高橋貢が21度目のSG制覇!
伊勢崎で行われていたSG第21回オートレースグランプリは、地元の絶対王者・高橋貢が制した。高橋は2012年のスーパースター以来となる久しぶりのSG優勝。自身が持つ、歴代SG優勝記録を更に塗り替える21回目の栄冠となった。
前日の天気予報通り、優勝戦当日の天候は雨。優勝戦の時間帯も、走路は濡れたままの重走路での競争となった。
試走は高橋貢がトップの3・74。次いで、永井大介が75、荒尾聡と早川清太郎が76、鈴木圭一郎と浦田信輔が78、三浦康平と黒岩明が81と大きく数字を落とした。
0メートルオープンのスタート争い。先行したのは2枠の高橋。最内の永井は高橋に抑えられる形で、やや後手に回った。スタート巧者の荒尾は、タイヤが空回りし厳しい位置からの競争に。鈴木圭はマズマズの位置に付け、三浦と早川が続いていく。
トップスタートを切った高橋は序盤からペースを上げる。2番手に鈴木圭が立った時には、すでに大きなリード。ここから差を詰めたい鈴木圭だったが、むしろ高橋が引き離していく。残りの周回も大きな変動はなく、高橋が1着。鈴木圭が2着。3番手で激しく争っていた三浦と早川は、三浦に軍配が上がった。永井は巻き返すことができず、荒尾も5番手まで浮上するのが一杯だった。
それにしても高橋は強かった。走り慣れた地元の走路というのもあるが、今節は特に気合が入っていた。スタートは完璧、その後のコース取りも完璧、もちろんペースも完璧。久しぶりに王者らしい走りが見られた。年齢的には中堅からベテランの域に入りかけてる高橋だが、走りはまだまだ元気一杯。エンジンさえしっかり仕上がれば、そのポテンシャルを引き出す技術は全く衰えていない。これからも後輩達にとって脅威の存在であり続けるだろう。
SG5連覇を目指した鈴木圭は残念な結果に終わってしまった。あれだけ高橋との差があっては苦しかっただろう。しかし、優勝ではなくてもシッカリと準優勝で終えたのは流石の一言。次のSGでも、話題の中心となる選手の一人になるのは間違いない。