そろそろ今年2度目の優勝が欲しい鈴木圭一郎!
今回はS級が8人のみで、メンバー構成のメインはA級とB級。ただし、S級8人の中には鈴木圭一郎がおり、他にも前走で優出してる選手が多いので、簡単にA級やB級にチャンスは巡ってこないか。有力選手を挙げていく。
全国ランク一位の鈴木圭は今年3回の優出があり、その内優勝は1回のみ。本人の実力を考えればやや物足りない成績となっている。今回は地元の一般開催。この辺で、今年2度目の優勝を決め、今後のレースに弾みを付けたいところ。近況のエンジンはというと、前走の地元開催は準決3着で優勝戦までは進めなかったが、その準決では試走25の数字をたたき出すなど機力的には不安ない。今回はメンバー的にも優出はノルマ。優勝も十分に視野に入れておきたいところ。
地元のS級は他に2名。木村武之と伊藤信夫だ。木村は前走の地元で初日から連勝を決め優出。その優勝戦では8着だったが、これは展開的なモノが大きく左右している。厳しい位置からのレースで、更に前団がハイペースで逃げるといる状況ではどうしようもなかった。エンジン自体は高い位置にあるので、今回も連続で優出を狙ってくるだろう。伊藤も同じ開催に出ていたが、準決4着で優出はならなかった。しかし、初日に白星をマークしていたように、エンジン的には戦える状態にある。
伊勢崎の早川清太郎は浜松連続参戦。前回の浜松では初日から連勝を決めて優出。優勝戦は7着になってしまったが、これも木村武と同様に展開的なモノが大きい。その前の飯塚で優出し3着を取っていたように、エンジン面は高い位置で推移している。スタートもかなりの良化が見られ、今ではスタート巧者の部類に入りつつある。伊勢崎からは新井恵匠もS級として参戦。新井は前走の飯塚でキッチリ優出。いい流れで今回に参戦できている。
山陽からはS級が3人参戦予定。中でも松尾啓史と岩崎亮一が近況の動き活発。松尾は3節前と2節前で記念レースを連続優勝。その後の飯塚一般開催ではやや失速したが、シリーズ中に2勝を挙げるなど勢いはそこまで衰えていない。岩崎は前走の飯塚で優勝。予選道中も成績をまとめており、久々の優勝で本人の気持ちも乗ってくるハズ。もう1人のS級・浜野淳はやや低迷中。前走の伊勢崎GIIでも思うような走りができなかった。
A級では鈴木宏和が絶好調。前走の地元3日間開催で、自身2度目の優勝を決めた。優勝戦は展開に恵まれた部分もあったが、それを取りこぼすことなく、しっかりとモノにしてみせた。今や全国区になりつつあるスタート力、これにもう少し独走力が身につけばSGなどでも十分通用する逸材の持ち主。今後が楽しみだ。他では鈴木宏と同期の高宗良次も近況は成長を見せている。前走の地元優勝戦では、初優勝を目指すべく1回は先頭に立ったが、最終的には岩崎亮一に捕まってしまい3着。初優勝はおあずけとなってしまった。今回はそのリベンジに燃えていることだろう。
山陽のA級・西村龍太郎と藤岡一樹も前走の地元で優出しての参戦。ただし、この両者は優勝戦で被害があり落車。その影響がどこまであるのか不透明なので、初日の試走には特に注意して見てみたい。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-28(24期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-22(30期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-8(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-25(25期)〕
浜野 淳〔山陽 S-47(24期)〕
永井大介が圧巻の走りで制す!
川口の第66回GI開設記念グランプリレースは、地元の25期・永井大介がスタート先行から悠々と逃げ切りV。永井はこの大会2004年以来となる2度目の優勝を達成した。
試走一番時計は大木光と佐藤貴也の27。次いで永井が28、若井友和が29、中村雅人と山田達也が30、森谷隼人が31、松本やすしが大きく落として34だった。
レースは1回目のスタートで森谷がフライング。再発走となった。最初のスタートでもタイミングは良かった永井は、2度目でもジャストのクラッチミートを見せる。2枠から先行すると、まずは逃げ態勢を整えた。2番手には佐藤が付けていたが、3番手にいた大木の差しをくらってしまう。4周目までは、2番手で佐藤と大木がやりあう展開になり、最終的には佐藤が大木に競り勝つわけだが、その間に大きなリードを広げたのは永井。最後は佐藤が多少、差を詰めてきたがトップでゴールを通過し見事に優勝。
2着には佐藤が入り、3着には7番手発進になった中村が、ジワジワと番手を上げて行き、道中で大木をパスして3番手入線。5番手以下は大きな動きがなく終了。
試走タイムやメンバー比較、好枠の魅力から一番人気に推された永井は、しっかりとその役目を果たした。流石は千両役者といったレース運びだった。近年は鈴木圭一郎の台頭により、SG戦線では結果を残せないでいた永井だが、ここにきて改めて存在の大きさを示せた形。エンジンとタイヤがマッチし、今回のようなスタートが切れれば、自身15度目となるSG優勝も夢ではない。中堅の域に入りつつある25期だが、まだまだオートレースを盛り上げるような強烈な走りに期待できる。