『福永洋一記念』で高知へ行った時、念願だった黒潮牧場にも行って来ました。
ここは、引退した競走馬たちが余生を過ごす牧場です。
頑張った馬たちが余生を過ごす場所というのは、今の日本にはなかなかありません。
世界を見ても、あまり例がないのではないでしょうか。
山の中の土地を切り開いて作られた牧場は、周りを林に囲まれて、時折風が通り抜け、本当に気持ちよかったです。
1頭ずつ放牧されていましたが、どの馬もストレスフリーでのんびりした表情をしていました。
まずは先日引退したばかりの【アドマイヤスバル】。
新入りですが、かなりマイペースなのか、自分の世界で楽しんでいる様子。
【アドマイヤスバル】の目の前の放牧地で日向ぼっこしていた【イブキラジョウモン】は、【アドマイヤスバル】の行動がとても気になるようで。
時たま、嘶き合っていましたよ。
【イブキラジョウモン】はみんなのボスになろうと頑張っているんだけど、あんまり相手にされてないんだよ~って、場長の濱脇さんが笑ってました。
なんちゃってボスの【イブキラジョウモン】くん。強気な態度がとても愛らしかったです。
普段は大人しいけれど、本当はボス的な存在なのが...【ラガーチャンピオン】です。
彼の一喝で、みんな言うことを聞くんだとか。さすがですね。
【チャンストウライ】は、ひとりのんびりとマイペースに日向ぼっこしてました。
私がちょっかい出しても、全く無視して真剣にお水を飲んでいる図。
【ナムラコクオー】は、とにかく毛づやがピッカピカ!!
引退した競走馬で、ここまでピカピカで身体に張りがある馬を、私は見たことがありません!
種牡馬のような身体つきをしていましたよ。今でもかなり走れるのでは...
この牧場の功労者、【リバーセキトバ】さん。
牧場を初めて紆余曲折あったそうですが、彼が来てから会員も増え、牧場の名前も広まったということです。
【リバーセキトバ】さんも、素晴らしい身体をしていました。
こちらは【エイシンガイモン】。
噛みます!!の看板通り、狙って噛んできます。
隙を突いてほっぺを撫でたら、耳絞って怒ってたけど...斜に構えているところが、また可愛かったです♪
他にもたくさんの馬たちが、本当にのんびりと過ごしていました。
みんなキャラが濃くて、可愛い馬たちばかりでしたよ。
馬たちだけでなく、施設とスタッフさんにも関心しました。
少ない人数で運営していますが、馬房はとても清潔に保たれているし、ご飯も良質なものをたっぷりと食べています。
この牧場を見学している私自身が、とても癒されました。
競走馬の末路は、悲しい運命も多く、考えれば考えるほど辛くなることもありますが...
黒潮牧場という居場所があることで、気持が救われた気がします。
一般の方々の見学も行ってますので、高知に行く機会があれば、HPをチェックして遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
黒潮牧場HP
園田競馬場では、4日5日のGW開催に、チャリティーオークションが行われます!
園田チャリティーオークションについて
私も5日に参戦させていただきます。
私がお預かりした品々も、5日のオークションに出品することになりますので、よろしくお願い致します。
それでは、たくさんの方々のご協力により、集まった品々をご紹介していきましょう。
【やまさき拓味先生提供:優駿の門26巻表紙原画・ボムクレージー】
26巻と共に、世界に1つだけしかない、貴重な原画を提供して下さいました!
【早川恵子先生提供:ニホンカイユーノス&小牧太騎手・書き下ろし】
私が原作をしている、優駿の門・アスミでのパートナー・早川恵子先生が、今回のチャリティーオークションのために書き下ろしてくれました!
優駿の門・アスミ1巻と一緒に出品します。
【国枝栄厩舎提供:アパパネ秋華賞調教ゼッケン・蛯名正義騎手サイン入り】
3冠を達成した秋華賞で着用していた、GI特別調教ゼッケンです!
【国枝厩舎提供:オークスTシャツ&アパパネストラップのセット】
史上初のGIでの同着となった、【アパパネ】と【サンテミリオン】がプリントされたTシャツと、アパパネストラップのセットです!
こちらは2セット提供していただきました。
【小島茂之厩舎提供:クイーンスプマンテ・エリザベス女王杯制覇オリジナルキャップ】
グレードレースを勝った時や記念の勝利を挙げた時、厩舎やジョッキーたちは記念のオリジナルグッズを作ります。
今回はその中から、たくさんのグッズを提供していただきました。
クイーンスプマンテのキャップは、3つも提供していただきましたよ。
【小島茂之厩舎提供:ブラックエンブレム・秋華賞制覇オリジナルバッグ】
こちらは2つ提供していただきました。
【清水英克厩舎提供:ガルボ・シンザン記念制覇オリジナルキャップ】
清水英克厩舎が初の重賞を手にした、記念のキャップです。
【うつみ馬具店提供:ナカヤマフェスタ・宝塚記念制覇オリジナルキャップ】
ナカヤマフェスタ初のGI制覇となった、記念のキャップです。
【うつみ馬具店提供:オリビエ・ぺリエ騎手サイン入りキャップ】
世界をまたに掛けて活躍する、オリビエ・ぺリエ騎手サイン入りキャップ。
水色と紺の2色を提供していただきました。
【松岡正海騎手提供:400勝達成記念オリジナルジャンパー・サイン入り】
400勝達成時に作ったオリジナルジャンパーで、背中には松岡騎手のロゴマークと、重賞勝ち馬たちの名前がすべて刺繍されています。
もうすぐ500勝達成ですから、次はどんなグッズを作るのか楽しみですね。
【2008年園田JBCジャンパー・松岡騎手サイン入り】
2008年のJBCスプリント、バンブーエールで制した松岡騎手のサイン入りです。
【後藤浩輝騎手提供:サイン入りステッキ】
サイン+ごってぃーです。と書いてあります。
【田中勝春騎手提供:サイン入りゴーグル】
黒のゴーグルにサインを入れていただきました!
【内田博幸騎手提供:サイン入りゴーグル】
こちらは透明のゴーグルにサインを入れていただきました!
【柴山雄一騎手提供:サイン入りゴーグル】
こちらは、調教時にずっと使用していたものを提供していただきました。
【赤見千尋提供:サイン入りステッキ】
デビューした頃によく使用していた、お気に入りのステッキです。
以上が私がお預かりした品々で、5日に出品するものです。
4日には、園田関連のお宝グッズが出品されるということですので、お近くの方は、4日5日共に園田競馬場へいらして下さいね。
続いてインタビューしたのは、優勝戦にも出場した松尾啓史(マツオ ヒロフミ)選手。
:松尾選手は、どうしてオートレーサーになったんですか?
「親がバイクとかオートレースが大好きで、子供の頃から見に行ってたんですよ。それで、かっこいいなと思ってて」
:実際レーサーになってみてどうですか?
「お客で見ていた印象より、ずっと難しかったですね。普通のバイクと全然違うから。
ブレーキはないし、ギアもローとトップの2つだけ。
学校の時、最初は怖かったですよ」
:バイクを近くで見ると、本当に必要なものしか着いてないって感じですもんね。
「普通のバイクと比べたら、かなり軽いです。だから加速力がすごいしね」
:松尾選手の、レーサーとしての持ち味は?
「スタートがあんまり良くないので(苦笑)...、追い込みですね。あきらめないところと、後ろからさばいて行くところかな」
:なるほど~。
あの、専門誌によく出て来る『ドドドが来る』ってどういうことですか?
「バイクに乗ってて、まさにドドドって感じでバイクが暴れるんです。そうなったらもうバイクを抑えることに必死で、他の選手を抜いたりする余裕はなくなるんですよ。
はっきりした原因はわかってないんですけど、タイヤやエンジンやネジなど、色んな要素があると思います。
レースのバイクは、さっきも言ったように最小限の必要なものしかないので、ショックを吸収するところがないんですよ。
それで、最大限のスピードを出すわけだから、本当に小さなことで『ドドドが来る』んです。
僕はドドド持ちなんで、常に考えてますよ」
:ドドド持ち?!そういう表現するんですね。勉強になりました!
それでは、開催休止中に募金活動を行っていましたが、その時の印象を教えて下さい。
「ファンの皆さんと直接触れ合うことが出来て、すごく良かったです。思った以上に皆さんが温かくて...。これからも、どんどん行っていきたいですね」
とても温かい眼差しで、穏やかに話す姿が印象的でした。
募金活動の時にも、レース中に着用する重い防具をずっと着けて、街頭に立ったそうです。
その人柄から、地元ファンの人気が高いというのも納得です。
続いては、若手の中野政則(ナカノ マサノリ)選手。
:バイクのフレームが、4月1日からすべて統一になったそうですね。
「そうなんですよ。今までは3種類あったんですけど、1つになりました。
エンジンもみんな一緒ですけど、整備で全然違って来ますからね」
:そんなに違うんですか?
「違いますよ。変えていいところと、変えちゃいけないところがありますけど。
あと、検査員立会いのもとじゃないと、開けちゃいけない部分があるんですよ。一人では封印を解いちゃいけないんです」
:自分のバイクなのに、かなり制約があるんですね。
あと気になってたのがバイクの名前なんですけど、皆さんどういう感じで付けてるんですか?
「それはもうまちまちですね。7文字以内で、常識的な範囲だったらなんでもいいんです」
:なるほど。
今回はかなり開催が開いてましたが、その間はどんなお気持ちでしたか?
「初めて経験する大災害で、一概には言えないんですけど...。開催がないと、もっとダメになってしまうと思いました。
僕たちに出来ることは募金活動だったから、そういうことはやりましたけど、やっぱり開催して頑張って、僕たち自身も支援金を捻出しないと。
いつ始まるかもわからなかったし、オートの場合練習も出来ないから、自己管理だけしっかりやる...という毎日でした」
:ファンの方の反応はどうでしたか?
「もう本当に温かかったですね。すごく良くして下さって。
もっとそういうふれあいの場みたいなものがあってもいいと思いました」
レース場からバイクを外に出せないため、普段練習が出来ないというオートレース。
開催がないということは、レースが出来ないのはもちろんですが、バイクに触れる機会もなくなる、ということですから、選手の皆さんはとても不安な日々だったんだと、改めて感じました。
続いては、角南一如(スナミ カズユキ)選手に道具を見せていただきました。
こちらがオリジナルの勝負服です!
上半身はこの上に防具や枠服を着ますが、皆さんそれぞれのデザインで、言葉やロゴなどが刺繍されていました。
ちなみに、バイクも入れて、道具はすべて自前なんだそうです。
1つ1つのものが、かなり高価なようでした。
こちらはブーツ↓
左足のみ、鉄が着いてます。
持たせていただいたんですが、これがかなりの重さ!
コーナーコーナーで足を下ろして、ピットと擦れて火花を散らしていますから、けっこう削れて鋭くなっている部分もありました。
これを装着して歩くと、すごく大きな足音がします。
各ロッカーから、レースに向けて集合するわけですが、一人一人、鉄の足音を響かせながらやってくる姿は、とても勇ましかったです。
こちらは、優勝戦に向かう、我らが伊勢崎の大スター・高橋貢(タカハシ ミツグ)選手↓
勝負服・防具・ヘルメットと、すべて赤で統一!
シャー様みたいで、めちゃくちゃかっこよかったです。
そして、レース前は穏やかな表情でリラックスしていた、船橋の池田政和(イケダ マサカズ)選手も...
レースに向かう姿は、キリリと表情が引き締まり、戦闘モードに入ってました!
優勝戦前には、必ず集合写真を撮るそうで、時間になると、自然とみなさん並んでスタンバイ。
レースを目前に控えて、緊張感漂う中での撮影でした。
そして、見事優勝を果たした人見剛志(ヒトミ タケシ)選手。
集合写真では、白の枠服に身を包んでいますが、表彰式に登場した時には、ピンクのオリジナル勝負服姿でした!
レースに関してのレポは、山陽オート&佐賀競馬の旅(1日目)に書きましたので、ここでは番外編をお送りします。
:レースを終えて、どんなお気持ちですか?
「すごく体が痛いです」
:え?どうしてですか?
「筋肉痛ですよ。久しぶりにレースしたから、メチャクチャ筋肉痛です」
:えええ?レースすると筋肉痛になるんですか?
「そうですよ。見た目では楽そうに乗ってるかもしれないけど、けっこう体使うんですよ。
あ、ちなみに筋肉痛なの、俺だけじゃないから。絶対他の人もなってるから、そこはちゃんと書いといてね」
完全優勝を果たした人見選手でしたが...、最後にお茶目な一面も見せてくれました。
オートレーサーの皆さん、ご協力ありがとうございました!
今月17日、初めて訪れた山陽オート。
オートレース初心者の私には、見るもの聞くものすべて新鮮。
競馬とはまた違った魅力、そして競馬と共通する魅力を発見し、大いに楽しんだのでありました。
まず最初にインタビューさせていただいたのは...
山陽支部長・田方 秀和(タガタ ヒデカズ)選手。
この日は10Rに騎乗?出場?登場?なんていうんだろう...出場かな。
レース前に愛車【ラファエラ】を整備中。
:お疲れ様です。今質問してもいいですか?
「いいですよ。何が知りたいの?」
:まず、初心者にもわかるオートの魅力を聞きたいんですけど。
「そうですねぇ。やっぱりハンデがあることじゃないかな。公営競技の中で、明らかな距離のハンデがあるのは、オートだけだから」
:前からスタートする時と、後ろからスタートする時では、気持ちが違いますか?
「まぁ、後ろからスタートする人の方が余裕があると思うよ」
:え?後ろからの方が?前じゃなく?
「そう。だって、その人は速いから後ろにいるわけだから。OPのレースになってくるとまた違うけど、基本的には8号車の人が一番ハンデを背負ってるから、その人が一番余裕あると思う。なっ」
と言って、田方選手のロッカーで漫画を読みながらリラックスしている、伊勢崎のスター高橋貢選手を振り返りました。
この日、12Rの優勝戦に出場する高橋貢選手。
田方選手とは22期の同期で、とても仲がいいそうです。
「肩組んだのなんて、何年ぶりだ...」
と、照れるお2人の表情は、お互いを信頼し尊敬しているように見えました。
:12Rの優勝戦、高橋選手が8号車なのも一番速いから?
「いや、今回の優勝戦は、全員S級でハンデはないです。枠は、枠順選択でその節のポイント順で選ぶんですよ」
なるほど。
枠順選択の場合、選手にもよりますが、2枠3枠など内枠が人気なのだそう。
8枠は強い選手の代名詞であると共に、コーナーに入ることを考えると、多少のハンデでもあるわけですね。
かなり単純で初心者丸出しの質問にも、心よく答えて下さいました。ホントすみません。
田方選手のインタビューに戻って...
:バイクを調整する上で、一番注意していることは何ですか?
「タイヤの食い付きと、エンジンの作り方ですね。
タイヤもエンジンも、気温や天気、湿度なんかで大きく変わるんですよ」
と言って見せてくれたのがこちら↓
晴れタイヤと雨タイヤ。
どっちがどっちだかわかりますか?
正解は、手前が雨タイヤ、奥が晴れタイヤです。
私には違いが全くわかりませんが、全然違うんだそうです。
何が違うって、溝の深さ。
こういう道具や...
こういう道具で、その日の天気や気温を想像しながら、地道に削っていくのだそう。
そうして出来上がった、世界で1つだけのマイタイヤ。
しかし。
レースで使えるのは、人にもよるけど3,4走なんだって!!
なんて儚いんでしょうか。
だから、せっかくベストなタイヤが出来ても、すぐに使えなくなってしまう。
しかも、急に雨が降ったり、暑くなったり、予想してた天気と違ったら、これまたベストなタイヤではなくなってしまうという...
オートって、奥が深いですね。
続いてはエンジンの話。
「エンジンは、みんな同じものだけど、パーツや部品を変えて調整するんですよ。これも天気や温度や、色んなことを考えながらね」
:エンジンはどのくらい使えるんですか?
「これはもう人によるね。早くて3ヶ月の人もいるし、部品変えてずっと使う人もいるし」
:調整はいつしてるんですか?
「バイクはレース場以外に持ち出し禁止なので、基本的にはレースの前の日。前検したら、もう選手でも触れないから」
:え~?そんな短期間に調整するんですか?
「そうですよ。だから練習も出来ないです。前検して、レースの日を迎えてまた天気に合わせて調整して、レースしてまた調整してって感じです」
:では、レース当日の調整がすごく大事なんですね。
「そうですね。レース終わってすぐに調整する人もいるし、当日にする人もいるけど。
これでまた、レース直前になると自分でも触れなくなるから」
検量?点検?を終えて、レースを待つバイクたち。
:急に雨が降ったらどうするんですか?
「規定の時間内だったら、タイヤを取り替えたりしてもいいんですよ。ただ時間もないし、一人では出来ないから、同期や所属の仲間と助け合うんです」
:なるほど。孤独な作業も多いけど、仲間も大切なんですね。
「はい。フレームにエンジンを乗せたりするのも一人では出来ないし、タイヤや部品の情報も重要ですから、仲間は本当に大切ですよ」
オートレーサーたちの、全く知らなかった一面を見た気がしました。
お互いに助け合いながら、でもピットに出てレースをする時は真剣に。
レース中、ちょっとのことで大事故にも繋がるオートレース。
選手は命を賭けて走っていますから、一緒にレースする人たちとの信頼関係は、本当に大切だと思いました。
最後の質問は、試走について。
競馬でいう、パドックみたいなものかな。その日の調子を計る上で、かなり重要な要素です。
:試走って、みなさん本気で走ってるんですか?
「基本的には信じて大丈夫ですよ。試走の上がりタイムと、レースでの上がりタイムの差が規定を超えると、選手には制裁がありますからね。みんな一生懸命走ります。
ただ、メンタルな面も含めて試走とレースは違うから、どうしても試走でタイムが出ない選手もいますよ。そういう所もわかるようになったら、上級者ですね」
試走でタイムが出やすい選手、逆に出にくい選手がいるわけです。
実に人間らしい特徴ですね。
続いてお話を伺ったのは、山陽副支部長・吉松 憲治(ヨシマツ ケンジ)選手。
6Rの戦いを終え、自転車と共にパチリ☆
オートレーサーの貴重なチャリショットです。
:まずは、オートレースの魅力を聞かせて下さい。
「スピードと、格闘技っぽいところかな」
:格闘技ですか?
「レース中は接触もあるし、危険が多いですからね。レース前のバチバチもあるし、レース中目でチラッと見たりとかね」
:ピットの中で戦ってるんですね!
「レースになったら戦いですよ。真剣に戦ってます。
ただ、1人じゃ出来ないので、仲間も大切ですよ」
:選手はライバルであり、仲間なんですね。
「そうです。僕の場合、いつも手伝ってくれる後輩たちがいるんですけど。そいつらには負けたくないですね。まだまだ意地を見せたいです!」
やはり吉松選手も、仲間の大切さを語ってくれました。
競馬では、1頭の馬にたくさんの人が関わってレースに送り出しますが、オートレースは、選手個人の技術と、仲間との信頼関係がとても重要なのだと感じました。
孤独な競技...と勝手に思ってましたが、全然違っていたことに、驚きと共に感動です。
先日卒業したばかりの89期生2人が、すでにデビューを果たしていました。
真新しい勝負服が、とても眩しかったです☆
まずは川島拓騎手。
「レースは思うようにいかなくて、本当に難しいです。
イメージしてたのと全然違いますね。
追い込みしても、自分は追ってるつもりでも気持ちだけで...。
デビュー出来たのは嬉しいけど、今は焦りがありますね。
リーディングの山口さんは、いつも冷静ですごく尊敬してます。
アドバイスもしてくれるので、とても勉強になるんです。
先生もレース終わってすぐに教えてくれるので。
目標は3キロ減のうちに追えるようになることです!減量なくなった時に追えないと、乗り鞍が集まらないですから。
まだ初勝利をしていないし、卒業してすぐデビューだったので、競馬以外のことは考えてないですね。早く初勝利したいです!!」
続いては日野太一騎手。
「レースの流れがわからないし、前に付けることも出来ません。。
センターの時の練習と全然違います。
頭数も多いし、前後の感覚がまだ掴めなくて。
この前、4コーナーかなり外を回ってしまったんですけど、自分でわかってても制御することが出来ませんでした。
先輩たちにアドバイスもらって、少しでも成長出来るよう日々勉強です。
尊敬しているのは鮫島騎手。
レース上手いし、人としても尊敬出来るので。
攻め馬でも色々教えてもらってます。
あんな風に、渋い大人になりたいですね。
初勝利出来たら、家族にご飯をご馳走してあげたいです。
早く初勝利して、周りを安心させてあげたいですね。」
2人とも、実際のレースに悪戦苦闘しているようでしたが、しっかりと自分の弱点を見つめ、努力している姿がとても印象に残りました。
次に佐賀に行った時、どんなジョッキーになっているのか楽しみです。
続いては、現在売り出し中の、石川慎将(しんすけ)騎手。
実は石川騎手、地方競馬教養センターには入所せず、一発試験で騎手免許を取得。
昨年のデビューから破竹の勢いで勝利を重ね、昨年39勝、今年18勝、すでに57勝を挙げています。
「まさかこれほど勝てるとは思ってなかったです。想像以上ですね。
でも、自分の力じゃないと思います。親父(石川浩文調教師)や周りの人たちのおかげです。
子供の頃から、ずっと騎手になりたいと思ってました。親父も騎手だったし、競馬の中ではやっぱり騎手が1番輝いて見えますから。
でも体重が重かったので、諦めていたんです。
子供の頃から馬には乗ってたので、北海道の育成牧場で働いたりしてました。
親父が調教師になったのをきっかけに佐賀に帰って来て、厩務員として働いていたんですけど、やっぱり騎手になりたい気持ちがあって。
学校に行かなくても、一発試験が受けられると聞いて、じゃあ受けてみようと思ったんです。
1次が学科で、2次が基本馬術、障害馬術、競走、面接です。
まず学科ですが、何も知らないし、教本もないので若いジョッキーに借りたり聞いたりして勉強しました。
1番難しかったのは馬術ですね。競走はずっと前からやってたけど、乗馬はしたことがなかったので。
なんとか合格した時には、子供の頃からの夢が叶えられて、本当に夢見たいでした。
実際デビューした時は、レースの迫力にびっくりしましたよ。
初騎乗初勝利をさせてもらいましたが、馬が強かったんです。厩務員時代からずっと調教していたんですけど、本当に頑張ってくれましたね。
騎手になってからは、人が変わったと言われます。
誰に対しても、腰が低くなったって言われますね。
親父は、見えないとこで皆に頭下げてくれてるみたいで。
俺には何も言わないけど、すごくありがたいです。
今、楽しくてしょうがないですね。
まだまだですけど、いつか山口さんや鮫島さんのように、佐賀の看板ジョッキーになりたいです。
目標は、中央で乗ってみたいのと、重賞を勝つことです!」
一度は諦めた夢を、25歳の時に叶えた石川騎手。
厩務員の経験もとても貴重だし、他の人とは一味違った雰囲気のジョッキーです。
そして、荒尾リーディング・杉村一樹騎手。
荒尾リーディングは毎年白熱していますが、ここ2年は杉村騎手の独壇場。
「リーディング獲って、WSJSに出れたことが大きいのかもしれませんね。
自分ではよくわからないけど、あれが自信になってると思います。
競馬以外の過ごし方は...ずっとゲームしてます。ゲーマーですから。
最近はモンスターハンターばっかりしてますよ。もしかしたら、オンラインで対戦してるかもしれませんね(笑)」
ということです。
知らない間に、杉村騎手と対戦してるかも。
ちなみにハンドルネームは「内緒」と言われましたが、ヒントは厩舎内で呼ばれているあだ名です。
けっこうわかりやすいですよ。