今年最後のミッドナイト開催!
だいたい月1ペースで行なわれてきた飯塚ミッドナイトレース。来年3月に再び開催される予定だが、今年に限って言えば今開催が最後となる。ひとレースごとの車立てと、1日のレース数は開催ごとに変化しているが、今回は8車7R制。本来のオートレースの車立てで、その順位が争われる。
地元S級・岩見貴史の前走は浜松のSG日本選手権だったが、そこでは勝ち星はなかったもののマズマズの成績を残していた。エンジン的にはそれほど悪くなく、今回のようなメンバーであれば十分通用する出来。更に、今回は地元開催なので、整備もレースもやりやすい。ランク的に言っても優勝候補に挙げられる。
もう一人の目玉は佐藤摩弥。前走のSG日本選手権では好結果を残せなかったが、飯塚と言うと9月に行なわれたナイター特別GIプレミアムカップで優出している。今回はそれより遅い時間帯のミッドナイトだが、同じナイター設備でのレースなので自信を持って臨めそう。他に違いがあるとすれば消音マフラー。しかし、これも地元川口で何度も着用してレースをしているので、対処法は掴んでいるハズだ。
A級でも優勝を虎視眈々と狙っている選手は多い。11月のミッドナイトレースだと、走路温度がかなり低くなることが想定されるが、冷えた走路特有のスピード戦で持ち味を出しそうなのは、藤川幸宏、桜井晴光、岩沼靖郎あたり。3者とも元来、ハイスピードで走ることができ、混戦より高速戦で結果を出せるタイプ。今回の条件にピタリと適合している。
しかしながら、オートレースはスピードだけではなく展開も大事。スタートが早い岩田裕臣、平塚雅樹、筒井健太らの速攻も十分。もしもスローペースで混戦になるようなら岩科鮮太、別府敬剛、谷津圭治らの捌きが生きてくる。近況の調子で言えば、満村陽司が直前の地元開催で優出と上昇中。追い込むレースが多くなった落合淳も力を付けてきている。
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主な出場予定選手
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岩見 貴史〔飯塚 S-15(29期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-44(31期)〕
落合 淳〔伊勢崎 A-1(29期)〕
岩田 裕臣〔川口 A-13(31期)〕
岩科 鮮太〔浜松 A-17(29期)〕
別府 敬剛〔飯塚 A-29(23期)〕
藤川 幸宏〔飯塚 A-61(29期)〕
平塚 雅樹〔浜松 A-77(31期)〕
中村雅人VS鈴木圭一郎の様相!
前回はS級不在で、高塚義明が優勝を決めた川口オート。今回はS級選手の参加もあり、レース内容は激しさを増す。とりわけ注目なのは、今月6日に浜松でSG日本選手権を制した鈴木圭一郎。勢いそのままに今節も大活躍するのか。
今、最も旬なレーサーと言えば鈴木圭一郎。まだ21歳の若手ながら、10月のSG全日本選抜に続き、11月にはSG日本選手権を制しSG連続制覇。日本選手権に関しては全て1着の完全優勝だった。スタート、スピード、捌きと三拍子が揃い、乗り手の精神面も充実している。よほどのことがない限り今回も優勝戦まで進出してくるだろう。
その鈴木に対抗できる1番手は中村雅人。日本選手権の優勝戦では、エンジン仕上がらず見せ場を作れなかったが、しっかりと優勝戦まで進んでこれたのは中村の底力がなせる業。今回は中村にとって地元走路になるので、鈴木に好き勝手させるわけにはいかないだろう。エンジンさえ互角の状態になれば、強烈な突っ込みで抵抗するハズだ。
SGで他に動きが良かったのは大木光、内山高秀、佐藤貴也、田村治郎あたり。大木は予選中はオール3連対にまとめる内容。近況の安定感がそのまま出ていた。内山も準決の8着以外はレース内容が良く、エンジンの仕上がりの良さを感じさせてくれた。佐藤も準決以外は、佐藤らしい積極果敢な走りができていた。田村はスピードに乗った走りができており、冬場の食い付く走路で力を出せる状態。この4者は今回も上位争いに参加してきそうだ。
A級で注目なのは深沢隆と木村悦教。共に前走の地元開催で優出している。どちらも直線の伸びが良く、序盤で好位を奪えれば簡単には抜かれない仕上がり。また、優出はしていないが中山光の動向には注意が必要。開催2日目に上がり3.410の好タイムをたたき出した。早めに抜け出せる展開になれば、S級相手でも通用するスピードを持っている。
B級では長谷川啓、清水雄平、川原剛の3者を推す。長谷川のここ数節は粘 り強さが増しており、後ろから来る選手はしっかりと態勢を作らないと抜いて行けない状態。清水と川原は独走で持ち味を発揮している。ハンデ的にも恵まれている感があるので、今は特に狙い目だ。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-2(28期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-3(32期)〕
黒岩 明〔川口 S-17(26期)〕
森 且行〔川口 S-27(25期)〕
大木 光〔川口 S-31(28期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-30(29期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-42(26期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-46(30期)〕
浜松S級両者が好調!
GII若獅子杯争奪戦以来となる山陽オート。今回はS級選手を13名迎え入れ、激しいレースが展開される。状態が良いのは浜松のS級2名。金子大輔と木村武之。対する地元勢はどのように迎え撃つのか。
S級陣の前走は、浜松で行なわれたSG日本選手権オートレース。ここで優出したのが先述の金子と木村だ。どちらも地元のアドバンテージがあったとは言え、キッチリと優勝戦まで駒を進めたのは高評価。金子はエンジンが仕上がらないなりにも、腕で着を拾うレース運び。木村の方もエンジン状態は納得いくモノではなかったが、経験と気合でカバーし勝ち上がっていった。状態がよくなくても結果を残せるのは、乗り手の技術以外の何物でもない。今回は一般開催で、メンバーが大幅に軽化されるので、連続優出も十分見えてくる。
外来のS級は、他に飯塚から2名参戦。田中茂と鐘ヶ江将平。田中は一時期の強烈な走りが影を潜めているが、ここ一番での勝負強さは健在。タイヤが走路に食い付く冬場の方が持ち味を出せそう。鐘ヶ江はただ今、急成長中。スピードに捌きにと磨きをかけている。
地元勢では強烈に仕上がっている選手は不在だが、S級陣はおおむねエンジン好調の域に達している。地元でランクトップの丹村は、SGで2勝を挙げる活躍。徐々に存在感を示してきている。その師匠・岡部聡もSGでは3つの連対を含む、5着以下がない安定した成績のまとめっぷり。準決まで進んだのは岩崎亮一、松尾啓史、浜野淳、角南一如。岩崎は3勝を挙げ、準決でも3着に食い込む健闘。松尾は3着以内が4本と大崩れしない内容。角南は課題のスタートが良化してきてる。
準決まで進めなかった佐々木啓、前田淳、人見剛志らもエンジンに関してはそこまで悪い部類ではなく、ソコソコの走りを見せていた。特に人見などはオープン戦よりもハンデ戦の方が力を出せるタイプで、今回のような開催の方が向いている。
また、A級ではあるが春本綾斗が、前走の飯塚4日間 開催で3勝を挙げる優勝を決めている。その優勝戦で2着だった有吉辰也も状態が上向いてきており、今回も活躍が見込まれる。
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主な出場予定選手
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丹村 飛竜〔山陽 S-18(29期)〕
岡部 聡〔山陽 S-20(19期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-21(25期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-24(23期)〕
金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
田中 茂〔飯塚 S-13(26期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-23(31期)〕
鈴木圭一郎がSG日本選手権で完全優勝を達成!
SG第48回日本選手権オートレースは浜松の新鋭・鈴木圭一郎が制した。鈴木は10月の全日本選抜に続くSG連覇。更に、今シリーズ全て1着の完全V。優勝戦でも落ち着いた走りを見せていた。
スタートは青山周平が先行で逃げ態勢に入った。鈴木は2番手に出ると、序盤で青山のインに切り込む。コーナーで流れることもなく綺麗に回りきった。その後は、徐々に後続を引き離しにかかり、そのままゴール。上がり3・355の好タイムで快勝した。
後続は2番手で粘っていた青山を高橋貢が少しずつ差を詰め、青旗過ぎにイン突っ込む。これ が功を奏し2着をもぎ取った。青山は最終3コーナーで逆転を狙いかけたが、入るまではいかず3着入線。4番手以下は、ほとんど動きがなく浦田信輔、金子大輔、中村雅人、早川清太郎、木村武之の順でゴールした。
鈴木は今年に入り、大きな進化を遂げた。デビュー時からセンスの高い走りを披露していたが、記念タイトルには縁がなかった。1級車に乗り替わってからの1年間も、記念の優出はあるものの優勝までは行かなかった。それが今年に入り、3月に川口のGI開設記念グランプリを制すると、その後も浜松のゴールデンレース、伊勢崎のムーンライトとGIをポンポンと獲るようになり、10月にはSGも初制覇。まさに 飛ぶ鳥を落とす勢いで臨んだ今大会。周りからの重圧にも耐えて、完全優勝という最高の結果を残した。
今シリーズは優勝戦の2番手スタート以外は全て先行。スタート力の高さを見せ付けた。スピードの面でも驚異的なタイムが示すとおり一流の数字を残している。優勝戦では青山を綺麗に捌くなど、人を抜く腕も申し分ない。ここにオートレース界の勢力図を一変させる男が誕生した。
好調車は不在で、優勝争いは混沌!?
今回は直前にSGが行なわれている関係で、S級選手は不在。A級でも有力選手がゴッソリと抜けている。更に、突き抜けて好調な選手はいないので、誰にでも優勝チャンスが訪れる。
開催地区である川口は、今節出場する中でランクトップが秋田貴弘。現在でも大外ブンブン走法は健在だが、全盛期よりはスピードが落ちてきてるか。それでも今回のメンバーの中では上位級のスピードの持ち主。冬場の食い付く走路で真価が発揮される。ランク次位は篠崎実。前走の浜松で落車した直後のレースとなるので、初日の試走には要注目したい。並の試走タイムが出ていれば心配はない。
他に地元で注目なのは田辺誠。長欠明けから数節走っているが、好成績を収め続けている。現在も連続優出中で、今回のメンバーの中では状態が良い方だ。古木賢も近況はマズマズ。前走の山陽GIIの最終日に反則しているが、エンジン的には悪くない状態。メンバーが手薄なので、そろそろ初優勝を決めたいところだ。B級ではあるが、長谷川啓が前走の飯塚ミッドナイトレースで優出している。近況は渋太い走りが光っており、簡単には抜かれない走りができている。また、清水雄平も前走の飯塚4日間開催で優出している。早めに独走に入れる展開ならペースを上げることができる。
外来では落合淳がA1と、ランクトップ。近況は最後方から追い込むレースが増えているが、冷静に対処できている模様。スピード自体はあるので、冬場の走路の方が好成績につながりそう。落合と同地区の栗原俊介も勢いはソコソコ。前走の地元開催はイマイチだったが、その前の山陽GIIで優出し3着に食い込んでいる。前がゴチャ付くような展開でも、力強く突っ込んで行ける点は大きな魅力。また、伊勢崎では桜井晴光や仲田恵一朗などが近況、伸びが出ており健闘が光っている。
浜松、飯塚、山陽から参戦してくる中で各ランクトップは、鈴木章夫、井村淳一、稲原良太郎となるが、いずれも状態はイマイチで、大幅なエンジン上昇が必要になってくる。むしろ山陽の山本智大の方が近況の流れは良い。前走のミッドナイトレースで優出。更に、その前の山陽GIIでも優出しているなど、勢いが感じられる。
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主な出場予定選手
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秋田 貴弘〔川口 A-26(23期)〕
篠崎 実〔川口 A-40(9期)〕
森谷 隼人〔川口 A-41(29期)〕
山田 徹〔川口 A-42(24期)〕
落合 淳〔伊勢崎 A-1(29期)〕
井村 淳一〔飯塚 A-27(28期)〕
鈴木 章夫〔浜松 A-109(2期)〕
稲原 良太郎〔山陽 A-116(28期)〕