鈴木圭一郎が6度目のSG優勝!
前日の天気予報通り、優勝戦当日は雨になった。更に、優勝戦のちょっと前から雪が降り、選手からしたらレースしづらいコンディションになった。そんな厳しい状況でも力を発揮できたのが鈴木圭一郎。デビューから4年半でSG6Vは偉業と言えるのではないか。
試走は高橋貢がトップタイムの3.63。次いで金子大輔が66。鈴木圭一郎と新井恵匠が68。青山周平、荒尾聡、中村雅人、木村武之が70だった。
レースは鈴木圭がスタート先行。そのあとは後続との差を引き離す一方のブッチ切りゴール。まさに圧勝と言えるレース内容だった。勝因はなんといってもスタートだろう。トップで1コーナーに飛び込み、インを丁寧に走り上げ、更にペースをも上げて回っていた。元々、雨走路も苦手ではない鈴木圭だが、SGを取ったことによりその強さをより一層印象付けた。スタートが早く、スピードもあり、天候にも左右されない強さがある鈴木圭。これからどれだけSGを勝ち続けていくのだろう。
準優勝は荒尾。スタートで2番手に出て、直後に木村の強襲にあうが、これをこらえて番手キープ。鈴木圭には離されていったが、最後まで2番手を死守しゴール。昨年末のスーパースター王座決定戦優勝の勢いを維持していた。ここにきて乗り手がパワーアップしている感じだ。今後の記念レースにつながる走りになった。そして、3着には新井が入線。スタートこそ8番手発進になったが、大外のコースをブン回って着順を上げていく。道中では、抵抗にあっていた中村をインから抜き去り、大きな自信になったはず。今後が楽しみだ。
浜松新年第一弾は4日間の一般開催!
この開催の直前に飯塚でSGが行われている関係で、S級とA級の上位選手は不在。A級の中堅以下とB級による戦いになるが普段、優勝戦から縁の遠い選手達にとっては気合の入るシリーズ。川口と伊勢崎のお正月開催でも同様のメンバーだったが、なかなかに白熱したバトルが繰り広げられた。
今回出場する中でランク最上位者は地元の鈴木一馬。強豪相手のレースでは苦しむシーンが多いが、今回のようなメンバーならスピード上位で車ナリに進出してこれる。今回は最も重いハンデを背負うことになるが、アウトコースを主体に使って車群を交わして行きそう。地元の2番手は平塚雅樹。スタートが早く、同ハンに数車並んだ大外からでも先行するケースが多い。未だに優勝経験がないのが不思議なくらいだが、課題を挙げるならレース後半のペース。前半に比べてややペースが落ちる傾向があるので、これを克服した時には優勝がグッと近づくハズ。
前走で優勝戦に乗っているのは筒井健太と長谷晴久。筒井は遠征先の伊勢崎で優出。最近はハンデが最重ハンの20M前でのレースで、展開を行かして好成績を残している。伊勢崎の優勝戦では4着だったので、今回からハンデの重化は避けられないか。もちろんハンデ据え置きならチャンス大だ。長谷は前走の地元で優出し6着。予選2日間はともに1着、準決は2着で突破。長年不安視されていたスタートの甘さも、近況ではだいぶ改善されてきた。エンジン良い今こそ初優勝を目指して激走が見られるかもしれない。
外来は伊勢崎勢が好調。渋沢憲司は地元のお正月開催で優出。優勝戦こそ8着だったが、それ以外の3日間は全て連対。鋭いスタートからの早仕掛けを得意とする選手。落合淳は今年の初出走でいきなり落車。しかし、その後の2走は試走30を切っていたように、エンジン面に悪影響は見られなかった。他では、渋太い走りで安定した成績を残している鈴木清市、ハンデ位置を生かして好走を連発している荒川哲也、元々巧かった雨に加えて良走路でも上向いてきた吉田恵輔、前走の節間乗り替わりで大幅に良化した戸塚尚起、本来の動きが出てきた竹本修などに注目。
飯塚と山陽からは、前走の伊勢崎では準決の欠車が悔やまれる竹中修二は、それ以外の3走で1着2本、3着1本の好成績。水本竜二もスロー展開の混戦なら力を発揮できている。歴戦の勇者・畑吉広や、レース後半の追い込みが強烈な福永貴史あたりも優勝戦まで顔を出してくるか。
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主な出場予定選手
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鈴木 一馬〔浜松 A-35(30期)〕
平塚 雅樹〔浜松 A-66(31期)〕
落合 淳〔伊勢崎 A-45(29期)〕
仲田 恵一朗〔伊勢崎 A-61(29期)〕
畑 吉広〔山陽 A-74(20期)〕
福永 貴史〔山陽 A-92(25期)〕
竹中 修二〔飯塚 A-178(26期)〕
水本 竜二〔飯塚 A-179(27期)〕