粘りが課題。ただ1周1200m、直線約200mの小回り水沢なら持ち味をフルに発揮。マイペースから逃げ込みを狙う。
ルビーブランケットはデビュー戦、2ヵ月休養明けの2戦目と出遅れ。スタートがネックだったが、徐々に解消傾向。3戦目、そして前走の伸びに将来性をうかがわせた。一線級との対戦はないが、成長一途。穴で狙ってみてもおもしろい。
リスカルダメントは新馬戦を大差で圧勝し、JRA札幌・すずらん賞へ挑戦13着。以降も精彩を欠いたが、前走の金沢シンデレラカップで直線猛追してタイム差なし3着。遠征2度目で輸送にも慣れたはず。
◎①ラジアントエンティ
〇③ゴールデンヒーラー
▲②トンデコパ
△⑥ルビーブランケット
△⑩リスカルダメント
<お奨めの1頭>
1R トキノソマリ
阪神ダート1800m・2歳新馬戦で3着確保した実績が光る。今回は7月以来の実戦だが、能力検査を使って態勢も万全
今週29日から舞台は冬の水沢競馬場。年明け1月11日までの約1ヵ月半でラストスパートをかける。
毎回のことだが、開催替わりは人も馬も手探り状態。内が有利か外有利か。先行有利か差し有利か。さらに時計が速いかかかるか。チェック項目が非常に多い。
特に注意を払いたいのは内有利か外が有利か。内有利と踏んでいたら、砂が深くて仇となるケースが少なくない。逆に砂が軽かったら内に入った先行馬が有利。直線200mあまりの水沢なら多少、非力な馬でも逃げ残ることができる。
まずは馬場傾向と時計をしっかりチェックしてほしい。まだ冬期対策のための融雪剤がまかれていないと思うが、融雪剤が雨、雪と混じると粘り強くなるので通常の重、不良馬場とはちょっと違う馬場となる。
一つ基準を作りやすいのは29日第3RのC2十組戦。③ピュアが逃げるだろうから残るようなら内、先行馬が有利。⑥サバイバルボスが差し切れるようなら枠順の有利不利なし。または差し有利の想定ができる。おそらく第3Rがカギとなりそうだ。
29日メインはB1特別「ひいらぎ賞」(水沢1600m)。実力比較に加え、コース替わりも重要なファクターとなる。
カフジリブラはキズナ産駒で中央3戦二けた着順から転入。3歳C2から再スタートを切り、あっさり5連勝。走るたびに成長し続けている感じだった。
重賞・やまびこ賞は相手が大幅に強化されて4着。連勝は5でストップしたが、続く一戦で首位を奪回。以降も3、2、3着にまとめた。
前走は10着に終わったが、JRA交流戦。逃げ切ったウインメテオーラを深追いしすぎたのが誤算だった。地元同士なら首位を奪取できる。
タイトルリーフは夏場に精彩を欠いた時期もあったが、現在5戦連続で連対を継続。1200mから1800mを舞台に好走が目につく。
今回は<3.1.1.1>と最も得意とする水沢1600m戦。本質的にはマイラーと見て間違いない。加えてハイペースなら控える競馬もできるし、スローと見れば先行できるのが強み。
モモイロキッスも安定度抜群。前々走の3歳牝馬重賞・OROオータムティアラは2000mが長く4着に終わったが、前後して毎回馬券対象。前走もアッサリ好位抜け出しを決めた。巧みなレース運びでここでも好勝負必至。
マイティーゴールドは成績安定しないが、道中で脚を貯めることができれば破壊力を発揮。内枠に入った前走2着がその典型だった。今回も同じく内2番枠を引き当て、再現濃厚。流れ次第では単まで考えられる。
アップバングも決め手勝負型。スロー傾向となる1800mでは持ち味が生きないが、1400m~1600mで最大能力を発揮する。前々走・JRA交流でも2着確保なら、一発あって不思議はない。
ララチャンはさすがに上限が見え隠れするが、それでも前走以外は大崩れなし。有力馬がもつれれば連対の可能性。
◎⑥カフジリブラ
〇⑤タイトルリーフ
▲⑨モモイロキッス
△②マイティーゴールド
△⑦アップバング
△⑪ララチャン
<お奨めの1頭>
4R ベッサラビア
6月以来の実戦をモノともせずに転入戦を圧勝。余裕を残して逃げ切りを決め、もう一丁いける
11月23日に行われた今季の盛岡開催最後の重賞『絆カップ』は1番人気ヒガシウィルウィンが優勝。岩手転入後二つ目の重賞タイトルを獲得しました。
1番人気ヒガシウィルウィン、2番人気ランガディア、そして3番人気はパンプキンズ。そのパンプキンズが逃げるところまでは想定通りだったでしょうが、かなりのスローペースの逃げだったのは想定外だったかもしれません。
思わぬスローペースに折り合いに苦心するヒガシウィルウィン。ランガディアも中団で馬群に包まれ思うように動けません。
4コーナーで先頭に立ったヒガシウィルウィンをランガディアも懸命に追い上げますが、上がり勝負で同じ脚色では差は縮まらず、2馬身の差を付けたままヒガシウィルウィンが先着しました。
同馬は南部杯こそ8着に終わりましたが準重賞・すずらん賞、重賞の青藍賞と絆カップと地元馬には負け無しの成績。次走となる予定の桐花賞まで一気に突き進むか?期待は一層大きくなりました。
今日11月24日は今シーズンの盛岡競馬の最終日。通算11開催、7月以降の実質半年間続いた盛岡開催もラストとなります。季節は秋を過ぎすっかり冬の寒さが迫ってきていますが、今季最後の盛岡競馬を忘れずにお楽しみください。
さて今日のメインレースは第12R、A級一組ダート1800mの『2020盛岡ファイナル特別』。本命は、(5)ウインアライバルを採りました。
6月の転入後は初戦こそ大敗を喫したものの2戦目からは安定した走りを見せ始め、A級に上がってからも距離問わず堅実な戦いを続けています。A級では二走前が初白星になりましたが、勝ち馬との差は継続して詰めてきており、A級での相手関係にもすっかり慣れたと判断して良いでしょう。
今回のカギは1800mの距離。四走前に敗戦しており、実際マイルくらいの距離が戦いやすそうな走りをするタイプだとも感じますが、JRA時代には中距離を主戦場にしており距離不得手と決めるにはまだ早いでしょう。またその四走前はスローペースにハマった面もありました。走りが安定している今なら1800mでも勝ち負けを争ってくれるとみます。
対抗は(4)アドマイヤメテオ。マーキュリーカップ以外はそれほど崩れてはおらずむしろ常に好走しているのですが、昨年の今頃ほどの存在感は・・・というのが正直なところ。しかし、過去の戦績を見ると寒くなった頃から調子が上がっていくタイプに思えます。そんな時期ならばもう一段階上の走りが引き出されるかも。
▲は(7)ユイノムサシ。典型的な先行タイプということなのか逃げ切れるか捕まって大敗するかは展開次第。しかし中団あたりからの差しタイプが多いここなら自分の形に持ち込めるパターンに警戒が必要。
(2)アドマイヤテンも勝ち負けの差が大きい近走ですがこの馬も展開次第なのでしょう。距離はこなしているだけに良い方の走りを見せるなら。もう一頭は(8)コスモロングソードを。9月の戦線復帰後の着順こそ後退していますが馬自身は良化してきていた印象。距離は長くとも実績馬の底力に注意。
●12Rの買い目
馬単(5)=(4)、(5)=(7)、(4)=(7)、(5)→(2)、(5)→(8)
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーチャンネル」へ
23日メインは今シーズン盛岡のフィナーレを飾る重賞「第10回絆カップ」(盛岡ダート1600m)。
2011年、東日本大震災の影響で甚大な被害を受けた岩手競馬が復興を祈念して創設。実施日の10月10日同日、マイルチャンピオンシップ南部杯が1回限りで東京競馬場を舞台に実施。またターフビジョンに盛岡の絆カップが映し出され、画面越しに応援したことを思い出す。
今年の焦点はヒガシウィルウィン、ランガディアの初対決で、テーマは"復活"。
ヒガシウィルウィンの足跡は周知のとおりだろう。東京ダービー、JpnI・ジャパンダートダービーを連勝。続くJpnII・浦和記念でも2着を確保し、2017年度のNARグランプリ年度代表馬、最優秀3歳馬に選ばれた。
翌年にはサンタアニタトロフィーを優勝。健在ぶりを誇示したが、以降は勝ち星から遠ざかり2019年7月、門別1800m・A級戦の1勝のみ。自問自答の日々を送っていた。
とはいっても二けた着順に沈んだのは今年2月、フジノウェーブ記念の11着一度のみ。ヒガシウィルウィンはデビューから一貫して抜群の安定感が持ち味。かつての勢いは薄れたが、大崩れはまったくしていない。
それを証明したのが5ヵ月の戦列離脱から岩手入りした初戦の準重賞・すずらん賞。逃げたパンプキンズの2番手をキープし、いつでも交わせる態勢。直線でアッサリ突き抜けるかと思ったが、モタモタして一瞬ヒヤッとさせた。それでも最後はキッチリ捕らえて1着。不満の残る内容だったが、久々もこたえた印象。
しかし、ひと叩きされて一変した。続く青藍賞もパンプキンズの2番手につけたが、直線で鋭く反応して7馬身差。これで健在を誇示してくれた。
前走・南部杯は日本レコード決着。8着も仕方なしだったが、盛岡マイルを1分34秒6で駆け抜け、復活の手ごたえを十分つかんだ。
その後、JBCクラシック、浦和記念挑戦の構想もあったが、地元に専念。絆カップに照準を絞り、万全の態勢で臨む。
ランガディアは中央5勝オープンから鳴り物入りで転入。ダートは移籍直前の総武ステークス16頭立て16着の一度だけ。ダート対応が未知数だったが、周囲の不安を一蹴。赤松杯を9馬身差で圧勝し、地力の違いを見せつけた。
続くシアンモア記念は順調さを欠いたが、それでもエンパイアペガサスとの叩き合いを制して1着。岩手No1を確定させ、一條記念みちのく大賞典は0秒4差で完勝。
マーキュリーカップは初の盛岡、ダートグレードで敷居は高かったが、マスターフェンサーの3着に健闘。2001年、トーホウエンペラー3着以来、19年ぶりに同レースの馬券対象を果たした。
その後は適鞍がなかったため金沢・イヌワシ賞へ遠征。1番人気に支持されたが、猛暑がこたえて3着。それが尾を引いてOROカップも見せ場なく6着に敗れた。以降は休養に専念し、絆カップに合わせて乗り込み十分。No1の座を奪回するため、満を持して登場する。
パンプキンズは準重賞・あすなろ賞で久々の美酒を味わい、メンバーが大幅に緩和された前走を逃げ切ってシーズン2勝目をマーク。青藍賞の着差は決定的だが、きゅう舎は正攻法で攻める一手が方針。逃げてどこまで粘れるか。
フェンドオフは南関東A2から転入して4、3、2着。着実に調子を上げている。パンプキンズが逃げ一辺倒だけに、早めに交わされれば3着台頭の可能性は十分。
スカイサーベルは青藍賞3着。堅実な差し脚を武器とする。ミズサンタイムはメンバーが一気に強化されたが、今季7勝2着6回。充実ぶりは見逃せない。
◎⑤ヒガシウィルウィン
〇②ランガディア
▲⑧パンプキンズ
△①フェンドオフ
△⑨スカイサーベル
△④ミズサンタイム
<お奨めの1頭>
2R パーセプトロン
転入初戦で余裕の逃げ切りを決めて完勝。C2下級ではモノが違い、2連勝はもらった
今週は祝日に合わせて22日(日)から24日(火)の変則開催。そして今シーズンの盛岡競馬がすべて終了。次週から水沢競馬に替わり、岩手競馬はいよいよラストスパートに入る。
何度も記したが、開催替わりは人も馬も手探り状態。不確定要素が多い。なおさら今週3日間の盛岡競馬でがっつり行きたい。
先週(14日~16日)は内が有利。必然的に逃げも有利だったが、中間に激しい雨が降り、高速決着になるのは確実。馬場傾向も変わる可能性が十分あるので、第1Rからしっかりチェックしたい。時計がどれだけ速いか。内有利か、外が届くか。
全体に言えることだが、本命にはあまり迷わなかった。前走タイムが抜けているのが1頭いるので、あとはヒモ捜しの予想となった。ただし10、11Rは若干迷った。果たして結果はどうなるか。
22日メインはオープン「スプリント特別」(盛岡ダート1200m)。距離対応が重要なファクターとなる。
タイセイブラストは中央1勝、南関東B1から転入。初戦の水沢1300m、一戦置いて同条件を快勝。幸先のいいスタートを切った。
間をはさんで盛岡ダート1000m重賞・早池峰スーパースプリントは6着。速い流れにとまどい、エンジンがかかったところがゴール―の印象だった。
しかし、その後は重賞・黒駒賞で2着を確保し、準重賞・すずらん賞3着後、3連勝の快進撃。特に前走・盛岡ダート1400m戦ではコースレコードを塗り替えて絶好調。
今回のダート1200m戦はデビュー2戦目・新潟2歳未勝利(6着)以来、生涯2度目。経験不足が若干不安だが、今の勢いに託す手。先に行きたい馬がそろって先行激化も必至なら距離も克服できると見た。
ツーエムマイスターは中央ダート3勝、芝2勝。重賞でも上位を確保した実績を誇ったが、南関東移籍後は大敗の連続。金沢でも1戦して5秒8差しんがり負け。
正直、岩手で通用するとは思えなかったが、芝からダート1000mに替わった一戦をレコードタイで逃げ切り、続いて芝1000m・ハーベストカップ、OROターフスプリントも逃げ切り勝ちを決めた。
なぜ岩手の水が合ったのか。飯田調教師「自分の競馬ができないとレースを投げてしまうので、短距離を専門に使ってくださいとオーナーに言われました。ワンターンの競馬も合ったんでしょうね」
なるほど、と思った。今回は1ハロン延長されて1200mが舞台。おそらく同型いても逃げの手は確実。マークはきつくなるだろうが、逃げてなんぼのタイプ。気分良く行ければアッサリ4連勝も十分。
スティンライクビーは笠松から再転入初戦の赤松杯で逃げ粘って2着。続くシアンモア記念10着後は積極的に交流へ参戦。北海道SCで7着、クラスターC8着、オーバルスプリント7着に善戦した。
近2走は相手が楽だったが、連続2着。最後の破壊力が欲しいところだが、安定度で上位評価は揺るがない。
ラブバレットは早池峰SS3着後はテンコートレセンでリフレッシュ。5ヵ月の休養から満を持して復帰したが、4着止まり。ひと叩きされて変わり身を見せて健在を誇示できるか。正念場を迎えた。
サマニーは前回快勝。スティンライクビーを並ぶ間もなく交わし、岩手2勝目を飾った。成績安定しないが、ワンターンなら必ずひと脚を使えるタイプ。展開がカギを握る。
ナリタスターワンはOROターフS2着で面目を保ったが、岩手未勝利。格最上位だが、現状は押さえまで。
◎①タイセイブラスト
〇⑨ツーエムマイスター
▲⑫スティンライクビー
△⑪ラブバレット
△⑥サマニー
△⑦ナリタスターワン
<お奨めの1頭>
1R スプリングウェイ
転入戦4着だったが、ここでは時計が抜けている。休み明けを叩かれて変わり身も確実