平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。元騎手の目線からレースを分析から、現役時代の思い出など、様々な話題を楽しく書き綴ってまいります!
平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。元騎手の目線からレースを分析から、現役時代の思い出など、様々な話題を楽しく書き綴ってまいります!続いては朝の調教風景。
シンガポールにはトレセンはなく、競馬場で調教しています。
中に入るには、事前の登録とパスポートが必要。公正確保のため、出入り口はしっかりと警備されています。

入り口まで迎えに来てくれた高岡先生が乗っていたのは、ゴルフ場などでよく目にするカート。

厩舎地区ではみんなこのカートで移動していました。
支給されるのかと思いきや、自前だそうです。
ナイターの時とは、雰囲気が全然違いますね。

さすがジャングルを切り開いて造った競馬場だけあって、周りは緑に囲まれているし、中も木々が豊富です。

もともとの地形を活かしながらの造りで、コースの内側はかなり低くなっています。

ナイターの時は気付きませんでしたが、コースを横から見てみると、ゴール板を過ぎてから1コーナーまでは、かなり急な上りになっていました。

ゴールしてからコーナーに入るまでが短いので、自然とペースが落ちるようにという工夫でしょうか。
次の日に控えた『シンガポールダービー』のため、前日のナイターはこんなにも広い部分を仮柵が占めていたんです!

日本ではまずお目にかかれないほどの幅ですね。
芝はこんな感じ。

シンガポールの競馬場は1つですから、馬場の維持というのはとても大変だと思います。

内馬場はニューポリトラックコース、2コーナーから向正面の奥には、直線の往復コースがあります。



こちらは坂路。

2%くらいしか上ってないそうですが...
坂路を上っていると、その脇で芝を育てていました。

どこの国でも、馬場整備は大変であり重要なお仕事ですね。
そして、プールもありました。

みんな、上手に泳いでいましたよ。

調教では、芝コースは特別な場合以外使用出来ないそうですが、ポリコース、往復コース、坂路、プールと、いくつもの選択肢がありました。
診療所もとても充実していて、骨折などの手術はもちろん、開腹手術まで出来るそう。

最先端の医術が競馬場で受けられるというのは、競走馬にとっては素晴らしい環境だと思います。
そして、高岡厩舎。

道営時代からの看板を使っているそうです。
こちらは【エルドラド】!!

やはりGI馬。風格が違います。

耳絞られました...
写真を見てお気づきかと思いますが...馬房がかなりデカイ!
【エルドラド】だけじゃなくって、どの馬房も日本の1,5倍くらいの大きさがあります。
これは広くていいですね。毎日お掃除する厩務員さんは大変だと思いますが...
厩舎には、砂場があったり小鳥がいたり、とてもゆったりとした空気が流れていて、いい雰囲気でした♪

