4日メインはA級二組「焼石岳レース」(盛岡ダート1600m)、9頭立て。有力馬はある程度、絞ることができる。
A級一組戦(5月23日 盛岡ダ1800m)で3着に粘ったハッピートーク。そして前々日21日、A級二組に出走したマイネルリファイン、アドマイヤサムライ。まずは以上3頭が人気を集めるだろう。
ハッピートークは昨シーズン前半に大活躍。C1スタートから3連勝を飾り、一度2着に敗れたが、再び快進撃。4連勝をマークし、B1格下挑戦からオープン牝馬・フェアリーカップを制し、秘めた素質が全面開花した。
ところが、好事魔多し。交流牝馬重賞ビューチフル・ドリーマーカップを直前に脚部不安が発生して無念の回避。これが尾を引いて以降は白星から見放されてしまい、大晦日の桐花賞9着でシーズンを終えた。
その後は厩舎で体調回復とリフレッシュに専念。おそらく競馬再開が5月中旬までずれ込んだのもプラスに作用。プラス19キロと大幅増だったにもかかわらず、逃げて3着に粘った。
しかも直線ではあわやのシーン。最後で力尽きたのは太目がたたったもので、次走以降に期待を抱かせるに十分の内容だった。
一方、A級二組戦はモンセルバンが逃げ、2番手にスクリームイーグル。その後ろにスクリームイーグル、内にマイネルリファイン、外にブライティアピアがつける展開。アドマイヤサムライも遅れず中団をキープした。
勝負どころからペースが上がり、まずモンセルバンが脱落。また1番人気ブライティアピアも4コーナー手前で手応えが怪しくなって失速。その外からサウンドサンデーがいい感じで先陣に接近する。
直線を向いて先頭に立ったスクリームイーグルだったが、外からサウンドサンデーが力強く抜け出して完勝。川崎、園田で実戦を使われてきた強みをフルに発揮した。
2着にはサウンドサンデーが動きに遅れず対応したマイネルリファイン。直線半ばでインに進路を変えて鋭く伸び、そのときの反応の良さが目についた。
そのアオリを受けたのがアドマイヤサムライだった。終始中団インをキープし、直線でも最内を突こうとした瞬間、マイネルリファインがインに切れ込んできたため外に持ち出したが、頭を上げてしまって戦意喪失。マイネルリファインと0秒8離された4着に終わった。
以上の結果を踏まえ、本命はアドマイヤサムライ。もう一度狙い直してみたい。気性的に難しさを抱え、前走も気の悪さを出してしまったが、やはり直線での不利が大きかったのは事実。
陣営も自信を持って送り込んでの敗戦にショックを隠せなかったが、気配落ちはまったくないし、絶対能力で一枚上の見解。名手・菅原勲騎手なら二のテツは踏まないだろう。ベストの盛岡ダート1600mを味方に巻き返す。
マイネルリファインは逆転首位も十分。初戦は久々で仕上がり途上をうかがわせていたが、それで2着確保が底力と成長の証。中間も馬なりで好時計をマークし、人気に応えて首位奪取の可能性が高い。
ハッピートークは今度も逃げの手に出るだろうし、体も締まってくるに違いない。ただマークされる流れがきつく、展開から単穴評価に落ち着く。
サクラアーバンはハッピートークがフェアリーCを見事優勝したときの2着。C2最下級から圧巻の8連勝を上げ、その勢いを駆って好成績を収めた。続く牝馬重賞ビューチフル・ドリーマーカップは善戦及ばず7着に敗れたが、その後も4勝をマーク。さらには名古屋グランプリに強気挑戦を表明したが、残念ながら競走除外。
そのまま名古屋に居残り、4戦を消化して金沢へ転籍。地元3着、笠松・オグリキャップ記念9着を経て岩手へ再転入してきた。実績比較でここでは若干見劣るが、乗り込みはすこぶる順調。レースを使われてきた強みを前面に、上位食い込みを狙う。
評価に迷うのがブライティアピア。先にも記したとおり前走は早々と失速して3・7秒差9着。それまでの転入5連勝が強烈だっただけに、不甲斐なさは否定できない。レース勘を取り戻していなかったところに酌量の余地があり、ここが真価を問われることになる。
◎(7)アドマイヤサムライ
○(1)マイネルリファイン
▲(9)ハッピートーク
△(4)サクラアーバン
△(8)ブライティアピア
3連単は7、1、9の3頭ボックスが本線。あとは7、1の2頭軸から9、4、8流し
馬複は 1-7、7-9、4-7、7-8
<お奨めの1頭>
11レース マアーラウ
前走2着に敗れたが、勝ったのは現在まで3連勝のバルクが相手では仕方なし。今度は首位をがっちりキープする