鈴木圭一郎がSGグランドスラム達成か!
SG第22回オートレースグランプリも優勝戦の日を迎えた。予選中は一時的に雨が降り、不安定な走路状況になるレースもあったが、準決では完全な良走路でスピードバトルが展開された。優勝戦に進出したのは、いずれも確かな技術と強靭な精神力を兼ね備えた強豪。激しい戦いになりそうだ。
予選道中で最も良い成績を残したのは鈴木圭一郎。初日から連勝街道を突き進み、上がりタイムも圧倒的な数字をマークしている。3日目にはスタート後にウィリーしたが、切れ自体は悪くなく、0オープン戦で好ダッシュを決めそう。仮にスタートで好位を奪えないにしても、SGの優勝戦で10周回になるのを味方に怒涛の追い込みを見せてくれそうだ。鈴木圭は、このグランプリ以外のSGは全て制しており、今回優勝すればSGグランドスラム達成となる。23歳で達成となれば、もちろん最年少の記録になる。新たな称号をまた一つ手に入れそうだ。
相手は早川清太郎。準決では、最初に先頭に立った同期の岩見貴史を冷静に捌き、その後は後続を突き放しての独走に持ち込んだ。タイムも悪くなく、優勝戦でも先頭に立てればハイペースの逃げを打ちそう。地元の記念では、いつも以上の走りを見せる傾向が強く、これまでの記念タイトルは、ほぼ地元でのモノ。SG初優勝へ向け力走必至。
3番手は永井大介。準決では序盤で木村武之と競り合う形で1度は後退しながら、そこからの追い込みは強烈だった。本人からは「タイヤに助けられた」のコメントもあり、SGの優勝戦でいいタイヤがあるのは大きな強み。トップスタートなら最初からペースを上げられるし、3~4番手でも追い込みが効きそうだ。
次に佐藤貴也。準決では前を走る高橋貢の動きを落ち着いて見ながら、最後には渾身の突っ込みを見せた。今年はSG初優勝を決めており、気持ちの面でも余裕を持ってレースに臨めている。スタートも切れている。最後に青山周平。今節は日ごとにスタートが良くなっている。準決では永井を振り切っての1着。ただし、明らかにペースが上がってない点は気になる。外枠の西原智昭と岩見貴史は、枠的にも実力的にも苦戦は必至。昨年覇者の高橋貢だが、準決では先頭を走ってても一杯一杯。完全に佐藤貴也にあおられていた。
◎鈴木圭一郎
○早川清太郎
△永井大介
△佐藤貴也
▲青山周平
当日は小雨が降る可能性があり、優勝戦が重走路になった場合の雨予想も載せておく。
昨年のこの大会を重走路で優勝した高橋貢に地の利がある。しかし、近況の勢いから鈴木圭がねじ伏せる。この両者の争いとみた。そこに割って入るとしたら差しが強烈な佐藤貴。スタート次第では青山にもチャンスが向くか。
◎鈴木圭一郎
○高橋貢
△佐藤貴也
△青山周平
▲早川清太郎