新井日和が速攻で勝負を決めた!
0ハン3車のスタート争いは最内の田中進が先行したが、2番手発進の新井日が1周3コーナーでインに突っ込んだ。そこからは新井日の逃走劇。10線は最内の石本が先行も、その一つ外の新井恵がすばやく交わす。長田稚は中村杏に抑え込まれる形で最後方からのレースになった。逃げる新井日は、コースを外すことなくマイペースの走り。後ろでは新井恵が竹谷と田中進を交わし2番手に立っていた。更に後ろでは長田稚が中村杏を逆転。やがて長田稚が新井恵をさばき、新井日を追う形を作れた。そこから差を詰めにかかったが、新井日がなんとか振り切りゴール。
新井日はこれで自身2度目の優勝。初優勝の時は2級車だったので、1級車になってからは初めての優勝となる。今回はレース展開も良かったが、上がりタイムも十分な数字をマークしているし、スピードに関してはS級選手と同等のモノを持っている。これからは交わす車が多くなるレースがメインになるが、さばきの技量が磨かれた時、また一つ選手としての総合力が増してくるだろう。
笑顔、のち感涙
2020年の落車事故により2年近くレースから遠ざかった池田政和が、復帰して最初に優勝したのが2022年の伊勢崎ナイター。事故の前、最後に優勝したのは伊勢崎デイレース『G1シルクカップ』。不思議と縁のある伊勢崎で皇帝・池田政がほぼ5年ぶりにグレードタイトルを獲得した。
0メートルのオープン戦でおこなわれた『G2レジェンドカップ』優勝戦は、最内1枠の有吉辰也がスタート先行して逃げたが、試走タイム3.33秒は8車の中で最も遅く、中盤の周回からコーナーで流れ始めた。
そこへ迫ってきたのは、2番手スタートから追走していた久門徹を捌いた三浦康平。地元代表のプライドと12年ぶりのグレード制覇へ燃える走りで首位に立った。
しかしドラマは終わっていなかった。スタートは立ち遅れて6番手あたりからの展開となった池田政が、浦田信輔や松尾啓史を捌きながら番手を次々と上げて、残り3周で3番手、残り2周で三浦の背後まで追いつくと、最終回8周目の1コーナーでついに三浦の逃げを捕まえた。これでグレード27度目、通算72度目の優勝となった。
ロッカーへ戻ると大勢の同期23期生や旧船橋所属の仲間に出迎えられて笑顔が満開。その後ウイニングランからスタンド前のヒーローインタビューでファンの祝福を受けると涙を何度もぬぐう姿があった。
長田稚也が巧腕を発揮しそうだ!
大会2日目は7Rから重走路になり、そこで走った選手のエンジン評価はしづらいところだが、初日の動きからみて長田稚と中村杏の仕上がりがズバ抜けている。0ハン3車は誰が逃げてもペース上がりそうだが、長田稚と中村杏の猛追を振り切るまではいかないか。その両者の比較は難しいが、内枠に置かれている分、長田稚を重視する。
0ハンのスタート想定は難しいが、田中進は以前より切れが良くなっており先行もある。ただ、竹谷は前節からエンジンは良く、道中で仕掛けにかかる。石本圭は0ハンを1車でも叩いて行ければ展開的に有利となる。
◎ 6 長田稚也
○ 7 中村杏亮
△ 2 竹谷隆
△ 1 田中進
▲ 4 石本圭耶
おすすめの買い目
6-1247-1247
穴なら
4-1267
1枠の有吉が最短距離を8周回走る
優出8名が最重ハン選手で占められて決勝戦の枠番は選択制で決められた結果、有吉辰也が1枠を獲得。スタート力に定評があり、速攻タイプの三浦康平や久門徹を突っ張って1周回1コーナーへ先頭で進入すれば、道中も他者の追撃を退けて逃げ切れる。
怖いのは池田政和の存在。SG通算8度Vは浦田信輔と並びこの8名では最多。かつて乗っていた競走車名『カイザー』にちなんで皇帝とも呼ばれた実力は、追われる者にとっては大いなる脅威。
松尾啓史も中枠なら早めに好位置を取れそうで、追い込みタイプゆえ8周回に延びる点は確実にプラス材料。
地元勢はSGホルダーがゼロの2名のみと劣勢に見えるが、三浦がトップ旋回を決めるようだと見せ場を作る以上の活躍も見込める。
◎ 1 有吉辰也
○ 2 池田政和
△ 5 松尾啓史
▲ 4 久門徹
穴 3 三浦康平
おすすめの買い目
1=2-543
穴なら 三浦にとってはとにかくスタートが重要だ
3=1-2548
9R...10線にそこまでスタート早い選手が不在。池田がある程度の飛び出しを見せて一気に首位へ。エンジン仕上がっているのは角南。若井と松尾啓が追撃する。最内の浅香が先行ならペース上がるかも。
◎ 6 池田政和
○ 5 角南一如
△ 8 若井友和
△ 7 松尾啓史
▲ 3 浅香潤
おすすめの買い目
6-3578-3578
穴なら
3-5678
10R...連勝中の三浦はタイムも出ており期待できる動き。荒尾がカマシ気味に出て好位置を奪う。篠原もスタートに賭けてくる。混戦になれば浦田に出番あり。一発穴なら鈴木将。
◎ 5 三浦康平
○ 8 荒尾聡
△ 7 篠原睦
△ 4 浦田信輔
▲ 3 鈴木将光
おすすめの買い目
5=8-347
穴なら 3-4578
11R...当大会はタイトルホルダーでもある久門がダッシュ決める。大外からでも佐藤貴が内枠勢を何車か包んで早仕掛け。永井と森の25期コンビの奮戦十分。西原はトップスタート決まれば...。
◎ 4 久門徹
○ 8 佐藤貴也
△ 7 永井大介
△ 6 森且行
▲ 3 西原智昭
おすすめの買い目
4-3678-3678
穴なら
3-4678
12R...10線は最内の新井淳が先行しそうだが、岩田行も位置は悪くなく2番手発進から速攻を狙う。有吉と丹村飛が競り合いながら圏内に突入。早川は現状の仕上がりでは厳しいが、上積みあれば優出もあるか。
◎ 4 岩田行雄
○ 8 有吉辰也
△ 7 丹村飛竜
△ 6 早川清太郎
▲ 2 新井淳
おすすめの買い目
4-2678-2678
穴なら
2-4678