高橋貢が大会三連覇を達成!
伊勢崎オートで行われていたGIIレジェンドカップは、地元の22期・高橋貢が優勝して幕を閉じた。高橋貢はこの大会2連覇中だったが、今年も優勝を決めてみせた。
良走路で行われた優勝戦。試走タイムは高橋貢が26で一番時計。松尾啓史と木村武之が27、永井大介と伊藤信夫が28、久門徹が30、浜野淳が31、岩沼靖郎が32だった。
スタート争いだが、まずは0ハン単騎の岩沼はしっかりと残していく。10線からは浜野のダッシュが決まらず、3枠の久門が先行。これに松尾が乗っていく。木村も外枠に行かれることなく発進。そこに高橋貢と伊藤信が続き、永井は最後方からのレースになってしまった。
逃げる岩沼はペースが上がらず、久門を突破した松尾が岩沼を交わして先頭を奪取。試走タイムが出ていた松尾はペースを上げて逃げに入る。そこへ、久門と岩沼をまとめ差しした高橋貢が浮上してくる。周回を半分以上残して一対一の形になった。ここからは高橋貢が松尾との差を徐々に詰め、交わす射程に入ると迷う事なくインに突っ込み首位浮上。そのまま押し切ってみせた。2着は松尾。3着は木村の攻めを抑え込んだ久門が入線した。
やはり高橋貢は強かった。試走タイムは一番時計。これまでも記念レースの優勝戦に乗ると、一番時計を出すケースが多かった。今回も地元走路できっちりとエンジンを仕上げてきた。そしてレース。スタートが特別決まった訳でもないが、レース運びはさすが絶対王者と思わせるモノを感じさせた。周りの様子を見る場面では落ち着いて観察し、勝負所では一気に攻める。今回は岩沼と久門をまとめて差す場面がそこだった。そして一対一。慌てる事なく車間を詰め、イケると思ったら仕掛けにかかる。この判断を誤ると勝てるレースも勝てなくなってしまう。しかし、高橋貢はその辺を熟知している。だからこそ記念レースで勝ち続けていけるのだろう。