鈴木圭一郎にとって相手が軽いか!
浜松で行われているGI第59回スピード王決定戦も優勝戦の日を迎えた。準決では永井大介や荒尾聡、木村武之、金子大輔、早川清太郎などが敗れる波乱があり、優勝戦はSGのような顔ぶれとはならなかった。しかしその中でも、鈴木圭一郎は全国ランク1位として、しっかり準決を1着で通過していた。
桜井晴光が優出したこともあって、優勝戦はハンデ戦になった。0M単騎に桜井。10Mは内から渡辺篤、伊藤信夫、池田政和、佐藤貴也、松尾啓史、青山周平、鈴木圭の順。
スタート争いだが、まず0ハンの桜井は後ろに叩かれることはないだろう。10Mは、ほぼ枠ナリ。渡辺の先行に伊藤が続く。乱れるとしたら佐藤貴、青山、鈴木圭あたりがダッシュ決めてくる可能性があることか。
レース序盤は桜井が引っ張る展開。どこまでペースを上げられるかによって10線勢の動向も変わってくる。前節からエンジンは絶好調で、今節も上がり37近辺を出している。優勝戦では更に一つくらいタイムを上げてくる可能性もある。それを追う10線勢は楽ではない。ただし、今節のタイム比較で言えば伊藤信や鈴木圭なら届く公算。
強豪の多くが準決で敗れてしまっている状況なら、鈴木圭にとって追い込みもそこまで厳しくないとみた。スタートでも8番手からのレースになる可能性は少なく、5~6番手には出て行きそう。そこからは8周戦になるのを好材料に1車ずつ捌いていきそう。初日から4連勝の勢いに乗って完全優勝を決めそうだ。そこで当ブログでの本命には鈴木圭を推す。
相手は桜井。記念の優勝戦で一人だけ0ハンに置かれているのは大きな魅力。また、桜井の走法は後ろをブロックするのではなく、大きなコースを走ってペースを上げられるタイプ。更に、現状のエンジンの仕上がりは絶好調。10線勢が競り合うような格好になれば優勝まで見えてくる。桜井はこれまで2度、GIを制しているが、その2回とも強豪が10線に数車並んだ状態で、本人は0ハンからのレースだった。今回とハンデ構成が似ており、全く軽視できない存在だ。
その次は伊藤信と渡辺。準決では10線が多く並んだレースが多かったが、外枠勢はほとんど苦戦していた。これだけのメンバーだと10線の内枠の有利度はかなり高い。この優勝戦では枠の利を生かして好展開を作れそう。伊藤信に関してはスピードも出ているので、早めに桜井を交わせるようならチャンス倍増。最後に青山。底力を考えれば優勝も十分考えられるが、今節の仕上がりはそこまで良くなく、更に枠的にも苦戦が想定される。それをいい意味で裏切る好スタートを切りたいところ。もちろん佐藤貴や池田も、序盤の位置取り次第では一気に怖い存在になる。道中伸びる松尾はスタート面での不安が払拭しきれていない。
◎鈴木圭一郎
○桜井晴光
△伊藤信夫
△渡辺篤
▲青山周平