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丹村飛竜が記念レース初制覇!
GII山陽王座防衛戦の初代王者には、地元山陽の29期・丹村飛竜が輝いた。丹村にとってこれが記念で初めての優勝。丹村の実力を考えればちょっと意外ではある。
前日の天気予報どおり、優勝戦は雨走路で行なわれた。優勝戦までの11個レースの傾向として、レース序盤で先頭に立った選手がそのまま押し切るパターンが多かったが、優勝戦でも丹村が早々と先頭に立ち、後続の攻めを抑え切ってのゴール。自分のコースをしっかり守りきり、栄光の1着ゴールをもぎ取った。
すぐ後ろでは師匠の岡部聡がぴったりと追走していた。岡部は何度も丹村攻略にとりかかったが、丹村は1度のミスもせず、最後まで隙を見せなかった。春本綾斗はペース上がらず、早々に丹村にかわされてしまった。10線からは丹村の次に、佐々木啓が好スタートを決めていたが、道中の動きはイマイチで、むしろ浦田信輔に捲られてしまう展開。浦田にしてみれば健闘した方だろう。松尾啓史、人見剛志、浜野淳らは見せ場を作ることができなかった。
丹村はこれまでにも記念の優勝戦に進出することはあった。しかし、優勝したのは今回が初めて。スピードはあるし、雨走路も得意だし、いつ記念を取ってもおかしくはなかった。1つだけ不安要素を挙げるとすればスタート。記念の優勝戦では同ハンに並ぶ車が多く、外枠勢にスタートで行かれてしまうと、その後の展開は絶望的である。近況の丹村はスタートが良くなっており、枠ナリに切れることが多くなってきた。このスタートが切れる限り、これからも記念タイトルを積み重ねていくことができるだろう。