1月5日、明け3歳馬による2歳三冠目「第40回金杯」はラブバレットが快勝。若駒賞、南部駒賞連続2着の雪辱を見事果たした。
戦前の予想どおりライズライン、ラブバレットの2強が真っ向対決。内枠を引き当てたライズラインが過去2戦と同様、逃げの手に出て2番手リメンバーキング。ラブバレットは3番手外を追走し、向正面でリメンバーキングが脱落(4コーナーで競走中止)。
3コーナー手前から早くもマッチレースに持ち込まれ、逃げ込みを図るライズラインをラブバレットがピッタリと追走。直線でも2頭は激しい攻防を演じたが、ラスト50mでラブバレットは抜け出して1馬身差。斉藤雄一騎手は派手なガッツポーズでゴールに入った。
「前回(寒菊賞)は勝つには勝ったが、自分としては50点以下の評価。その反省をするためラブバレットのレースリプレイを何度も観た結果、勝負どころで置かれたのが敗因だろうと。1馬身圏内についていければ勝てると踏み、そのとおりの結果を出せてうれしい。今回は100点の騎乗です」と斉藤雄一騎手。
一方、2着に敗れたライズライン騎乗の小林俊彦騎手。「レース間隔が開いたのが痛かった。仕掛けてからいつもの反応の鋭さが見られなかったが、まだ成長途上。これからの馬です」とコメントした。
来期の岩手クラシック戦線はこの2頭がけん引するに違いない。無事に冬を過ごし、さらに成長した姿を我々の前に見せて欲しい。
11日(土)メインは新設重賞「ニューイヤーカップJBC2014」。明け4歳馬による水沢マイル戦だが、期の途中で重賞設立は過去に例のないこと。岩手県競馬組合のJBC成功へ対する意欲の現れと見て間違いない。
主軸はコミュニティ。9戦9勝が強さのすべてを物語っているが、内容もけた違い。すでにオープン級の実力と誰もが認めている。
父は偉大なるブライアンズタイム。母は岩手で2歳牝馬重賞(当時)・白菊賞を制したミチノクレット。母は体高があったが、細身の芦毛だったが、コミュニティは栗毛のがっちりタイプ。まだまだ成長の余地十分。ひそかにJBC、岩手の切り札になるだろうと踏んでいる。
相手はハーツコンセンサス。こちらは9戦8勝2着1回。一度の敗戦は前々走・ディセンバーカップ。マイペースの逃げに持ち込んだが、初の1900mがこたえてキングサーベルの決め手に屈した。しかし前走1着で健在を誇示し、気配落ちはまったくなし。好枠から驚異的な粘りを披露する。
ルタドールは転入2戦目から抜群の破壊力で連勝。ディセンバーカップ、ゴールデンジョッキーズシリーズ第2戦は3、5着に終わったが、両レースとも折り合いに苦労した印象。今回は折り合いを気にしなくてもいい流れとなりそうで、反撃に転じて不思議はない。
ナデシコノハナも近走もたついていたが、前走は岩手8戦8勝メジロオマリーをぴったりマークから抜け出しを決めて快勝。金星を飾り、再び勢いに乗った。
ヴェルシュナイダーはここにきて安定感を増し、ひと皮むけた印象。ハイペースになれば突き抜ける潜在能力を秘めている。
◎(8)コミュニティ
○(3)ハーツコンセンサス
▲(11)ルタドール
△(9)ナデシコノハナ
△(4)ヴェルシュナイダー
<お奨めの1頭>
6R エキゾチックローズ
転入2戦は相手が強く仕方なしの結果。メンバー緩和された前回を快勝し、上昇ムードに乗った