プレ優勝戦は青山周平が圧勝!
ダブルチャンピオンシップ4日目に行われたプレ優勝戦は、青山周平が好スタートを決めて楽に逃げ切った。試走からして1番時計タイの3・30秒とエンジンが仕上がっていた青山は、スタートして1周回ったらすでに先頭に立っていた。スピードに乗って走れる青山は、独走力も今や全国で3本の指に入るのではと噂されるだけあって、その能力をいかんなく発揮し、ポテンシャルの高さを改めてオートファンに見せ付けた形だ。
青山同様、試走タイム3・30を出した金子大輔は、早めに2番手に立ったものの、最後まで青山との差を詰められないまま2着ゴールとなった。3着は荒尾聡。こちらはスタートで空回りし、大きく離されてのレースとなったが、冷静に1車ずつ交わして3番手まで上り詰めた。
5日目の本優勝戦もプレ優勝戦と全く同じハンデ構成なので、よほど天候が変わらない限り青山が制すると見てよさそうだ。その理由は三つ。まず一つ目は、エンジンの安定度。このところ青山はエンジン状態が大きく崩れることがなく、その日その日の調整で好調を保てている事。二つ目はスタート力。1級車に乗ってまだ半年も経ってないが、今までスタートで失敗したのは数えるほどだ。逆に言わせれば、ほぼ安定していいスタートが切れている。三つ目は乗り手の精神力の強さ。オートに転身する前も世界で活躍していた経験があるからなのだろうか、オートの大舞台のレースでも慌てる事が少なく、落ち着いて乗れている。よって、当ブログでも本命に推したい。
逆転の可能性を考えると、金子と荒尾の2人。金子はプレ優勝戦で2番手に立ってから青山との差が縮まらなかったが、逆に離されてもいなかったので、先に先頭に立つような展開を作れれば青山を振り切れると言うことになる。もう一人、荒尾はプレ優勝戦ではスタートで大きく遅れる不利があった。本来は、全国屈指のスタート巧者なので、本優勝戦ではカマシ気味に出て行ければ、プレ優勝戦で見せた追い上げからエンジン状態は悪くないので、リベンジも可能となる。他の5選手に関して言えば、プレ優勝戦の動きでは苦しいと思われるが、試走タイムを大幅に上げるようなら、いくらでもチャンスが生まれてくる。
最後に、当日は雨がパラ付く気象予報も出ているので、重走路、もしくはブチ走路となった時の推理もしておきたい。
雨でも青山は苦手としてる様子がないので、しっかりこなしてきそうだが、飯塚走路での経験を考慮して荒尾の方を重視したい。また、篠原睦も前節の一般開催では重走路で優勝しているので、注意しなければいけない存在だ。
◎青山周平
○金子大輔
△荒尾聡
△篠原睦
▲久門徹