★重賞やまびこ賞/チャイヤプーン号が優勝して重賞3勝目
4月29日に行われた3歳馬による重賞『やまびこ賞』は断然の1番人気に推されたチャイヤプーンが3馬身差で快勝しました。
やや出遅れ気味のスタートから始まった今回のチャイヤプーンのレース。しかし中団から徐々にポジションを上げてレース前半終了時点ではほぼ射程圏。の追撃を許さず、2着に3馬身の差を付けて快勝しました。
その2着にはナナヒカリ、3着には逃げたエルノヴィオが粘ってここまでが岩手ダービーダイヤモンドカップの優先出走権を獲得。前走で準重賞を勝っているグランフェルメールは優先出走権圏内に僅かにおよばず4着でした。
4月30日・月曜日のメインレースは11R。B1級の特別戦『石桜杯』です。レース名は盛岡市にある石割桜にちなんだものなのですが、実はその石割桜は盛岡市内でも一番早い時期に満開を迎える桜の木で今年もだいぶ前に咲いておりました。石桜杯自体はGWごろに行われているレースなのですが石割桜が咲く時期とはなかなか合いません。
さて本命は(6)ユイノムテキを採ります。ここまではどちらかといえば長い距離向きと見られて1800mとか1900mとかを使われてきました。実際1900mで好走しているのですから長めの距離に問題ないタイプなのでしょうが詰めの甘いところも確かにありました。
一方の1400m戦。こちらは昨春に岩手転入した当初には水沢、盛岡と連勝しており、特に盛岡では2着馬を10馬身千切る圧勝ぶりを見せてもいました。昨冬にも古馬B2級の水沢1400m戦で2着。その時は今回と同じようなメンバー相手の先着ですから、こうなると1400mに苦手感を求める方が難しいという事になってきます。
そして、ここまでの走りを見る限り深い馬場より軽い馬場の方が良さそう。この春の水沢は砂が深めの状況が続いていましたから、盛岡に変わっての変身も期待できるでしょう。
対抗は(2)ルファルシオンでどうでしょうか。この馬も本来芝馬だったので水沢の馬場に苦心した可能性があります。昨年の北上川大賞典では1番人気に推されたほどの馬。条件一変のここで結果も一変を狙ってみましょう。
三番手は(12)コウギョウヘイロー。二走前に1300mで勝っており距離は短い方が合うはず。大外枠もこの馬にとってはさほど不利にならないのでは。
以下はまず(4)ピンギット。軽い馬場でスピードを利して押し切るパターンが悪くなく、今の盛岡なら条件合いそう。(8)ランニングマンは依然としてあてにしづらい段階ですが広いコースで外目の枠、揉まれず進めるなら見せ場くらいはあって良い馬。
●11Rの買い目
馬単(6)=(2)、(6)=(12)、(2)=(12)、(6)→(4)、(6)=(8)
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★オッズパークLOTO 5重勝/4月30日(対象7R~11R)
7R/評価A: 3番 評価B: 7番 穴:1番、4番
8R/評価A: 2番、 8番 評価B: 5番 穴:11番
9R/評価A: 2番 評価B: 1番 穴:5番、6番
10R/評価A: 2番 評価B: 3番、 6番 穴:7番
11R/評価A: 6番 評価B: 2番、12番 穴:8番
29日メインは岩手ダービー ダイヤモンドカップ・トライアル「第31回やまびこ賞」、舞台は盛岡ダート1800m。
岩手三冠を目指すチャイヤプーンがどんな競馬をするか、どんな競馬ができるのか―が最大の焦点となった。
母は現役時代、岩手で12勝マークした女傑。当時GI格付けだったダービーグランプリでマンオブパーサーの3着に善戦。ほかにビューチフルドリーマーカップ2連覇、牝馬2冠を獲得した。
繁殖入り後はなかなかいい仔が出なかったが、父フェデラリストとの相性が良かったのだろう。北海道で3戦2勝。特に門別1700m戦で1分48秒6の破格タイムをマーク。
その年をさかのぼって調べたが、同世代2歳の最高タイム。馬場が軽かったにせよ、驚異的な走破時計。転入初戦・知床賞で1番人気に支持された。
しかし北海道勢が強力でスタークニナガ、ヒガシウィザードの3着。この結果を受けて陣営はじっくり再調整。満を持して寒菊賞へ臨んで完勝。続く金杯も横綱相撲で制し、重賞2連勝。2歳最優秀馬に選ばれた。
今季始動は4月2日、3歳A級戦。6頭立ての少頭数だったが、3コーナーからスパートをかけると一気に加速。4コーナー手前で先頭に立ち、2着に8馬身差をつけて圧勝した。
以上の成績を見ると順風満帆の印象を受けるが、大きな課題がある。金杯、そして前走と先頭に立った後に内に切れ込んで鞍上・村上忍騎手をヒヤッとさせている。
今度は盛岡が舞台。右回り水沢でササるクセがあるが、左回りに替わってどんな反応を見せるか。
内にササる馬は苦しくなるケースとか、ラチを頼るケースなどがある。チャイヤプーンが盛岡でもササればラチを頼る可能性があり、いずれ解決しなければならない課題。みなさんもその点に注目してほしい。
相手はグランフェルメール。川崎1400m・2歳新馬戦を勝ち上がり、4戦1勝から転入。初戦は最後方から差を詰めただけの4着だったが、叩かれて気配が一変。
続くスプリングカップはニッポンダエモン、リュウノムーンが激しきけん制し合い、漁夫の利を得た格好だが、それにしても鋭い反応を見せて完勝。いろいろな意味で収穫多い一戦となった。
今度は走り慣れた左回り。さらに良化する中間から、チャイヤプーンがもたつけば逆転の可能性もある。
エルノヴィオは中央6戦未勝利から転入後、4戦3勝2着1回。この2着時の勝ち馬ムゲンノカノウセイはスプリングカップで2着に好走。それを考えれば通用して不思議なし。重賞初挑戦でいきなりまで。
ナナヒカリは北海道2歳優駿に挑戦した強豪。昨年12月、転入戦を0秒9差で完勝。直後にテンコートレセンへ移動して帰郷。注目の今季初戦はチャイヤプーンの1秒3差2着だったが、体重減も影響した印象。馬体回復なら好勝負必至。
◎⑦チャイヤプーン
〇⑨グランフェルメール
▲①エルノヴィオ
△③ナナヒカリ
<お奨めの1頭>
1R グロシュラライト
転入後、未勝利ながら2着2回3着1回と安定。今回はメンバーが甘くなり、絶好の勝機を迎えた
特別開催から始まった岩手競馬。1ヵ月半の水沢競馬を終え、今週から盛岡開催がスタートする。
注目してほしいのは1200mスタート地点の斜面上にある桜。まだまばらだが、遅咲きの桜を観ることができる。
記憶に間違いなければ植林したのはOROパーク開設2年目。今年で22年目を迎えたことを考えれば成長が遅い気もするが、山の斜面なのだろうか。
成木になるのはもう少し先だが、昨年に比べるとかなり大きくなった印象がある。桜を背景に盛岡競馬を楽しんでほしい。
今シーズン最初の盛岡開催を祝し、初日28日は昨年同様、「南関東ジョッキーズフレンドリーマッチ」2戦。
昨年、第一戦は高松亮騎手騎乗の1番人気ヴィグラスムーヴが完勝。2着に3番人気サインズストーム(山本政聡)、3着に5番人気レイズアスマイル(山本聡哉)と入線。馬連複720円、馬連単860円、3連単4130円とほぼ人気サイドで決着。
しかし第二戦は3番人気ヤマニンスワンキー、5番人気クラウンエンジェル(阿部英俊)、4番人気シーザドナルド(4番人気)で入線。馬連複5520円、馬連単10160円、3連単73830円と高配当が飛び出した。
果たして今年は本命サイドで決着するか、波乱の結果となるか。
9R「南関東ジョッキーズフレンドリーマッチ第一戦」(B2級・盛岡ダート1400m)。主軸にミスタージャックを推す。
佐賀、南関東で通算13勝をマークして園田B1から転入。初戦の大屋梅賞、B2昇級戦を抜群の破壊力で連勝。地力の高さをアピールした。
コース替わり、メンバー強化など不安要素があるが、2戦の瞬発力を信頼。父・西康志元騎手が活躍した岩手の地で剛腕を見せてほしい。
逆転筆頭キュンメルは中央未勝利ながらダート1200m2着、ダート1400m3着の実績。転入戦は8ヵ月ぶりの実戦で伸びを欠いたが、ひと叩きされて上昇確実。先行力もあるのが魅力。
ナンブホマレは一度実戦を使われて反応が一変。前走2着にまとめ、良化はっきり。元々、どんな流れにも対応でき、本来の動きを取り戻せば単まで十分。
アイティワイルドも一変のクチ。2戦凡走したが、距離が1300mへ短縮されて見事な逃げ切りを決めた。展開に左右される面あるが、盛岡1400m2戦2勝が心強い。
コウギョウヘンリー、マコトグナイゼナウは差し脚が武器。ハイペース必至のメンバー構成で一気台頭まで。
◎⑧ミスタージャック
〇⑩キュンメル
▲⑥ナンブホマレ
△⑦アイティワイルド
△①コウギョウヘンリー
△⑭マコトグナイゼナウ
10R・第二戦はB2・盛岡ダート1600m戦。デザートナイトを主軸視。
昨年は好、凡走の落差が激しかったが、今季はアッサリ2連勝。特に前走は直線でナンブホマレに交わされながら差し返して快勝。根性を披露し、レースへの集中力を増したのは明らか。
シーセクションは時計のかかる馬場に2戦苦労したが、不良馬場に替わって動きが一変。前走、2着に0秒5差で圧勝した。高速決着に自信があり、盛岡は歓迎。
セイマイスターは前走3着だったが、小回り水沢より盛岡向きの印象。流れ合えば突き抜けるシーンまで。
アドマイヤイバマは前走スローに落とされたのが致命傷。このメンバーならペース落ちることはなく、格上の末脚が不気味。
ゴロウマルウィンは大外14番が痛かったが、前走の強さが際立っていた。枠順が充実度でカバー。
ダイチラディウスは初戦2着から前回完勝。コース実績ないが、マーク欠かせない。
◎⑨デザートナイト
〇⑦シーセクション
▲⑧セイマイスター
△⑪アドマイヤイバマ
△⑭ゴロウマルウィン
△④ダイチラディウス
<お奨めの1頭>
5R ウイントゥヘヴン
佐賀から再転入2戦3、2着。メンバーが緩和され、久々の美酒を味わう
★重賞留守杯日高賞/北海道のエグジビッツ号が優勝
4月22日に行われた3歳牝馬の地方競馬全国交流『留守杯日高賞』は1番人気の北海道からの遠征馬エグジビッツ号が優勝しました。
逃げた浦和・リッカサンサンをマークする形で進んだエグジビッツ。その相手に常にプレッシャーをかけながら勝負所から自力で仕掛けるとその後は後続の追撃を許さず、2着に2馬身半の差を付けて快勝しました。
2着には地元スターギアが入り3着はこれも北海道のプリムラジュリアン。大きく離れた4番手に岩手バレンティーノ、逃げたリッカサンサンは5着でした。
4月23日・月曜日のメインレースは11Rです。A級一組の1800m戦『桜花特別』。HITスタリオンシリーズのダノンシャーク賞として優勝馬馬主にはダノンシャーク号の種付け権利が贈られる競走です。
本命は(3)ナムラバイオレットとしました。転入初戦は3着でしたが続く前走はあっさり巻き返して優勝。過去に経験のないダート1800m戦をあっさり勝ちきったあたりに地力を感じます。そして水沢コースとの相性の良さも感じさせました。今回は前走で破った相手も複数おり再度の好走を目指し強気になっていい顔ぶれ。
相手は(10)グランウブロを。前走は◎の2着に終わりましたがあくまでも転入初戦。岩手2戦目、コース2度目での上積みは十分に期待できるはず。血統的に1800mは少し長いかもという点と外枠の影響がどれだけあるかがカギでしょう。
注目の(5)ロールボヌールは三番手としました。馬の性能のようなものを比べるとしたらここでも間違いなく最上位でしょう。中間の気配も悪くないという話です。ただ、なにせほぼ3年ぶりの実戦、それで1800mと、以前にもあまり経験していない距離。常識的には「息が保つのかどうか」になります。常識外れの力を持っている馬だとは思うのですが、今回はここまで。
ヒモは(7)チェリーピッカーから。前走は6着でしたがそのひと叩きで良化明白。重賞で大きめの着順で敗れる事が増えてきて評価が下がりがちですが、A級戦なら本来の力は上。そして(8)ヒロイックサーガ。前走は大敗としかいいようがない敗戦も、そもそも内枠があまり安定しない馬です。外枠なら違う結果があっておかしくないでしょう。
●11Rの買い目
馬単(3)=(10)、(3)=(5)、(10)=(5)、(3)=(7)、(3)=(8)
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーチャンネル」へ
★オッズパークLOTO 5重勝/4月23日(対象7R~11R)
7R/評価A: 9番 評価B: 8番 穴:1番、5番
8R/評価A: 6番 評価B: 3番、 9番 穴:2番
9R/評価A: 5番 評価B: 6番、 3番 穴:9番
10R/評価A: 7番 評価B: 2番 穴:1番、3番
11R/評価A: 3番 評価B:10番 穴:5番、7番
先週14日(土)、メイン10R「駒形賞」で3連単290万320円の特大万馬券が飛び出した。1着・ヤマニンボアソルチ(9番人気)、2着・タイセイオーシャン(10番人気)、3着・ユイノムテキ(5番人気)の入線だった。
当然だが、他の配当も強烈だった。枠連54260円、馬連26220円、馬単11万2600円、3連複10万5760円。
こうなろと我々、予想家はおてあげ。ちなみに小生の予想は◎ウインシンフォニア=9着、〇グエンザップ7着、▲ユイノムテキ3着という結果。完全に読みが外れた。
ヤマニンボアソルチはマイペースの逃げに持ち込んだのが最大の勝因。人気薄も後押しした。タイセイオーシャンが人気なかったのは乗り替わり。主戦の山本聡哉騎手ウインシンフォニアに騎乗し、陶文峰騎手がタイセイオーシャンに騎乗した。これも人気が下がった理由だった。
実は昨年、百万馬券のデータを調べたことがある。そうしたらビックリ。菅原俊吏騎手、陶文峰騎手がその主役だった。
実際、菅原俊吏騎手、陶文峰騎手にそのことをぶつけてみら、まんざらでもなかった。どうやら高配当で勝ったことは快感らしい。特にポーカーフェイス・菅原俊吏騎手は暗に自慢顔だった。
岩手競馬で好配当を狙うなら菅原俊吏騎手、陶文峰騎手は間違いなく抑えなければならない。人気薄で嵌(はま)ると強烈だ。
22日メインは3歳牝馬全国交流「第18回留守杯日高賞」(M1 水沢1600m)。こちらは順当戦と見ているが、やってみないと分からないのが競馬。果たして結果はどうなるか。
エグジビッツで中心は動かないだろう。昨年、金沢・シンデレラカップ、水沢・プリンセスカップを優勝。また園田・プリンセスカップ3着、笠松・ラブミーチャン記念3着の結果から2歳シーズンのグランダム・ジャパンを優勝。姉モダンウーマン(全姉)とグランダム史上初の姉妹制覇を果たした。
今シーズンは名古屋・若草賞から始動。3ヵ月半ぶりの実戦に加え、久々の輸送がこたえてマイナス15キロ。さらには包囲網が厳しく、普通ならば馬群に沈むケースだった。
しかしエグジビッツの真骨頂は並ばれてから。ミネオラチャンが外から早めにまくって一度抜け出したが、内から差し返し、さらには突き放した。大外を強襲したレコパンハロウィーに屈したが、2着を死守した。
レースリプレイをぜひ観てほしい。水沢・プリンセスカップもマサノスマイルを同じ形で突き放している。
今度は輸送時間が大幅に短縮される水沢。コースも2度目、叩かれた変わり身と若草賞雪辱の条件がそろった。
リッカサンサンは父がサウスヴィグラス、母父サクラバクシンオー。完全にスピード血統で自身の持ち味は案の定、スピード。
遠征直前の3歳戦は相手が悪かった。ミスターバッハは続くクラウンカップで2着だったが、逃げて直線でも渋太く粘った。
懸念材料は右回りだが、手前さえスムーズなら小回り水沢向き。大外でも8頭立てなら先手も苦にせず取れるはず。エグジビッツがもたつけば逃げ切りまで。
スターギアも今季初戦のあやめ賞でマイナス18キロ。想定以上に減っていたが、馬体の張りは悪くなかった。レースも相手が甘かったにせよ0秒9差で圧勝。順調なシーズン入りを果たした。
プリンセスカップでエグジビッツの1秒1差4着は如何ともしがたいかもしれないが、地の利を生かせるのは確か。叩かれた上積みも十分見込める。
以上3頭は奇しくもサウスヴィグラス産駒。返す返す今年3月の永眠が惜しまれる。
あとはプリムラジュリアンが一度実戦を使われてどこまで変わってくるか。当日の気配に注意を払いたい。もちろんほかの有力馬たちも。
◎②エグジビッツ
○⑧リッカサンサン
▲④スターギア
△⑥プリムラジュリアン
<お奨めの1頭>
1R クインズベガ
超大型牝馬が6ヵ月ぶりの実戦ををモノともせず圧勝。ここも追いかける一手