地元主力陣は充実! 外来勢も果敢に挑戦!
浜松のG1ゴールデンレースを連覇した中村雅人(船橋)に、前回船橋一般開催で優勝した内山高秀(船橋)、伊勢崎一般開催で準優勝だった片平巧(船橋)、連続優出中の永井大介(船橋)ら、いずれもエンジン状態は良好だ。
一番注目したいのは中村雅人。昨年末の落車で長期休養して、今年3月に復帰。それからは徐々に調子を取り戻していたが、前回の浜松記念で完全復活した形。本来の力強い走りが戻ってきた。エンジンはもちろん、乗り手の感覚がだいぶ戻ってきた証拠だろう。これからの巻き返しに期待したい。次に、内山高秀。前回は好メンバーの優勝戦をしっかり勝ち切り、更なる成長の様子が窺えた。エンジンが仕上がれば好走できるタイプなので、今節も要注目だ。オート歴10年以上のファンに朗報は、片平巧。直前の伊勢崎で優勝戦2着。若井友和(川口)が優勝したレースだったが、高橋貢(伊勢崎)に先着しての2着は価値がある。
他では、4月のSGオールスターを制してからは優勝がない永井大介だが、優勝戦にはしっかり乗れているので心配はない。同門の池田政和(船橋)は、直前の浜松記念で落車しているので、試走などで動向に注意したい。
外来勢では、絶好調!と言える選手は不在だが、濱野淳(山陽)や、岡部聡(山陽)らレース巧者が参戦するので気になる所。完全復活したかに見えた佐藤貴也(浜松)は、地元記念で落車してしまったので、気配に注意を払いたい。同地区の岩科州(浜松)は、船橋との相性悪くないので初日から狙える。鈴木清(川口)は、地元一般開催で優勝戦4着とマズマズ。平田雅崇(川口)は、準決までは行けるものの惜敗するシーンが続いている。森且行(川口)は、前回に引き続き船橋でのレースだが、前回がイマイチだったので立て直しにかかる事だろう。
地元船橋で特注の1車は森谷隼人(船橋)。長く苦しい期間が続いていたが、前回あたりからようやく良化の兆しが出てきたいので、今後の動向に注視したい。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔船橋 S-2(25期)〕
中村 雅人〔船橋 S-3(28期)〕
池田 政和〔船橋 S-19(23期)〕
内山 高秀〔船橋 S-21(26期)〕
平田 雅崇〔川口 S-23(29期)〕
鈴木 清〔川口 S-28(24期)〕
森 且行〔川口 S-31(25期)〕
濱野 淳〔山陽 S-15(24期)〕
岡部 聡〔山陽 S-20(19期)〕
岩科 州〔浜松 A-1(27期)〕
プレ優勝戦は青山周平が圧勝!
ダブルチャンピオンシップ4日目に行われたプレ優勝戦は、青山周平が好スタートを決めて楽に逃げ切った。試走からして1番時計タイの3・30秒とエンジンが仕上がっていた青山は、スタートして1周回ったらすでに先頭に立っていた。スピードに乗って走れる青山は、独走力も今や全国で3本の指に入るのではと噂されるだけあって、その能力をいかんなく発揮し、ポテンシャルの高さを改めてオートファンに見せ付けた形だ。
青山同様、試走タイム3・30を出した金子大輔は、早めに2番手に立ったものの、最後まで青山との差を詰められないまま2着ゴールとなった。3着は荒尾聡。こちらはスタートで空回りし、大きく離されてのレースとなったが、冷静に1車ずつ交わして3番手まで上り詰めた。
5日目の本優勝戦もプレ優勝戦と全く同じハンデ構成なので、よほど天候が変わらない限り青山が制すると見てよさそうだ。その理由は三つ。まず一つ目は、エンジンの安定度。このところ青山はエンジン状態が大きく崩れることがなく、その日その日の調整で好調を保てている事。二つ目はスタート力。1級車に乗ってまだ半年も経ってないが、今までスタートで失敗したのは数えるほどだ。逆に言わせれば、ほぼ安定していいスタートが切れている。三つ目は乗り手の精神力の強さ。オートに転身する前も世界で活躍していた経験があるからなのだろうか、オートの大舞台のレースでも慌てる事が少なく、落ち着いて乗れている。よって、当ブログでも本命に推したい。
逆転の可能性を考えると、金子と荒尾の2人。金子はプレ優勝戦で2番手に立ってから青山との差が縮まらなかったが、逆に離されてもいなかったので、先に先頭に立つような展開を作れれば青山を振り切れると言うことになる。もう一人、荒尾はプレ優勝戦ではスタートで大きく遅れる不利があった。本来は、全国屈指のスタート巧者なので、本優勝戦ではカマシ気味に出て行ければ、プレ優勝戦で見せた追い上げからエンジン状態は悪くないので、リベンジも可能となる。他の5選手に関して言えば、プレ優勝戦の動きでは苦しいと思われるが、試走タイムを大幅に上げるようなら、いくらでもチャンスが生まれてくる。
最後に、当日は雨がパラ付く気象予報も出ているので、重走路、もしくはブチ走路となった時の推理もしておきたい。
雨でも青山は苦手としてる様子がないので、しっかりこなしてきそうだが、飯塚走路での経験を考慮して荒尾の方を重視したい。また、篠原睦も前節の一般開催では重走路で優勝しているので、注意しなければいけない存在だ。
◎青山周平
○金子大輔
△荒尾聡
△篠原睦
▲久門徹
今年2度目の飯塚ナイター開催は優勝戦が2回!
この開催は4日目と5日目が1R~12Rまで同じ番組で行なわれるため、優勝戦が2回ある。5日目の方が通算優勝回数にもカウントされる優勝戦で、4日目のはプレ優勝戦となっている。予選が初日と2日目、準決勝が3日目になるので、どの選手も早めにエンジンを仕上げたいところだ。
まずは地元勢から好調車を挙げてみたい。前回の一般開催で雨走路ながら優勝した篠原睦(飯塚)。予選、準決勝と勝ち星はなかったが、安定した動きを見せていた。今回はナイターとなるとは言え、前回から開催間隔もそれほど空いてないので、初日から飛ばしてきそうだ。浦田信輔(飯塚)は前回優勝戦が雨走路となってしまって力を出せなかったが、通算1000勝にリーチがかかっており、良走路になればしっかり決めてくる。同門の田中茂(飯塚)も前回は優勝戦に乗って、雨走路で3着。エンジンはまずまずの推移と言える。一方、東小野正道(飯塚)は、このところ元気がなく成績もイマイチな状況。整備での立て直しに期待したい。荒尾聡(飯塚)、有吉辰也(飯塚)は、直前の浜松GⅠゴールデンレースに参戦し、共に優出と気配は上向き。他に、中堅勢で状態がいいのは別府敬剛(飯塚)、松尾隆広(飯塚)、越智尚寿(飯塚)あたりで、その動向に注目していただきたい。
遠征勢はと言うと、まず青山周平(船橋)。船橋開催の最終日は6着だったが、これは前を走る選手の落車を避けてのモノで、エンジンそのものはかなり高い位置で安定してる。当地は3月にGⅡを制し、4月のSGも準優勝と相性がいいので、今節も大注目の一人だ。
三浦康平(伊勢崎)は地元のナイター開催で優勝戦に乗って4着。今回はレース場が違うとは言え、同じナイター開催なので勢いそのまま参戦という形になる。
朗報は金子大輔(浜松)。直前の地元記念開催では準決で完調の動きを見せた。優勝戦はスタートで遅れて厳しいレースとなったが、そこからの追い上げは素晴らしかったので、この飯塚開催でもいい走りを見せてくれる。また、同期の高橋義弘(川口)も浜松の記念で優出しており、上り調子と言えるし、スタートも徐々によくなっている。山陽の岩崎亮一(山陽)もソコソコの動きを保っており、初日から注意したい存在だ。
いずれにしても、ナイター開催ではセッティングを合わせるのが難しくなるので、基本どおり試走の気配を大事にしたい。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-8(26期)〕
西原 智昭〔船橋 S-35(28期)〕
高橋 義弘〔川口 S-22(29期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-37(28期)〕
金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-16(25期)〕
青山 周平〔船橋 A-87(31期)〕
力強い走りで中村雅人がゴールデンレース連覇!
昨年のスーパースターの落車から長く苦しい期間が続いた中村だが、ついに本来の姿を取り戻した。
0メートルオープンで行われたゴールデンレースの優勝戦は、スタート巧者の荒尾聡が7枠から先行した。1枠から2番手に出た有吉辰也がすかさず交わして逃げ態勢に入る。マズマズのスタートを切った中村が逃げる有吉のインに入るも、有吉がすぐさまやり返した。しかし、競り合いに強い中村が再度差し込んでゴールとなった。
中村はこのところスタートが切れており、序盤で先頭に立ちながら、後ろからやってきた選手にやられてしまうシーンが多かったが、このレースでは違った。いつもの、誰にもやられず、しかし前を行く選手をしっかり捌くスタイルが戻っていた。強い中村が戻ってきた。
当ブログで本命に推した金子大輔は、スタートで前輪を浮かせて1コーナーで後手を踏み、7番手からのレースになってしまった。そこから諦めず鬼の猛追を見せた。1車ずつ冷静に捌いて行ったが、周回が足りず惜しくも3着。悔しいレースとなったが、悪い事だけではない。近況は、調子が上がらず苦しいレースが続いたが、この優勝戦ではいくらかの光明が見られた。これからの巻き返しに期待したい。
有吉、荒尾はエンジンの仕上がり不足で勝ちきれなかったが、相変わらずのスタート力を見せ付けた形。これからもオープン戦では活躍必至だ。エンジンが完全に仕上がれば優勝も十分ありえるので、今後の動向に注目していきたい。
完全復活した地元エース金子に期待!
今節は初日、2日目と重走路のレースが多かったので、良走路でエンジン状態を掴めたのは3日目と準決だけとなった。3日目は順調に追い上げいてた金子大輔が残り1周急に失速したが、準決は早めの抜け出しから快勝。エンジン状態を把握できたのは準決のみだったが、地元浜松ファンを安心させる走りとなった。地元車は金子だけなので、当ブログでも本命に推したい。スタートの切れも安定しており、枠も4とあっては負けられない一戦となるだろう。
相手候補筆頭は中村雅人。準決では、本来のスタイルである追い込みに鋭いモノを感じさせた。優勝戦は8周回となるので、これも好材料だろう。スタートで4~5番手くらいに付けられれば優勝争いに顔を出してくるとみた。次に怖いのは高橋義弘。準決は好スタートから0ハンを交わして、荒尾聡を振り切る走りを見せた。元々、独走は得意なタイプで先に逃げ態勢を作るようだと、そのまま押し切りまでありそうな機力が戻ってきた。
もちろん他の選手も黙っていない。1枠に入った有吉は準決では中村に捌かれてしまったものの、オープン戦の最内ならばトップスタートは濃厚で、軽快な逃げアシとコース取りで後続を翻弄する可能性も十分だし、7枠に入った荒尾も、スタート力は健在なので外寄りからでも好位に付けてこれる。
前田淳と鈴木聡太は、エンジン状態と枠順を勘案すると厳しいレースとなりそうだが、若さ特有の爆発力に警戒したい。特筆は大木光で、このところの勢いを持続した形で今回も優出。枠的にも3ならば悪くはなく、スタート次第では見せ場を作れそうだ。
◎金子大輔
○中村雅人
△高橋義弘
△有吉辰也
▲大木光