*16日(月)佐賀 第6R『第3回鳥栖大賞』 2000m 18:05発走*
昨年は兵庫から参戦したアラジンバローズが勝利し、今年のサマーチャンピオンを勝つという経緯を辿ったわけで、鳥栖大賞は面白い位置づけのレースになってきましたね。
今年も全国各地から猛者が集まり、混戦模様のメンバー構成。
その中で本命にしたのは兵庫のサンビュートです。
門別時代には道営記念を勝っている馬。
昨シーズン終了後に兵庫に移籍し、前走の摂津盃で約8か月ぶりの競馬を使いました。
今回は叩き2戦目、2000mはもってこいの舞台ですから、状態が上がってくれば好勝負必至ではないでしょうか。
展開としてはエイシンダンシャクが逃げて2番手にグリードパルフェが付けるのではと思っているので、ある程度いい位置で競馬ができたら理想的だと思っています。
対抗はコスモポポラリタ。
前走は佐賀移籍初戦、すばらしい末脚を発揮して重賞初制覇を果たしました。
もともと末脚に定評のある馬で、楽に中団に付けられたことが勝因でしょう。
今回も先行馬はそれほど多くないので、中団には付けられると考えます。
グリードパルフェは佐賀2000mで2戦1勝2着1回とパーフェクト。
本来は本命にしたい馬ですが、今回は約半年ぶりの休み明け。
一度使った方がいい馬だと思うので、人気になるならばと3番手にしました。
中距離で確実にひと脚使うサンライズホープ、能力的にはヒケを取らないトランセンデンスまで。
◎5、サンビュート
〇1、コスモポポラリタ
▲8、グリードパルフェ
△2、サンライズホープ
△6、トランセンデンス
園田競馬場に行ったら、ぜひともこの方にインタビューがしたい!と意気込んでおりました。
今年の兵庫優駿をマルカイグアスとのコンビで制し、ダービージョッキーになった鴨宮祥行騎手。
これまでも活躍していましたが、今年はキャリアハイを更新する勢い(これまでのキャリアハイは昨年の96勝ですが、今年は9月11日時点で92勝)。
特に兵庫優駿の積極的な勝ちっぷりのインパクトが強く、そこからさらに攻めの競馬をするようになった印象で、何か心境の変化があったのか伺いたかったのです。
赤見:今頃ですが兵庫優駿おめでとうございます!マルカイグアスに騎乗して、早めに動いていった攻めの競馬、しびれました。
鴨宮:ありがとうございます。強い馬に乗せていただきましたから、馬を信じて乗りました。ただ内心は、3コーナー辺りでは冷や冷やしていましたね。これでバテたらどうしようと...。でも4コーナーでも手ごたえが良かったですし、本当に馬が強かったです。
赤見:あのレースからさらに攻めの競馬をすることが多くなった印象ですが。
鴨宮:自信にはなりました。まだ迷うことはありますが、迷う時間が少なくなったかなとは思います。強い馬に乗せていただいて、ダービージョッキーにしていただいたのに、「お前まだそんな競馬しているの?」って思われたくないじゃないですか。ダービージョッキーの名にふさわしい騎手になりたいと思っています。
赤見:今年はキャリアハイを更新しそうですね。
鴨宮:このままいけばそうなりますね。たくさんいい馬に乗せていただいて、とても感謝しています。本当は昨年年間100勝したかったのですが、96勝でちょっと足りなくて。年間100勝したら海外遠征に行きたいという目標があるので、今年こそ達成したいです。
赤見:海外遠征に行くのですか?
鴨宮:そうですね。それはずっと公言していて、目標を達成したら行きたいです。まだどこがいいとかは決めていませんが、もっと上手くなるために海外で乗ってみたいと思っています。
兵庫優駿を勝ったことが自信になり、さらにいい結果が出ていい馬が集まる、という好循環に入っているとのことでした。
海外遠征も視野に入れているということですから、この先さらなる活躍を期待します!
今回久しぶりに園田競馬場に行って、いくつもの大きな変化を感じました。
まず大きな変化といえば、小牧太騎手の兵庫復帰でしょう!
この日は後半2鞍に騎乗。
パドックに姿を現すと、「小牧さ~ん」「ふとし~」と声援が飛んでいました。
騎乗数を絞っている小牧騎手ですが、その分、勝率や複勝率はとんでもない数字になっています。
馬券を買う側としては、本当に頼もしいですね!
ここ数年で相当数の若手がデビューした兵庫は、これまでとは流れが変わって積極的に動いていく減量騎手が増えた印象ですが、さらにそこへ超大ベテランの小牧騎手が参戦し、レースの流れも一筋縄ではいかなくなりましたね。
これまで以上に白熱したレースが見られて面白いです!
そしてもう一つの大きな変化は女性騎手の存在。
兵庫はこれまで女性騎手が一人もいませんでしたが、2021年に佐々木世麗騎手がデビューし、今年は2人目の女性騎手である塩津璃菜騎手がデビュー。
しかもこの日はヤングジョッキーズシリーズ出場のため、JRAから河原田菜々騎手が騎乗していましたし、第10レースのJRA交流競走では永島まなみ騎手が勝利。
お父様である永島太郎調教師に、「まなみ騎手ご活躍ですね!」と声をかけると、「まだまだですが...ありがとうございます」と嬉しそうでした。
ここでもお父さんの顔が見られてほっこりです。
この日は4人の女性騎手の騎乗ぶりが見られて嬉しかったですし、女性騎手の存在が珍しいものではなく当然の存在になったことがとても嬉しかったです。
ヤングジョッキーズシリーズTR園田第2戦は、超スローペースとなって、1コーナーの入りではかなり折り合いに苦労しているジョッキーが何人かいました。
そんな中で、地元の高橋愛叶騎手が逃げ切り勝ち。ラストは5馬身も突き放す圧勝でした。
2着3着は第1戦と同じく、JRAの橋木騎手と兵庫の長尾騎手。
橋木騎手は今年デビューでまだ初勝利を挙げていませんが、2戦ともに2着と存在感を見せました。
近々初勝利が見られそうですね!
高橋愛叶騎手
「すごく嬉しいです!担当の厩務員さんから『調子いいぞ』と聞いていて、自信を持って乗りました。
1コーナーまでは抑えるのが必死で、向正面で手前が替わった時にこれならと思いました。
人間が無駄な扶助を使ってしまって馬に迷惑をかけてしまいましたが、馬のおかげで勝つことができました。
ファイナルに行けるチャンスが広がったので、次も頑張ります」
と初々しい表情で話してくれました。
ちなみに、勝ったタンバッフェ(坂本和也厩舎)の担当厩務員さんというのが、以前高崎競馬場で一緒に騎手をしていた浅沼傑さんでした!!
「赤見さ~ん」と呼ばれてびっくりしましたが、20年ぶり?でも変わらず元気そうでした。
今は調教師を目指しているとのことなので、新たな夢に向かって頑張る姿を応援したいです!
9月5日(木)、行ってきました園田競馬場!
この日はヤングジョッキーズシリーズ西日本地区の開幕初戦。
出場騎手は12名。
【JRA】
吉村誠之助騎手(2024年デビュー)
橋木太希騎手(2024年デビュー)
高杉吏麒騎手(2024年デビュー)
河原田菜々騎手(2023年デビュー)
大久保友雅騎手(2022年デビュー)
西塚洸二騎手(2022年デビュー)
【地方は全員兵庫所属】
新庄海誠騎手(2024年デビュー)
塩津璃菜騎手(2024年デビュー)
高橋愛叶騎手(2024年デビュー)
土方颯太騎手(2024年デビュー)
山本屋太三騎手(2023年デビュー)
長尾翼玖騎手(2022年デビュー)
地方勢が全員地元所属でのヤングジョッキーズシリーズ開催というのは初では?それだけ近年兵庫でデビューしている騎手が多いということですね!
第1戦は人気を背負った吉村誠之助騎手が勝利。
序盤は内に逃げたい塩津騎手がいて併走する形になりましたが、早めに抜け出して10馬身差の圧勝劇となりました。
2着争いは混戦となり、JRAの橋木騎手が追い込みました。
3着は地元の長尾騎手でした。
レース後は父・吉村智洋騎手がお出迎え。
親子でレースの話をしているのは微笑ましい姿ですね。
吉村誠之助騎手
「勝てて嬉しいです。
このクラスでは能力的に上の馬だと思っていたので、自信を持って乗りました。
序盤は内に逃げたい馬がいましたが、無理に抑えず並ぶ形になりました。
なるべく前に行きたかったので、想像通りのレースができたと思います。
馬がとても強かったです」
吉村智洋騎手に、「嬉しそうですね」と声をかけると...
「そうなりますよね(照笑)。心配もありますけど、勝ったら嬉しいです。いい馬に乗せてもらって、今日は上手いこといきましたね」と話してくれました。