第62回GI開設記念レース開幕!
飯塚の開設記念レースは今年で62回目を迎えた。各地から強豪が集まり、激しいレースを展開する。全国ランク1位の鈴木圭一郎や2位の佐藤貴也などが参戦。地元勢も総力をもって抵抗する。
地元飯塚のランクトップは荒尾聡。前走の川口では準決4着で優勝戦には進めなかった。ただ、初日、2日目は良い走りをしていた。今回は地元でやりやすいだろうから、優勝戦まで進出したいところだ。この開設記念は2005年と2013年に制している。
勢いで言えば篠原睦の方がいいか。前走の地元3日間開催ではしっかりと優出。ここでは6着だったものの、その前の節の川口SGでもしっかりと優出していた。武器のスタートの切れ味は相変わらずで、得意の速攻が決まっている。その同期の田中茂は前走の地元で優勝。それも初日から全て1着の完全V。優勝自体が久々だったが、これをきっかけに上昇気流にのりたい。かつて飯塚26期三羽烏と言われたもう一人は久門徹。ミッドナイトレースで優出し、その後の地元でもマズマズは動いていた。
長らく飯塚オートを牽引していた浦田信輔は、かつての迫力が薄れかけている。前走のSGでは一つも白星を挙げられず、3着が最も良い成績。サッパリの内容に終わったが、自力はある選手なので、このまま尻すぼみになっていくとは思えない。今回の地元記念あたりを契機に、復活ののろしを上げたいところ。同門の桝崎陽介はエンジンが安定している。成績も3着以内に入るケースが多く、ボックス車券向きの狙いとなるか。
全国ランク1位の鈴木圭一郎は、やや調子を欠いている。SG日本選手権では優出を逃し、前走の地元ではエンジンを乗り換わった。ここでは優勝戦まで進み3着の結果。優勝できなかったとはいえ、優勝戦では試走25秒をたたき出していたのでエンジン面は問題ない。このエンジンを駆って、この大会連覇を飾りたい。
浜松勢は他にもタレント豊富。前走の地元3日間開催で完全優勝を決めたのは金子大輔。最近は鈴木圭の勢いに押される感はあったが、道中のレース運びの冷静さなどではマダマダ負けてない。エンジンが同レベルに仕上がれば十分抵抗できる。金子に負けて準優勝だったのは中村友和。長らくスタートが課題だったが、近況は一定の良化が見られている。元々持っていたスピードは全国区なので、スタート力がしっかりしてくれば究極のレーサーとして仕上がる。金子と同期の佐藤貴也もリズムは良い。前走の地元では優出を逃したが、その前のSGでは優勝戦まで進み4着。自信につながっている。
伊勢崎S級は不安残り。前走で優勝戦まで進んだ高橋貢は、そのレースで被害があり落車。エンジンも乗り手も全くの未知数。落車前は悪くなかったので、その時の動きが出ればいい。早川清太郎も落車明けになる。地元の2日目に落車妨害で、そのまま参加解除になった。それでも今回出場してくるようなら、それなりのレースができるという証でもある。内山高秀はエンジン状態ソコソコ。序盤で展開を作れれば上位争いに参加できる。
川口は若井友和、池田政和、大木光が好調。若井は前走の地元開催では準決イマイチだったが、その前のSGでは優勝戦まで進んでみせた。池田政和も同様に、そのSGで優出して以来のレース。優勝戦は6着だったが、それまでの3走は全て1着。完全復活の日も近いか。大木は前走の地元で優出し3着。4日間開催で全て車券に絡める走りを見せていた。
山陽からはS級が4選手参加予定。前走で優出した選手はいないが、4選手とも調子を上げてきている。松尾啓史は川口4日間で初日、2日目と連勝。残りの2走はともに3着だった。佐々木啓と角南一如は前走が浜松3日間開催だった。ともに準決2着だったが、この節は準決8バトルで1着のみが優出の権利。惜しくも優出はならなかったが、スピード感ある走りは見られていた。岩崎亮一は前走が今回と同じ飯塚。3日間開催で全て車券に絡む結果を残していた。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-7(26期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-2(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-6(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-10(29期)〕
若井 友和〔川口 S-12(25期)〕
大木 光〔川口 S-15(28期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-17(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-21(23期)〕
川口の2枚看板・中村雅人と永井大介が奮起!
川口は前回の開催から4日と空けず、再び一般開催が行われる。今回は3日間の短期決戦。前回優勝の五十嵐一夫は今回、不出場。準優勝だった永井大介や、準決止まりだった中村雅人が存在感を示してくるか。
その永井は、優勝戦で五十嵐を必死に追ったが2着一杯。エンジン的に見れば悪くなく、シリーズ中もオール連対の安定感を見せていた。レース間隔が空いておらず、前回と同じ川口走路なので今回も初日から飛ばしていけそう。中村雅の前回は準決4着で優出を逃したが、最終日は試走29が出ていたので、こちらもエンジン状態は悪くない。前回の雪辱を果たしたいところだ。
永井と同じく優勝戦まで進んでいたのは山田達也。優勝戦はスタート不発で最後方からのレースになり、一人も抜けないまま終わってしまった。本人にとっては悔しいレースになったことだろうから、今回はリベンジに燃えているか。同じく加賀谷建明も優勝戦に乗っていた。初日から1、1、2着で優出したが、優勝戦で痛恨のフライング。今後のスタートに悪影響がなければいいが、エンジン自体はしっかりしている。
外来S級の注目は青山周平と木村武之。青山は前走の地元ではイマイチだったが、その前のここ川口のSGでは日本選手権を制している。直前の地元の成績は度外視して考えてもよい。SGの時のような気合の入った走りに期待。木村は、そのSG以来で川口は連続参戦。初日は快勝したが、2日目にフライングを犯し、早々と失権になってしまった。しかし、その後の走りは問題なかったので、ハンデ戦で鋭い追い込みを見せてくれることだろう。
他に外来S級は新井恵匠と岡部聡。新井は前走の地元で初日から1着を3本重ねて優出。しかし、ここでは被害があって落車。それまでの動きが良かっただけに悪影響がなければいいが。岡部はSG以来のレース。その時は初日に白星を挙げたものの、その後は不本意な結果に終わってしまった。どちらかと言うと今回のようなハンデ戦の方が力を発揮できるかも。
A級では、前々走のSGで優出した佐藤摩弥や、前々走の地元伊勢崎で優勝した猿谷敦史などに注意。また、浅野幸三も前走の地元で優出しており血気盛ん。B級では、相馬康夫がかなりの伸びを示しており、スタート残せて自分の展開に持ち込めるようだと連絡みがありそう。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
山田 達也〔川口 S-23(28期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-41(27期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-14(30期)〕
木村 武之〔浜松 S-11(26期)〕
岡部 聡〔山陽 S-46(19期)〕
新人33期の動きが活発になってきた!
飯塚オートは、前回のミッドナイトレースからそれほど日を空けずに開催。今回は昼間のレースで3日間の短期決戦だ。参戦するS級選手の大半は前走がSG日本選手権。その後のミッドナイトレースにも出場した選手が数人いる。
今回出場する中で、地元のランクトップは篠原睦。前走はSG日本選手権で、優勝戦まで進んだ。優勝戦は2枠の好位置からマズマズのスタートを切ったが、道中は車の進みが悪く後退一途。試走が8番時計だったこともあり、苦しいレースになってしまった。それでも選手権の優勝戦まで進めているのだから、エンジンも乗り手もリズムは良いとみていい。
同期の田中茂と久門徹は、SGではいい結果を残せなかった。しかし、久門はその後の地元ミッドナイトで優勝戦まで進出。今回と同じ地元走路で折り合いを見せていた。
桝崎陽介はSGでもソコソコ動いていたし、試走タイムも良く出ていた。その後のミッドナイトでもタイムは出ていたのでエンジンは良さそう。
外来S級は川口、伊勢崎、山陽から1車ずつの予定。川口の岩田裕臣は、前走の地元SGでシリーズ中に2勝を挙げた。最大の武器はスタート力なので、全てオープン戦の選手権では展開が向きやすかった。もちろん抜いて行くレースでも力を付けてきている。伊勢崎からは吉原恭佑。SGの後は地元の一般開催で走っていた。準決の3着以外はオール連対。エンジン上昇とともに攻めの果敢さが戻ってきている。山陽からは岩崎亮一。大崩れしないのが岩崎の特徴だが、近況は波に乗れていない感がある。元々のセンスはかなり高いモノがあるので、エンジンが並かそれ以上になれば優勝戦にも乗ってこれるハズ。
S級以外では、山陽の重富英雄が前走の地元で準優勝。それも3日間開催でオール連対の大活躍。早めに先頭に立てるような展開なら持ち味を発揮できる。その優勝戦には磯部真樹も乗っていた。初優勝を狙えそうなハンデ位置だったが、結果的には6着。ただ、試走が33出ていたのでエンジンがいいのは間違いない。
2級車の33期は、中村杏亮が前々走のGII若獅子杯で優勝。その後の新人戦では準決で落車したが、若獅子杯の時の走りが戻れば活躍できる。その新人王決定戦で準優勝だったのが木山優輝。だいぶスピードが出るようになり、独走展開に持ち込めれば強豪相手に振り切るシーンも十分。新人王決定戦で8着だった伊藤正真は、その後の地元で準決3着以外の3走は全て1着と調子を上げてきた。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-7(26期)〕
田中 茂〔飯塚 S-22(26期)〕
久門 徹〔飯塚 S-24(26期)〕
重富 大輔〔飯塚 S-27(27期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-16(32期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-26(25期)〕
岩田 裕臣〔川口 S-42(31期)〕
試練の鈴木圭一郎、現状を打開できるか!
SG日本選手権では優出を逃すだけでなく、最終日は落車妨害を犯してしまった鈴木圭一郎。落車によるエンジン面の影響はもちろんのこと、乗り手の精神的な面での不安も残っている。今回は3日間の短期決戦。初日からいきなり最終予選で、全く気の抜けない状況。
鈴木圭は初日の試走が大きなカギになる。タイムは出る方ではあるが、周りの同ハンの選手と同じくらいの数字が出ていればとりあえず普通にレースはできるだろう。リズムを崩したSG戦からの立て直しを図りたい。
佐藤貴也はSG日本選手権で優勝戦まで進んだ。シリーズを通して白星はなく、優勝戦も4着だったが、連日スタートが切れていて見せ場を作っていた。佐藤貴らしいイン走法も極まってきていて、今回のようなハンデ戦でも存在感を示してくる。その同期の金子大輔はSG準決6着で優勝戦には進めなかった。しかし、3日目までは全て車券に絡む結果だったし、最終日には試走28が出ていたのエンジン面は心配ない。
地元のS級は他に中村友和、青島正樹、伊藤信夫など。3者ともSGでは納得いくような結果は出ていないが、エンジンが崩れているわけでもない。伊藤信はSGの後に飯塚のミッドナイトレースに参戦。ここではシッカリと優勝戦まで進んでいた。
外来S級は4人の予定。川口からは佐藤裕二。前走は地元のSGで、準決こそ5着だったが、他に1着1本、2着2本があり、悪くはなかった。インから強烈な攻めを見せてくれそう。
山陽からは佐々木啓、人見剛志、角南一如が来場。佐々木はSGではイマイチだったが、その後は地元一般開催で補充で1走。ここは格下相手にしっかりと1着で人気に応えてみせた。人見も角南もSGでは6着以下はなく、人見は1着が2本、角南は1本で、エンジンは並くらいはありそうだ。
A級では田村治郎が前走の地元で約3年ぶりに優勝を決めてきた。しばらく低迷していた時期があったので、これを機に上昇気流に乗りたい。浜松の新人・花田一輝は前走の山陽で優出し3着。予選準決はともに1着。更にその前の新人戦でも新人王決定戦まで進んでおり、自身初優勝も目前。
その新人王決定戦には金田悠伽も乗っていた。同期相手なら捌いていく走りも見せており、こちらも順調に成長している印象。B級では清水雄平が前走の山陽で嬉しい初優勝を挙げていた。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-2(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
中村 友和〔浜松 S-25(32期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-31(24期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-21(23期)〕
人見 剛志〔山陽 S-30(28期)〕
角南 一如〔山陽 S-40(27期)〕
日本選手権の余韻残る川口で一般開催!
川口の前節はSG日本選手権で、伊勢崎の青山周平の同大会初優勝で幕を閉じた。今回は4日間の一般開催で、S級は地元勢が多数参戦。外来からのS級は3人の予定で、地元勢の優勝に期待がかかる。
今回出場する中で、先のSGで優勝戦まで進んだのは3名。若井友和、丹村飛竜、佐藤摩弥だ。その優勝戦では若井が早々と2番手の好位置に付けた。先頭を走る青山にプレッシャーをかけ続けたが抜くまでは行けず、逆に最後は早川清太郎に交わされ3着ゴール。初日の6着以外は全て車券に絡む結果で、大善戦のシリーズとなった。エンジンも乗り手も勢いはあるので、今回こそ優勝をもぎ取るか。
丹村は優勝戦で5着。初日こそ7着だったが、2~4日目は全て連対。スタートの切れが良く、好走できていた印象。もちろんエンジン面もかなり高い位置にある。連続参戦の強みで、今回も優勝争いに参加してくるハズ。佐藤摩は嬉しいSG初優出。優勝戦は8着で、ほろ苦いレース結果になった。それでも連日スタートで見せ場を作っていたし、この経験は今後の大きな糧になるだろう。
地元エース格は中村雅人と永井大介。中村はSGで勝ち星がなく、機力不足が目立っていた。早々の立て直しが急務。永井は準決の4着や2日目の8着以外は、永井らしい走りが見られていた。中村と共に巻き返しに躍起になるか。
大木光と山田達也の28期コンビは、SGシリーズ中に2勝を挙げ、エンジンはそこまで悪くはない。同様に加賀谷建明や平田雅崇もスピード感ある走りを見せていた。森且行と斎藤撤二は、ややエンジンが不足していた印象。
外来S級は丹村の他に荒尾聡と松尾啓史が参戦。荒尾は武器のスタートが予選道中は決まっていなかったが、最終日は大外から見事なダッシュを決めていた。エンジン的には戦えるレベルにありそう。松尾はSG中は大崩れがなく、5走中4回は車券に絡めていた。追い込みが得意な松尾なので、今回のようなハンデ戦で持ち味を出してくる。
A級では小原望と竹中修二が前走の飯塚で優出。小原は優勝戦4着だったが、そこまでの3走は全て1着。竹中は優勝戦8着だが、準決までは全て2着。その開催で同時に行われていた新人王決定戦では、黒川京介がオール1着の完全優勝を達成した。同じ川口の泉田修佑も決定戦まで進み3着に食い込む健闘を見せていた。山陽の新人33期・山本将之、青木隆浩、佐伯拓実はデビュー後ずっと伸び悩んでいたが、ここ数節で急成長を見せている。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
若井 友和〔川口 S-12(25期)〕
大木 光〔川口 S-15(28期)〕
山田 達也〔川口 S-23(28期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-5(27期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-13(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-17(26期)〕