
4月6日火曜日、栃木県那須塩原にある地方競馬教養センターで、第90期騎手候補生の入所式が行なわれました!
佐々木竹見さんを囲んでの集合写真、みんな初々しい表情ですね。
今年の入所は13人でしたが、すでに1人辞めて12人になりました。
想像していた現実とは違う、厳しいセンター生活。これから2年間、騎手になるための厳しい訓練が続きます。
90期生には、女子候補生も2人入所しました!
2年生になった89期生は、現在8人。
唯一の女子候補生も、頑張っているそうです。
全部で20人の騎手候補生たち。
怪我なく、無事に夢を叶えて欲しいですね!
同じく6日、厩務講習生の入所式も行なわれました!
5期目を迎えた厩務講習課程は、今年から4月入所で10ヶ月の訓練期間となりました。
ここから、各競馬場や牧場へ旅立つ時には、さらに成長した顔になっているんでしょうね。
これからの地方競馬を支えて行く人材が、どんな風に成長していくのか...楽しみに待ちたいです。
続いては、各地で行なわれているレースを見て行きましょう。
4月2日、笠松競馬場で行なわれた『新緑賞』。
昨年は8番人気の【カキツバタロイヤル】が勝利して、続く『駿蹄賞』も連勝。1番人気で『東海ダービー』に挑みました。
今年は1番人気に支持された、牝馬の【エレーヌ】が快勝☆
[写真:SAKAMOTO CHIZUKO]
コンビを組んでいる筒井勇介騎手曰く...
「この前は本当に強い勝ち方をしてくれましたね。
いつもゲートがそんなに速くないんですけど、タイミングが合って前に行けました。あの時点で勝ったと思いましたよ」
【エレーヌ】さんといえば、『園田クイーンセレクション』で、ゴール前先頭で落馬するというアクシデントがありました!
「いい意味でも悪い意味でも、すごく反応がいいんです。
特にレース中は敏感で、あの時もステッキに反応してしまいました。
でも不幸中の幸いというか、人馬ともに怪我がなくてよかったです」
この後は、19日の水沢『留守杯日高賞』を目指す予定。
「暖かくなって、確実に状態も良くなってますよ。
この馬に出会って、僕自身も毎日競馬が楽しいです!」
27歳の筒井勇介騎手と【エレーヌ】のコンビ、大注目です☆
4月4日、水沢競馬場で行なわれた『スプリングカップ』は、1番人気【ロックハンドスター】が勝利。
勝負所でも持ったまま上がって行って、本当に強い勝ち方でした!
この後は、5月2日『阿久利黒賞』を使って『岩手ダービー・ダイヤモンドカップ』を目指す予定とのことです。
そして今月は、3歳世代の重賞が目白押し♪
8日(木)には園田で『菊水賞』。昨年の勝ち馬は、その後に兵庫ダービー馬となる【カラテチョップ】です!
19日(月)は、水沢競馬場で『留守杯日高賞』。3歳牝馬の全国交流レースで、先ほどお伝えした、笠松の【エレーヌ】も出走予定。
21日(水)は、大井競馬場で『羽田盃』。『東京ダービー』へ向けて大切なレースです。
25日(日)は、佐賀競馬場で『ル・プランタン賞』。昨年は九州ダービー馬となる【ギオンゴールド】が勝っています。
29日(木)には、門別競馬場で『北斗盃』。いよいよ28日から、道営のシーズンが開幕します☆
同じく29日(木)、浦和競馬場で牝馬の戦い『しらさぎ賞』。
各地の頂点であるダービーへ向けて...
そして、ダート界の頂上決戦である『ジャパンダートダービー』へ向けて...
今年の3歳馬戦線、目が離せませんね!!
今年も全国各地で行なわれるダービーが集結する夢の1週間、ダービーウイークが行なわれます!!
5月30日(日)佐賀『九州ダービー・栄城賞』
31日(月)盛岡『岩手ダービー・ダイヤモンドカップ』
6月1日(火)門別『北海優駿)
2日(水)大井『東京ダービー』
3日(木)姫路『兵庫ダービー』
4日(金)名古屋『東海ダービー』
という日程です!
詳しい情報はこちら→ 地方競馬情報サイト:トピックス
すでにダービーウイークに向けて、全国各地での戦いは始まっております!
まずは昨年秋に行なわれた『未来優駿』から振り返りましょう。
昨年のダービーウイークでは、未来優駿を勝った馬たちが3頭もダービー馬になりましたからね!
【ギオンゴールド】 『九州ジュニアグランプリ』→『九州ダービー・栄城賞』
【カラテチョップ】 『兵庫若駒賞』→『兵庫ダービー』
【ダイナマイトボディ】 『ゴールドウイング』→『東海ダービー』
今年もこのシリーズは要チェックです☆
10月19日に行なわれた盛岡『若駒賞』は、1番人気に応えて【ロックハンドスター】が快勝!
20日門別競馬場で行なわれた『サッポロクラシックカップ』は、4番人気【モエレデフィニット】が勝利を飾りました。
26日、福山競馬場での『福山2歳優駿』では、牝馬の【ムツミマーベラス】が無敗で6勝目を挙げました!
27日、荒尾『九州ジュニアグランプリ』でも、圧倒的な支持を集めた牝馬【フレーザーハクユウ】が勝利☆
29日、園田『兵庫若駒賞』は、3番人気【タガノバロット】が快勝!
11月3日、名古屋の『ゴールドウイング』は、アタマ差で【パラダイスラビーダ】が勝利☆
11月4日、大井『ハイセイコー記念』は、的場文男騎手に導かれた4番人気の【ショウリュウ】が勝利しました!
ちなみに...
昨年は未来優駿には組み込まれていませんでしたが、同じ時期11月18日に船橋競馬場で行なわれた『平和賞』は、武豊騎手が騎乗した【ナンテカ】が優勝しました!
なんといってもこの世代には、最強牝馬【ラブミーチャン】がいますからね。
[写真:SAKAMOTO CHIZUKO]
これからの地方競馬を引っ張ってくれる、大切な世代の馬たち。
明けて3歳になった今年は、まさに主役の年です!
私の長年の夢だった、漫画の原作がスタートしました!
[優駿の門:ASUMI]
タイトルでおわかりの方もいると思いますが...
あの競馬漫画の名作[優駿の門]シリーズの1つとして、連載しています。
私が原作。
漫画を描いてくれるのは、長年[優駿の門]のアシスタントを務めている早川恵子さん。
そして、監修が[優駿の門]作者・やまさき拓味先生...という素晴らしいメンバーで作ってます♪
やまさき先生と早川さんとは、まだ私が地方競馬教養センターで騎手候補生をしている頃に取材にいらして出会いました。
あれから約13年...
ずっと漫画の原作を書きたいと言い続けて来て、本当に夢が叶って感無量です!
物語の主人公は、もちろん女性ジョッキーです。
光優馬のような天才ではないけれど...少しずつ成長していくアスミを見守っていただけると嬉しいです。
私が体験したことや実際に出会った馬たちも登場しますので、7割くらいはホントにあったお話。
もちろん漫画ですからフィクションも混じっています。
どの部分がリアルでどこがフィクションか...関係者でも意外とわからなかったようで、みんなで考え抜いた甲斐がありました♪
連載している雑誌は、秋田書店【プレイコミック】です!
毎月第2第4木曜日発売です。
まずは連載開始のご報告でしたが...長く続くように、これからが正念場!
そしていつかコミック化が出来るように...
早川さん、やまさき先生とともに頑張ります!!
28日、帯広競馬場で行なわれた『ばんえい記念』。
1年の総決算というだけあって、ばんえい界最強馬たちが、1トンという最も重い荷物を背負って戦いました!
1番人気は1,7倍で【カネサブラック】。
昨年初挑戦したこのレースで2着に健闘☆
今季は『ばんえい十勝オッズパーク杯』『北斗賞』『岩見沢記念』『北見記念』『チャンピオンカップ』と、重賞を勝ちまくってばんえい界の頂点に君臨しています。
2番人気は2,6倍で【トモエパワー】。
初挑戦の2007年から、このレース3連覇中☆
前人未到の4連覇を目指します!
当日の馬場水分は4,6%。天気は晴れでした。
レースは、【ナリタボブサップ】が先頭で第1障害をクリア。
第1と第2の間は、どの馬も少しづつ刻みながら進んで行きます。
第2障害に1番手で挑んだのが【ニシキダイジン】。
他の馬たちも次々に第2障害にかかりました。
【ニシキダイジン】が第2障害を越えると、続いて【カネサブラック】が、そして【ナリタボブサップ】は1トンの荷物をひと腰で上げきって2頭を追いかけます。
最後の直線は3頭による激しい攻防戦。
【ナリタボブサップ】が出たかと思えば【ニシキダイジン】が盛り返し、ゴール前では【カネサブラック】がもう一度伸びて来る...。
激しい戦いを制したのは、【ニシキダイジン】でした!
昨年は初挑戦で4着。今年は6番人気という評価でしたが、2度目の挑戦で大きな仕事をやってのけました。
騎乗した藤野俊一騎手に早速インタビュー☆
:おめでとうございます!大接戦を制しての勝利でしたね。
「ありがとうございます。まさか勝つまでとは思ってなかったけど、馬がよく頑張ってくれましたよ」
:レース前はどんなイメージでした?
「実は、一度辞めてしまった佐々木一男厩務員に、もう一度戻って来てくれって馬主さんが頼んでいたんですよ。
ベテランで、腕も確かな厩務員さんなんです。
11月頃戻って来てくれて、このレースに向けて馬を最高の状態に作ってくれた...。
だからいい成績を残せたと思っています」
:1トンを引くとなると、普段のレースとはポイントも変わってきますよね?
「このレースは、とにかく第2障害までいかに楽をさせるか。馬の息づかいを見ながら、少しづつ少しづつ進んで行きます。
ちょっとでも無理をすると、荷物が重いので必ず最後に止まりますからね」
:レースを振りかっていただいて...第1障害は3番手でクリアしました。
「第1障害であんまり後ろだと、第2障害までに息が入らないので、あの位置で越えられたのがまず良かったですね」
:その後は第2障害まで、何度も刻みながら進みましたが、周りの馬は気になりますか?
「やっぱり有力馬の動きや息づかいは気になりますよ。みんなそれぞれ気にしているけど、自分の考えた乗り方で乗る、そんな感じです」
:そして第2障害には1番で挑みましたね。
「最初のひと腰目で、自分でもビックリするくらい上まで上がれたんです。ここまで上がれたら、先頭で越えられるなと思いました」
:最後の直線の攻防は見ごたえがありました!
「この馬は残り30mのところで止めたがる癖があるんですけど、そこさえ越してしまえば最後まで我慢してくれる。
だから、残り30mまでは2回刻んで、息を入れました。
逆に【カネサブラック】はゴール前に息が切れる印象だったし、【ナリタボブサップ】は勢いは良かったけど、1度止まるとモロい面があるので。
30mを過ぎたら、あとはとにかく辛抱。本当に馬が頑張ってくれました」
:馬主さんも厩務員さんも、喜びは大きかったんじゃないでしょうか?
「そうですね。みんなすごく喜んでくれましたよ。これからみんなでお祝いをすると思います」
:藤野騎手にとっては、『ばんえい記念』5回目の制覇となりましたね!
「(99年、00年シマヅショウリ 05年、06年スーパーペガサス)前の4回は、自分が目標になる馬だったからね。
先頭で第2障害を越えたら、あとは他の馬の動きを見ていればよかった。
でも今回は立場が違う。挑戦者だからね。
このレースは5回目の勝ちだけど、今までとは一味違う嬉しさがありますよ」
:今季はリーディング第2位、通算勝利数も1970勝と2000勝が見えて来ましたね。
「今の目標は2000勝することです!今年中には達成出来るんじゃないかな」
今年も大きな感動をくれた『ばんえい記念』。
【ニシキダイジン】の関係者のみなさま、おめでとうございます!
そして出走した10頭の馬たち...本当にお疲れ様でした!!