鈴木宏和が記念初優勝を狙う!
川口オートで行われているGIキューポラ杯は優勝戦のメンバーが出揃った。準決の第10Rではスタート後にアクシデントがあり不成立。第11Rでは高石光将が快走を見せて、昨年に続いての同大会優出となった。
ハンデ構成は0ハンに高石光将。10線は最内から早船歩、丸山智史、上和田拓海、鈴木宏和、佐藤摩弥、高橋貢、金子大輔となった。
3日目からハンデ重化した高石だが、スタートの切れは問題ないので、優勝戦でもしっかりと残して出るだろう。10線もスタート巧者が揃ったが、この中では鈴木宏と佐藤摩がスタート力上位。枠ナリ発進も考えられるが、鈴木宏がセンターから飛び出し、佐藤摩が乗っていく展開が考えられる。
逃げる高石のペースだが、かなり上がりそう。序盤で10線勢に捕まることはなさそうだが、8周回最後まで先頭を守るのは厳しそう。追ってくる一番手に想定しているのは鈴木宏。準決の上がりタイムは3・395で、佐藤摩の3・383に次ぐ2番時計。これは準決で最も早い時間帯だったことを考慮すると、最終レースで出した佐藤摩と変わらない数字とみていい。逃げ粘る高石を交わすのは鈴木宏だ。その鈴木宏を追うのは佐藤摩、高橋貢、金子となるが、今の鈴木宏はエンジンが仕上がっている上に、現在2節連続優勝中と乗り手も乗れている。先頭に立ってからもハイペースで逃げるとみて、当ブログでの本命に挙げる。
相手は佐藤摩。準決で内枠勢を全呑みしたスタート力は脅威。優勝戦も10線から2番手のスタートが切れそうだし、前を走る鈴木宏に付け入る隙があればイン突っ込んでいけるだろう。次に高橋貢。準決は不成立で機力は不透明だが、予選中は動きに余裕が感じられた。卓越したハンドル捌きで、前を走る車を抜き去るか。そして、上和田。外枠勢に行かれないスタートを切ることが条件になるが、序盤の位置取りがうまくいけば大駆けがある。最後に高石。10線勢の進みが甘く、激しく競り合うようなら展開が向く。そのまま押し切りも不可能ではない。
◎鈴木宏和
○佐藤摩弥
△高橋貢
△上和田拓海
▲高石光将
早い時間から始まるアーリーレース!
13日から川口オートでナイターGIが行われているが、その2日目、14日からは浜松オートでアーリーレースが始まる。出場する選手はA級とB級のみ。普段はS級の中から優勝者が現れやすいが、今回は必ずA級かB級の中から優勝者が決まる。
出場する中で地元浜松のランクトップは柴田健治。前走の地元ではイマイチだったが、今回のメンバーの中では総合力が上の方。エンジンが並以上になれば上位争いに参加できる。長谷晴久は前走の地元で優出3着。ただし、スタートで後ろの選手に叩かれながらも、道中で逆転する動きを見せていたように、今のエンジン状態は仕上がっていると言ってもいい。捌きの方も問題ないし、未だに優勝の経験がないのが不思議なくらい。今回は初の栄冠へ向け大チャンス。
エンジン状態は良いのは西川頼臣も同じ。長谷と同様にスタートにはやや不安を残しているが、2~3周目で軌道に乗るとスピードを増してくるタイプ。どちらかと言うとコース取りは大きい方なので、同じ所を通る選手がいないようなイン混戦のレースで活躍の場が広がる。柴田紘志も全く同じタイプ。外のコースが空いていれば、スタートの遅れを巻き返してこれるスピードがある。和田健吾は成績にムラがある方だが、ツボに入った時はパワーある走りを披露できる。今回のメンバーの中でも攻撃力は高い。
外来A級は伊勢崎からのみ。その中でランクトップは田中賢。近況の動きはまずまずで、持ち味のスピードはそれなりに出ている。直前の優勝戦に乗っていたのは浅香潤と伊藤正真。浅香はスタート行けずに展開が苦しくなり6着だった。ただし、準決の動きはかなり良かったので、その状態になれば今回も楽しみ。伊藤正真は優勝戦で7着だった。1周目の展開がうまくいかなかったが、試走タイムはそこそこ出ていたし、その前の節では優勝も決めている。前回から最重ハンになったが、それでも優勝戦まで進めたのだから技量は確実に増している。戸塚尚起はここ数節、好成績が続いている。最重ハンの30前に置かれているが、戸塚の実力を考えればかなり魅力な位置。押田和也、山中充智といったあたりも車券に貢献できている。
B級では地元35期に注目。1級車に乗り換わったが、兵頭寛和も角貝拓海も前走で1回白星を挙げている。2級車時代は苦しい期間が長かったので、1級車乗りを機に良い流れに乗りたい。
外来B級は川口から。丸山浩信は浜松連続参戦。前走では後半の2走で白星を挙げていた。今は直線の伸びが良く、簡単には抜かれない状態にある。石井大志はB級ながらA級に匹敵するスピードを持っている。深沢隆はエンジンを高い位置で保てている。地元での動きはかなり良かった。小椋華恋は前走から1級車に乗り換わり。4走して1着はなかったが、車券には絡めており、今節で1級車初白星を挙げるかも。
※7月11日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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柴田 健治〔浜松 A-35(27期)〕
長谷 晴久〔浜松 A-72(23期)〕
和田 健吾〔浜松 A-127(28期)〕
西川 頼臣〔浜松 A-176(26期)〕
田中 賢〔伊勢崎 A-1(29期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 A-19(23期)〕
伊藤 正真〔伊勢崎 A-57(33期)〕
戸塚 尚起〔伊勢崎 A-160(24期)〕
山陽オートはリレー開催!
山陽オートは12日に昼間の開催が終わるが、13日からミッドナイトが始まる。出場するのは昼間のレースに出ていた中から連続参戦となる。レースの時間帯は変わるとはいえ、その時の動きは大いに参考になる。
今回出場するS級は2人の予定。丹村飛竜と岡部聡だ。どちらも直前の昼間開催で優出している。初日の予選は重走路で、2日目の準決はブチ走路だった。両者とも走路状況に影響されない走力を持っているので、柔軟に対応できた印象。岡部に関してはその前の開催で準優勝。そこは良走路だったので、今はエンジン状態がかなり良いと言える。捌きも方も変わらず冴えている。丹村飛も1着率が高くなっているのでエンジン自体は良い。今回もS級としての存在感を存分に見せつけてくるだろう。
A級で前走の優勝戦に乗っていたのは緒方浩一と穴見和正。緒方は準決で白星。得意のブチ走路で気持ち良く走れていた。良走路に関してはエンジンもう少しといった感じはあるが、優出後の良い流れで今回も臨めそうだ。穴見は今、ハンデが最重ハンの10M前なのでレース展開がだいぶ楽。変わらぬインベタ走法で最重ハン勢を苦しめ続けている。
藤岡一樹は準決で4着になり優勝戦には進めなかったが、その前は飯塚GIIで準優勝。大きな流れで言えばエンジンは悪くない。時折り見せる爆裂スタートから、一気の速攻に持ってくる。佐々木啓は以前ほどの安定感がない。それでも今はA級にランクされているので、最重ハンの中でも内枠に置かれることが多い。スタートで枠ナリに出ることができれば、冷静なレース運びで上位着が望める。
満村陽司は長らくエンジンが好調。前走では初日に3着で準決に乗れなかったが、2日目には白星を挙げていたし、その前までも好成績を収めている。永島潤太郎は前々走から1級車に乗り換わっている。2級車の時から走りにはセンスが感じられていたし、1級車に乗ってからもスピードが出ている。今は急激に成長を見せる時なので、その1走1走から目が離せない。
飯塚勢では別府敬剛と牧瀬嘉葵に注目。別府は攻めに派手さこそないが、堅実なイン捌きで車を押し上げることができる。また、今はエンジン状態もそこそこ良い。牧瀬は真逆のタイプ。豪快な捲り攻めを得意とし、インが混戦になっているようならアウトを回って交わしていける。
※7月11日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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丹村 飛竜〔山陽 S-32(29期)〕
岡部 聡〔山陽 S-44(19期)〕
緒方 浩一〔山陽 A-10(30期)〕
藤岡 一樹〔山陽 A-12(29期)〕
佐々木 啓〔山陽 A-14(23期)〕
満村 陽司〔山陽 A-51(26期)〕
穴見 和正〔山陽 A-93(12期)〕
永島 潤太郎〔山陽 A-210(35期)〕
豪華な顔ぶれが集結!
川口オート・初夏の恒例GIキューポラ杯が始まる。各地から豪華なメンバーが集結し、その技量が競われる。今回は特に好調な選手が多く、ハイレベルな戦いになることは間違いない。注目の選手を挙げていく。
地元でランク最上位は加賀谷建明。前走の浜松では優出し5着だったが、ここ最近は一時期の勢いが薄れている。しかし、大舞台ほど底力を発揮する加賀谷なので、良い時の状態にまで戻してくるか。中村雅人は前走の地元では優出3着。予選準決はオール連対だったし、今は連続で優出ができている。エンジンは高い位置にあるので、優勝戦まで進んでくるかも。永井大介も今は6節連続優出中。その中で優勝はないが、今年唯一の優勝は2月に行われた川口GIのグランプリレース。今回も同じレース場で、同じGI競走。その時の活躍を再び見たい。佐藤摩弥は前走の飯塚GIIで優出6着。その前は川口で連続優勝を決めていた。ここ最近は上位着が多く、エンジンも良い仕上がりを見せている。
若井友和は前走の地元で初日から3連勝。優勝戦は5着だったが、エンジンは良い状態で安定している。山田達也は前走の浜松で優出7着。近況の流れはまずまず。鈴木清は前走の浜松では準決3着で優出を逃したが、シリーズ中はオール車券圏内だったし、その前までは川口で連続優出3着だった。近況は車券絡みが多い。小林瑞季、黒川京介もエンジンはそこそこ。
飯塚GIIで優勝していたのは有吉辰也。その前の川口でも準優勝しており、乗り手もエンジンも好調の波に乗れている。その優勝戦には伊藤信夫も乗っていた。結果は4着だったが、重走路にしては健闘した方だろう。シリーズ中の良走路では良い走りを見せていた。
荒尾聡はそのGIIで準決3着だった。惜しくも優出はならなかったが、他の4走は全て1着。3節前には伊勢崎のGIIで優勝しており、近況は荒尾らしい走りができている。同じ飯塚地区の岩見貴史、久門徹といったあたりもエンジン的には戦えるレベルにある。
前回の川口一般開催で優勝していたのは鈴木宏和。強豪相手に好走を見せていたし、武器のスタートも決まっていた。更にはその前の山陽でも優勝していた。今、最も勢いのある一人だ。金子大輔は鈴木宏が優勝した川口のレースに乗っており4着。そこでは8枠からの厳しい展開だったが、準決までの動きは全く問題なかった。
キューポラ杯の前年度覇者は早川清太郎。直前の地元で優出していたし、その前の地元でも準優勝だった。乗れている時の早川は、差しの鋭さが何倍にも増す。大会連覇へ向け、初日から全力で始動してくるだろう。同じ伊勢崎からは高橋貢も出場。前走は地元で優出し8着だった。近況はエンジンが安定していないが、勝負どころではしっかりと仕上げてくる。松尾啓史は前走の飯塚GIIの準決で珍しく反則妨害。しかし、エンジン自体は悪くなさそうだった。
A級では佐藤励に注目。1級車デビューとなった前走では、いきなりの準優勝。優勝戦ではフライングをしてしまったが、1級車に乗り換わった直後は急激な成長を見せる選手が多い。自身3度目の優勝を記念で決めるかも。
※7月11日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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加賀谷 建明〔川口 S-3(27期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-14(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-10(24期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-7(26期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-11(29期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-16(25期)〕
地元S級は3名で外来勢を迎え撃つ!
今回の山陽オートは前回と同様に3日間の昼間開催。近況、勢いある選手が初日から快走を見せるのか、それとも整備で立て直してくる選手が現れるのか。優勝戦まで進みそうな選手を挙げていく。
今回出場する中で地元ランクトップは岩崎亮一。前走では優勝戦まで進み6着だった。エンジン的にはもう少し欲しいところだが、現状でも決して悪い部類ではない。機力アップを図って連続優出を狙いたい。岡部聡も同じ優勝戦に乗っており2着だった。最後は鈴木宏和に交わされてしまったが、先頭に立つまでは車の動きが良さそうだった。スタートも枠ナリに発進しており、今回もレース序盤で展開を作ってくるか。丹村飛竜は前走が飯塚GIIだった。ここではシリーズ序盤に勢いがつかず、準決に乗れなかったが、後半2走は共に1着。一応の軌道修正はできている。
その飯塚GIIで優出していたのが藤岡一樹。重走路の優勝戦は執念の走りを見せて準優勝だった。良走路の準決でも動きは軽やかだった。今はどちらの走路状況にも対応できるし、エンジン自体も高い位置にある。A級なのでハンデ位置的にも多少は恩恵があるので、内枠から猛ダッシュでの速攻に期待できる。
中村杏亮と篠原睦も飯塚GIIの優勝戦に乗っていた。中村杏は好スタートを決め、いきなり逃げ態勢を作っていたが、後方から追ってきた有吉辰也に交わされ、ゴール前では藤岡にチョイ差しをくらい3着入線だった。それでも準決では上がり一番時計をマークするなど、良走路でのエンジンは仕上がっていた。今、最も勢いのある選手の一人なので特に注目したい。篠原はスタートで好位置を奪えなかったし、レース道中も車を押し上げることができなかったが、シリーズを通して見れば十分な成績を残していた。今回も楽しみはありそう。
木村武之は前走の地元で準決3着。優出はできなかったが、大きく崩れていなかったし、その前までは連続で優出できていた。エンジンは変わらず高い位置にある。森本優佑は前走の飯塚GII最終日に白星。重走路ではあったが、今節に向けて弾みがついた。
A級では浅田真吾が気配上々。前々走の地元で準優勝すると、その後の地元でも3走して全て車券絡み。走路温度が高くなってきているが、それにも対応できている様子。石貝武之もまずまず。前走ではよく車券に貢献できていた。
飯塚勢のA級は前走が地元GIIだった選手が多い。松尾隆広は準決5着ながら、シリーズ中には3勝を挙げていた。ハンデが重化した準決の前まで好走できていたのは阿部仁志。木山優輝はだいぶ車速が戻ってきた印象。町田龍駿は逃げに入れる展開でペースが上がるタイプだ。
※7月8日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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岩崎 亮一〔山陽 S-22(25期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-32(29期)〕
岡部 聡〔山陽 S-44(19期)〕
木村 武之〔浜松 S-9(26期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-17(26期)〕
森本 優佑〔飯塚 S-23(31期)〕
中村 杏亮〔飯塚 S-40(33期)〕
藤岡 一樹〔山陽 A-12(29期)〕