早川清太郎がSG初制覇に挑む!
第23回SGオートレースグランプリも優勝戦のメンバーが出揃った。いずれもSGの優勝戦に相応しい顔ぶれ。この中で誰が栄冠を掴むのか。
準決は走路の一部が濡れていたが、競走にはほぼ影響がなく、良走路とそん色ないタイムが出ていた。その中で、上がり一番時計は鈴木圭一郎の3・366。全国ランク1位としての存在感を存分にアピールしていた。次いで、荒尾聡の3。371。レース後半はタレる傾向が強かった荒尾だが、今回は好タイムをマークしている。他も上がりタイムは40以上の数字はなく、SGらしいレースが展開されている。
上がりタイム、スタート力を考えれば鈴木圭が優勝に最も近い存在と言える。本来ならば鈴木圭に本命を打ちたい所だが、当ブログでは早川を一番に推す。
近年の伊勢崎の記念レースでは通常以上の力を出せているのが早川。未だにSGのタイトルとは無縁の早川だが、これまでSGオートレースグランプリでは、SG初制覇の選手が生まれる事が多かった。スタート、道中の捌きの切れ味、そして気合、今回の早川の総合力を考えれば十分、初栄冠を掴んでもなんらおかしくない。そこで、早川が悲願のSG初優勝を達成するとみた。
相手には鈴木圭を挙げる。伊勢崎の記念レースで周回誤認をしてからは、らしさが失われていた鈴木圭だが、ようやく本来の姿が戻ってきた。爆発力ある走りであっさりと優勝を決めてしまう可能性もある。次に、青山周平。最近は早川と死闘を演じるシーンが多く見られ、今回も同じような条件の下、激しい競り合いになるかも。そして永井大介。準決では荒尾を交わし切れなかったが、良い上がりタイムが出ていた。序盤で先頭に立てるようなら、経験豊な走りで後続を封じ切るかもしれない。最後に荒尾。武器であるスタート力は健在で、準決のような快走を決めると自身4度目のSGVも十分。
◎早川清太郎
○鈴木圭一郎
△青山周平
△永井大介
▲荒尾聡
波乱も十分ありそうなSG開催!
近年、伊勢崎ナイターで行われているSGオートレースグランプリは、今回で23回目を数える。前年度覇者の青山周平がそうだったように、同大会は今までこのタイトル獲ったことがない選手が優勝する傾向が強い。成長著しい若手の中から大会を盛り上げる存在は現れるのか。
開催地区である伊勢崎は、現在3強状態。ランク的に最上位の高橋貢は実績断トツ。前走の地元開催では振るわなかったが、大舞台での戦い方は熟知している。必ずや、エンジンを仕上げてくるだろう。他の2人は青山周平と早川清太郎。どちらも地元での出走が続いており、前走の一般開催ではともに3連勝で優勝戦を迎えると、青山が優勝し早川は準優勝。その前のGIムーンライトでは、早川が優勝で青山が準優勝。この2人が良い感じで切磋琢磨できている。 地元勢では新井恵匠や吉原恭佑が、SGタイトル未戴冠ながら、いつSG初優勝してもおかしくない技量を身に付けている。
全国ランク1位の鈴木圭一郎は、近況の状態マズマズ。前走の地元では準優勝だったが、良走路の3走はこの時期にしては良い試走タイムを出していた。好時計が望めるナイターレースなら、更に持ち味のスピードを発揮できるハズ。浜松地区は他にSG覇者が多く参戦。現在の機力はイマイチだが、仕上がれば優勝争いに参加できる佐藤貴也、金子大輔、木村武之。記念タイトルとは無縁だが、鈴木宏和と中村友和の32期両者は、個性あるスタイルでSGでも活躍できるまでに成長している。
川口勢には好調者が多い。川口でランク最上位の永井大介は、前走の地元は優出6着だったが、その前の伊勢崎GIでもしっかりと優出していた。今回と同じ走路で、同じナイター開催なのでセッティングの面で多少のアドバンテージはあるか。中村雅人、池田政和、若井友和らも前走で優出しての参戦なのでリズムが良い。
SG未戴冠組では、佐藤摩弥が前走の伊勢崎GIで優出していた。今年絶好調の鈴木清や、イン走法をモノにした大木光などの優出もありそう。川口の若手では33期トップの黒川京介や、前走の地元で全て2着の準優勝だった泉田修佑、前走のミッドナイトで準優勝だった中山光らにも注目したい。
飯塚地区は荒尾聡が好調。前走の伊勢崎一般開催ではしっかりと優出。その前の山陽でも優出とエンジンは堅調。浦田信輔と桝崎陽介は前走の山陽で優出しての参戦。他ではA級の有吉辰也が絶好調。前走の山陽は準決が台風のため中止になり、ランク的に優出できなかったが、ここでは2走してともに連対。その前の浜松と、更にその前の川口では優勝している。
山陽は直前まで3日間の一般開催が行われていた。この開催は準決の2日目が、第3レースから台風のため中止。優勝戦へは準決各レースのランク上位が進出となった。優勝戦は0オープンで行われ、4枠から丹村飛竜が飛び出して優勝。佐々木啓がピタリと終始マークし準優勝。今回へ向け弾みがついた。また、松尾啓史や前田淳などもエンジンは悪くなさそうだった。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-13(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-16(27期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-9(29期)〕
A級とB級による戦いで優勝争いは激化!
この開催の直後にSGオートレースグランプリが控えている関係で、今回はS級選手が不在。A級とB級での開催となるが、普段は優勝から遠ざかってる選手達にとっては絶好のチャンス。注目の選手を挙げていきたい。
まずは前回の川口で完全優勝を決めた吉田幸司。今回の開催は非あっせんだったが、追加で参戦。エンジン絶好調なのに加えてツキも持っている。レース間隔も空いてないので連続優勝もありそうだが、唯一の懸念はハンデ位置。前回は最重ハンの20M前からの競争だったが、完全優勝の後ではハンデ重化は必至。これとの戦いをどう乗り切るか。
吉田幸が優勝したレースに乗っていたのは他に掛川和人と影山伸の22期コンビ。掛川は今回出場する中で地元ランク最上位。個人の力量に加えてエンジン状態も上々なので、吉田幸に対してのリベンジ達成なるかどうか。影山は不安視されているスタートに一定の良化が見られている。エンジン的にも戦える状態にあるので、今回も優勝争いに顔を出してきそうだ。
捌きがしっかりしているのは中野憲人と牛沢和彦。中野憲はスタートの切れが不安だが、今回は強豪がゴッソリ抜けているので、その点はあまり気にしなくていい。マイペースの追い込みを披露できそう。牛沢はスタート問題ない。同ハンに数車並んでいても、先行できる強みがあるし、道中も厳しい突っ込みを見せそう。
また、スタート切れている森谷隼人の速攻や、強引な仕掛けが持ち味の小原望あたりも上位争いに参加してこれる。
外来では林稔哲と井村淳一が、とも地元開催で優出しての参戦。林は0ハンからスタート先行し、大きなリードを作って逃げたが、猛追してきた青山周平と早川清太郎に屈し3着。井村はスピードある田中進の抜け出しを必死に追ったが3着止まり。2者ともエンジンは悪くないが、夜の時間帯のレースだったので、今回の昼間開催にセッティングを合わせられるかが大きなカギになる。
B級でも息巻いている選手は多い。塚本浩司は前走のミッドナイトで優出していた。直線の伸びが良く、ハンデ差も味方に善戦ありそう。島田健一、高橋祐一、渡辺稔らは前走の地元で健闘が目立っていた。34期新人では上和田拓海が、前回の残り2日間で1着2本。今回は初優出に期待がかかる。外来では町田龍駿がA級にも負けない車速の持ち主。展開次第では金田悠伽、米里信秀らの激走にも注意したい。
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主な出場予定選手
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掛川 和人〔川口 A-12(22期)〕
中野 憲人〔川口 A-14(24期)〕
小原 望〔川口 A-20(31期)〕
影山 伸〔川口 A-29(22期)〕
牛沢 和彦〔川口 A-50(20期)〕
吉田 幸司〔川口 A-151(21期)〕
井村 淳一〔飯塚 A-16(28期)〕
林 稔哲〔伊勢崎 A-219(30期)〕
選手層の厚い地元山陽勢に外来が付け入る隙は?
気温の上昇とともに走路温度も高まり、各レース場では重ハン勢が苦しむシーンが増えてきた。近況の動向もハンデ的に有利なA級選手の動きが活発で、S級と言えども、うかうかしていられない。さて、今回の優勝争いは...。
地元山陽からはS級が9人参戦予定。ランク的にトップは丹村飛竜。前走の浜松では準決8着で優出できなかったが、それ以外の2走はともに連対を果たしており、エンジンが低調なわけではない。レース展開さえ悪くならなければ十分戦える。
他の地元S級でエンジンが良さそうなのは佐々木啓や丸山智史。佐々木は前走の伊勢崎GIで優出。このところエンジンは高い位置で推移している。丸山は前走の浜松一般開催で優出。良走路に関しては捌きの鋭さが増している。
松尾啓史は前走の伊勢崎GIでは良くなかったが、エンジンさえ並の状態になれば確かな捌きで上位に進出してくる。岡部聡は地元連続参戦。準決で反則妨害をしてしまったが、エンジン的には悪くない状態。反則による乗り手の精神面への悪影響がなければいい。
角南一如、岩崎亮一、人見剛志、前田淳といったあたりは現状、エンジン的に頼りないので、地元でじっくりと整備に取り組みたい。
外来S級で注目どころは木村武之や浦田信輔。木村武は夏場の走路での実績に疑問符が残る。というのも走法的にタイヤに負担がかかるため、食いつきが悪い夏場の走路ではレース後半にタイヤが滑りやすくなる。浦田の前走は川口GIだった。5日間のシリーズのうち、良走路で走れたのは3日目のみ。成績は振るわなかったが、重走路での競争が多かったため、あまり参考にはならない。
飯塚勢はA級に好調な選手が多い。S級並の実力がある有吉辰也は現在、連続優勝中。前走の浜松では鈴木圭一郎を振り切っての優勝。これは価値がある。完全復活の日も近いか。田中進は前走のミッドナイトで完全優勝を達成。田中進はミッドナイトでの好走が多い。昼間のレースでも同じ走りを見せたいところ。
ちなみに有吉が優勝した浜松の優勝戦に乗っていたのは他に、吉松憲治、藤本剛、長田恭徳など。田中進が優勝したミッドナイトの優勝戦に乗っていたのは猪熊龍太、川原剛、相馬康夫。
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主な出場予定選手
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丹村 飛竜〔山陽 S-9(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-29(23期)〕
丸山 智史〔山陽 S-32(31期)〕
木村 武之〔浜松 S-11(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-13(23期)〕
有吉 辰也〔飯塚 A-5(25期)〕
田中 進〔飯塚 A-83(27期)〕