*2日(日)金沢 第11R『サラブレッド大賞典』 2000m 17:45発走*
金沢の3歳戦は実績馬たちがことごとく負けてしまい、どう評価していいのかわからないのが現状です。
ここは実績馬よりも新興勢力に注目しました。
本命にしたのはペニテンテス。
JRA未勝利から昨秋金沢に移籍してきて、ここまで5戦4勝2着1回。
前々走の特別戦では好スタートからハナを奪い、向正面で一度並ばれる厳しい展開になりましたが、3コーナーで突き放すとそのまま押し切り勝ち。
前走の牝馬重賞・加賀友禅賞では、激しい先行争いで4番手になるも、徐々にポジションを上げて2着に食い込みました。
今回は牡馬と混じっての重賞であり、一気の距離延長。
クリアしなければならない壁はありますが、重賞でも十分通用する力があると思っています。
対抗にしたのは一番の実績馬ノブイチ。
ここまで重賞3勝を挙げる活躍を見せています。
石川ダービーも本命にしたのですが、早めに動いたアルファーティハ、逃げたサノノツルギに及ばず3着。
しかし、ロングスパートは健在だったし、前有利の金沢でよく伸びたと思います。
前走のMRO金賞は8着という結果になってしまいましたが、この時は外々を回る厳しい展開でした。
能力自体高いことは確かで、あとは展開を味方につけられるかではないでしょうか。
3番手評価はエムザックヒーロー。
まだタイトルはありませんが、重賞でも2着3着に入った実績のある馬です。
今回一番の評価ポイントは吉原寛人騎手が騎乗すること!
メンバー的にはどの馬が勝ってもおかしくない混戦模様なので、こういう時に信頼できるのが吉原騎手です。
前走大きく崩れてしまったサノノツルギですが、今回は内枠に入って、前に行くこの馬にとっては大きなプラス。
石川ダービーを早めに動いて勝ったアルファーティハまで。
◎7、ペニテンテス
〇9、ノブイチ
▲10、エムザックヒーロー
△2、サノノツルギ
△12、アルファーティハ
*30日(木)門別 第12R『リリーカップ』 1200m 20:40発走*
7頭と少頭数ですが、門別の2歳は毎年レベルが高く、今年も注目の一戦。
2015年はその後大活躍するモダンウーマンがフルールCから連勝、
2016年はフルールC3着だったハタノオヌールが逆転優勝、
そして昨年はストロングハートがフルールC4着からの逆転優勝を果たしました。
毎年のことながら、フルールCは最も重要な参考レース。
今年の競馬を振り返ると、
ダッシュよく好位につけたアークヴィグラスが、4コーナーで先頭に立つと直線もう一度伸びて勝利。
6番人気の低評価でしたが、距離短縮で初重賞制覇を果たしました。
ここまで4戦して、1000mで2勝、1200mで5着5着という結果なので、もしかして1200でも長いのか?と思ったのですが、
改めて1200mのレースを振り返ってみると、まったく悲観する内容ではありませんでした。
初の1200m戦だった栄冠賞は、好ダッシュで2番手につけ、先行する3頭で早め早めの競馬になりました。
直線では前と後ろがごっそり入れ替わり、この馬自身も5着に沈んだわけですが、先行した3頭の中では最先着。よく踏ん張ったと思います。
続くオープン特別では、珍しく出遅れ。
ダッシュがつかずに後方からの位置取りで、徐々にポジションを上げたものの、上位争いに絡むことは出来ませんでした。
まだまだ成長の余地はありますが、先行して自分のリズムで運べれば、フルールCの再現もあると思っています。
しかし。
過去の例からすると、1000mから1200mに距離が延びること、重賞経験を積むことなどから、フルールCからの巻き返しが目立ちます。
今年も2着~4着だった馬が揃って出走してきた中で、特に2着パレスラブリーと3着グレイアンジェラの上積みに注目。
2頭ともにデビュー戦を圧勝してフルールCに挑戦。
負けはしたものの、初重賞で最後までよく伸びていて、昨年のストロングハートを思わせる背景です。
パレスラブリーは好スタートから内枠を活かしてロスなく運び、最後まで粘って2着。
スタートが上手でスピードもあり、すでにレースが上手な馬です。
3着だったグレイアンジェラは、まだ自分からハミを取って走っていくという雰囲気ではなく、道中追っ付けどうしでした。
それでいて、直線で外に出すと豪快に伸びて来るあたり、高い潜在能力を感じます。
まだ粗削りな面はありますが、今後距離が延びてさらに期待できそうですね。
初重賞組からはゲッテルフンケンに注目。
前走のオープン戦は1番人気で3着に負けましたが、逃げて道中びっちりと競られてかなり厳しい展開でした。
こういう苦しい競馬を経験して、どんどん強くなっていくのが若馬たち。
初めての重賞挑戦になりますが、展開的には前走より楽に運べるのではないでしょうか。
◎2、アークヴィグラス
〇3、グレイアンジェラ
▲7、ゲッテルフンケン
△4、パレスラブリー
*26日(日)水沢 第12R『ビューチフルドリーマーカップ』 1900m 17:45発走*
ここは遠征馬2頭がかなり強い!
その中でも本命にしたのは北海道のジュエルクイーン。
このレースは2着1着1着と3年連続結果を出しています。
前走のノースクイーンCでは、好位から逃げるアップトゥユーを追いかけて、直線で捉えるとそのまま突き放しました。
先行して自分から動いての差し切り勝ちで、6歳にしてまた進化したのでは?と思うほど強かったです。
今年は間にブリーダーズゴールドCを挟まず、ゆったりとしたローテーションでここに挑んで来ました。
レースが上手な馬だし、水沢コースとの相性もばっちり。
グランダム・ジャパン古馬シーズン優勝へ向けて、絶対に落とせない一戦。
3連覇へ向けて、積極的なレースを期待しています。
強敵なのが大井のステップオブダンス。
これまで、ユングフラウ賞、ロジータ記念と南関東で2つの重賞を制覇。
東京シンデレラマイルとエンプレス杯は思いのほか崩れてしまいましたが、
前走の兵庫サマークイーン賞は好位追走から2着を確保しました。
勝ったディアマルコは園田コースを得意としている馬だし、 約5か月の休み明け、初めての長距離輸送という条件の中、よく頑張ってくれたと思います。
今回は2度目の長距離輸送になりますが、一度使った効果も期待できるし、このメンバーに入ったら大きく崩れることはないと考えます。
地元岩手勢はちょっと寂しいメンバー構成。
その中で3番手評価にしたのはアリッサムです。
昨年秋、岩手移籍初戦のヴィーナススプリントでいきなり重賞制覇。
今年に入ってからは着外が続いていましたが、ここ3戦はすべて馬券に絡んでいます。
特に印象的だったのが前々走のフェアリーC。
持ったままハナに立つと、終始いい手ごたえで進み、直線もそのまま押し切る強い内容で勝利。
もともとは短い距離を中心に使われて来ましたが、ここに来て距離延長を克服し、もう一段階上の力を手に入れました。
遠征馬2頭は強いけれど、どこまで食らいついて行けるか楽しみです。
牡馬相手のシアンモア記念を勝っている実績馬ユッコ、このレース3着2着と好結果を残しているスパンコールまで。
◎4、ジュエルクイーン
〇5、ステップオブダンス
▲7、アリッサム
△8、ユッコ
△3、スパンコール
オッズパーク地方競馬応援プロジェクトの馬たちが、引き続き各地で大活躍をしています。
まずは岩手でデビューした、4世代目のマリーグレイスが、盛岡で行われた芝重賞の若鮎賞で逃げ切り勝ち。
デビューから2着3着とまだ勝ち星がありませんでしたが、初芝初重賞という舞台で見事初勝利を飾りました!
最後の粘りは本当に凄かったですね。
かなり頑張ってくれたので相当お疲れモードだということです。
前走でも411キロと、とても小柄な女の子。
今はゆっくりと休んで疲れを取って欲しいですね。
この第4世代は他に2頭いて、
笠松の尾島徹厩舎所属、カサマツアトリア(父トビーズコーナー/母父サクラバクシンオー)が能力検査に合格。
新馬戦を待つばかり、という状況です。
兵庫の田中範雄厩舎所属、ビッグシューター(父タートルボウル/母父キングカメハメハ)はセイクリットファームで調整中。
おばあちゃんは2002年のオークスで2着だったチャペルコンサート。
母チャペルプリンセスは園田で3連勝した実績あり。
どんな姿でデビュー戦を迎えるか楽しみですね!
それにしても...
オッズパーク地方競馬応援プロジェクトの馬たちの活躍がすごいです。
ここまで毎年毎年重賞を勝つ馬が現れるとは...正直、びっくりです。嬉しい意味で。
第1世代は重賞制覇はなりませんでしたが、
第2世代のマジックカーペットが園田ジュニアカップで重賞初制覇すると、そのまま無敗で菊水賞も制覇。
残念ながら兵庫ダービーには挑戦できなかったけれど、今度は第3世代が大活躍!!
サムライドライブは無敗のまま重賞7連勝し、東海ダービーでは圧倒的な1番人気に支持されました。
惜しくも差されてしまったけれど、2日後の兵庫ダービーでコーナスフロリダが差し切り勝ち!!悲願のダービー制覇を果たしてくれました。
そして第4世代も最初にデビューしたマリーグレイスが重賞勝ちですからね。
ついつい勝利に慣れてしまいがちですが、、、けっこうな奇跡が続いていることを自覚しなくてはなりません。
馬たちの頑張りと厩舎の努力のお陰で、毎年毎年本当に楽しませてもらっています。
兵庫ダービー馬コーナスフロリダは16日に地元戦を快勝。
ちょっとエンジンの掛かりが遅かったですが、勢いがついてからは強かったですね。
今後は13日に園田で行われる園田オータムトロフィーに出走予定。
西日本ダービーに向けて、順調に行って欲しいです!
*19日(日)高知 第7R『建依別賞』 1400m 18:10発走*
ここは強豪2頭の激突です!
まず本命にしたのはサクラレグナム。
JRAのオープンで活躍し、その後南関東へ移籍。
タイトルこそないものの、重賞で大崩れなく走って来ました。
高知移籍後は地元戦を圧勝すると、さきたま杯では6着、そして前走の習志野きらっとでは直線よく伸びて3着に食い込みました。
正直、前走は軽く見てしまい、無印だったので痛い目に会いましたが...
全国交流戦でも実力を見せつけたわけで、地元戦になったら負けられない存在です。
しかし対抗にしたキープインタッチもかなりの実績の持ち主。
こちらもJRAオープンで活躍し、南関東へ。
今春高知へ移籍して、現在4連勝中です。
高知では今回が初の重賞挑戦になりますが、まったく格負けしていないし、いきなりでも勝負できる器でしょう。
2頭の強豪の戦い、どんなレースが見られるか楽しみです♪
3番手評価にしたのはカイロス。
最近は一時期の勢いはないけれど、スピードのある馬で、重賞でも常に上位争いに絡んできます。
1枠1番でいいところに入ったし、自分の競馬ができれば大崩れはないのでは。
ワイルドコットンも重賞での安定勢力。
去年のこのレースは3着にきているし、展開一つで上位争いに食い込んでくると思っています。
◎10、サクラレグナム
〇7、キープインタッチ
▲1、カイロス
△2、ワイルドコットン