
中央3勝クラスから転入したモダスオペランディが圧倒的な強さで2連勝。特に前走大高坂賞ではスタートでタイミングが合わず中団からの追走となったものの、3-4コーナーで一気にまくって先頭に立つと、直線であっさり突き放した。その1400メートルの勝ちタイム1分28秒3(不良)は、黒船賞JpnIIIでも通用しそうなタイムで、しかもそれが出遅れて最後は流すような感じでのゴールならなおさら。中央時代は1800-2000メートルを中心に使われていただけに、距離延長もプラスになりそう。
1月22日のジャニュアリー特別でガルボマンボに半馬身先着を許したリワードアンヴァルだが、3コーナー過ぎで早めに先頭に立って、直線勝負のガルボマンボに格好の目標にされてしまった。ここまで大敗は黒潮マイルチャンピオンシップ(10着)だけで、まだ底を見せていない。
3歳で高知県知事賞を制したガルボマンボは、距離不足と思われた1600メートルのジャニュアリー特別を前述のとおり勝利。距離はかなりオールマイティにこなせるようになったのかもしれない。
印の順番はつけたが、ここまで3頭の勝負で、どれが勝ってもおかしくない。いずれかが凡走したときに3着に食い込む可能性として、忘れたころに激走するダノンジャスティス、4歳になってのさらなる成長があればナナコロビヤオキ、黒潮スプリンターズカップ3着だったジョウショーモード。
◎5モダスオペランディ
○1リワードアンヴァル
▲11ガルボマンボ
△3ダノンジャスティス
△9ナナコロビヤオキ
△2ジョウショーモード
だるま夕日賞の出走表はこちら
兵庫から遠征のニシケンボブは、メンバー中最多の5勝もさることながら、門別ではJRA認定ウィナーズチャレンジを含め2歳オープンを3勝。全日本2歳優駿JpnIでは勝ち馬から離されたとはいえ7着は、地方馬同士ではまずまずの好走。兵庫に移籍しての3歳初戦は3コーナーから一気にまくって直線で豪快に突き抜けた。このメンバーでは、能力的に抜けた存在といえそう。
迎え撃つ地元勢ではスタンレー。ここまで5戦3勝で、負けたのは一時的に中央に移籍した新潟2歳ステークスGIIIと、ゴールドウィング賞での2着だけ。そのゴールドウィング賞は、さすがに勝ったセブンカラーズが強すぎ、それでも真っ向勝負を挑んだのはスタンレーだけ。3馬身離されての2着とはいえ、3着のミトノシャルマンには4馬身差をつけた。
そのミトノシャルマンは、3歳になって名古屋1500メートルの3歳1組特別で2連勝。その内容が、2着に6馬身、3馬身差と圧倒的。2歳時より力をつけていることは確かで、スタンレーに対しては逆転の目まで。
新春ペガサスカップで5着に敗れたブレイブゾロだが、果敢に逃げて、勝ったリストンに早めにマークされる厳しい展開だった。マイペース先行が叶えば見せ場があっていい。
新春ペガサスカップで6着だったメイクストームだが、ラブミーチャン記念が2着で、ライネンリーダー記念3着は勝ったエムエスドンとタイム差なし。巻き返してくる可能性はある。
◎9ニシケンボブ
○5スタンレー
▲2ミトノシャルマン
△6ブレイブゾロ
△7メイクストーム
ゴールドジュニアの出走表はこちら
一昨年の北海道三冠馬ラッキードリームは、川崎を経由しての兵庫移籍後、さらに力をつけた。姫山菊花賞、園田金盃では、兵庫の大将格ジンギを完封。一度ならまだしも、2度続けての完勝なら本物だ。そのジンギは、昨年名古屋大賞典JpnIIIで3着に健闘しており、今回のJRA勢にこの路線のトップクラスがいないというメンバーなら勝負になる。下原理騎手には2008年のチャンストウライ以来の佐賀記念JpnIII制覇がかかる。
ジャズブルースは、ダート転向後3戦目の1勝クラスから3連勝で3勝クラスまで制した。初オープンとなった前走も好位につけて勝負になるかと思われたが、直線半ばで失速。とはいえ3勝クラスで直線後続を突き放しての5馬身差という勝ち方がよかった。あとは初めての地方・佐賀コースをこなせるかどうか。
カフジオクタゴンは、白山大賞典ではケイアイパープルの3着だったが、スタートで出遅れて中団からの追走となり、勝負どころで位置を取りにいくところで脚を使ってしまった。昨年のこのレースの覇者ケイアイパープルと能力差はそれほどなさそうなだけに、あっさりという可能性も。
中央のダート重賞は3戦ともいずれも惨敗というバーデンヴァイラーだが、マーキュリーカップJpnIIIでは長く脚を使って差し切っており、地方の長距離戦に適性がありそう。
デルマルーヴルは2年以上馬券にからんでいないが、GI/JpnIなど強敵相手のレースも少なくなく、人気を落とすなら馬券的に妙味あり。
◎6ラッキードリーム
○1ジャズブルース
▲8カフジオクタゴン
△2バーデンヴァイラー
△5デルマルーヴル
佐賀記念の出走表はこちら
5頭がヤングチャンピオンシップからの再戦。そのヤングチャンピオンシップでは、勝ったキョウエイプラスと2着タカラキングダムがトップハンデ同重量で、最大20kgの重量差(出走は牡馬のみ)だったが、そこで賞金を稼いだことで、今回は相対的にキョウエイプラスが10kg余分に背負うことになった。となれば、前走3歳A-1戦を勝ったタカラキングダムに有利。まだ連対を外しておらず、ここはイレネー記念に向けて弾みをつけたいところ。
ヤングチャンピオンシップでは障害を先頭で越えたジェイヒーローは、勝ったキョウエイプラス、2着タカラキングダムとそれほど差のない3着。重量差もあり、逆転できない差ではない。ヤングチャンピオンシップのあと2開催あけ、万全の体制で臨む。
同じく逆転の可能性はマルホンリョウユウ。十勝産駒特別は惜しくも3着でヤングチャンピオンシップに出走できなかったが、2着ジェイヒーローとわずか0秒3差。2頭とも、ゴール前では勝ったキョウエイプラスとの差を詰めていた。ここまで3着以内を外していない安定感も魅力だ。
前走で初めて2着以内を外したキョウエイプラスだが、何頭かが障害を直行するような軽い馬場で、ハンデ差もあって中間で置かれてしまったのでは仕方ない。とはいえここは最大30kg差がついてのトップハンデ。目標はおそらくイレネー記念で、そのハンデ差を考えると無理もしないのではないか。
前走3歳A-1戦でタカラキングダム、マルホンリョウユウとそれほど差のない3着だったイワキクロヒョウは、今回は一気の重量増でどこまで。
◎7タカラキングダム
○2ジェイヒーロー
▲4マルホンリョウユウ
△5キョウエイプラス
△1イワキクロヒョウ
翔雲賞の出走表はこちら
惜しいところで重賞を勝ちきれなかったウインユニファイドが、昨年10歳で重賞3連勝。佐賀に遠征した鳥栖大賞では大井や兵庫からの遠征馬を相手に5馬身差の圧勝。地元に戻っての東海菊花賞は出走取消となったが、大晦日の東海ゴールドカップでは、直線、一騎打ちとなったアンタンスルフレを競り落としての勝利。明けて11歳になったが、衰えはなさそう。
相手になるのは南関東勢。浦和のタカジョーは、昨年の東海菊花賞は3着だったが、先着されたのは同じく南関東からの遠征馬。タニノタビト、ナムラマホーホ、ブンブンマルら地元の重賞勝ち馬には先着した。今回のメンバーなら勝ち負けまで狙えそう。
大井のタイサイは、一昨年12月に船橋のオープン特別を勝って以降、昨年は勝ち星がなかったが、園田に遠征した六甲盃がジンギに3/4馬身差の2着で、鳥栖大賞はウインユニファイドの5着。とはいえその後も川崎のオープン特別で3着があり、このメンバーなら上位争いが期待できそう。
兵庫のアキュートガールは中央1勝クラスから移籍して5連勝で新春賞を制したが、52キロとハンデに恵まれたうえに、5連覇のかかったエイシンニシパの回避によってメンバーがやや軽くなった。一気の相手強化でどこまで。
トミケンシャイリは1番人気に支持された名古屋記念では直線失速してしまったが、巻き返しを期待したいところ。
その名古屋記念でブンブンマルは直線先頭に立ったところ、メルトに差し切られたが、前のトミケンシャイリを負かしにいったぶん出し抜けを食らった形。こちらも巻き返しなるかどうか。
◎7ウインユニファイド
○10タカジョー
▲11タイサイ
△6アキュートガール
△3トミケンシャイリ
△1ブンブンマル
梅見月杯の出走表はこちら