伊藤信夫が勝利をもぎ取る
昨年7月に優勝して以降14度の決勝に臨みながら勝てていない伊藤信夫だが、昨年の後半7度の決勝は全て4着以下だったのが、今年に入ってからの7度の決勝は2着3回に3着2回と着取りがハッキリ上向いており、今回のメンバーを見渡してズバ抜けた実績を誇る点から是非とも勝ちきりたい一戦だ。今節2走はこなしているが敵は天候、雨だろう。
最重ハンでも安定した走りをできるようになった浅田真吾が最内枠から先制攻撃。渡辺篤はトップスタート行けないと車群に揉まれて進めない恐れもある。
20線は準決勝戦のタイムは鈴木健吾の方が速くても、スピードは花田一輝が上位とみる。
◎ 7 伊藤信夫
○ 5 浅田真吾
△ 4 花田一輝
▲ 3 鈴木健吾
穴 6 渡辺篤
おすすめの買い目
7-5=436
穴なら 前節決勝は伊藤信より先行してゴールも先着した渡辺篤
6-7=5432
文/鈴木
今年4度目の優勝! 木山優輝
濡れ走路の中で行われた優勝戦。試走タイムでは劣ってたが石本圭耶が人気を背負うオッズ。北原岳哲や木山優輝は試走の感じもタイムも良かった。2連単は2-3、2-5、2-1の順 3連単は2-3-5が一番人気だった。まずは竹中修二が逃げ石本が続く展開。丹村司は後退して、北原も石本に離され加減。そこへインをスルスル上がってきたのが木山。石本が竹中修を交わし先頭立つも木山が突っ込み先頭へ。石本に逆転できる力は残っておらず、竹中修が3着に粘った。滝下隼平はスタート後に大きく流れ、唯一のSGホルダーである田中茂は見せ場なく終了。
優勝した木山は自身6度の優勝のうち今年V4の荒稼ぎ。このあとは16日からのデイレースへ参戦予定。
準決勝の展望
9R...10線から飛び出しそうなのは森。序盤からペース上がれば押し切りもありそうだが、高橋貢や佐藤摩が早めに好位置につけて上位争いに加わる。金子はエンジンに上積みあれば追い込める。
◎ 6 高橋貢
○ 7 佐藤摩弥
△ 3 森且行
△ 8 金子大輔
▲ 5 若井友和
おすすめの買い目
6=7-358
穴なら森の押し切り
3-5678-5678
10R...ここ一番で爆発的なスタートを決める黒川が1周バックで好位を奪う。加賀谷も大事な場面ではスタート勝負に出る。追い上げるのは中村雅。西原や平田はハンデ位置を生かせれば。
◎ 8 黒川京介
○ 6 加賀谷建明
△ 7 中村雅人
△ 3 西原智昭
▲ 4 平田雅崇
おすすめの買い目
8=6-347
穴ならスタート決めて独走に入った時の西原
3-4678-4678
11R...いつもの動きに戻った青山周を素直に信頼したいところ。ただ、鈴木宏が10線からトップスタートを決め、高石を早めに交わして独走に入ると逆転もある。同じくスタート勝負は岩見。大木も今節は切れている。佐藤励は奮起どころ。
◎ 8 青山周平
○ 6 鈴木宏和
△ 5 岩見貴史
△ 3 大木光
▲ 7 佐藤励
おすすめの買い目
8=6-357
穴なら大木のインブロック
3-5678-5678
12R...3日目は3着に敗れた鈴木圭だが、準決だけにしっかりと仕上げて勝ち切る。ここまで勝ち星がない永井は正念場。スタート決めて有利な展開を作りたいところ。荒尾は準決突破率が高く、速攻を仕掛けてくる。タイム以上の粘りがある佐藤裕二。松尾啓もレース道中の動きは悪くない。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 6 永井大介
△ 7 荒尾聡
△ 3 佐藤裕二
▲ 5 松尾啓史
おすすめの買い目
8-67-3567
穴なら佐藤裕二がスタート行って後続を封じた場合
3-5678-5678
北原岳哲が今年初優勝へ向け激走を!
0ハン単騎の竹中が展開有利だが、タイム的に逃げ切るまでは厳しそう。その竹中を追うのは20線3車の中で先行できた選手になるが、ここは最内の石本がスタート行きそうだ。竹中との差を徐々に詰めて交わしにかかりそう。ただし、準決の上がりタイムを見ると20線の中では北原が2つ良い。石本が竹中を抜く前か、抜いた後に北原が石本をパスしそう。
30線3車はいずれも追い込み強烈だが、20線勢もスピードが出ており、高速戦になると追って行けないケースも十分考えられる。そうなると連下の狙いには20線の丹村司か。30線は枠ナリ発進になりそうで、追い込んでこれるとしたら木山。あとは20線勢が競り合うような展開になり、ペースが上がらないようだと滝下が怒涛の追い込みを披露してくるかも。
◎ 3 北原岳哲
○ 2 石本圭耶
△ 4 丹村司
△ 5 木山優輝
▲ 7 滝下隼平
おすすめの買い目
3-2457-2457
穴なら 後続が激しく競り合った場合の竹中の残り目
1-23457-23457
残り1周回の逆転劇
日中の雨は陽が暮れてから止んだが、決勝戦は重走路での争いとなった。
20線の内枠から先行した横田翔紀が0ハン山中充智を追う展開。その後ろに続いた亀井政和と石川哲也の間を割って早めに横田をマークする形を作れたのが鈴木聡太。2周回1コーナーで先頭に立った横田を、3周回3コーナーで捲って先頭に踊り出たが、ドラマは終盤に待っていた。
最終回2コーナーの立ち上がりでエンジン音・気配を感じ取ったのか、見えない追撃者を鈴木聡が外へ突っ張りにいったその内へ、松本康が切り返すように飛び込んで首位。2021年6月以来6度目の優勝となった。
文/鈴木