*4日(月)佐賀 第9R『第14回JBCレディスクラシック』 1860m 16:40発走*
混戦模様の牝馬戦線ですが、前走レディスプレリュードで1,2着だった2頭を中心に考えます。
勝ったグランブリッジは久しぶりの勝利でしたが、牡馬に混じったダートグレードでも常に上位争いをしてきて、トップレベルの実力は証明済。
JBCレディスクラシックは2年連続で2着と悔しい思いをしていますから、今年こそはの気持ちは強いでしょう。
ただ、佐賀の小回りを考えるとどうしても先行有利。
台風による大雨もあり、馬場がどのくらい回復するかにもよりますが、先行有利の馬場状態にはなると思います。
レディスプレリュードでタイム差なしの2着だったアイコンテーラーにとっては、グランブリッジより1キロ重かった斤量が同じになり、さらに先行有利のコースになるのは大幅なプラス材料。
こちらを本命にして、連覇を期待しています。
3番手は3歳馬アンモシエラにしました。
マリーンカップは早め失速の4着でしたが、休み明けの上に競り合ってかなりのハイペースになりましたから、自分のリズムで行ければ巻き返しは十分ありそう。
牡馬相手にもヒケを取らない実力の持ち主で、古馬との対戦とはいえ53キロで戦えるのは大きいです。
大井のキャリックアリードはスパーキングレディーカップで僅差2着。
前走は名古屋の小回りで早めに上がっていくレースで完勝。小回り対応もばっちりですから、チャンスはあると思います。
マリーンカップ圧勝のテンカジョウ、先行力のあるライオットガール、ブリーダーズゴールドカップ3着だった大井のドライゼ、地元コスモポポラリタの鬼脚にも注目しています。
◎9、アイコンテーラー
〇7、グランブリッジ
▲11、アンモシエラ
△6、キャリックアリード
△4、テンカジョウ
△3、ライオットガール
△1、ドライゼ
△2、コスモポポラリタ
3連単フォーメーション
9,7-9,7,11-9,7,11,6,4,3,1,2 24点
兵庫の鴨宮祥行騎手が、来年1月から4か月間、オーストラリアへ武者修行に行くそうです!今年は兵庫優駿を勝ってダービージョッキーになり、キャリアハイとなる年間100も達成。9月のインタビュー【ダービージョッキーとなった鴨宮祥行騎手https://blog.oddspark.com/akami/2024/09/post_2068.html】では、「年間100勝を達成したら海外に行ってみたい」と話していましたが、まさに有言実行。通年開催の競馬場で4か月遠征に行くというのは相当勇気が要ると思いますが、どういう経緯で決断したのか語っていただきました。
赤見:まずは目標としていた年間100勝達成おめでとうございます。
鴨宮:ありがとうございます。ここがゴールではないので、あまり大きなことは言えないですけど、達成できて嬉しいです。頑張ってくれた馬たちや、周りの方々に感謝しています。僕は今までずっと数字を気にして来なかったんですけど、成績を上げていないのに「数字を気にしない」って言うのはカッコ悪いなと思うようになって。それで去年の年始から年間100勝というのを目標にして、今まで以上に勝ちにこだわる競馬をしていこうと。ただ去年は96勝で達成できなくて、今年こそはと思っていました。
赤見:飛躍のきっかけはマルカイグアスとの出会いですか?
鴨宮:それはありますね。ただそれだけではなくて、去年から数字を意識して乗るようになって、少しずつ成績が伸びてきた中で出会えたことも良かったと思います。それに、ずっと尊敬してきた田中学騎手が離脱した、ということも大きいです。マルカイグアスもそうですし、学さんのお手馬が回って来て、その中で結果を出せたことが繋がっていきました。
【マルカイグアスとのコンビで兵庫優駿を勝利】
赤見:前回のインタビューでもお聞きしましたが、兵庫優駿を勝ってから、思い切ったレースや攻めのレースが増えた印象です。
鴨宮:まだまだ迷いますし、下手なレースもしますけど...。でも兵庫優駿のあとから成績がかなり伸びましたし、以前よりは焦らなくなったなと思います。
赤見:さて、海外遠征のお話ですけれども、9月に取材させていただいた時にはもうすぐ100勝という状況で、達成したらどこか海外に行きたいんですというフワッとした感じでしたが、あれから2か月も経たないうちにオーストラリア遠征が決定!今は準備も忙しいんじゃないですか?
鴨宮:あの時に競馬評論家の須田鷹雄さんを紹介していただいて、須田さんからオーストラリアで活動している元騎手でRSS代表の川上鉱介さんを紹介していただく、というご縁が繋がって、漠然としていたことが一気に現実になりました。ワーキングホリデーのビザで行くんですけど、30歳までしか申請ができないビザなんです。僕は11月2日で31歳になるので、本当にギリギリでした。他にもいろいろな手続きがありましたが、須田さんや川上さんに教えていただいているのですごく助かっています。
赤見:英語は得意ですか?
鴨宮:それは全然(苦笑)。せっかく行っても英語がわからないと話にならないので、今猛勉強中です。競馬がない日に週2,3日英会話のレッスンをして、自分でもテキストを買って勉強して。もっと前から英語を勉強しておけば良かったとも思いますが、とにかく今できることを必死にやっています。
赤見:遠征での目標は?
鴨宮:右回りで小回りダートの園田と左回りの芝コースでは競馬自体が全然違いますし、英語も大して話せない僕が行って、すぐに乗せてもらえるとは思っていません。レースに乗れるかどうかも分からないですけど、目標は勝つことです。ただ今回の遠征は、いろいろな経験を積む、ということに意味があるので、初めての環境でたくさんのことを吸収できればと思っています。
赤見:周りの方々は驚いたんじゃないですか?
鴨宮:そうですね。年始から100勝したいというのは公言していて、達成したら海外に行きたいということもチャージ(兵庫競馬の情報誌)のインタビューで言っているんですけど、実際に行くことが決まったら「本当に行くの?」と驚かれました。所属の栗林徹治調教師からは、「上手くなるために行ってこい!」と快く送り出していただき、本当に感謝しています。成績を上げてから行きたかったので、僕にとってはご褒美ですね。
赤見:武者修行がご褒美とは、ずいぶん厳しいご褒美ですね。
鴨宮:ここまで12年同じ環境でやらせていただいて、毎日とても充実していますが、その中でまた新しい環境にチャレンジできるというのはご褒美だと感じています。それに、後輩たちにもこういう選択肢があるよというのを見せられることもモチベーションになっています。
赤見:では、ファンの方々にメッセージをお願いいたします。
鴨宮:まずは年末まで、園田で精一杯頑張ります。明日は金沢に遠征(北國王冠にてサンビュート騎乗)するので、応援していただけたら嬉しいです。そして年明けからはオーストラリアに行きますが、変わらず兵庫競馬もよろしくお願いします。成長して帰ってこられるよう頑張ります!
*30日(水)園田 第11R『第21回兵庫クイーンカップ』 1870m 16:00発走*
8頭と少頭数ではありますが、ハクサンアマゾネスとスマイルミーシャの再戦が楽しみです。
ハクサンアマゾネスはここ2戦負けているわけですが、読売レディス杯は1500mとこの馬にとっては忙しい流れ、しかも以前から夏は苦手ということだったので、その辺りが影響したのではないかと考えています。勝ったアンティキティラが抜群のレースをしましたし。
前走も勝ったキャリックアリードが強すぎたという印象で、この馬自身は自分の競馬をしています。
今は涼しくなってどんどん良化してくる時期、メンバー的にも落とせない一戦です。
スマイルミーシャは前走の六甲盃で初めて大きく崩れました。吉村騎手のお話では、特に何かあったわけではないということですから、じっくりと休養を挟んで英気を養い、再び強い姿を見せてくれるのではないでしょうか。
対ハクサンアマゾネスでは分が悪いですが、4歳の秋を迎えてさらに成長している可能性も。
休み明けでも初戦から期待します。
この2頭がかなり強いので、他のメンバーは流れ一つで変わりそうです。
3歳馬ワラシベチョウジャは休み明けを1戦しての叩き2戦目。前走はシンメデージー相手に離されたとはいえ2着に頑張りました。
古馬に混じってどこまで戦えるか、試金石になる一戦です。
末脚確かなマルグリッド、距離延長がカギのエントラップメントまで。
◎1、ハクサンアマゾネス
〇6、スマイルミーシャ
▲7、ワラシベチョウジャ
△4、マルグリッド
△5、エントラップメント
*29日(火)名古屋 第11R『第2回ネクストスター名古屋』 1500m 17:50発走*
まだまだキャリアの浅い2歳馬で、圧倒的といえる存在は不在、展開一つで大きく変わってきそうです。
その中で本命にしたのはケイズレーヴ。
前走は思ったよりも位置が取れず、序盤はハラハラしてしまいましたが、それでも怯まず内から抜けてきたのはさすがです。
先行だけではなく、ああいう形で勝ち切ったことは大きな収穫で、今後に繋がっていくのでは。
木之前騎手とのコンビで、ぜひ重賞を勝って欲しいです。
対抗はカワテンティアラ。
デビューから2連勝中で、前走は久しぶりのレースでしたがきっちり仕上がっていましたし、前向きな気性で2歳戦向きなタイプという印象。
初めての1500mもまったく問題なくこなしましたし、ここも連勝するようならば先々が楽しみです。
3番手はミトノプライド。
8月のデビューからなかなか勝ち切れませんでしたが、前走でついに初勝利!
使いながらどんどん成長を感じますし、大崩れしない安定感も魅力です。
エレインアスティは前走逃げてミトノプライドの僅差2着、アップショウグンは2歳馬とは思えないような末脚で追い上げてくる馬、門別デビューのぺージェントも怖いですし、長くいい脚が使えるサンヨウテイオウまでは、展開一つで上位争いも可能だと思います。
◎9、ケイズレーヴ
〇10、カワテンティアラ
▲4、ミトノプライド
△2、エレインアスティ
△6、アップショウグン
△8、ページェント
△5、サンヨウテイオウ
*27日(日)金沢 第11R『第68回MRO金賞』 1400m 18:15発走*
混戦模様のメンバーですが、プレストマーヴェルを本命にします。
加賀友禅賞ではリケアマロンには離されたものの、長くいい脚を使って2着に追い上げました。
その後はJRAの芝に挑戦し、この秋は2連勝。
特に前走は古馬B1に混じって快勝しましたから、相当力をつけています。
ここは重賞制覇のチャンスでしょう。
対抗はJRAから移籍して2連勝中のメイショウベル。
2連勝の内容がどちらも圧巻で、逃げて圧倒的な力差で勝ってきました。
ここは一気の相手強化になりますが、逃げにこだわるタイプでもなさそうですし、外枠からスムーズに先行できれば好勝負してくれるのではないかと期待しています。
3番手はガガヒャクマンゴク。
サラブレッド大賞典では3番人気でしたが早め失速で10着と大敗してしまいました。
ただ2000mは長い印象で、距離短縮した前走は改めて強いレースを見せてくれましたね。
先行したい馬が多いので自分の形に持ち込めるかがカギですが、1400mであれば逃げたら相当しぶといです。
ショウガフクキタルはここに来て2連勝と勢いがありますね。
前走は古馬B1に混じって逃げ切り圧勝して見せました。
この馬も力を付けているので、流れ一つでチャンスはあると思います。
ダブルアタックは距離が長いと思われたサラブレッド大賞典でも3着に健闘。
1400mへの距離短縮は歓迎材料ですし、前がやり合うような展開ならばなお良さそうです。
JRAから移籍して3連勝中のハクサンツキミテイまで。
◎8、プレストマーヴェル
〇11、メイショウベル
▲10、ガガヒャクマンゴク
△3、ショウガフクキタル
△1、ダブルアタック
△5、ハクサンツキミテイ