中村雅人VS鈴木圭一郎の様相!
前回はS級不在で、高塚義明が優勝を決めた川口オート。今回はS級選手の参加もあり、レース内容は激しさを増す。とりわけ注目なのは、今月6日に浜松でSG日本選手権を制した鈴木圭一郎。勢いそのままに今節も大活躍するのか。
今、最も旬なレーサーと言えば鈴木圭一郎。まだ21歳の若手ながら、10月のSG全日本選抜に続き、11月にはSG日本選手権を制しSG連続制覇。日本選手権に関しては全て1着の完全優勝だった。スタート、スピード、捌きと三拍子が揃い、乗り手の精神面も充実している。よほどのことがない限り今回も優勝戦まで進出してくるだろう。
その鈴木に対抗できる1番手は中村雅人。日本選手権の優勝戦では、エンジン仕上がらず見せ場を作れなかったが、しっかりと優勝戦まで進んでこれたのは中村の底力がなせる業。今回は中村にとって地元走路になるので、鈴木に好き勝手させるわけにはいかないだろう。エンジンさえ互角の状態になれば、強烈な突っ込みで抵抗するハズだ。
SGで他に動きが良かったのは大木光、内山高秀、佐藤貴也、田村治郎あたり。大木は予選中はオール3連対にまとめる内容。近況の安定感がそのまま出ていた。内山も準決の8着以外はレース内容が良く、エンジンの仕上がりの良さを感じさせてくれた。佐藤も準決以外は、佐藤らしい積極果敢な走りができていた。田村はスピードに乗った走りができており、冬場の食い付く走路で力を出せる状態。この4者は今回も上位争いに参加してきそうだ。
A級で注目なのは深沢隆と木村悦教。共に前走の地元開催で優出している。どちらも直線の伸びが良く、序盤で好位を奪えれば簡単には抜かれない仕上がり。また、優出はしていないが中山光の動向には注意が必要。開催2日目に上がり3.410の好タイムをたたき出した。早めに抜け出せる展開になれば、S級相手でも通用するスピードを持っている。
B級では長谷川啓、清水雄平、川原剛の3者を推す。長谷川のここ数節は粘 り強さが増しており、後ろから来る選手はしっかりと態勢を作らないと抜いて行けない状態。清水と川原は独走で持ち味を発揮している。ハンデ的にも恵まれている感があるので、今は特に狙い目だ。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
中村 雅人〔川口 S-2(28期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-3(32期)〕
黒岩 明〔川口 S-17(26期)〕
森 且行〔川口 S-27(25期)〕
大木 光〔川口 S-31(28期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-30(29期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-42(26期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-46(30期)〕