6月4日の土曜日、宮古市内にあるテレトラック宮古の営業が再開されました。
皆さんもご存じの通り、宮古市は東日本大震災の津波の被害を受けた街のひとつです。テレトラック宮古もおよそ腰の高さくらいの浸水があり、1階にある発売機等の設備に被害を受けました。
地震直後は非常に情報が入りづらくなっていたもので、宮古も釜石同様水没したと言われていましたが、テレトラック宮古のある宮古駅周辺は市街地でもわりと高台になっている場所だったこともあって、比較的軽めの被害で済んだようです。
また、地震の当時は場外発売の営業中でしたから、お客様や従業員への被害が無かったのも幸いでした。
とはいえテレトラック宮古からほんの2,300m港の方に行くと全・半壊した建物がありますし、1本隣の通りも大きな被害を受けています。本当にほんのちょっとだけ運が良かった。ただそれだけだったのでしょう。
地震から約3ヶ月。宮古もだいぶ落ち着きを取り戻し、駅前の有名店・蛇の目寿司は営業中ですし、名物いかせんべいの販売も再開されています。今はまだ観光においでください・・・とは言いづらいですけれども、もう少ししたら、皆さんもぜひ宮古に行って、テレトラック宮古で競馬を楽しんで、そして三陸の産品をお土産に買ってくださいね。
また、同じく震災被害を受けたテレトラック三本木は6月中の再開を目指して修復中だそうです。再開したら久しぶりに行ってみようかな。
対抗も(10)マルブツワイルドで絞ってしまいたいところ。昨季終盤、一息後を叩いて勝って昇り調子・・・という勢いをそのまま持ち越したかのようなシーズンイン。A級上位は既に突破済み、転入間もない馬たちとの力関係が課題ですが、前走の内容から見ても大きな心配はしなくて良さそうです。
三番手は(3)サトノスローンで。転入後は3着が最高、まだこの馬の「勝ちパターン」が計りかねる現状ですが、一連の戦いぶりからすればA級上位で通用するのは明白。もうひと押しが効けば勝ち負けまで加わってきておかしくないでしょう。
以下は少し捻って(2)ベルモントノエルと(6)ブラストクロノスの変身に期待。どちらも前走は休み明けのわりに馬体が減り気味。輸送があるのが影響しているのかもしれませんが、ある程度馬体重が戻ってくるようならソコソコには。
●10Rの買い目
馬単 (5)=(10)、(5)=(3)、(3)=(10)、(5)→(2)、(5)→(6)
岩手競馬の名物レースの一つだったのが、この早池峰賞。創設は昭和50年。真夏の旧盛岡競馬場1100mを舞台に、数々の個性派を生んできた。この早池峰賞の発展形態となったのがJpnⅢ・クラスターカップ。お盆の季節固定で実施しているのも早池峰賞の思想を受け継いでいるからだ。
ただ、そのアオリを受けて早池峰賞の位置づけは変わった。クラスターカップ創設と同時にトライアルレースとなったり、水沢1400mに舞台を移し、冬の短距離重賞に衣替えした時期もあった。
現在は元々の趣旨どおりクラスターカップへの道。早池峰賞を皮切りに、岩手のスプリント戦線が始まる。
さて本題。今年は例年以上に混戦模様となった。理由は強力な1200mのスペシャリストが不在だからだ。
距離適性から入ればディスパーロだろう。中央3勝の内訳は東京ダ1400m、福島ダ1150m、中山ダ1200m。名古屋移籍初戦で1400m重賞・新春盃を快勝し、北海道へ転籍後もオープン1200m戦で1着。
この時のレースは強いの一語。内に包まれて厳しい競馬を強いられたが、それをはねのけて2着ポートジェネラルに3馬身差をつけて完勝。他ではちょっと太刀打ちできないような内容だった。
ところが続く一戦で10着に大敗。メンバーが強化させたにせよ、あまりにも不甲斐なかった。成績を調べてみると好、凡走の落差が激しすぎて信頼度がもう一つ。よって単穴評価が妥当となる。
同じく短距離適性が高いのがウメノレイメイ。岩手転入が大成功し、芝ダートを問わず1000m戦で7勝マーク。昨年はオープン特別・きんもくせい賞まで制し、1000mのスペシャリストぶりを存分に発揮した。
今年、岩手競馬は芝1000m重賞・OROターフスプリントを新設したが、これがまさにウメノレイメイ効果。彼の出現によって1000m戦にスポットが当たり、重賞設立にまで到ったのだから表彰状ものだ。
しかしわずか1ハロンとは言え、距離延長が微妙。1000mなら絶対の自信を持っているが、盛岡ダ1200mで行われた新緑賞3着。このレースはB1条件戦で、今回のメンバーで歯が立つかどうか微妙なところ。適性は認めても連下止まりとなる。
主軸はやはりリュウノキングダム。船橋時代に岩手重賞・シアンモア記念(水沢1600m)、北上川大賞典(盛岡ダ2500m)、そして転入後、トウケイニセイ記念(水沢1600m)と重賞3勝。ここでは断然の実績を誇る。
ネックは距離に尽きる。折り合いがまったく問題ないとは言え、2500mを優勝した馬が1200mでも好走可能だろうか。
これが常識的な見解となるが、デビューからさかのぼって短距離成績を調べてみると1400m以下5戦3勝2着2回と連対パーフェクト。いかに条件が甘かったにせよ、これは距離克服できると見る重要な材料となった。
ゴールドマインはリュウノキングダムには劣るが、過去実績で№2の存在。一昨年は桐花賞、昨年は岩鷲賞と重賞2勝をあげ、好調時にはコンスタントな結果を出してきた。
北海道遠征・コスモバルク記念は7着に凡走したが、これはマイナス30キロ!と大幅に体重が減っていたのが大きな敗因。輸送が相当こたえたようでレース以前の問題だった。
これで今後に暗雲が立ち込めたが、帰郷後には徐々に体調も回復。馬体の張りも取り戻し、本来のシャープさも出てきた。1200m戦は昨年の早池峰賞3着だったように短距離適性はあまりないが、そこは菅原勲騎手の腕と総合力でカバーできる。
プレミアムストーンは2歳新馬・札幌ダート1000mを勝ちあがり、ラベンダー賞(札幌芝1200m)3着。その後は泣かず飛ばずに終わっていたが、岩手で大変身する可能性を秘めている。
◎(6)リュウノキングダム
○(3)ゴールドマイン
▲(5)ディスパーロ
△(9)ウメノレイメイ
△(7)プレミアムストーン
3連単は6、3、5を中心に9、7を3着押さえ
馬複は 3-6、5-6、6-9、6-7
<お奨めの1頭>
2レース マイネルフランク
岩手初戦を豪快な直線抜け出しを決めて圧勝。馬格も雄大で3歳上級までノンストップでいけそう
4日メインはA級二組「焼石岳レース」(盛岡ダート1600m)、9頭立て。有力馬はある程度、絞ることができる。
A級一組戦(5月23日 盛岡ダ1800m)で3着に粘ったハッピートーク。そして前々日21日、A級二組に出走したマイネルリファイン、アドマイヤサムライ。まずは以上3頭が人気を集めるだろう。
ハッピートークは昨シーズン前半に大活躍。C1スタートから3連勝を飾り、一度2着に敗れたが、再び快進撃。4連勝をマークし、B1格下挑戦からオープン牝馬・フェアリーカップを制し、秘めた素質が全面開花した。
ところが、好事魔多し。交流牝馬重賞ビューチフル・ドリーマーカップを直前に脚部不安が発生して無念の回避。これが尾を引いて以降は白星から見放されてしまい、大晦日の桐花賞9着でシーズンを終えた。
その後は厩舎で体調回復とリフレッシュに専念。おそらく競馬再開が5月中旬までずれ込んだのもプラスに作用。プラス19キロと大幅増だったにもかかわらず、逃げて3着に粘った。
しかも直線ではあわやのシーン。最後で力尽きたのは太目がたたったもので、次走以降に期待を抱かせるに十分の内容だった。
一方、A級二組戦はモンセルバンが逃げ、2番手にスクリームイーグル。その後ろにスクリームイーグル、内にマイネルリファイン、外にブライティアピアがつける展開。アドマイヤサムライも遅れず中団をキープした。
勝負どころからペースが上がり、まずモンセルバンが脱落。また1番人気ブライティアピアも4コーナー手前で手応えが怪しくなって失速。その外からサウンドサンデーがいい感じで先陣に接近する。
直線を向いて先頭に立ったスクリームイーグルだったが、外からサウンドサンデーが力強く抜け出して完勝。川崎、園田で実戦を使われてきた強みをフルに発揮した。
2着にはサウンドサンデーが動きに遅れず対応したマイネルリファイン。直線半ばでインに進路を変えて鋭く伸び、そのときの反応の良さが目についた。
そのアオリを受けたのがアドマイヤサムライだった。終始中団インをキープし、直線でも最内を突こうとした瞬間、マイネルリファインがインに切れ込んできたため外に持ち出したが、頭を上げてしまって戦意喪失。マイネルリファインと0秒8離された4着に終わった。
以上の結果を踏まえ、本命はアドマイヤサムライ。もう一度狙い直してみたい。気性的に難しさを抱え、前走も気の悪さを出してしまったが、やはり直線での不利が大きかったのは事実。
陣営も自信を持って送り込んでの敗戦にショックを隠せなかったが、気配落ちはまったくないし、絶対能力で一枚上の見解。名手・菅原勲騎手なら二のテツは踏まないだろう。ベストの盛岡ダート1600mを味方に巻き返す。
マイネルリファインは逆転首位も十分。初戦は久々で仕上がり途上をうかがわせていたが、それで2着確保が底力と成長の証。中間も馬なりで好時計をマークし、人気に応えて首位奪取の可能性が高い。
ハッピートークは今度も逃げの手に出るだろうし、体も締まってくるに違いない。ただマークされる流れがきつく、展開から単穴評価に落ち着く。
サクラアーバンはハッピートークがフェアリーCを見事優勝したときの2着。C2最下級から圧巻の8連勝を上げ、その勢いを駆って好成績を収めた。続く牝馬重賞ビューチフル・ドリーマーカップは善戦及ばず7着に敗れたが、その後も4勝をマーク。さらには名古屋グランプリに強気挑戦を表明したが、残念ながら競走除外。
そのまま名古屋に居残り、4戦を消化して金沢へ転籍。地元3着、笠松・オグリキャップ記念9着を経て岩手へ再転入してきた。実績比較でここでは若干見劣るが、乗り込みはすこぶる順調。レースを使われてきた強みを前面に、上位食い込みを狙う。
評価に迷うのがブライティアピア。先にも記したとおり前走は早々と失速して3・7秒差9着。それまでの転入5連勝が強烈だっただけに、不甲斐なさは否定できない。レース勘を取り戻していなかったところに酌量の余地があり、ここが真価を問われることになる。
◎(7)アドマイヤサムライ
○(1)マイネルリファイン
▲(9)ハッピートーク
△(4)サクラアーバン
△(8)ブライティアピア
3連単は7、1、9の3頭ボックスが本線。あとは7、1の2頭軸から9、4、8流し
馬複は 1-7、7-9、4-7、7-8
<お奨めの1頭>
11レース マアーラウ
前走2着に敗れたが、勝ったのは現在まで3連勝のバルクが相手では仕方なし。今度は首位をがっちりキープする