21日(火)、盛岡ダート2000mを舞台に行われる「第24回マーキュリーカップ」(JpnIII)の枠順が確定した。先週12日から盛岡競馬場はファン入場を再開。無事3日間が行われたことを受け、今週も"有観客競馬"を実施。入場再開後では全国初のダートグレード競走となった。
△①ランガディア
②ディグニファイド
◎③マスターフェンサー
④ヤマショウブラック
△⑤リンノレジェンド
⑥センティグレード
△⑦アポロテネシー
▲⑧ヒストリーメイカー
〇⑨デルマルーヴル
⑩キタノイットウセイ
⑪アリオンダンス
⑫ヨシオ
⑬ナラ
⑭アドマイヤメテオ (印は松尾予想です)
注目はマスターフェンサー、デルマルーヴルの4歳馬2頭。実績ではデルマルーヴルが断然リードだが、ドバイ遠征は中止。帝王賞は選モレでフェブラリーステークス以来の実戦。実力は十二分に認めてもぶっつけが若干割り引き。
一方、マスターフェンサーはオープン入り後、2戦連続でエルデュクラージュの2着に惜敗しているが、今後のビッグレースを狙うためにはマーキュリーカップは是が非でも勝ちたいところ。必勝態勢で臨んだことを重視した。
20日(月)メインは「OROターフ特別」(盛岡芝1600m)。今後のオープン芝戦線を占う意味でも重要な一戦となった。
コスモリョウゲツは昨年6月、中央500万下(1勝クラス)から再転入。いきなり準重賞・かきつばた賞を制し、続く桂樹杯2着から全国交流・OROカップを完勝。
盛岡芝の鬼ぶりを存分に発揮し、元中央オープン馬らを蹴散らした。その後は適鞍がなかったため苦戦の連続。今季も4戦連続で着外に沈んだが、前走4着で良化気配も心強い材料となった。
もちろん盛岡芝は待ちに待った一戦。ロワアブソリュー、ロジチャリス、トミケンスラーヴァなど新興勢力が名乗りをあげたが、ここは盛岡芝の適性を重視するべき。
ロワアブソリューは中央芝6勝をマークしてアーリントンカップ3着、朝日杯FS5着。移籍2戦前、東京新聞杯で10着だったが、優勝プリモシーンに0秒5差。まだまだ戦力になっていることを証明した。
移籍2戦4着から以降2戦8着だったが、やはりパワーの要るダートに手こずった印象。今回のトレードは芝狙いだったことは明白。ここがエンジン全開の条件を迎えた。
しかも勝ち鞍は芝1400mから1800m。1600mは大歓迎だろうし、内有利と言われる絶好の3番枠。好走条件がそろったと見ていいだろう。
マツリダレーベンも盛岡芝の申し子。ダートは3着1回が最高に対し、盛岡芝は<4.2.0.1>。昨年、はまなす賞、サファイア賞、交流・オパールカップと3歳芝で3連勝を飾った。
秋はOROカップを目指していたが、脚部不安のため戦列離脱。12月復帰後はすべて二けた着順だが、陣営は折り込み済み。今回の芝の伏線と捕えている。
芝を舞台に古馬対戦は初めてだが、コスモリョウゲツと時計的には遜色なし。まだ成長途上を考えればアッサリまで考えられる。
ロジチャリスも中央芝6勝。昨年、南関東へ移籍したが、ダートがまったく合わず凡走の連続。岩手入り後も5着が最高。ロワアブソリューと同様、今回が正念場。今後にもつながるレースを期待したい。
サンエイゴールドは昨年スランプだったが、今季は芝に合わせて順調に2戦を消化。本質的には2400m向きだが、盛岡芝1600mも4戦3勝。前が速くなれば台頭十分。
トミケンスラーヴァは中央芝4勝、オープンに在籍。順調さを欠きながら転入初戦を快勝。今季2戦は7、8着だったが、その後は立て直しを図り、芝で復帰。先行力が通じるか注目。
◎⑤コスモリョウゲツ
〇③ロワアブソリュー
▲⑥マツリダレーベン
△①ロジチャリス
△②サンエイゴールド
△⑧トミケンスラーヴァ
<お奨めの1頭>
8R ステイクロース
転入2戦を余裕で連勝。左回りは未経験だが、絶対能力でカバー。3連勝に王手をかけた