私が原作を書いている漫画、『優駿の門アスミ』第2巻が発売になりました!
昨年11月に発売された1巻と比べると、それぞれのキャラ立ても終わって、1頭の馬にじっくりとスポットを当てて進んでいます。
実は...
本来は、2巻の真ん中くらいの話からスタートするつもりだったんですが、色々考えたり話し合ったりしているうちに、その前章段階である1巻のお話が出来たんです。
漫画って、小説と違って動きや表情まできっちり決めないといけないし、私服1つにしても、早川さんと2人で雑誌と睨めっこしながら考えました。
当初は台詞を決める時など、「アスミならなんて言うだろう...」とけっこう悩みましたが、やっと私の中でキャラが動き始め、「アスミはこう言う」「真白ならこう言う」という言葉がスンナリと出てくるようになりました。
監修をして下さっている、やまさき拓味先生からも、「キャラが勝手に動き出すから」とアドバイスしてもらってましたが、やっと最近になって、その言葉を実感しています。
今回も、1巻発売時と同じように、漫画の舞台である川崎競馬場でイベントします♪
7月6日川崎競馬場
*6R終了後(17:50~)ウイナーズサークル
『優駿の門アスミvol2』トークショー
出演:早川恵子先生 赤見千尋 MC:町田沙織さん
*7R終了後&8R終了後 パドック横特設ブース
『優駿の門アスミ』1巻&2巻即売サイン会
やまさき拓味先生 早川恵子先生 赤見千尋
お陰さまで、第3版まで重版となった1巻も併せて発売しますので、まだ読んでない方も、ぜひお手にとって見てください。
あと、「もう買った」という方には、漫画本を持ってきていただければ、3人のサインを書かせていただきます。
今回は、早川先生がスペシャルグッズを作ってくれてますので、ぜひぜひ遊びに来て下さい!
当日のメインは『ホクトベガメモリアル スパーキングレディーカップ』。
楽しみな牝馬がいっぱいです!!
6月24日に行われた、『名古屋でら馬スプリント』で、【ラブミーチャン】が逃げ切り勝ち!
昨年5月の『エトワール賞』以来、久しぶりの勝利を挙げました。
レースは勢いよくハナを切ると、道中気持ちよく逃げて、直線は馬なりで突き放すという強い内容。
管理する柳江調教師にお話を伺いました。
:おめでとうございます!強かったですね。
「そうですね。久しぶりに会心のレースが出来て、ホッとしました。これまでの鬱憤が少し晴れた気持ちです。
東海勢の中ではトップクラスのスプリンターだと自負しているし、名古屋の方言「でらうま」が冠名になっているレースですから、勝ちたいと思ってました。
輸送も短かったし、ラブミーチャンにとって一番適した条件だったと思います」
:昨年5月の『エトワール賞』を勝ってから、なかなか勝ち星に繋がらない日々が続きましたが。
「函館で少し体調を崩してしまって、その後は馬主さんの理解もあって北海道で夏休みさせていたんですよ。疲れやストレスがあったのか、蕁麻疹が出たり胃腸が乱れたりしてしまって...。
秋に笠松に戻ってきた時も、まだゲッソリしてました。
少しずつ体調は良くなったけど、今度は自分の脚で蹄をぶつけて、蹄を痛めてしまったんです...。次から次とアクシデントが続きました」
:体調を整えながら仕上げる難しさもあったんじゃないですか?
「そうですね。ひとり悩む日々でした。
これだけの馬ですし、ファンの方も一生懸命応援して下さるので、なんとかいい方向にしたいと考えて来ました。
今回勝つことが出来て、本当にホッとしましたね」
:蹄はもう大丈夫なんですか?
「もうすっかり良くなりました。またぶつけないようにカバーはしてますけど、心配いらないですよ」
:体調もかなり良くなったようですね。
「はい。浦和に行った時も、笠松で馬運車に乗せる時までは良かったんですよ。
でも実際競馬場に着いてみて、当日はパドックでいつも厩務員さんと僕と2人で引くんですけど、少し気になったんですよね」
:どの辺りが気になったんですか?
「どこというかね。足取りが今ひとつ物足りないというか...。毎日朝昼晩とラブミーチャンを見てますから、感覚でわかるんです。
でも、前走の名古屋の時には、不安はなかったですね。濱口騎手に聞いたら、やっぱり浦和の時は返し馬で物足りなかったけど、名古屋は良かったって言ってました。案の定、強いレースを見せてくれましたね」
:そのあたりは輸送もあるんでしょうか?
「そうですねぇ。それもあるのかもしれませんね」
:レース後の様子はいかがですか?
「まだ気分が高揚してますが、ボチボチ本来の歩様になってきて、特に心配はないです」
:今年初めて体系化された[スーパースプリントシリーズ]の『名古屋でら馬スプリント』を勝ちました。この後は?
「次はもちろん、7月21日の船橋『習志野きらっとスプリント』を目指します。[スーパースプリントシリーズの決勝戦ですからね」
:初代チャンピオン目指して、頑張って欲しいです。
「この馬の長所を最大限生かすように調整して行きます。
ただ船橋はちょっと遠いので、そこが不安ですね。まぁ川崎で結果を出してますから、そんなに心配はないのかもしれないけど」
:それでは、意気込みをお願いします!
「この間で、東海のスプリンター代表であることは証明出来ました。次は地方のトップクラスであることを証明したいですね。
馬主さんは、競馬でみんなを元気付けたいと、大きな心を持って取り組みを行っています。【ラブミーチャン】も、元気を伝えるお手伝いが出来たらと思ってます。
まだレースまで日があるのでそうでもないですけど...これが近づいて来ると、だんだんと責任の重さを実感していくんですよ...。
ファンの方々の期待を背負って、無事に送り出せるよう努力します!」
様々なトラブルを乗り越えて、再び輝きを放ちだした【ラブミーチャン】。
次走、全国のスピード自慢の馬たちを相手にどんな戦いを見せてくれるのか...今から楽しみです♪
そして!
先日船橋に行った時にはインタビューできなかった、グランドスラマー永井大介選手にお話を聞くことが出来ました!!
:ずっと聞きたかったんですけど、先日船橋のレースで再試走したじゃないですか?
あれはどういう経緯だったんですか?
「あれはね、タイムが遅くて車券の対象にならないから、もう1度試走したんですよ」
:調子良くないのかな...と思ったら、本番は2着で。
「そうそう。試走タイムから言えば、お客さんに迷惑かけちゃったよね。
あの時は少し雨が降ってたけど、レースの直前でけっこう乾いたから、試走の時とはコース状態が違ったんですよ」
:なるほど。再試走すると、設定していたよりもタイヤが減ってしまうと思うんですが、その辺りはどうなんですか?
「もちろん、減りますよ。だから再試走にはリスクもあります。
でも、リスクも嫌だけど、精一杯の試走をしたいですから」
:それは何故ですか?
「だって、人気で勝ちたいじゃないですか。
試走でいいタイム出して、お客さんに信用してもらって、それで勝ちたい。
僕は人気になる機会が多いから、負ければその分車券が外れる人が多いわけで。
勝てば、配当は低くても当たる人がたくさんいるんです。
そうすれば、またオートに行こうって思ってもらえるんじゃないかと思ってます」
:オート界全体のことを考えてるんですね。
「そうですね。自分はそういう立場だと思ってます。トップ選手はみんなそうだと思うけど。
やっぱり、お客さんあってのオートだし、人気で負けると本当に申し訳ないです。
逆にこないだみたいに、試走でタイム出ないとお客さんも迷うから、迷惑かけちゃったなと思うんです。
自分自身も選手になる前は、しょっちゅう見に来てました。
オートが大好きで、片平巧に憧れて...。
だから、お客さんの気持ちは大切にしたいですね」
:ご自身もオートファンだったんですね。前にコメントいただいた時は、実はバイクの免許を持ってないというお話でしたが?
「今でもないです(笑)。
オートレースのマシンは普通のバイクとは違いますからね」
:でも、選手の中では珍しいのでは?
「まあそうですかね。
とにかく僕は、片平さんに憧れて選手になったわけですよ。
デビューしてから、片平さんはどうやって乗ってるんだろうって、かなり研究しましたね」
:永井さんのフォームは他の選手と違うように見えるんですが。
「そうですね。独自のスタイルです。
重心を後ろ目にして乗ってるんですよ。このスタイルになるまで、どこのバランスがいいのかかなり探しましたね」
:後輩たちにもいろいろアドバイスするんですか?
「しますよ。今はみんなオープンですから。
教えあって、みんなの実力が上がれば、それだけお客さんも喜んでくれるでしょ。
あとね、女子選手が2人デビュー予定なんだけど、船橋所属の選手は僕が師匠になる予定なんです。
最初聞いた時は、「こりゃ大変だな...」と思ったんだけど、教えながら自分も成長していければと思ってます」
:女子選手本人もとても大変だと思いますが、周りのサポートも重要ですね。
「そうですね。本人のやる気や努力があるならば、なんとか一人前に育てたいです。
選手人生で唯一の弟子だし、頑張って欲しいですね。
それで、新しいお客さんをゲット出来ればさらにいいですね」
常に、ファンのことを考えている永井選手。
トップ選手として背負う責任も大きく、言葉の端々に重みを感じました。
そんな永井選手にインタビューしている時...
横で、「ほぉ~」と言いながら聞いていた3人衆☆
その中で、若井友和選手@川口にインタビュー。
:ロッカーの奥に見えるのは、【モエルトウコン】のゼッケンですよね?
「そうです!僕が持ってた馬なんですよ。競馬大好きなんで!!」
:えー!そんなにお好きなんですね。
「オート好きからレース好きになって、競馬も好きになったんです。
自分もギャンブル好きなんで、賭けてくれるお客さんの気持ちを大切にしたいと思ってます。あいつに賭けて負けたならしょうがないと思われるようになりたいですね」
:ご自身でも野次ったりします?
「しますよ(笑)。レースは見てても燃えますよね。
中央の騎手では、田中勝春騎手や田辺裕信騎手が好きで、よく買います」
かなりの競馬好きな、川口の若井選手でした♪
続いてご紹介するのは...中村雅人選手@船橋。
現在30歳で、現在全国6位、船橋2位の実力者です!
:レーサーになったきっかけは何ですか?
「う~ん...なんとなく。やることなかったし、収入がいいかなと思って。
それに、バイクが好きだったから」
:実際選手になってみてどうですか?
「この世界に入ってからの方が、オートレースを面白いと思いましたね。
最初に養成所に入った時は、もうイメージと全然違ったし。全部違った。
マシン乗ってみたら、今まで自分が接してたバイクと、全く別物だなって」
:養成所から、所属するレース場はどう決まるんですか?
「ある程度は、希望が通りますよ。
でも血の繋がりがある選手は、絶対一緒の所属にはならない。兄弟とか、親子とかは、みんな別の所属になるんです」
:なるほど。養成所を卒業して、すぐデビュー?
「まぁそうだけど、養成所ではタイヤが付けられればって感じなんで、卒業してから整備とかいろいろ勉強しますよ」
:えー?!タイヤ付けられれば??
「そうそう。選手には、必ず師匠が付くんですよ。その師匠にいろいろ教えてもらうんです」
:師匠はどうやって決まるんですか?
「俺たちの時は、船橋所属が8人いたんで、くじ引きですね」
:くじ引き?!
「あと、師匠同士で話し合ったりもしてるみたいだけど。
ある程度の経験や成績を積んだ選手が師匠になるんだけど、各選手ともに、弟子は生涯一人だけしか取らないんです。
そういう制度なんで」
:じゃあ、師匠と弟子の絆って、かなり深いんじゃないですか?
「どの師匠に教えてもらうかも運命ですね。
自分はあんまり意識してないけど、よくマスコミとかは、「師弟対決!」とかって盛り上げてますよね」
弟子は1人制度、全く知らなかったです!!
:車券を買う時にかなり参考にする試走ですけど、ぶっちゃけ本気で走ってます?
「走ってますよ。マシンの状態をちゃんと確認したいから。
ただ、コースの感触も確認したいから、少し内を走ったり外を走ったりする時もありますよ。
そうすると、少しタイムが変わっちゃうけど」
:走る場所でけっこう変わりそうですね。
「そうですね。まぁ試走で走るところとレースで走るところは全く同じじゃないから。
内から抜いたり外から行ったり。その辺の駆け引きを想像して、試走でコースを確かめる時ありますね」
:あと、たまに再試走してる選手がいるじゃないですか?
「あれは、「しませんか?」って言われる時と、遅すぎて「して下さい」って時があります。自分で志願する時もありますけど。
でも夏は、タイヤが熱を持って滑りやすくなるんで、なるべくやりたくないです」
淡々と、的確に語る中村選手。
クールなように見えて、内に秘める闘志はかなり熱いものを感じました!
そして...超豪華なツーショットが実現☆
オートレース界を牽引して来た、船橋の巨匠・片平巧選手&池田政和選手。
なにやら、笑顔で話していたと思ったら...
「俺たち仲悪いから」
「そうそう。仲悪いんだよ」
と、2人して言う辺り...かなり仲良しでした♪
オートレーサーは、イケイケの若手からいぶし銀のベテランまで、バラエティに富んだ選手がたくさん。
インタビューしてても、すごく面白いです。
年齢もかなり幅広くて、上は60代の方々もいらっしゃるんです!
今度、若さの秘訣を聞かねば!!
オートレース場巡り第3弾は、埼玉県は川口オート!
日本一の入場者数を誇り、この日もかなり賑わっていました。
オートレースのコースは、全6場すべて500mの左回り。
同じコンクリートを使用しているそうですが、各地天候が全く違うため、コースごとに特徴が違うんだとか。
川口は、「タイヤの減りが1番早い」コースなんだそうです。
例えば、山陽ならば1節通して使えるタイヤが、川口だと3走しかもたない...というように。
せっかくいいタイヤを作れても、すぐに使えなくなってしまうなんて...。
なかなか調整が難しいコースのようですね。
正門を入って左側には、食べ物屋さんがいっぱい並んでいます。
まずは腹ごしらえということで、悩んだ結果すいとんを購入。
大きなすいとんがいくつも入ってて、ボリューム満点です。
ちなみに、浦和競馬と同じく1本きゅうりも売ってました!
この日最初にお話を伺ったのは...
山陽所属、松尾啓史選手。
私が初めて取材で行った山陽で、いろいろと教えて下さった方です。
こうやって、少しずつ知ってる選手が増えると嬉しいですね。
「今までと違う調整をして、エンジンの状態がいいんですよ。
調子が上がって、ハマった感じです。
だから今は、タイヤ探しばかり。いいのをどんどん探さないと」
:同じタイヤなのに、そんなに違うんですか?
「違いますよ。既製品でも、何10分の1ミリとかで違いますから」
:ものすごく繊細な世界なんですね...。
オートレーサーは遠征がかなり多いですけど、走りやすいコースはありますか?
「僕は川口は相性いいんですよ。タイヤはすぐ減るけどね。
やっぱり、1番は地元の山陽です。コースっていうよりは、調整するための工具がいっぱいあるから。
遠征の時は必要なものしか持ってないし、足りない時は同期とかに借りるんで。
地元が1番調整しやすいですね」
なるほど。
調整するためにはたくさんの工具が必要ですもんね。
続いては...群馬の英雄・高橋貢選手!
絶対王者のジャージ姿です☆
この日はかなり暑かったんですが、なんと走路の気温41度!!
「ここまで上がると、走路がすごく滑るんですよ。
真夏には60度くらいまで上がりますよ。熱風がヘルメットの中まで吹き付けて来て、息苦しいんです」
60度の中をツナギ着て、防具着けて、ヘルメットかぶって走るのは...さぞや暑いことでしょうね...。
:選手によっては、レース間隔が空くこともありますが、レース勘というのは影響しますか?
「僕の場合は長年走ってますからね。
ただ...久しぶりにレースすると、筋肉痛になりますよ。
普段いろいろ運動してるけど、やっぱりレースの時に使う筋肉は違うんで。
こないだも足がつりそうになった(笑)」
絶対王者の人間らしい一面を披露して下さいました!
しかも高橋選手、かなりの競馬好きなんです。
一口馬主もしているし。
どこかの競馬場で、会えるかもしれませんね☆