鈴木圭一郎のリベンジなるか!
今回の浜松一般開催は4日間シリーズ。全国ランク1位の鈴木圭一郎は、このところ記念の優勝戦では2着が多い。というのも永井大介が完調時の動きを取り戻し、快進撃を続けているからだ。今回は一般開催だが、川口から永井が参加する。いいようにやられてしまっている鈴木圭は、ここでリベンジを果たしておきたいところ。
先述のとおり、直前の川口のGII川口記念でも優勝の永井に対し、鈴木圭は準優勝だった。重走路ではあったが、先駆けを決めた永井に、鈴木圭は付け入る隙がなかった。天候を問わず永井の車は仕上がっており、今回は5節連続優勝へ向けて気合は満点だ。鈴木圭も、今回は地元走路なので抵抗必至。簡単には永井に優勝を持っていかれないよう全力投球で臨んでくるだろう。鈴木圭もエンジン面はほぼ問題ない。
他にGII川口記念で優出したのは渡辺篤、佐藤裕二、佐藤貴也、益春菜と、優出した中で6選手が今節も激突。渡辺は、優勝戦で10線最内の好枠を生かし3着に食い込んだ。晴れ走路でもスピードが出ており、今後も楽しみな選手。佐藤裕と佐藤貴は厳しいイン突っ込みが決まっており、今回もハンデ戦で追い上げていきそう。益は完全に調子を取り戻した。雨の優勝戦はペース上がらず6着だったが、それまでの4走を全て1着で突破した。スタート、スピード共に上位級で、復帰後初Vも近いかもしれない。
前回の浜松一般開催で優勝したのは中村友和だった。その後の飯塚では成績イマイチだったが、再び地元に帰ってきて激走あるか。その優勝戦に乗っていたのは金子大輔。金子は長欠明け2節目で優出するなど、レース感覚は順調な回復を見せている。
6月13日が最終日だった飯塚で優勝戦まで進んだのは木村武之と松山茂靖。木村はその前の地元で準優勝を含む、3節連続優出中。エンジンに安定感が出てきた。松山は、その飯塚開催が今年初めての優出。これを期に上昇ムードに乗りたいところだが、優勝戦でフライングしておりスタートは慎重にならざるを得ない。
そのほか、外来S級の有力どころは松尾啓史、篠原睦、池田政和あたり。篠原は前走の川口GIIで、1着2本の2着2本。相変わらずの安定っぷりを見せている。池田も同じ開催で1着を2本挙げており、エンジン自体は中の上はある。松尾は今年前半の勢いがやや失速気味。それでも捌きはあるので、一般開催なら追い上げていける。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-15(29期)〕
永井 大介〔川口 S-5(25期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-41(24期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-12(26期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
雨中の決戦を永井大介が制す!
川口のナイターGII、川口記念は地元の永井大介が優勝を決めた。これで永井は4節連続優勝。完全に絶頂時の動きを取り戻し、隆盛してくる若手勢にオートレースの厳しさを見せ付けた。
最終日の18日は、1Rこそ良走路で行われたが、3Rの試走後に降雨。その後は一度、走路が乾きかけたが、6Rからは完全な重走路。そのまま最終まで重走路でレースが行われた。優勝戦は永井が一番試走の3・66。次いで鈴木圭一郎が67。佐藤貴也、早川清太郎が68。益春菜と佐藤裕二が69。渡辺篤が70で影山伸が73だった。
スタートは0ハン益が先行。影山も10線に叩かれることなく付いて行く。10線は早川が少し遅れた以外は、ほぼ枠ナリの発進。人気の一角を担った益だったが、序盤からリズムを掴むことができなかった。ペースがそれほど上がらず、後続を突き放せなかった。そうしているうちに、渡辺がインから差を詰めていく。
大きな変化が起きたのは3周目。アウトから番手を上げていた永井が、イン走る渡辺とアウト走る益の間に割って入り、一気に先頭に踊り出た。そして、鈴木圭も同じようなコースを通って2番手に浮上した。その後は永井と鈴木圭の戦いだったが、鈴木圭は最後まで永井を仕掛けるまでの態勢を作れずゴールを迎えた。3着にはイン粘り込んでいた渡辺が、W佐藤の攻めを封じて入線した。影山はズルズルと後退。早川は追い込みが効かなかった。
それにしても近況の永井は迫力満点。通算1000勝を達成し、連続優勝も4まで延ばした。その中にはGIとGIIが含まれる価値ある記録。船橋から川口に移籍し、当初は成績を残せずにいたが、ここにきてパワー爆発。好調時と全く変わらないパフォーマンスを見せている。快進撃が始まると、とどまることを知らない永井なので、この勢いは当分続きそうだ。
落車を乗り越え浦田信輔が復活!
ここ2週間で3節の開催がある飯塚オート。前節からは5日を挟んで再び一般開催が行なわれる。前節優勝したのは浦田信輔。その前の伊勢崎での落車をものともせず、力強い走りを見せてくれた。今回は3日間開催で、準決は1着のみ優出の準決8バトル。果たして、どの選手に栄冠は輝くのか。
今回もシリーズの中心になるのはこの男・浦田信輔だ。落車明けの前走だったが、4日間のシリーズでオール連対の成績を残しての優勝。優勝戦では10線大外からカマシ気味のスタートを見せ、道中も冷静に攻め上げていた。良いときの走りが戻ってきており、よほどの事ないかぎり優勝戦までは駒を進めてくるだろう。
その浦田に交わされて準優勝だったのは辻大樹。優勝戦は軽快に逃げていたが、浦田の追撃にあってしまった。しかし、その後は離されることなく追走できていたので、エンジン的にはかなり良い状態にある。ハンデ重化がなければ、今回もスタート速攻からの軽快な走りに期待できる。
他に優勝戦に乗っていたのは有吉辰也、内山雄介、丹村飛竜、田中輝義。有吉は全盛時の動きを取り戻せていないが、近況は少しずつ上向いている。内山も展開的に混戦にならなければ、持ち味のスピードを生かせている状態。丹村はその前の伊勢崎GIに続いての連続優出だった。エンジンは高位で安定しており、今回も初日から狙っていける。田中輝は1着を3本重ねての優出。初優勝がかかっていたが、そうそうに後退してしまった。それでもエンジンは良い方なので、今回こそ初優勝を狙うべく、まずは優出したいところ。
飯塚2番手・荒尾聡は前走の地元4日間開催で白星がなかった。エンジンは完調ではないが、ある程度戦える状態にはあるので、ちょっとした調整で本来の走りができそう。鐘ヶ江将平も荒尾と同じく白星はなかったが、そこまでエンジンが崩れているわけではなさそう。
外来S級は、先述の丹村以外はエンジン状態が普通。岩崎亮一は今回、飯塚連続参戦となるが、前走では結果を出せていなかった。セッティング的に早く良いところを見つけたい。前田淳と青島正樹はイマイチだが、レースに参加できていないわけではない。今回のメンバーならソコソコの活躍はできそう。浜野淳は落車明けなので、初日の試走には注目して見てみたい。緒方浩一も飯塚は連続参戦だが、エンジンは並なので、早く立て直したい。
A級は伊勢崎勢に注目。前走の川口で優出したのは戸塚尚起。1着、1着、2着で優出すると優勝戦も3着だった。優勝戦でも軽やかな逃げを見せており、直線の伸びはかなりのモノ。今回はハンデ変動に要注意。最重ハンの20M前ならいいが、10M前になってしまうとレース展開が大きく変わるので、そこまでの結果は出せなくなるかも。宍戸幸雄は前走の地元GIで3勝を挙げる活躍。スタートに難あるが、道中回り出してしまえば渋太い走りで車券に貢献してくる。田中賢も前走は地元のGIだったが、スピードある走りを見せていた。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-8(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-11(27期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-14(31期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-19(25期)〕
前田 淳〔山陽 S-30(27期)〕
浜野 淳〔山陽 S-31(24期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-37(29期)〕
青島 正樹〔浜松 S-35(22期)〕
益春菜が軽快に逃げて記念初Vへ!
川口ナイターのGII川口記念も優勝戦のメンバーが出揃った。これまで天候に恵まれ、ほとんどのレースで良走路で競争ができた。しかし、優勝戦の日は雨予報が出ており、当ブログでは晴れ、雨の両方の予想をしておく。
簡単に準決を振り返ってみたい。
9R...0ハン先行の佐藤摩弥がリードを広げ、吉田祐也が少し離されて追走するも、早川清太郎がスピードの違いで台頭。佐藤裕二も青旗過ぎに佐藤摩弥を差し込み優出を確保。
10R...池田政和がフライング。0ハンからカマシスタートを決めた益春菜が押し切る。間中大輔と高林亮が離れて追走するも、10線勢を捌いた佐藤貴也が冷静に交わして2着入線。
11R...五十嵐一夫がフライング。渡辺篤がすんなりと抜け出す。永井大介はカマシ気味のスタートを決めたが、山田徹や田中茂の抵抗にあい、追い上げて行くも2着がいっぱいだった。
12R...牧瀬嘉葵がフライングで再発走。軽快に逃げる片野利沙に影山伸が手間取り、鈴木圭一郎が順当に浮上。その後、影山が片野を交わす。新井惠匠は追い込み届かない。
ハンデ構成は0ハンに内から影山伸、益春菜。10線は内から渡辺篤、佐藤裕二、佐藤貴也、早川清太郎、永井大介、鈴木圭一郎。
スタート予想は、0ハンは益が先行。影山も10線のスタートを残して追走。10線は、ほぼ枠ナリか。乱れがあるとしたら早川が遅れるくらい。
当ブログでの本命には益を推す。影山に対してなら九分通り先行しそうだ。序盤からスピードに乗り、大きなリードを作れそう。鈴木圭や永井の追い上げは脅威だが、10線がほぼ枠ナリのスタートになると、佐藤裕や佐藤貴を抜くのに手間取ってしまいそう。その間にも益はリードを広げ、万全の態勢を築く。競り合う10線勢を尻目に益が逃げ切り完全Vを達成か。
相手には鈴木圭と永井を挙げる。10線内枠勢に手間取りそうな予感はあるが、仮にスタートでカマシ気味に出てしまえば話は別。一気に0ハンを直撃できれば優勝の可能性がグッと上がる。2人とも今節はスタートが切れており、序盤の展開しだいでは優勝争いに参加できる。次に怖いのは早川。スタート争いでやや劣勢と見るが、枠ナリに出てしまえば、道中の鋭い追い込みで上位に進出してくる。慣れているナイター戦は早川の大きな味方。今年の地元GIに続く記念制覇も見えてくる。最後に渡辺。最内の利で先行できそうであり、W佐藤が永井や鈴木圭を苦しめる展開になればチャンスが生まれる。
◎益春菜
○鈴木圭一郎
△永井大介
△早川清太郎
▲渡辺篤
雨予想。雨は益もこなす方だが、復帰してからは重走路で走ってないので不安がある。実績から言えば永井で断然だが、鈴木圭も雨は苦にしないどころが、よく乗る方なので、この両者の一騎打ちとみた。そこに割って入るのが佐藤貴。近況は連対率を下げているが、もともと重走路は得意。永井や鈴木圭に先手の攻めができれば栄冠は十分。他では、マイペースで走る益。10線最内の渡辺が怖い。
◎永井大介
○鈴木圭一郎
△佐藤貴也
△益春菜
▲渡辺篤
ナイターGII・川口記念が開幕!
今年度の川口ナイターで記念レースは2つ。GII川口記念とGIキューポラ杯。そのひとつ川口記念が6月14日から5日間開催される。川口のナイターは消音マフラーを装着してのレース。これに合うセッティングを早く出した選手に活躍が期待できる。S級選手を中心に、注目の選手を挙げていく。
話題の中心は、なんと言っても永井大介。直前の地元で節目となる1000勝を、3節連続Vで達成した。浜松GIゴールデン、地元一般開催(ナイター)、地元一般開催(昼間)と、地元に関しては、ナイターでも昼間でもセッティングを合わせてきている。前走からレース間隔が空いておらず、勢いそのままに今回に臨める。4節連続Vを決めるべく、気力の面は最高潮だ。
その永井に待ったをかけたいのは鈴木圭一郎。ここ1年は、完全に鈴木圭がオート界の中心に君臨し、レース結果も話題も全てさらっているが、ここにきて永井の復活で更にオート界が盛り上がってきた。近況の動きはマズマズで、ここ川口は5月にSGオールスターを制して以来。川口では昨年の8月から6連続優出中。その内3回が優勝と、川口走路との相性は問題なく、ナイターの時間帯にどれだけ合わせられるかだけが焦点。
もう一人、調子が上がってるのは早川清太郎。前走の地元GIムーンライトチャンピオンカップを制しての参戦。地元以外の記念での実績にやや不安はあるが、今回は地元と同じナイターレース。しっかりとエンジンを仕上げれば、優勝争いにまで参加できる状態。
永井が優勝した前回の川口で、他に優出していたのが森且行、斎藤撤二、山田達也、加賀谷建明、篠原睦、若井友和とほぼ全ての選手が連続参戦。森は優勝戦で早めに抜け出し、優勝のチャンスあったが、永井に差されて準優勝。それでも近況の動きを考えれば、だいぶ状態は上向いてきている。同期の斎藤も状態は高位で推移しているし、若井も浜松ゴールデンの落車からはだいぶ立て直してきている。レース後半の動き良い山田、逆に序盤勝負の加賀谷、篠原も良い流れで今回に入れる。
山陽の人見剛志は好調をキープ。前走の浜松でも優出したし、その前の川口でも優出を決めている。飯塚の田中茂も連続優出中。2者とも力強い攻めが身上で、困難な状況でも打開できる底力を持っている。三浦康平も状態が上がってきている。前走の地元GIでは、3日目に試走26、優勝戦でも試走28を出しており、優勝戦ではスタート後のアクシデントがなければ、優勝争いを演じていたハズ。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-5(25期)〕
若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
山田 達也〔川口 S-23(28期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-15(29期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-9(29期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
人見 剛志〔山陽 S-26(28期)〕