松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。
盛岡では2007年以来となるダービーグランプリ。昨年の、GI格付け以前のダービーGPのイメージが戻った形もいいですが、盛岡でのレースもまた良いものです。
盛岡でのダービーGPというといまだに語りぐさになっている回があります。1998年11月23日の第13回。正確に言えば「その日行われるはずだった」レースです。
その週は確か土曜日あたりから雪で、前日に行われた北上川大賞典の時もコース脇に雪が積もったままでした。それで収まったかなと思いきや23日月曜日は朝から大雪。除雪しながらのレースが続けられ、最後はギリギリまで除雪しつつダービーGPだけ行うという話も出たものの結局降雪取り止めとなって、ダービーGPは12月14日の水沢競馬場に延期になってしまいました。
内田利雄騎手もこの時イヴニングスキーで遠征に来ていて、「"こんな雪でレースするなんて本当かよ!"って思いましたよ」だとか。
雪の中のレースって、たしかにあまりないですよね。北海道や金沢は冬季休催が早いし、確かに国内では、いや世界的に見てもばんえいか岩手くらいしかないかもしれません。岩手にいるとけっこう見慣れてしまうのですが・・・。
月曜の盛岡も天気予報は雪、あの日のように降り続くという事ではないですが、1日中寒さが続くようです。近年は盛岡開催の終了が早くなっていて秋の間に水沢に移っていましたから「真冬モードの盛岡」は久しぶり(調べてみたら03年以来でした)。馬や関係者にとっても手探りな寒さ、いったいどうなる事やら・・・。