明日17日は、高知競馬場で『第25回全日本新人王争覇戦競走』が行われます!
今年の出場騎手はこちら↓
・小杉亮(船橋)
・中野省吾(船橋)
・上田健人(大井)
・遠藤健太(大井)
・伊藤裕人(川崎)
・中田貴士(兵庫)
・山崎雅由(兵庫)
・清水裕一(佐賀)
・丸山元気(JRA美浦)
・松山弘平(JRA栗東)
昨年の日本プロスポーツ大賞・新人賞に選ばれた、佐賀の清水裕一騎手や、昨年破竹の勢いで通算100勝を達成した、JRAの丸山元気騎手、デビューした年から大活躍を続けている、JRAの松山弘平騎手など...豪華な顔ぶれがそろいました。
昨年から、一発勝負ではなく、2戦ポイント制に変わった新人王。
昨年見事優勝を果たしたのは、2戦ともに2着だった、JRAの伊藤工真騎手☆
勝利出来なかったことで悔しさを滲ませながらも、優勝したことは素直に嬉しいと語っていました。
1戦の勝負から2戦ポイント制になったせいか、昨年のレースは例年の新人王とは違って、落ち着いた展開で流れた気がします。
今まではとにかくイケイケなレースが多かったですからね。
今年はどんな展開のレースが見られるでしょうか♪
第2R『全日本新人王争覇戦競走 第1戦』14:15発走
第3R『全日本新人王争覇戦競走 第2戦』14:50発走
明日は現地に行って、たっぷりと取材して来ます!
1月7日、笠松競馬第3Rが競走不成立になりました。
映像を見てビックリ。
レース中に、ハロー車が2台入ってきてしまったのです。
新聞やネットなどで大きく報じられたので、ご覧になった方もいると思いますが...
本当にビックリです。あんなこと、あり得ないです。
関係者的にもあり得ないし、馬券を買ってる側からしても本当にあり得ないです。
先頭を走っていた尾島徹騎手に聞いてみると、
「直線を向くまで、ハローがいるのはわかりませんでした。気づいた時は、えっ?と思って、一瞬、俺距離間違えたのかな、と思いました。他の馬とは間隔が開いてて、楽勝の手応えだったから避けられたけど...」
本当に、たまたま5頭と少頭数で、縦長のバラけた展開だったから、みんな無事に避けることが出来たけど、あれが集団だったら、大惨事になりかねない出来事でした。
なぜこんなことが起こってしまったのでしょうか。
まず1つ目。
不成立となった『若竹特別』は、本来ならば午後に行われるレースであること。
クラスはA2(中央競馬でいうところの準OP)ですから、普段ならば1日の後半、メインの前後に行われるレースです。
でもこの時は、5頭と頭数が揃わなかったので、午前中の3Rに組み込まれました。
少しでも馬券を売りたいという気持ちから、頭数の少ないレースを午前中に回して、頭数の多いレースを後半にする...ということは、しばしばあることです。
2つ目。
『若竹特別』が、1800m戦だったこと。
1周1100mの笠松競馬場では、1800m戦のスタートは向正面の入り口辺りに設置されます。
そして、コースを1周半。スタンド前を2度走ります。
午前中に、スタンド前を2度走る1800m戦は、ほとんど行われていません。
それに、スタートが800m戦の位置に近いため、1周走った時点で、800m戦と勘違いして、コースに入ってきてしまったようです。
そして3つ目。
競馬開催中、ハロー車の運転を業者に委託していること。
昨今の不況のため、人員削減は仕方ないことですが...スタッフが、競馬を理解している方ばかりとは、限らないということです。
それでも、今回の事件は単純な勘違いで、未然に防ぐことは簡単に出来たはず。
一生懸命走った馬たち、一緒に戦った騎手たち、毎日世話をしている厩務員たち、管理する調教師たち、そして預託料を支払っている馬主たち...
競走不成立になると、賞金は出ません。
せっかく楽勝出来そうだった【フサイチフウジン】&尾島徹騎手にも、もちろん出ません。
出走手当てなどは支給されるということですが、競走馬と騎手にとって、1勝というのはとても大事なもの。
こんな単純なミスで1勝が消えてしまうなんて、あってはならないことです。
馬券の売り上げも800万円近くあったのに、全額返金ですからね。
当たった方もたくさんいらしただろうし、経営難に喘ぐ笠松にとっても大打撃です
今回はたまたま、人馬ともに怪我がなくて本当に良かったですが...
二度とこんなことがないように、努めて欲しいです。
内田利雄騎手、9日に釜山キョンナム競馬場1Rで勝利を挙げ、海外通算100勝を達成しました!
97勝で年を越して、2011年の開幕日である7日に2勝、そして2日目の9日1Rで達成してしまうという...まさに神業☆
現在釜山で騎乗している日本の騎手は、名古屋の宮下瞳騎手・JRAの青木芳之騎手の3名です。
内田騎手を囲んで、素敵な笑顔ですね♪
写真は井上オークス氏に送っていただきました。
内田騎手は、もともと宇都宮所属。
北関東同士で交流が盛んだったので、よく同じレースに騎乗してました。
内田騎手の凄いところはたくさんありますが、その中でも私が1番凄いと感じているのは、絶妙なペース配分です。
何気なく前に行って、何気なく残ってしまう。
横で見ていると、もう手応えがなさそうなのに、それでも残ってしまうんですよ。
内田騎手は、どちらかというと豪腕というタイプではないと思います。
でも、最後まで馬が持ってしまうんです。
なぜだろう...と思って一度聞いたことがありますが、もちろん秘密は教えていただけませんでした。
間近で見ても、内田騎手のミラクル騎乗の謎は解けませんでした。
北関東廃止後は、地方競馬初で唯一の、全国をさすらうジョッキー生活に入りました。
2,3ヶ月ごとに競馬場が変わるというのは、本当に大変なことです。
その土地土地で競馬は全く違うし、人にも慣れなきゃいけません。何より、いつも地元の騎手に依頼していた馬を、2,3ヶ月しかいない騎手に依頼するというのは、簡単なことではありません。
レースで結果を出して、初めて信頼してもらえる...その繰り返しですからね。
技術はもちろんですが、内田騎手の人柄だからこそ出来ることだと思います。
海外100勝達成、本当におめでとうございます。
これからも、他の人には真似の出来ない活躍を期待しています。
あと...パドックでの流し目も☆
2005年の宇都宮競馬廃止から、日本全国、そしてアジアを又にかけて、さすらいのジョッキー生活を続けている、内田利雄騎手。
ミスターピンクの愛称でもお馴染みですね。
現在は釜山競馬で騎乗しているのですが、7日に2勝を挙げて、海外通算100勝まで、あと1勝と迫りました!
日本では、地方3290勝・中央3勝で、3293勝を挙げています。
本当に、この方は...
厳しいプロ根性と、ファンへのサービス精神に富んでいて、誰にも真似の出来ない独自の道を歩んでいます。
現在49歳。
まだまだ、魅せてくれそうです♪
そして日本では、年明けから地方12戦・中央2戦の重賞が行われました。
皆さん、2011年の馬券の調子はいかがですか?
今日から3連休の方も多いと思いますが、この3日間の重賞は、水沢『トウケイニセイ記念』。
岩手のシーズンを締めくくる大一番です。
『トウケイニセイ記念』出走表
本命にしたのは【マヨノエンゼル】。
昨年このレースを勝って以来、勝ち星がないし、この馬らしいレースがなかなか見られませんでした。
この馬にとっては、試練の1年だったんじゃないでしょうか。
でも、ここ2戦ではあらためて勝負根性の強さを見せて、復活の狼煙を上げた印象です。
12月19日『白嶺賞』では中団追走から、3,4コーナーで先団にとり付きました。気持ちよく逃げる【ダイメイジュエリー】には届かなかったものの、途中でマクった【ゴールドマイン】を押さえての2着。
続く31日の『桐花賞』では、馬なりで強さを見せ付けた【ロックハンドスター】は別格でしたが、激しい吹雪の中、長くいい脚を使って最後までしっかりと伸びていました。
小柄な馬ですが、本当に根性がありますよね。
【ロックハンドスター】がいないここは、1年ぶりの勝利を手にして欲しいです。
対抗は【ダイメイジュエリー】。
前走の『白嶺賞』では伏兵的存在で逃げ切りましたが、決してフロックではないと思います。
牝馬ながら『ダービーグランプリ』にも出走して、強い馬たちと戦って来ました。
ここに来て、一時ガクッと減っていた体も戻っているし、距離1600メートルもプラスだと考えます。
◎11、マヨノエンゼル
〇4、ダイメイジュエリー
▲1、ゴールドマイン
△12、サウンドサンデー
今月16日、調教師・騎手免許試験の合格発表があって、ばんえいに4人の新人ジョッキーが誕生しました。
1人1人インタビューしたので、順にご紹介していきます。
☆赤塚健仁(アカツカケンジ)20歳 久田守厩舎
:騎手免許試験合格、おめでとうございます。
「ありがとうございます。試験はなかなか難しかったんですけど、1回目で合格出来てよかったです」
:いつ頃から騎手を目指していたんですか?
「お祖父ちゃんが馬主で牧場をしているんで、馬を触ってるうちになりたいと思いました。中学生くらいかな」
:いざ高校を卒業してばんえいに入る時には、何か言われました?
「それまではいいって言ってたんですけど、不況だったこともあってか、やめた方がいいんじゃないかって言い出したんですよ。お祖父ちゃんは馬主ですけど、両親は全く別の仕事をしていますし。でもどうしてもやりたかったので、無言で抵抗しました(笑)」
:実際に働いてみてどうでした?
「初めての仕事なので、厳しいなと思いましたね。朝は早いし休みはないし。でも、1度も辞めたいとは思いませんでした。好きな仕事ですから」
:数少ないお休みは何をしてるんですか?
「家でボーっとしたり。あとは体を動かすのが好きなので、ソフトテニスとかサッカーをしてます。サッカーは、ばんえいの関係者で作ったチーム[ばんえいリッキーズ]に入ってます」
:好きな女性のタイプは?
「え~特にいないです。みんな何て言ってました???
うう~ん...あ、臼田あさ美さん。可愛らしいところが好きです」
:目標のジョッキーは?
「リーディングの鈴木恵介騎手です。人気に応えるし、馬のいいところを活かせるところが凄いです」
:デビューしたら、お祖父ちゃんの馬に乗る機会もあるのでは?
「多分あるでしょうね。合格した時も、誰よりも喜んでくれましたから。デビュー戦は緊張すると思うけど、お祖父ちゃんの馬は逆に緊張しないんじゃないかな」
:それでは、今後の目標を教えて下さい。
「早く初勝利を挙げたいです!
ファンの期待に応えて、しっかりと騎乗出来るように頑張ります」
☆井上真司(イノウエシンジ)23歳 今井茂雅厩舎
:騎手免許取得、おめでとうございます。
「ありがとうございます。昨年1度受けて不合格だったので、今は嬉しいの一言ですね」
:昨年はどの段階で落ちてしまったんですか?
「一次の学科です...。どういう風に勉強していいのかわからなくて。勉強するのは嫌いじゃないんですけど、試験のコツつかあるじゃないですか。
そういう意味では、今年は楽でした」
:いつ頃から騎手を目指していたんですか?
「実は...騎手になりたくてばんえい競馬に入ったわけじゃないんですよ。
普通に一般企業に勤めてたんですけど、その後仕事がなくて。どうしようかな、と思ってる時に、父の勧めでやってみないかと言われて。
それまで、道を走ってて放牧している馬は見たことあるけど、実際に接したことはなかったんです。
でも仕事なかったから、やってみようと思って。それが20歳の時です。
最初は、ばんばはデカくて怖かったけど(笑)、この仕事に携わるからには、やっぱりジョッキーになりたいなと、昨年くらいから思い始めました。
堂々とTVに映ってる姿を見て、かっこいいなと」
:目標はどなたですか?
「鈴木恵介騎手ですね。でもいざ受かってみたら、全員が目標かな。
4人一緒に受かったので、その中では1番になりたいです!」
:それでは、プライベートなことを少しお聞きします。
好きなタイプの女性は?
「え~...誰だろう...。特にいないかなぁ。あ、竹内結子さんとかいいですね」
:趣味はなんですか?
「フォークギターを弾くことです。ゆずとか山崎まさよしさんとか」
:弾きながら歌うんですか?
「そうですね。歌いますね」
:ばんえい競馬でライブとか?
「いや何言ってるんですか!恥ずかしいです」
:それでは、今後の抱負をお願いします。
「リーディングに食い込めるような騎手になりたいです。
全身全霊でお客さんの声援に応えられるように、頑張ります!」
☆島津新(シマヅアラタ)20歳 岩本利春厩舎
:騎手免許試験合格、おめでとうございます。
「ありがとうございます。嬉しいというよりも、これからだなという気持ちの方が強いですね」
:初めての受験で見事合格されたそうですね。
「学科さえ受かればなんとか、と思ってました。なかなか難しかったですけど、受かってよかったです」
:いつ頃から騎手を目指していたんですか?
「お祖父ちゃん、お父さんと馬主をしていて、実家が牧場なんです。小さい頃から家にばんばがいましたから、小学校に上がる前から騎手になりたいと言っていましたね」
:実際に、ばんえい競馬の世界に入る時は、お父さんはどんな反応でした?
「まぁ、小さい頃から言っていたので、反対とかはなかったですけど。高校卒業してばんえいに入る時、本当に行くのか?って言われたくらいです」
:馬主さんの息子さんということで、プレッシャーはないですか?
「それはありますね。自厩舎にも父の馬が入ってて、シマヅの冠名なんですけど。父の馬だからって特に意識はしませんけど、父の友達の馬主さんたちにも声かけてもらって、頑張らなきゃなと思ってます」
:目標のジョッキーは?
「藤本匠騎手です。父と友達で、小さい頃から見ていて、かっこいいなと思ってました」
:ご自身ではどんなジョッキーになりたいですか?
「どんな馬でも乗りこなせるジョッキーになりたいですね」
:ちなみに、お休みの時には何をしてるんですか?
「よく釣りに行きます。海釣りで、カレイやカジカを釣ってます」
:好きなタイプの女性は?
「女優の香里奈さんです!」
:では、今後の目標を教えて下さい。
「まず1勝ですね。一緒に合格したみんなのことは、特に意識はしていないです。負けない前提で頑張ります!!」
☆西将太(ニシショウタ)21歳 西康幸厩舎
:騎手免許試験合格、おめでとうございます。
「ありがとうございます。3回目でやっと受かったので、本当に嬉しいです」
:西康幸厩舎所属ですけど、お父さんですか?
「はい、そうです。父も昔ジョッキーだったので、僕も小さい頃から憧れてました。
ばんえい競馬に入ったのは高校を卒業してからですけど、子供の頃から休みの日には手伝ってました」
:騎手になりたいと言った時、お父さんはどんな反応でした?
「最初は反対されました。うちの家系は体が大きいので、減量に苦労するからと。父も相当苦労したみたいですね。
でも、そこまで苦にならないです。好きなことなんで、我慢出来ますね」
:ばんえいで西という苗字は、西弘美・謙一親子がいますが、親戚ですか?
「そうです。父親同士が兄弟で、謙一くんとはいとこなんです。謙一くんはデビューしてすぐ活躍して新人賞も獲りましたから、かなり影響を受けました」
:ばんえいの華麗なる一族ということで、注目も大きいと思うんですが、プレッシャーはありますか?
「特に感じてはいないです。デビューについてもまだ緊張してなくて、早く乗りたいという気持ちですね。
ただ、上手く乗れるかっていう不安もちょっとありますけど」
:目標にしているジョッキーは?
「鈴木恵介騎手です。どんな馬でも乗りこなせますから」
:趣味はなんですか?
「趣味は...馬に乗ることです。高校の時は馬術をしていたんです。サラブレッドでもばんばでも、乗るのが楽しいですね」
:では、好きなタイプは?
「誰かなぁ~...え~...あ、新垣結衣さんですね」
:それでは、今後の抱負をお願いします。
「ばんえいのファン1人でも多くの人に応援されるように、頑張ります!」
4人それぞれ個性豊かな経歴から、今回の合格となりました。免許は1月1日付けでの交付です。
どんなデビュー戦を飾るのか、そしてどんなジョッキーに成長していくのか...とても楽しみですね♪