
*11日(日)金沢 第10R『JBCイヤー記念』 1400m 17:35発走*
金沢での今シーズン最初の重賞『JBCイヤー記念』。
今年は秋にJBC開催を控えている金沢では、シーズンオフの間に大規模な改修工事が行われました。
一番の目玉は砂を変えたことでしょう。
路盤改修し、これまで使用していた砂からまったく新しい質の砂に入れ替えました。
今まではレース中のキックバックで砂が当たると相当痛かったそうですが、きめが細かくなったことでかなり痛みは軽減し、水はけも良くなったそうです。
近年、金沢は内か外かの極端な馬場状態になることが多かったイメージですが、今シーズンはまた新しい傾向になりそうですね。
ここまでの開催では、2,3番手からの抜け出し、というのが王道のパターンに見えます。
それを踏まえて『JBCイヤー記念』のメンバーを見てみると、好位で結果を出している馬多し。
今の馬場状態に合った脚質の馬が目白押しで展開が読みにくいですが、実績馬ハクサンアマゾネスに注目しています。
オフシーズンは船橋に移籍して2戦を消化。
前走デビューから初めて馬券圏内を外しましたが、エンプレス杯ですから仕方のないところでしょう。
強豪と戦って揉まれ、さらなる成長を見せてくれるのではないでしょうか。
スピードのある馬なので、久しぶりの1400mも問題なくこなしてくれそうです。
対抗はファストフラッシュ。
重賞ではあと一歩の成績が続いていましたが、1400mの白銀争覇では中団から伸びて来てクビ差の2着と頑張りました。
今シーズン初戦の前走は2番手から早め抜け出しで勝利。
今回のメンバーに入れば力上位の存在です。
トウショウデュエルは利家盃3着、百万石賞2着、中日杯2着と重賞でも安定して上位争いをしています。
距離は2000mくらいの方がいいかなとは思いますが、近走でも1500mで勝っているので、1400もなんとかこなしてくれるのでは。
シーズン初戦を勝ったサクラエンパイア、もうひと花咲かせて欲しいタンクティーエーまで。
◎1、ハクサンアマゾネス
○3、ファストフラッシュ
▲8、トウショウデュエル
△4、サクラエンパイア
△5、タンクティーエー
*4日(日)佐賀 第5R『ル・プランタン賞』 1800m 18:10発走*
距離1800mということで、花吹雪賞上位組のトゥルスウィーとプリマステラの巻き返しを期待していますが、その前に立ちはだかるのが高知からの遠征馬サンシェリダンではないでしょうか。
JRA未勝利から高知移籍後5連勝。
どのレースも強い勝ち方でしたが、特に圧巻だったのが前走です。
C3-10組だったとはいえ、古馬相手に余裕の走りで8馬身突き放す圧巻のレースを見せました。
スピードの違いで逃げる形になっていますが、本来は逃げなくても競馬が出来そうだし、どこまで強いのか楽しみです。
今回は初の佐賀遠征、初の1800mで初重賞と、初もの尽くしで難しい条件にはなりますが、そういうことも軽く乗り越えてくれるのではないかと期待しています。
対抗はトゥルスウィー。
佐賀移籍後4連勝と勢いがありましたが、前走の飛燕賞で初めて3着と負けてしまいました。
思い切った逃げの戦法を取ったテイエムサツマオーのスピードについていけなかった印象ですが、それでも3着に来ているのは力の証明でしょう。
今回距離が1800mに延びるのはプラス材料。
2走前には古馬B-1で戦って快勝しているし、同世代牝馬同士ならば力上位の存在です。
3番手評価にしたのはプリマステラ。
初の1800m戦だったカペラ賞の強さには驚きましたし、花吹雪賞でも直線よく伸びてトゥルスウィーに3/4馬身差まで迫りました。
飛燕賞では見せ場なしという感じの5着でしたが、1800mなら相当な力の持ち主です。
サンシェリダンが前にいて、それをトゥルスウィーが早めに追いかけていくような形になれば、最後のところでこの馬の決め手が活きそうです。
シュリーデービーはスピードのある馬で、カペラ賞の負け方を見ると距離延長はマイナスと考えます。
ただ、1750mは勝っているし、まったくダメということはないのではないかと。
飛燕賞は2着と力を見せましたし、好位からどれだけ粘り込めるでしょうか。
◎6、サンシェリダン
○9、トゥルスウィー
▲3、プリマステラ
△11、シュリーデービー
*4日(日)水沢 第11R『スプリングカップ』 1600m 17:40発走*
岩手三冠戦線を占う上で重要なステップとなるこのレース。
ここは休み明けでも実績断然のリュウノシンゲンに期待しています。
デビューから9戦7勝3着2回と素晴らしい成績を収め、重賞は4勝。
1頭だけ57キロを背負った寒菊賞は完勝で、ここまで地元馬相手にダートでは負けなしです。
前走の金杯は、馬なりで先頭に並ぶ勢いで、4コーナーを回った辺りではどれだけ突き放すだろうと思いながら見ていたら、先頭に立ってからソラを使ってしまった感じで、グランフォロミーをなかなか降り切れず...
それでもアタマ差で勝ち切ったところはさすがですし、着差以上に能力差を感じるレースでした。
道中の手ごたえが抜群なだけに、先頭に立ってからも真剣に走れるかというところが今後の課題になりそうですが、約3ヵ月の休み明けで、肉体的にも精神的にも成長しているのではないかと楽しみです。
菅原勲調教師が「素質の高い馬」と好評価していますし、ここも強い勝ち方で三冠戦線に弾みをつけて欲しいです。
対抗はグランフォロミーと迷いましたが、休み明けを一戦している、という点でシラカミロードに注目しました。
これまでのレースを見るとリュウノシンゲンとは勝負付けが済んでいるような気はしますが、前走は余裕のある勝ちっぷりで、相当強かったです。
シビルウォー産駒で、これまでは中団後方からいい脚を使うというイメージでしたが、今回は好位から早め先頭という王道の競馬で勝利。
休養を挟んで大きな成長を感じました。
一度使ったアドバンテージがありますから、金杯上位組にどこまで食い込めるでしょうか。
グランフォロミーは金杯でリュウノシンゲンにアタマ差まで食い下がり、3着は7馬身差ですから、力のあるところを見せました。
寒菊賞では1馬身あったリュウノシンゲンとの差を同斤量だった金杯で詰めたのは立派です。
この馬も休み明けでさらなる成長を期待しています。
休み明け3歳Aで2着だったファイントリック、デビューから4戦すべて馬券圏内のアイノエスポワールまで。
◎2,リュウノシンゲン
○9,シラカミロード
▲8,グランフォロミー
△4,ファイントリック
△5,アイノエスポワール
*28日(日)高知 第7R『御厨人窟賞』 1400m 18:10発走*
本命はサクラレグナム。
前走の黒潮スプリンターズカップは全国各地から強豪が集結しましたが、その中で圧倒的な強さを見せてくれました。
前に行きたい馬が多く、流れが向いた面もありますが、3コーナーからの手ごたえは一頭だけ次元が違っていましたね。
12歳になっても衰えを感じませんし、黒船賞をパスしてここに照準を合わせて来たところも好感が持てます。
昨年は伏兵カネトシピュールに逃げ残られての2着でしたが、今年はきっちり勝ち切ってくれるのではないでしょうか。
対抗はアイアンブルー。
大高坂賞では素晴らしい末脚で差し切り勝ち、黒潮スプリンターズカップでは直線でサクラレグナムに迫って2着を確保。
前に行くタイプではないものの、必ず伸びて来る末脚は強烈な武器です。
だるま夕日賞でも期待しましたが、スペルマロンが逃げ切り勝ちをする中で、最後方追走からなかなか追い上げられず...
最後は伸びたものの4着までで、ちょっと物足りないレースでした。
前走の黒船賞はさすがに相手が強かったですから、今回はぜひ巻き返して欲しいです。
3番手評価にしたのはアースグロウ。
重賞勝ちはないものの、ここに来て調子を上げているイメージで、黒潮スプリンターズカップとだるま夕日賞で続けて3着に食い込んでいます。
好位・中団からしぶとい脚を使える馬で、昨年の御厨人窟賞4着以上の結果を期待します。
絶好枠の1枠1番に入ったペイシャワイルドまで。
◎10、サクラレグナム
○7、アイアンブルー
▲6、アースグロウ
△1、ペイシャワイルド
*23日(火)名古屋 第11R『若草賞』 1400m 16:20発走*
グランダム・ジャパン3歳シーズンの第一戦『若草賞』。
地方全国交流戦でもあり、南関東から4頭、兵庫から1頭の遠征馬が参戦します。
力の比較がかなり難しいところですが、大井所属ミラバーグマンを本命にしました。
まだデビュー3戦とキャリアの浅い馬ですが、新馬戦を快勝し、前走の桃花賞は4着。
スタートのタイミングが合わず後方からの位置取りでしたが、直線良く伸びて追い込んで来ました。
その前のレースでは好スタートを決めて先行し、先頭に立ってから差されてしまったという形だったので、こういう末脚が使えたのは新たな一歩でしょう。
初めての長距離遠征、初めての重賞など条件は楽ではないですが、行きたい馬が揃っているメンバー構成ですから、決め手がしっかりしているというのは展開的にも向きそうです。
対抗にしたのは宮下瞳騎手騎乗のハナハナ。
門別デビューで2勝を挙げ、オープンでは結果を残すことが出来ませんでしたが、浦和移籍後の2戦目シンデレラオープンで逃げて僅差の2着に粘り込み。
この時勝ったのは、その後ユングフラウ賞を勝つウワサノシブコで、時計は速くはありませんが、強いメンバーと戦って来ました。
続く前走も2着ですが、先行出来るスピードと超小回りの名古屋は合うと思いますし、前に行くのが得意な宮下騎手とも相性が良さそうです。
逃げ・先行馬が多いところが気になりますが、その中でも内目の枠を引いたので、自分の形に持ち込めるのではないでしょうか。
名古屋所属のティーズダンキーは梅桜賞を逃げ切りました。
この時は初めての1800m戦だった馬が多く、距離に対して手探りだった中で、大畑騎手の思い切りのいい騎乗が光ったという印象が強かったのですが、続く前走も2番手からきっちり勝ち切っているように、ここに来てどんどん力を付けています。
今回は相手関係が強力になりますが、遠征馬相手にどんな競馬を見せてくれるか楽しみです。
ローレル賞2着の実績があるセカイノホシ、梅桜賞2着だったオーゴンノキズナ、岡部誠騎手騎乗のドリームキャットまで。
◎7、ミラバーグマン
○3、ハナハナ
▲8、ティーズダンキー
△11、セカイノホシ
△2、オーゴンノキズナ
△4、ドリームキャット