荒尾聡が大会連覇を狙う!
新ランクで最初の記念は、飯塚のGIIオーバルチャンピオンカップ。今年の1月に行われた同大会では、地元の荒尾聡が鈴木圭一郎を振り切って優勝をもぎ取った。前回覇者の荒尾は今回、連覇がかかる。それを阻止すべく強力な車が各地から集結する。
この4月から適用される新ランクで、飯塚トップなのは浦田信輔。ここ数ヶ月は浦田らしい走りが見られていない。前走の山陽プレミアムカップでもシリーズを通して白星がなかった。最も良いのが3着。現状のエンジン状態はイマイチだが、今回の大会は2006年と2009年に制している。相性の悪くない大会で完全復活を目指したい。
前回覇者の荒尾は、前走の山陽プレミアムカップでは優勝戦に進めなかったが、エンジン自体は悪くなさそうだった。最終日もしっかりと1着を挙げており、今回に向けて悪くない形で臨めそう。前回大会のようなレースアシを再現できれば、誰が相手でも勝ちきってみせる。
篠原睦と田中茂は前走が地元のミッドナイトだった。篠原はミッドナイト王座シリーズで優勝戦に進出し、田中茂は通常のミッドナイトシリーズで優勝戦に進出した。大きな流れで言えばエンジンは中堅より上はあり、今回も初日から快進撃を見せられる状態。山陽のプレミアムカップで車を乗り替わった岩見貴史は、エンジンの素性が良さそうだった。前走では以前の車に再び乗り戻り、そのミッドナイトでもマズマズの走りを見せていた。ちなみに、このミッドナイトレースでは佐藤裕児が優勝している。
外来の注目地区は川口。S級としての参加は永井大介と佐藤摩弥。永井は前走のプレミアムカップでは、準決でエンジン仕上がり切らず3着の結果だったが、最終日はキッチリ1着を取っていたようにエンジン的には高いレベルにある。佐藤摩はそのプレミアムカップで優出し3着。これで年末のスーパースター王座決定戦トライアル入りに大きく近づいた。乗り手もエンジンも好調で、自身2度目の記念タイトルを目指す。
伊勢崎からは絶対王者・高橋貢が参戦。前走のプレミアムカップではいい所を見せられなかったので、今回は巻き返しのシリーズにしたい。吉原恭佑、西原智昭などは十分戦えるだけのエンジンレベルを保っている。
浜松からは木村武之と渡辺篤、山陽からは角南一如と丸山智史がS級として来場する。この4者は現在、エンジン状態がイマイチだが、並以上に仕上がれば上位争いに加われるだけの地力がある。
また、成長著しい33期勢にも注目したい。1級車での記念レース経験が少ない選手が多いが、強豪たちと競争を重ねてこそ、底力が身に付くというもの。シリーズ中に大化けする選手が現れるかも。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-13(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-14(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-16(27期)〕
永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-23(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
木村 武之〔浜松 S-11(26期)〕
角南 一如〔山陽 S-25(27期)〕