桜が咲きました~というネタができると思っていた今週でしたが、皆様ご存じのように東北地方は4月に入ってからむしろ寒さが厳しくなるような状況で、桜ネタは今週には間に合わなくなってしまいました。
いや、4月の下旬に平地で雪が降るなんてここ何年か聞いた事がないですよ。おかげで未だに車のタイヤはスタッドレスのままですよ全く・・・。
そんなこんなで今週末に予定されていた水沢競馬場の桜並木開放は、来週5月2日からに延期になりました。今週末の感じだと28、29日あたりに見頃になりそうな気配ですが、ここまできたらどうせならあともう少し寒い日が続いて、見頃が開放日にまでズレ込むよう期待したいものです。
では今年の桜は例年と比べ遅いのか?という事を調べるべく、ここ8年くらいに水沢競馬場で撮った写真で向こう正面の桜並木が満開になった時期を探してみました。結果、
○2002年 4月第2週
○2003年 4月第3週
○2004年 4月第3週
○2005年 4月第4週の後
○2006年 4月第4週
○2007年 4月第4週
○2002年 4月第3週
○2002年 4月第3週
おおむね第3週にあたる4月20日前後に満開になる事が多く、遅くても25、6日くらいまでという感じでした。25日時点で5分咲きにもなっていない今年は、例年に比べて確かに遅めという事ができるでしょう。
今年の感じに近いのが06年。4月最後のGW開催時に満開になっていました。ただ今年は、5月連休の日割の都合で5月1日の土曜日に競馬開催が無く、26日・月曜から5月2日・日曜まで5日間も間が開いてしまいます。05年のように開催と開催の間に満開を迎えてしまうという悲劇は、できれば味わいたくないものですが・・・。
さて、月曜メインはサラ系A級一組の「浅舞公園あやめまつりレース」。一般戦ですが名のある馬が多数登場し、面白いレースになりそうです。
狙い所はあちこちから組み立てていけそうですが、ここはスパッと選びましょう。本命は(2)マヨノエンゼルです。
前走・赤松杯はライバル・ゴールドマインのみならずベルモントギルダーにも先着を許して3着。しかし冬期間もみっちり調整を積んでいたゴールドマインに対し、本格始動後まだ間もなかったマヨノエンゼルの分が悪かったのは致し方ないというべきか。
今回もまだ上昇途上とはいえ、一叩きされた上積みがあるのは間違いない所。そうであればここは年度代表馬の意地にかけても勝ち負けに加わらねばなりません。
対抗は悩みましたが(7)ベルモントギルダーを採りました。今週は前残り傾向が強い事と中間の順調さからです。前走時は正直全く評価していませんでしたが、あれだけの走りをされれば見直さざるをえません。おまけにここは単騎逃げまであり得るメンバー。これは軽視できないでしょう。
(8)ソニックルーラーは3番手。小回りコースがあまり得意でないようなのですが、それで前走のような走りができるのならとても"苦手"とは言えません。自分の競馬ができれば普通に上位争い、いや頭まであってもおかしくないでしょう。
ここまでの3頭が優位、それもやや抜けた存在として三つどもえでしょう。あとは一角崩しに加われるか・・・という所までと見ますが、まず挙げるのが(3)ダンストンリアル。B級の頃ほどの安定感こそ無いものの、今はA級上位でも通用する力をつけています。混戦を苦にしない馬でもあり、無理に嫌う事はありません。
(4)シルクドラグーンはどうも芝向きのタイプ。ただ、前走くらいに走れば上位争いに加わっていいし、前走のような戦法が通用しやすいコース状態でもあります。
★買い目
馬単 (2)=(7)、(2)=(8)、(7)=(8)、(2)→(3)、(2)→(4)
25日(日)メイン10レースはC1級「田沢湖賞」(水沢1600m)。予想に入る前に水沢1600mの昨年データを紹介してみたい。
09年度 水沢1600m全レース連対枠
1番枠=57回
2番枠=58回
3番枠=53回
4番枠=46回
5番枠=37回
6番枠=44回
7番枠=41回
8番枠=49回
9番枠=33回
10番枠=28回
11番枠=3回
12番枠=1回
*水沢1600mのフルゲートは12頭立てだが、重賞特別以外は最大10頭。そのため11、12番枠の連対率は極端に低いが、それにしても1番枠から3番枠に集中している。
差しタイプはともかく、先行馬が外枠に入ったら割り引きが必要だ。あと意外に多いのが、なぜか8番枠。
続いてC1クラス限定の水沢1600m(09年度)
1番枠=15回
2番枠=16回
3番枠=16回
4番枠=5回
5番枠=7回
6番枠=17回
7番枠=13回
8番枠=15回
9番枠=8回
10番枠=10回
今度はC1級戦における水沢1600mのデータ。全クラスの水沢1600mデータと同様、高連対率を誇るのは1~3番枠。ところが4、5番枠は極端に連対率が低く、なぜか鬼門となっている。
以上のデータを紹介して(5)ハッピートーク◎は気が引けるが、あえて主軸に推す。昨年終盤、2戦連続で3着に終わって頭打ちか―の印象を与えたが、冬休み明け後、アッサリ連勝。
2戦とも非常に強いレース内容で、前々走は4角先頭からそのまま押し切って完勝。前走は圧倒的な1番人気に支持されたビュレットライナーを子ども扱い。まさに尻をも舐めさせず、7馬身差で逃げ切り圧勝した。
他にハナをアピールする馬がいるかも知れないが元々、逃げなくてもいいタイプ。一連の走破タイムからも中心視するのが妥当だろう。
相手筆頭はキラメキパスワード。岩手以前は北海道での2勝でJRA、東海では勝利を飾れなかったが、A級でも連対実績。それでC2スタートは恵まれた格付けで転入後、無傷の3連勝中。昇級戦となった前走も難なくクリアーした。
また6枠はデータ的にも問題あるどころか、むしろ後押しする枠順。取り口の安定度からの見方なら、こちらが軸の手もあるかもしれない。
コアレスリーヴァは昨年12月に転入し、A級で4着入線1回。今季はB2スタートで3着。C1降格の前走も3着。堅実に走りながらも最後のひと押しが足りない内容だったが、これは太め残りが大きかった。
しかし、今週は体を絞る目的で汗取りをかけて調整。その成果がしっかり出る可能性は十分にある。
あとは4着返上に燃えるデルマジュピター、前回快勝ヤマニンペティアンを押さえたい。
◎(5)ハッピートーク
○(6)キラメキパスワード
▲(3)コアレスリーヴァ
△(8)デルマジュピター
△(2)ヤマニンペティアン
3連単は5、6、3の3頭ボックスが本線。あとは8、2を3着押さえ少々
馬複は 5-6、3-5、5-8、2-5
<お奨めの1頭>
9レース サクラカムイオー
冬休みをはさんで目下3連勝。課題だったスタートも克服し、素質が前面開花したと見て間違いない。これは追いかけて損はない
24日(土)メイン10レースはA級三組「横手黒毛和牛レース」(水沢1600m)、10頭立て。小西重征厩舎が3頭出しで臨み、人気を形成するだけではなく各馬の個性がバラバラ。どれが勝っても不思議ではない。
主軸にマルブツワイルドを指名。昨年暮、B1・ゴールデンステッキ賞を快勝し、ついにA級入りを果たしたが、伸びを欠いて2戦3、4着。これは壁にぶつかったとも解釈できたが、もう一つ大きな理由があった。G・ステッキ賞が500キロだったが、その後は510キロ、511キロで出走。当時、いきなり寒さが襲って調整に苦労したため、体重も大幅増。その影響で切れを欠いた印象もあった。
しかし休み明けの前走は505キロまで体が絞れて出走。反応の良さが目立ったのは、それも大きな要因だったかもしれない。
前開催は予定どおりのスキップ。だからと言って攻め馬のピッチが下がった訳ではなく、むしろさらに気配アップ。同厩舎の戦いを退け、連勝マークに自信の登場だ。
逆転首位を狙うのがアドマイヤサムライ、シルクライムライト。アドマイヤサムライはJRA札幌の2歳新馬戦を快勝。札幌2歳ステークスに駒を進めたが、ロジユニヴァースから2・5秒差13着。
以降も精彩を欠いて善戦しても最高6着までにとどまり、岩手へ新天地を求めてきた。初戦の評価は4番人気。最終追い切りで頭を上げ、気の悪さを出したのが敬遠された。
レースでも3、4コーナーで頭を上げて走っていたのだが、それでも大外を回って他の馬をゴボウ抜き。直線では後続を突き放す一方で2着に4馬身差をつけて圧勝し、周囲の度胆を抜いた。
あの走法で勝つのにはビックリ。潜在能力の高さを認識させられたが、一方で好、凡走の落差が激しいだろうな...が正直な感想。アッサリ首位までか、はたまた凡走かの極端な結果になりそうだ。
シルクライムライトは休み明け2戦3、5着。前々走は久々の影響で末が甘くなった3着。そして前走はソフトパワーに出鼻を叩かれた上、クリスティラビットにも早めにまくられる苦しい競馬。それで5着は粘った方とも解釈でき、今度こそ先手必勝。自分の競馬に持ち込めば逃げ切りも十分ありえる。
そのクリスティラビットはブービー人気ながら、向正面から出し抜け的なマクリで3角先頭。エーシンスローインとはハナ差負けの3着で、実に惜しいレースで見せ場は十分に作った。休み明けを叩かれて上位3頭に割って入るか注目してみたい。
エーシンスローインは漁夫の利を得た格好の2着だったが、後方のままに終わった前々走とは一変の動き。本来の切れを取り戻した。また6着凡走したコスモクルトゥーラの評価に迷うところだが、一戦のみで見限るのは早計かもしれない。
◎(1)マルブツワイルド
○(7)アドマイヤサムライ
▲(6)シルクライムライト
△(5)クリスティラビット
△(9)エーシンスローイン
3連単は1を1着固定に7、6、5へ2、3着流し。あとは9を3着押さえ少々
馬複は 1-7、6-7、1-6、1-5
<お奨めの1頭>
9レース ゲンパチオブラヴ
岩手転入後の2連勝がけた違い。水沢1400mは初だが、何ら問題にしない
17日土曜日の第1レースで新人・菅原辰徳騎手がデビューを果たしました。
岩手では5年ぶりとなる"本当の"新人騎手(07年にデビューした菅原俊吏騎手はオーストラリアで騎乗していた経験があり、岩手デビュー時も減量無しでスタート。「あんちゃん」騎手は05年デビューの高橋悠里・山本聡哉両騎手以来となります)。また、岩手では初の"平成生まれ"ジョッキーでもあります。
その菅原辰徳騎手、デビュー戦で4着、その後の2戦も5着・4着に食い込み、初日の3戦をすべて入着しました。レース前もさほど緊張しているように見えないし、そうやってレースを終えて帰ってきても感情が表に現れない所がいかにも「平成生まれだなあ・・・」と、昭和生まれの私なんかには思えるのですが(平成になるよ、っていう記者会見の時は大学生でしたよ。ええ。)、こんな感じでひょうひょうと大仕事をやってのけてしまいそうな予感もあって、今後の活躍ぶりが気になって仕方ありません。
岩手で2000年以降にデビューした騎手たちはすでに重賞を勝っていたり各地に遠征して好結果を残したりと、「若手」の枠に収まらない活躍をしています。
そんな中にポンと投げ込まれる格好になった菅原辰騎手は、正直なかなかたいへんだろうなと思いますが、でもがんばってほしいですね。
月曜のメインレースは今シーズン最初の重賞になります3歳牝馬の『留守杯日高賞』。今年から始まった全国の牝馬シリーズ「GRANDAME-JAPAN」3歳シリーズの第2戦にもあたります。
他地区から遠征馬は最終的に4頭に納まりましたがいずれもかなり強力そう。全国シリーズ組み込みに伴って初めて交流戦となったこの留守杯日高賞、早速遠征馬に席巻されそうな予感です。
本命は笠松からの遠征馬・(2)エレーヌとしました。ホッカイドウ競馬から笠松に移籍してここまで14戦5勝、うち重賞2勝。その重賞はいずれも牡馬を相手に勝ったもので、この時期の3歳牝馬としては価値が高いものでもあります。今年の東海地区の3歳はラブミーチャンが抜けた存在ですが、もしラブミーチャンがいなければ、この馬が東海地区3歳の看板を張っていたでしょう。
懸念材料はやはり長距離輸送でしょう。430kg台の小柄な馬だけに輸送で体重が変動するのは陣営も心配している点。また、遠征で挑んだ園田のレースで落馬競走中止し、勝てるレースを落としているのもゲンの悪さを感じさせます。それでもこの実績なら・・・と本命視しますが、当日の気配には注意しておきたいですね。
岩手の(9)ダイメイジュエリーは対抗に。ここまでの4連勝は3歳世代の中でもトップクラスの成績。牝馬となればなおさらで、地元では頭ひとつ抜けた存在なのは間違いありません。
問題は前走なんですよね。最終的に勝ちはしたものの、毛づやは良くなかったしレース中の気の悪さは昨年以上だし。それで勝ったのだからやはり強い馬なのですが、どうもしっくりこないものがあります。
この馬は相手なりに走ってギリギリの差でも勝ちきるタイプ。なのでむしろ強い馬とあたる今回のような時こそ本当の力を発揮できるだろう、とは思うのですが・・・。前走からの良化と鞍上の手腕、そしてあとは"地の利"に期待。
3番手も笠松の(8)コロニアルペガサスでいいでしょう。この馬も重賞を2勝、それは牝馬のレースではありますがどちらも遠征しての勝利で、エレーヌと比べても勝るとも劣らぬ価値があります。遠征を苦にせず距離経験も豊富な点はプラス材料ですね。
そして、この馬は「GRANDAME-JAPAN」3歳シリーズの第1戦。「浦和桜花賞」に出走して4着になっているのが一つのカギ。
「GRANDAME-JAPAN」は各地のレースでの結果に応じて得たポイントを争うシリーズですが、そのルールの一つに「3着以内に入っている事」というものがあります。つまりシリーズの6つのレース全部に出走しても全部が4着以下ではポイントが加算されないわけで、この馬にとってはここで3着以内に入って資格を満たしておく、という結果を得る事が重要になるでしょう。
あとはかなり差があるでしょう。遠征馬の残る2頭、どちらもまずまずの力量を持っていますが、(5)は360kgくらいの小さな馬で遠征はマイナスでしょうし、(11)はJRA遠征用のローテーションで使い詰め。どちらかといえば(11)ショートエアリーでしょうがあくまでも当日の気配次第。
岩手なら(7)ミスギンレイか。前走は展開に恵まれた面は確かにありましたが、状態が良く、思い通りのレースができたのも好走の理由の一つ。その点ではどうも頭打ちな他の馬たちより期待できるものがあります。
★買い目
馬単 (2)=(9)、(2)=(8)、(9)=(8)、(2)→(11)、(2)→(7)
18日(日)メイン10レースはB1級「新緑賞」(水沢1600m)。激戦区B1を象徴するように実力伯仲のメンバーがそろって好レースが期待できそう。
主軸にトーホウライデンを指名。昨年までA級へ在籍し、08年には岩鷲賞、青藍賞と重賞2勝。父ブライアンズタイムの良血馬が素質開花させるシーンだった。しかし、昨年5月以降は白星がなく、今季はB2降格。
休み明け初戦から勝っても不思議ではなかったが、毎年春は精彩を欠いていたため、それで3番人気となった。
レースは1枠を利してサクラデイブレイクが逃げ、トーホウライデンは中団6番手を追走。途中までは例年どおり馬群に沈むかと思っていたら、直線で矢のように伸びてクビ差2着まで肉薄。改めて底力のあるところを見せつけた。
続く岩手日報杯は大器コアレスレーサーが相手。他にも好調メンバーがそろい5番人気に甘んじたが、逃げたグラスバラードをキッチリ捕らえて2着を死守。今シーズンのトーホウライデンは一味違うと周囲をうならせた。
今回、岩手日報杯組を上位と見れば強豪が抜けてチャンス到来。久々に先頭でゴールインする。
グラスバラードは2戦とも逃げて3着止まりだったが、これは距離が長すぎたため。それでも最後まで粘った点は評価が高く、ベストのマイル戦に短縮され一気逃げ切りのシーンまで。
アルディは叩き2戦目を快勝。初戦は逃げ馬には不利の馬場で5着も仕方なしだったかもしれない。引き続き好気配をキープし、B1なら上位と見るのが妥当だろう。
テンショウタイヨウは岩手日報杯で6着に敗れたが、スローの流れに泣いて折り合いを欠いたのが痛かった。マイル戦ならペース緩くなることはあり得ず、反撃に転じる。
チャームドサークルも怖い存在だ。前走、スタートで後手を踏んで最後方からの競馬。それでも慌てず3コーナー手前からスパートをかけると鋭く反応。4角で早々と2番手まで進出し、余力残して完勝。強さが際立っていた。
他にB1の安定勢力シュクジャンヌも侮れず、激戦必至のメンバー構成となった。
◎(5)トーホウライデン
○(9)グラスバラード
▲(7)アルディ
△(6)テンショウタイヨウ
△(2)チャームドサークル
3連単は5を1着固定に9、7、6、2へ手広く流したい
馬複 5-9、5-7、5-6、2-5
<お奨めの1頭>
6レース エプソムフォルテ
再転入2戦目を順当勝ち。やはりC2では底力が違った。メンバーは骨っぽくなったが、まだまだ余裕がある