S級に好調者が揃い、激戦模様のシリーズ!
今節登場するS級選手は全部で12名の予定。そのほとんどが近況で良い成績を残しており、優勝争いは混沌。誰が勝ってもおかしくない。更に、A級の中でも十分優勝を狙える状態の選手が存在。S級選手を中心に近況を振り返る。
地元総大将は浦田信輔。前走の地元3日間は、準決で追い込み届かず3着止まり。最終日の特別選抜戦も、速攻を決めた篠原睦を捕らえ切れず2着に終わった。エンジン完調ではないが、シリーズ通してオール3連対を果たすなど、その安定感は健在。安心して車券を買える選手だ。その開催で見事優勝したのは弟分の田中茂。初日からオール1着の完全優勝を達成。優勝戦では試走27、上がり37のタイムを叩き出すなど仕上がり抜群。今回までのレース間隔が空いていないので、初日から異次元の走りを見せてくれるか。同じ整備グループの桝崎陽介も優勝戦まで進み3着。桝崎はエンジンの好不調が穏やかな選手。今は好調時なので積極的に狙いたい。同じく優勝戦に乗っていたのは竹谷隆。しかし、こちらは優勝戦でのフライングに加え、道中でも落車してしまうなど不運が続いた。整備で立て直し、予選中の動きを出せればいいが。
浜松遠征で優勝戦まで進んだのは荒尾聡。優勝戦は3着だったが、準決では試走26を出すなど、かつての快速が戻ってきた感がある。地元走路に帰って大暴れも十分。同じ優勝戦に乗っていたのは、全国ランク1位の金子大輔。優勝戦では全くいいところがなかったが、予選中は安定感ある走りで連勝していた。今回は優勝してナンバー1の底力を見せたいところ。同じ地区の松山茂靖も優勝戦まで進んでいた。こちらは試走タイムが出なくても、レースでは激走することがあり、人気薄の時には狙いたい1車。このシリーズには鈴木圭一郎も参戦していたが、準決で苦しい番組を当てられ3着。優出はできなかったが、試走28をマークするなどエンジンは好調。
地元川口で2節連続準優勝だったのは森且行。どちらの2着も実に惜しい内容だった。前を走る車に迫りながら、仕掛けどころがなく惜敗。エンジンは良いところで安定してきたので心配なさそう。山陽の佐々木啓も前走は森の次着となる優勝戦3着。優勝戦は雨だったが、天候に関わらぬ順応性の高さが佐々木の魅力の一つ。急な雨にも対応してくる。
他のS級は前走が伊勢崎のGIシルクカップ。最も良い成績を残したのは池田政和。予選道中を無難にこなし、優勝戦は2着の準優勝。前を走る久門徹に何度となくプレッシャーをかけたが、交わし切るまでは行かなかった。それでも近年にない走りを見せていたので今回も期待できる。青山周平は3日目まではマズマズの走りを見せていたが、準決で敗退した。前田淳は3日目まで凡走で、残りの2日間はともに1着と尻上がり。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-3(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-7(27期)〕
田中 茂〔飯塚 S-11(26期)〕
金子 大輔〔浜松 S-1(29期)〕
青山 周平〔船橋 S-6(31期)〕
鈴木 圭一郎〔船橋 S-15(32期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-12(23期)〕
森 且行〔川口 S-46(25期)〕