平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。元騎手の目線からレースを分析から、現役時代の思い出など、様々な話題を楽しく書き綴ってまいります!
平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。元騎手の目線からレースを分析から、現役時代の思い出など、様々な話題を楽しく書き綴ってまいります!続いては、各地で行なわれているレースを見て行きましょう。
4月2日、笠松競馬場で行なわれた『新緑賞』。
昨年は8番人気の【カキツバタロイヤル】が勝利して、続く『駿蹄賞』も連勝。1番人気で『東海ダービー』に挑みました。
今年は1番人気に支持された、牝馬の【エレーヌ】が快勝☆

[写真:SAKAMOTO CHIZUKO]
コンビを組んでいる筒井勇介騎手曰く...
「この前は本当に強い勝ち方をしてくれましたね。
いつもゲートがそんなに速くないんですけど、タイミングが合って前に行けました。あの時点で勝ったと思いましたよ」
【エレーヌ】さんといえば、『園田クイーンセレクション』で、ゴール前先頭で落馬するというアクシデントがありました!
「いい意味でも悪い意味でも、すごく反応がいいんです。
特にレース中は敏感で、あの時もステッキに反応してしまいました。
でも不幸中の幸いというか、人馬ともに怪我がなくてよかったです」
この後は、19日の水沢『留守杯日高賞』を目指す予定。
「暖かくなって、確実に状態も良くなってますよ。
この馬に出会って、僕自身も毎日競馬が楽しいです!」
27歳の筒井勇介騎手と【エレーヌ】のコンビ、大注目です☆
4月4日、水沢競馬場で行なわれた『スプリングカップ』は、1番人気【ロックハンドスター】が勝利。

勝負所でも持ったまま上がって行って、本当に強い勝ち方でした!
この後は、5月2日『阿久利黒賞』を使って『岩手ダービー・ダイヤモンドカップ』を目指す予定とのことです。
そして今月は、3歳世代の重賞が目白押し♪
8日(木)には園田で『菊水賞』。昨年の勝ち馬は、その後に兵庫ダービー馬となる【カラテチョップ】です!
19日(月)は、水沢競馬場で『留守杯日高賞』。3歳牝馬の全国交流レースで、先ほどお伝えした、笠松の【エレーヌ】も出走予定。
21日(水)は、大井競馬場で『羽田盃』。『東京ダービー』へ向けて大切なレースです。
25日(日)は、佐賀競馬場で『ル・プランタン賞』。昨年は九州ダービー馬となる【ギオンゴールド】が勝っています。
29日(木)には、門別競馬場で『北斗盃』。いよいよ28日から、道営のシーズンが開幕します☆
同じく29日(木)、浦和競馬場で牝馬の戦い『しらさぎ賞』。
各地の頂点であるダービーへ向けて...
そして、ダート界の頂上決戦である『ジャパンダートダービー』へ向けて...
今年の3歳馬戦線、目が離せませんね!!
今年も全国各地で行なわれるダービーが集結する夢の1週間、ダービーウイークが行なわれます!!
5月30日(日)佐賀『九州ダービー・栄城賞』
31日(月)盛岡『岩手ダービー・ダイヤモンドカップ』
6月1日(火)門別『北海優駿)
2日(水)大井『東京ダービー』
3日(木)姫路『兵庫ダービー』
4日(金)名古屋『東海ダービー』
という日程です!
詳しい情報はこちら→ 地方競馬情報サイト:トピックス
すでにダービーウイークに向けて、全国各地での戦いは始まっております!
まずは昨年秋に行なわれた『未来優駿』から振り返りましょう。
昨年のダービーウイークでは、未来優駿を勝った馬たちが3頭もダービー馬になりましたからね!
【ギオンゴールド】 『九州ジュニアグランプリ』→『九州ダービー・栄城賞』
【カラテチョップ】 『兵庫若駒賞』→『兵庫ダービー』
【ダイナマイトボディ】 『ゴールドウイング』→『東海ダービー』
今年もこのシリーズは要チェックです☆
10月19日に行なわれた盛岡『若駒賞』は、1番人気に応えて【ロックハンドスター】が快勝!

20日門別競馬場で行なわれた『サッポロクラシックカップ』は、4番人気【モエレデフィニット】が勝利を飾りました。
26日、福山競馬場での『福山2歳優駿』では、牝馬の【ムツミマーベラス】が無敗で6勝目を挙げました!
27日、荒尾『九州ジュニアグランプリ』でも、圧倒的な支持を集めた牝馬【フレーザーハクユウ】が勝利☆

29日、園田『兵庫若駒賞』は、3番人気【タガノバロット】が快勝!
11月3日、名古屋の『ゴールドウイング』は、アタマ差で【パラダイスラビーダ】が勝利☆
11月4日、大井『ハイセイコー記念』は、的場文男騎手に導かれた4番人気の【ショウリュウ】が勝利しました!
ちなみに...
昨年は未来優駿には組み込まれていませんでしたが、同じ時期11月18日に船橋競馬場で行なわれた『平和賞』は、武豊騎手が騎乗した【ナンテカ】が優勝しました!
なんといってもこの世代には、最強牝馬【ラブミーチャン】がいますからね。

[写真:SAKAMOTO CHIZUKO]
これからの地方競馬を引っ張ってくれる、大切な世代の馬たち。
明けて3歳になった今年は、まさに主役の年です!
私の長年の夢だった、漫画の原作がスタートしました!

[優駿の門:ASUMI]
タイトルでおわかりの方もいると思いますが...
あの競馬漫画の名作[優駿の門]シリーズの1つとして、連載しています。
私が原作。
漫画を描いてくれるのは、長年[優駿の門]のアシスタントを務めている早川恵子さん。
そして、監修が[優駿の門]作者・やまさき拓味先生...という素晴らしいメンバーで作ってます♪

やまさき先生と早川さんとは、まだ私が地方競馬教養センターで騎手候補生をしている頃に取材にいらして出会いました。
あれから約13年...
ずっと漫画の原作を書きたいと言い続けて来て、本当に夢が叶って感無量です!
物語の主人公は、もちろん女性ジョッキーです。
光優馬のような天才ではないけれど...少しずつ成長していくアスミを見守っていただけると嬉しいです。
私が体験したことや実際に出会った馬たちも登場しますので、7割くらいはホントにあったお話。
もちろん漫画ですからフィクションも混じっています。
どの部分がリアルでどこがフィクションか...関係者でも意外とわからなかったようで、みんなで考え抜いた甲斐がありました♪

連載している雑誌は、秋田書店【プレイコミック】です!
毎月第2第4木曜日発売です。
まずは連載開始のご報告でしたが...長く続くように、これからが正念場!
そしていつかコミック化が出来るように...
早川さん、やまさき先生とともに頑張ります!!
28日、帯広競馬場で行なわれた『ばんえい記念』。
1年の総決算というだけあって、ばんえい界最強馬たちが、1トンという最も重い荷物を背負って戦いました!
1番人気は1,7倍で【カネサブラック】。
昨年初挑戦したこのレースで2着に健闘☆
今季は『ばんえい十勝オッズパーク杯』『北斗賞』『岩見沢記念』『北見記念』『チャンピオンカップ』と、重賞を勝ちまくってばんえい界の頂点に君臨しています。
2番人気は2,6倍で【トモエパワー】。
初挑戦の2007年から、このレース3連覇中☆
前人未到の4連覇を目指します!
当日の馬場水分は4,6%。天気は晴れでした。
レースは、【ナリタボブサップ】が先頭で第1障害をクリア。
第1と第2の間は、どの馬も少しづつ刻みながら進んで行きます。
第2障害に1番手で挑んだのが【ニシキダイジン】。
他の馬たちも次々に第2障害にかかりました。
【ニシキダイジン】が第2障害を越えると、続いて【カネサブラック】が、そして【ナリタボブサップ】は1トンの荷物をひと腰で上げきって2頭を追いかけます。
最後の直線は3頭による激しい攻防戦。
【ナリタボブサップ】が出たかと思えば【ニシキダイジン】が盛り返し、ゴール前では【カネサブラック】がもう一度伸びて来る...。
激しい戦いを制したのは、【ニシキダイジン】でした!

昨年は初挑戦で4着。今年は6番人気という評価でしたが、2度目の挑戦で大きな仕事をやってのけました。
騎乗した藤野俊一騎手に早速インタビュー☆
:おめでとうございます!大接戦を制しての勝利でしたね。
「ありがとうございます。まさか勝つまでとは思ってなかったけど、馬がよく頑張ってくれましたよ」
:レース前はどんなイメージでした?
「実は、一度辞めてしまった佐々木一男厩務員に、もう一度戻って来てくれって馬主さんが頼んでいたんですよ。
ベテランで、腕も確かな厩務員さんなんです。
11月頃戻って来てくれて、このレースに向けて馬を最高の状態に作ってくれた...。
だからいい成績を残せたと思っています」
:1トンを引くとなると、普段のレースとはポイントも変わってきますよね?
「このレースは、とにかく第2障害までいかに楽をさせるか。馬の息づかいを見ながら、少しづつ少しづつ進んで行きます。
ちょっとでも無理をすると、荷物が重いので必ず最後に止まりますからね」
:レースを振りかっていただいて...第1障害は3番手でクリアしました。
「第1障害であんまり後ろだと、第2障害までに息が入らないので、あの位置で越えられたのがまず良かったですね」
:その後は第2障害まで、何度も刻みながら進みましたが、周りの馬は気になりますか?
「やっぱり有力馬の動きや息づかいは気になりますよ。みんなそれぞれ気にしているけど、自分の考えた乗り方で乗る、そんな感じです」
:そして第2障害には1番で挑みましたね。
「最初のひと腰目で、自分でもビックリするくらい上まで上がれたんです。ここまで上がれたら、先頭で越えられるなと思いました」
:最後の直線の攻防は見ごたえがありました!
「この馬は残り30mのところで止めたがる癖があるんですけど、そこさえ越してしまえば最後まで我慢してくれる。
だから、残り30mまでは2回刻んで、息を入れました。
逆に【カネサブラック】はゴール前に息が切れる印象だったし、【ナリタボブサップ】は勢いは良かったけど、1度止まるとモロい面があるので。
30mを過ぎたら、あとはとにかく辛抱。本当に馬が頑張ってくれました」
:馬主さんも厩務員さんも、喜びは大きかったんじゃないでしょうか?
「そうですね。みんなすごく喜んでくれましたよ。これからみんなでお祝いをすると思います」
:藤野騎手にとっては、『ばんえい記念』5回目の制覇となりましたね!
「(99年、00年シマヅショウリ 05年、06年スーパーペガサス)前の4回は、自分が目標になる馬だったからね。
先頭で第2障害を越えたら、あとは他の馬の動きを見ていればよかった。
でも今回は立場が違う。挑戦者だからね。
このレースは5回目の勝ちだけど、今までとは一味違う嬉しさがありますよ」
:今季はリーディング第2位、通算勝利数も1970勝と2000勝が見えて来ましたね。
「今の目標は2000勝することです!今年中には達成出来るんじゃないかな」
今年も大きな感動をくれた『ばんえい記念』。
【ニシキダイジン】の関係者のみなさま、おめでとうございます!
そして出走した10頭の馬たち...本当にお疲れ様でした!!
18日木曜日に行なわれた大井『京浜盃』。
1番人気【ブンブイチドウ】に騎乗したのは、園田所属の木村健騎手でした!

結果は5着だったけれど、この日は約3ヶ月の休み明けでプラス19キロ。
「3コーナーまでは良かったけど、最後伸びを欠いたのはちょっと重いせいかな。
叩いて良くなると思います」
ということでした。
同じくこのレースには、岩手の冬季休催中に期間限定騎乗している菅原勲騎手が、【セイントメモリー】に騎乗。

今年は【マンオブパーサー】で『報知グランプリカップ』を制したり、人気薄の馬で何勝もしたり、中央競馬で誘導馬に騎乗したりと大活躍の期間限定騎乗となりました!
そして...
来年度からは、期間限定騎乗の規定が大きく変わります。
① 通算 1,000勝以上の騎手。
冬季休催競馬場(北海道、岩手、金沢)所属 騎手は、通算 800勝以上。
② リーディング5位以内の若手騎手。
期間限定騎乗を行う年度の前年(歴年)に、所属する競馬場でリーディング5位以内の成績を収めた満25歳以下(前年の12月31日現在)の騎手。
③ 技術研鑽騎手。
南関東地区で技術の研鑽を目指す騎手免許取得後騎乗経験8年以下、通算 200勝以下の騎手。(騎手免許取得後騎乗経験3年未満、又は通算50勝未満の騎手は除く)。
受入れ人数は以下の通り
① 勝利度数実績騎手 各競馬場で2名以下
② リーディング5位以内の若手騎手 各競馬場で1名以下
③ 技術研鑽騎手 各競馬場で1名以下
そして期間限定騎乗期間 は...
① 勝利度数実績騎手 1名1回2ヵ月以内
② リーディング5位以内の若手騎手 1名1回2ヵ月以内
③ 技術研鑽騎手 1名1回3ヵ月以内
これまでは2000勝以上の騎手(北海道は1000勝)が、各競馬場1名で最大4名だったのが、この改定によって、最大16名までが期間限定騎乗が可能となりました!
来年度の期間限定騎乗者は...
① 内田 利雄(旧宇都宮所属)
村田貴広(浦和)
22年4月26日~6月25日
村上 忍(岩手)
齊藤 敏(船橋)
平成23年1月17日~3月18日
山口 竜一(北海道)
林 正人(船橋)
平成22年11月29日~平成23年1月28日
服部 茂史(北海道)
佐野謙二(大井)
平成22年12月6日~平成23年2月4日
鮫島 克也(佐賀)
宮本 康(大井)
平成22年9月13日~11月12日
五十嵐 冬樹(北海道)
池田 孝(川崎)
平成22年11月29日~平成23年1月28日
吉原 寛人(金沢)
内田勝義(川崎)
平成23年1月17日~3月18日
②桑村 真明(北海道)
佐々木 仁(川崎)
平成22年11月29日~平成23年1月28日
昭和62年3月26日生
大山 真吾(兵庫)
山藤統宏(大井)
平成22年9月13日~11月12日
昭和59年2月14日生
③山本 聡哉(岩手)
佐藤賢二(船橋)
平成23年1月17日~3月4日
昭和63年1月30日生
阪上 忠匡(笠松)
栗田裕光(大井)
平成22年5月17日~7月30日
昭和58年12月15日生
11人の騎乗者が決定しました。
地方競馬全体のレベルアップに繋がるこういう改定は、本当に素晴らしいですよね!
全国のジョッキーたちに、競馬をドンドン盛り上げて欲しいです☆