22日(土)メイン10レースはA級二組「盛岡さんさ踊りレース」(盛岡ダート1600m)、10頭立て。
先週、盛岡コースへ替わった途端、荒れに荒れた。5月16日、第2レース・C2十五組(盛岡ダ1200m)で
1着 シュバルツカレラ 10番人気
2着 ローリエダイヤ 9番人気
3着 リュウノパトラ 5番人気
と入線し、単勝19450円。そして3連単が何と2826180円!岩手競馬の3連単で史上3番目の高配当が飛び出した。1番人気に支持されたシンジラレナイは4着に沈み、まさに信じられない結果となった。
メイン10レースも15日・立夏賞
1着 サイレントカイザー 5番人気
2着 セプテンバーレイン 2番人気
3着 ヘライカントリー 1番人気
2着セプテンバーレイン◎、3着ヘライカントリー▲としたが、サイレントカイザーを軽視したためハズレ。
16日・七時雨賞は
1着 モエレフットライト 4番人気
2着 ダークライ 2番人気
3着 サクラエルセダン 5番人気
と入り、◎イシノウォーニングは5着に敗れ、これまたハズレ。
17日・新緑賞はひとまず
1着・トーホウライデン(3番人気)→2着・コアレスランナー(1番人気)→3着・ウメノレイメイ(4番人気)と入り、ひとまず人気サイドで決着したが、それまでの荒れ模様から思った以上の配当がついた。
先週は明らかに逃げ、先行馬有利。特に直線で内にコース選択した馬の伸びが良く、チェックが必要だが、今週は中間に降雨。明らかに馬場が渋っているので馬場傾向がガラリ変わる可能性もある。当日の馬場状態に注意を払ってほしい。
さて本題。各馬が一長一短のメンバー構成で混戦ムードが漂うが、先週の馬場傾向と中間の雨を重視してマイネベリンダを主軸視。
前走は大器コアレスレーサーが相手では2着も仕方なし。それよりも直線で早めに交わされながら、内で粘ってアドマイヤサムライと同着2着。連対を死守した点を素直に評価するべきだろう。
問題は盛岡コース。水沢7勝に対し、盛岡はわずか1勝。直線の長い盛岡ではスピードで押し切るのは難しいことを証明しているが、中味を調べれば必ずしもコースが合わない訳ではない。
盛岡ダート1600m戦を2度走って5着、8着に敗れているが、5着は3ヶ月の休養明け。一方、8着はJRAとの交流戦でハナを奪えなくて2番手から失速したもの。今回は楽に先手を奪えそうだし、一戦ごとに気配アップは明らか。マイペースに持ち込んで逃げ切りのシーン。
逆転筆頭は前走で2着同着のアドマイヤサムライ。除外直後の影響もあったのか、道中の反応がひと息だったが、直線で猛追して2着確保。これには驚いた。先週までの馬場なら追い込み苦戦だったが、雨で砂が流れていれば大外一気の可能性大。岩手2戦を見ると盛岡でこそ本領発揮のタイプのはずだ。
アルディは駒形賞9着に敗れたが、タイム差0・9秒。コアレスランナーに外からまくられて厳しい展開を強いられたのが敗因と見て間違いない。一戦のみで判断を下すのは早計だろう。
コース替わりを最も喜ぶのがラビットサプライズだろう。盛岡<5.2.1.0>と8戦すべて馬券対象。昨年11月、取り消しの後は調子も崩して凡走の連続だったが、徐々に立ち直り気配で盛岡戦を迎えたのが心強い。まとめての局面。
あとは盛岡マイル合うエーシンスローイン、同じく盛岡に替わって反撃に出たいソノマンマが連下押さえ。
◎(10)マイネベリンダ
○(1)アドマイヤサムライ
▲(9)アルディ
△(6)ラビットサプライズ
△(4)エーシンスローイン
△(5)ソノマンマ
3連単は 10、1の1、2着折り返しから9、6、4、5へ3着流し
馬複は 1-10、9-10、6-10、4-10、4-5
<お奨めの1頭>
9レース ダイワフォーチュン
C1昇級と言ってもまだまだクラスは楽。なんと言ってもオープン特別を優勝した実績があり、ここでも貫禄の違いを見せつける
土曜日から始まった盛岡開催ですが、案の定というかなんというか、荒れまくっております。
開幕の15日土曜は3連単万馬券が5本、うち1本は20万円越えの大波乱。16日日曜は3連単万馬券8本で、うち1本は282万という大・大・大波乱となりました。
レースの傾向としては圧倒的な逃げ・先行有利。土曜はほぼ完全な先行馬天国で、日曜はそれを意識してペースが速くなって差し馬が来る、というパターンが増えたものの、上位の一角を逃げ・先行馬が守りきるという結果は大きく変わりませんでした。
手を焼かされるのは「今季既に何戦もしているのにまだ連対ゼロ」みたいな馬がいきなり飛び込んでくる事。例えば日曜日の200万馬券の立役者シュバルツカレラ。この春は3月開催も含めて6戦していましたが、そのうち2戦が大差しんがり負け、さらに2戦はブービー。それが逃げてほぼ完勝するのですから・・・。
とはいえこのシュバルツカレラは昨年の転入時には盛岡で好内容のレースをしていました。このような"昨年の盛岡でそこそこ走っていたのに、半年に及ぶ水沢戦の不振で忘れられていた馬"が穴を開けるのがパターンの一つになっています。
盛岡との相性が良くて先行できる馬、それでいて近走不振で人気薄。そんな馬がいたら思い切って狙ってみるのも面白いでしょう。
17日のメインレースはダート1200mの緑風賞。激戦続くB1級の特別戦ですが、ここも再度の、いや三度の激しい戦い必至の好メンバーとなりました。ただ、最近の走りの感じだと1200mという距離が微妙な感じの馬が多いのも確か。人気馬同士の激戦というよりはちょっと波乱気味の・・・となりそうな予感も。
本命は(4)コアレスランナーでどうでしょうか。岩手では4戦4勝、いずれも強い内容。前走は差のない結果となりましたが手応えには大きな差を感じさせ、依然としてワンサイドの勝ちっぷりを見せています。
力量的にはB1級を超える馬なのは間違いなく、課題があるとすればコース適性でしょう。まず距離。エアエミネム産駒にこの距離はちょっと忙しいのでは?という懸念がひとつ。もう一つはコース形態。JRA時代に好走したのはいずれも小回りのローカルコース。中央場所ではのきなみ大敗を喫している点が気になります。
ただ、そんな心配以上にこの馬のスケールが魅力。この距離も突破して今後の選択肢を拡げてほしいものです。
対抗は(2)ウメノレイメイ。昨季は盛岡の短距離戦で活躍した馬だけにこの距離は大幅なプラスのはず。今のコース状態もこの馬に味方してくれそう。
(1)トーホウライデンはこの距離の重賞を勝った事もある実力馬。脚質的に今のコースが合うかどうか?と考えて3番手評価に留めましたが、しかし昨年のクラスターカップで1分12秒5で走って7着に入ったのだから、ここらのメンツが相手ならあっさり勝ってもおかしくありません。
血統的に面白そうな馬を押さえておきましょう。まずアグネスデジタル産駒の(5)クリスティラビット、そしてエイシンワシントン産駒の(7)リバーサイド。どちらもマイルや1800mでソコソコの成績を残していますが血統はバリバリのスピードタイプ。今までと違った面を出してくれるのではないでしょうか。
★買い目
馬単 (4)=(2)、(4)=(1)、(2)=(1)、(4)→(5)、(4)→(7)
16日(日)メインは岩手ダービー・ダイヤモンドカップのトライアル「チャグチャグ馬コ杯 七時雨賞」(盛岡ダート1700m)、12頭立て。ご存知のように、今年の岩手3歳戦線はロックハンドスターの独壇場。1頭だけが抜きん出て2番手グループ以下が大混戦となっている。
シーズン前の予想では牡馬がロックハンドスター、牝馬はダイメイジュエリーが牡牝馬戦線をけん引し、2頭の争いが焦点と見られていた。ところが、ダイメイジュエリーは冬休み明け後、まるで別馬のように精彩がなくなっていた。
あやめ賞では首を振ったり、折り合いを欠いたりして気の悪さを出しっぱなし。それでも何とか勝利をモノにしたが、本番・留守杯日高賞で9着に惨敗。グランダム・ジャパンで3歳部門の優勝をほぼ手中にしたエレーヌが相手では仕方なしとも言えたが、それにしても2・4秒差は負けすぎ。
昨年11月、北海道から転入し、牡馬相手の特別・寒菊賞を含めて圧巻の4連勝。今年さらに飛躍を期待されたが、気性難が解消されないことには今後のメドは立たない。まともならアッサリの強豪牝馬。なんとか復活のきっかけを掴みたいところ。
イシノウォーニング、ダークライは1勝1敗の成績どおり、まったく五分の実力。最初の対決ではダークライが逃げ、そのまま押し切って快勝。イシノウォーニングは3番手追走し、直線で差を詰めたものの半馬身差届かず2着。
2戦目が前走、阿久利黒賞で今度は枠差を利してイシノウォーニングが先手。ダークライは2番手に控え、3コーナーで一旦交わしたが、そこからイシノウォーニングが強じんな粘りと根性を発揮。
ロックハンドスターは別次元でアッサリ抜け出したが、内イシノウォーニング、外ダークライが激しい叩き合いの末、イシノウォーニングが1馬身半差振り切って2着を死守した。
決め手となったのは阿久利黒賞の内容とパドックの気配。イシノウォーニングは明らかにイレ込んで凡走の可能性も高かった。にもかかわらず、ダークライを振り切った。しかも今回は輸送のない地元競馬で体重増加も確実。出遅れを喫しなければ好勝負に持ち込むのは間違いない。
ダークライの阿久利黒賞3着の敗因は2番手に控えたことに求められる。今回は絶好の1枠を引き当て逃げの手は確実。セーフティリードを取ってマイペースの逃げ切りまで。
あとは馬体の良さが目を引くミスギンレイ、日高賞で岩手最先着を果たしたダンストンルティー、阿久利黒賞で5着入線モエレフットライトが連下候補。
◎(9)イシノウォーニング
○(1)ダークライ
▲(8)ダイメイジュエリー
△(7)ミスギンレイ
△(2)ダンストンルティー
△(6)モエレフットライト
3連単は9、1の1、2着折り返しから8、7、2へ3着流し
馬複は 1-9、8-9、7-9、2-9
<お奨めの1頭>
11レース ポアントゥブルボン
今シーズン2戦2勝と絶好のスタート。4歳馬が本格化を迎えたと見て間違いなく、追いかける一手だ
今週15日(土)から舞台が盛岡競馬場=オーロパークへ替わる。改めて紹介するまでもないかもしれないが、若干コースの説明から入りたい。
盛岡競馬場はダート1周1600m左回り。最大高低差が約3m。直線300mは1・5mの上り坂があるバンケットコース。非力な逃げ馬にはとても厳しく、スピードに加えてパワーが要求される。
内には地方競馬で唯一の芝コースを兼ね備え、こちらは直線に2・8mの上り坂があり、中央芝と同様、ゴール前で入れ替わりが結構多い。1周1400mの小回りコースといっても決して侮れない。芝適性が大きくモノを言う。
さっそく開催初日からコース特徴を活用し、準メイン9レースは芝1700m「姫神山やま開きレース」(B1)、メイン10レースはダート1000m特別「立夏賞」(B2)を編成。我々も様々なファクターを考えて予想するが、それが最大の楽しみとなる。
古馬のダート1000m戦は昨年から導入。向正面10ハロン棒からスタートし、3コーナーに入るまで直線が約300m。スピード満点のレースが繰り広げられ、昨年は異色のスター・ウメノレイメイが誕生した。今年はどんな個性派が生まれるのか興味深い。
よって今回の「立夏賞」も短距離適性を重視して、セプテンバーレインを主軸に抜擢した。今年3月、中央未勝利ながらダートで2着1回3着1回。その実績を引っさげ、2戦連続で2着惜敗。両レースとも最後の伸びが甘くなったが、理由は1800mの距離と解釈。1000mへ短縮されて今度こそ首位奪取できると判断した。
同馬は3歳デビュー戦のダート1200mで0・3秒差5着。また福島のダート1150m戦でも3着入線し、短距離適性が間違いなくある。
それを裏付けるように父がオジジアン産駒バトルライン、母父ニホンピロウイナー、さらには祖母の父がホープフリーオンと筋金入りのスプリンター配合。その血を騒がせる。気になるのはレース間隔がちょっと開いたことだが、短距離戦は多少調子が悪くてもこなすケースも多く。絶対スピードに期待したい。
マイネルリチャードは過去、最短距離で走ったのは高知時代の1300m。その時は快勝したのだが、1000m戦は生涯初めて。むしろ長距離に実績が高く距離に不安が残るが、コンスタントに39秒前後の鋭い末脚を披露。超ハイペース必至なだけに、シャープな切れで逆転を狙う。
ヘライカントリーは総合力№1。前走、勝ち味の遅さを返上し早めに動いて完勝。これで弾みがついたに違いない。ただ、本質的にエンジンのかかりが遅いタイプ。前半でもたつくようなら届かないケースも十分考えられる。
逆に狙ってみたいのがマルブツロック。父は2、3歳時にGⅠ7連勝の世界記録を樹立したロックオブジブラルタル。2000年代の最強マイラーとも称され、日本でもけい養されたことがあった。マルブツロックはその時の子供で、過去経験はマイル以上だったが、1000mで新たな面を出してくれるかもしれない。
◎(4)セプテンバーレイン
○(1)マイネルリチャード
▲(8)ヘライカントリー
△(10)マルブツロック
△(9)カリズマウィッシュ
3連単は4を1着固定で1、8、10流しで勝負してみたい
馬複は 1-4、4-8、4-10、1-8
<お奨めの1頭>
9レース チャームドサークル
中央時代の2着1回は東京芝1400m戦でマーク。その時の上がり3ハロンが33秒9。持ち前の切れは芝でこそ発揮できるはず
実質半年に渡って行われてきた水沢競馬もこの10日・月曜日で一区切り。来週からはいよいよOROパーク盛岡競馬場でのレースが始まります。
開幕初日の5月15日は恒例開幕セレモニーの他、来場プレゼント、出店出店、underpath!(アンダーパス)登場などのイベントが多数。加えて当日は競馬場の入場料が無料ともなっています。普段はネット投票の皆さんも、ぜひ盛岡競馬場におこしください。
馬券的には難しくなるんでしょうけどね。なにせ昨年の10月以来なのは馬も同じなわけで、最近の転入馬には盛岡経験のない馬も少なくない。という事は左回り経験が無い・少ない馬が多いという事、つまりこの春ここまでの実績が鵜呑みにできない場合が出てきます。
また、今年は芝狙いの転入馬が目立ちます。最初の芝特別は5月29日の1700m戦・五月雨賞ですが、例年序盤の芝戦線は荒れ気味でもあり、待ち遠しいような怖いような気分です。
さて、春の水沢競馬・ラストを飾るメインレースはA級一組の1800m戦「くずまき高原牧場まつりレース」です。オープンの重賞と同週のため実質的にはA級二組の面々ですが、それぞれ調子を上げてきた馬が多く、ちょっとした事で紛れも出てきそうに思えます。
ひとまず本命は(6)エイシンイッパツを採りました。この距離のレコードホルダーの快速馬。休み明けの前走も逃げ切って勝利を掴み、今シーズンも好スタートを切りました。
中間の状況からするとまだ上昇途上のようですが、前走を見る限り、あそこから少しでも上積みがあればここではそれで十分。前回はしぶとい同型がいましたが今回はそれもおらず単騎逃げ濃厚。唯一トキノプリンセスが同型ですが、あちらは距離に課題があるので極端な脅威にはならないでしょう。
そう、この馬に有利なのは脚質以上に距離なのではないでしょうか。他は、どちらかと言えばマイルが良さそうな馬がほとんど。1800mもどんとこいというタイプはこの馬も含め少数で、それでいて逃げて自力でレースを作れる、というのは大きなプラスになると思います。
対抗は(3)ソフトパワー。この春は2戦1勝2着1回と順調なスタート。課題だったスタートの悪さも今も所見せておらず、能力を素直に信用できるようになっています。
対エイシンイッパツでは2戦していずれも完敗と分が悪いですが、この春の調子なら雪辱も狙えるでしょう。距離も転入初戦でこなしており、大丈夫だと見ます。
三番手、単穴には(9)コンバットキックを狙ってみます。南関から戻ってきた前走は4着。状態を心配していましたがこれがなかなかいいようで、それが苦手距離のマイルでの好走につながりました。一ハロンでも距離が伸びるのはプラス。
(1)(5)あたりも気にはなりますが、状態以前にどうも芝向き。という事でここでは(7)ショーターザトッシと(2)ヤマニンエグザルトを押さえに。どちらも調子はいいですし、マイルは忙しかったと見直してもいいのではないでしょうか。
★買い目
馬単 (6)=(3)、(6)=(9)、(3)=(9)、(6)→(7)、(6)→(2)