青山周平が全国ランク1位の威厳を示した!
伊勢崎オートで行われていたGII稲妻賞は、全国ランク1位の青山周平が昨年に続き連覇を達成した。
試走タイムは青山周平と高橋貢が一番時計で30、次いで大木光が31、西原智明が33、吉原恭佑が34、仲田恵一朗と鈴木清が36、鈴木清市が39だった。
スタート争いはまず、0ハン単騎の鈴木清市は残し、10線の仲田も残す。20線は最内から西原が飛び出し、鈴木清が乗って行く。ここに大外から青山がダッシュを決める。高橋貢もまずまずの位置に付けた。
レース展開は、ペース上がらない鈴木清市をあっさりと仲田が交わしていく。その仲田に西原が付けて回り、捲りを仕掛けたところで青山がインからまとめ差し。青山は早めに先頭に立ち、そこからは一人旅。グングンとペースを上げていき、そのまま逃げ切った。今回は2周目に波乱があった。試走一番時計タイの高橋貢がまさかの落車。2着には展開を活かした西原が入線。3着にも位置が良かった仲田が入った。
青山はこれでこの大会2度目の制覇。近年は総合戦力が増しているような印象がある。以前は攻めに焦って反則を犯したり、先頭に立ってからもペースが上がらず、コースを抑える走りになったりしていたが、それらの不安点を全て克服している。スタート、捌き、判断力、重走路、スピードと多くの点でレベルがアップしている。エンジンがよほど崩れない限りは、このまま全てのタイトルを制覇してしまうのでは、と思わせる強さを感じさせられる。
今度の飯塚オートは昼間開催!
最近は3つの時間帯でレースが行われている飯塚オート。SGオールスターがナイター開催、その後もナイター、ミッドナイトと続いていたが、今回は昼間開催に移行。気温の上昇とともに走路温度も上がりそうで、各選手は滑りとの戦いになる。軽ハン勢が活躍する季節がやってくるのか。果たして今シリーズは...。
今回出場する中でランク最上位は浦田信輔。前走の地元一般開催では優出し6着。その前のSGでも優勝戦まで進み5着。近況はかつての代名詞である安定感が戻っている。今回もハンデ戦がメインで、浦田らしい追い込みに期待できる。ただし先述の通り、走路温度が上がってくると追い込みが効きにくくなる面はある。それとの折り合いをどこまでつけてこれるかどうか。
デビューから数年は、飯塚26期三羽烏と呼ばれていた3選手も参戦。篠原睦、久門徹、田中茂だ。篠原は前走の地元ミッドナイトで見事に優勝。優勝戦は好スタートから必死の追い込みを見せた。武器である速攻力は健在で、今回もその勢いのまま活躍しそうだ。田中茂も前走はミッドナイト。ここでは準決3着で優出を逃したが、3走して全て車券に絡む活躍はしていた。久門は地元ナイター一般開催が前走。ここではリズムを掴めなかったので、早々の立て直しを図りたい。
篠原が優勝したミッドナイトで準優勝だったのは井村淳一。優勝戦は0ハン単騎から逃げていたが、最後は捕まってしまった。それでも本来のスピードはよく出ていたので、ハンデが重くならなければ今回もチャンス。初日の番組には注意を払いたい。
他に地元で主力なのは岩見貴史、桝崎陽介、重富大輔といったあたり。3者とも前走ではある程度の動きを見せていたので、エンジン面は心配なさそう。越智尚寿は前々走の地元で優勝。その後のミッドナイトでも初日に白星を挙げており、良い流れは続いている。
外来は山陽からがほとんどで、S級は松尾啓史、岩崎亮一、浜野淳の3者。松尾啓はSGオールスター以来の競争で、その時は白星がなかったが、着はある程度まとまっていたし、試走タイムもそこそこ出ていたので十分戦える状態にある。岩崎もSGオールスター以来。こちらも総合的に中堅上位はありそうな機力だった。浜野は前走が飯塚ナイター一般開催だったが、ここでは見せ場がなかった。底力は高いものがあるので、エンジンさえ並以上に仕上がれば面白い。
B級ではあるが花元初美の動きが活発。長い休養から明けて、復帰直後はそこまででもなかったが、近況は持ち味である粘り強さが戻っている。これに走路温度の高さも味方に加われば、もっと安定して成績が残せそうだ。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
浦田 信輔〔飯塚 S-10(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-19(26期)〕
久門 徹〔飯塚 S-28(26期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-33(29期)〕
田中 茂〔飯塚 S-34(26期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-16(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-23(25期)〕
浜野 淳〔山陽 S-31(24期)〕