シーズン前半は調子が上がらなかったメジロゴーリキだが、ばんえいグランプリ2着、岩見沢記念3着は、ともに勝ち馬とわずかの差。やはりシーズン後半の高重量戦で実力を発揮してきた。今回は最強クラスの1頭、メムロボブサップが回避となり、アオノブラックより10キロ軽いとなれば不動の中心だ。ただ土曜未明に雨が降ったようで、その水分が日曜日まで残って馬場が軽くなるようだとやや割り引く必要はあるかもしれない。
一方、アオノブラックは岩見沢記念で1番人気に支持されたものの、まさかの馬券圏外の5着。雨のスピード馬場が災いしたか、障害で遅れたのが致命的だった。今回は一開催休んで立て直してきたはず。トップハンデだが最大20キロ差ならそれほど苦にはならない。
今シーズンまったくの不調だったキタノユウジロウだが、2走前の勝利でようやく復調気配。昨年のばんえい記念2着、今年の帯広記念勝利と、この馬も高重量戦での期待。ここはシーズン終盤へ向けての試金石となりそう。850キロの重量も有利だ。
重賞タイトルが2歳時のナナカマド賞だけで8歳を迎えたゴールデンフウジンだが、ここに来て調子を上げてきた。今シーズンは重賞初挑戦だが、今年の帯広記念で勝ったキタノユウジロウから8.0秒差の4着という経験から高重量戦でも好走が期待できそう。
雨の軽馬場を利して岩見沢記念を障害先頭から逃げ切ったインビクタだが、今回アオノブラックと同じトップハンデ870キロでどこまで。
今シーズン重賞タイトルには手が届いていないものの、完全復調といえるミノルシャープは、後半の高重量戦はやや疑問。馬場が軽くなったときに連下まで。
◎4メジロゴーリキ
○3アオノブラック
▲2キタノユウジロウ
△7ゴールデンフウジン
△10インビクタ
△5ミノルシャープ
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タガノキトピロは昨年の吉野ヶ里記念でミスカゴシマの7着に負けたあとは、ここまで11戦10勝。一度だけ2着に負けた昨年12月のウインターチャンピオンは、先に先頭に立ったミスカゴシマを半馬身とらえきれずというものだった。その後3月の九州クラウンを制するなど、佐賀1400メートル路線では不動と言っていい中心的存在となった。地元同士の定量戦ならまだまだ連勝を伸ばせそう。
相手は、タガノキトピロの天敵といえるミスカゴシマ。今年1月以来勝ち星から遠ざかっているが、2カ月半の休養をとっての復帰2戦目。3、4歳時に吉野ヶ里記念を連覇しているように、ここ一番の大レースに強い。タガノキトピロと同じ5歳で、まだ衰えるには早い。
スパーダは中央オープンから大井経由で転入して4戦。初戦の1300メートル戦は2着だったが、1400メートルでは、5馬身、7馬身という圧倒的な差をつけて2連勝。その後、前走有明海特別ではタガノキトピロの3着だったが、半馬身+半馬身という僅差。状態アップなら逆転も狙えそう。
900メートル戦で強さを見せているキタカラキタムスメ、ロトヴィグラスは、1400メートルでも結果を残しているが、上記3頭との比較ではやや見劣る。展開に恵まれれば一角崩しも。
スーパースナッズは前走・有明海特別では3キロ減の青海大樹騎手を起用してタガノキトピロに半馬身差と食い下がった。今回は定量戦となってどうか。
◎6タガノキトピロ
○12ミスカゴシマ
▲4スパーダ
△1キタカラキタムスメ
△7ロトヴィグラス
△10スーパースナッズ
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金沢シンデレラカップで遠征勢を相手にせずデビューから無敵の6連勝としたショウガタップリは、11月8日の川崎・ローレル賞に遠征予定とあってここは不在。となると、北海道からの転入馬が強そう。
門別でデビューしたノブノビスケッツは初勝利まで6戦とかかったが、その後は3着以内を外さず1700メートルの2歳オープンで3着と好走。転入初戦となった若武者特別はカレイジャスをなんとか振り切ったというレースで、勝ちタイムの1分37秒9というのも、ショウガタップリが制した金沢シンデレラカップより2秒以上も遅かった。しかしながら向正面までは行きたがる馬を青柳騎手がなんとか抑えてという道中で、直線ではカレイジャスが差し切るような勢いだったが、並ばれても抜かせなかった。そのレースぶりから、おそらく相手なりに走るタイプで、強い相手と対戦すれば、タイムも必然的に詰めらそう。
ピンクビジョンはここまで6戦2勝、2着4回。そのうちショウガタップリの2着が3回。しかもタイム差は0秒6差以内という善戦。金沢デビュー馬ではショウガタップリに次ぐナンバー2といってもよさそう。前走ショウガタップリが不在となった金沢デビュー馬限定のくろゆり賞では好位から直線で抜け出し着差以上の完勝だった。
北海道から転入初戦となるエムオージェネラルは、デビュー2戦目の未勝利戦を勝ったのみだが、ここまで6戦してすべて3着以内。距離も1700メートルまで経験しており、勝ち負けまで期待できる。
くろゆり賞でピンクビジョンに1馬身半差で2着だったダイヤモンドライン、転入初戦の金沢シンデレラカップでいきなりショウガタップリと対戦して4着だったミオソフィアらも連下争いなら。
◎2ノブノビスケッツ
○3ピンクビジョン
▲6エムオージェネラル
△8ダイヤモンドライン
△4ミオソフィア
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ステラモナークは今年まだ勝ち星がないが、兵庫サマークイーン賞は単騎で逃げて、断然人気ダノンレジーナに早めに来られたぶん、最後は苦しくなったが、それでも直線までは粘って4着。続くA1A2特別では、摂津盃3着だったフーズサイドにゴール前でとらえられたものの1馬身半差2着は健闘といえる。メンバー的にも枠順的にもマイペースの逃げが叶いそうで、3歳時の園田オータムトロフィー以来、2年ぶりの重賞勝利に期待だ。
クリノアリエルは、中央から再転入初戦の前走がやや離されての4着。中央では芝の短距離を中心に使われていたが、かつて中央未勝利から転入した2018〜19年には園田1700/1870メートルでC2〜B1まで6連勝という実績。今年夏までは芝の3勝クラスで勝ち馬とコンマ数秒差というスピードを見せていた。移籍2戦目の上積みがあればあっさりまでありそう。
デンコウハピネスは、兵庫サマークイーン賞ではステラモナークに先着しての3着。ステラモナークがダノンレジーナに早めにマークされる厳しい展開だったのに対し、デンコウハピネスは直線勝負に賭けてという展開的なことがあった。兵庫転入後勝ち星こそないが、牝馬同士なら力は見劣らない。
笠松に遠征したくろゆり賞で2着好走のナナカマドカ、金沢で重賞上位常連のベニスビーチらも上位を狙えそう。
前走秋の鞍で復活勝利となった高知のアンティキティラだが、古馬オープンクラスとは初対戦でどうだろう。連下争いまで。
◎2ステラモナーク
○4クリノアリエル
▲11デンコウハピネス
△5ナナカマドカ
△7ベニスビーチ
△6アンティキティラ
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ディアリッキーは、前走休み明けの転入初戦となったスプリント特別では、スタートで後手を踏んで中団ラチ沿い追走という苦しい展開になり、さらに直線では前が壁になって行き場をなくしたが、そこからこじ開けるように抜け出した。2着に1馬身差だが着差以上の強さ。デビュー以来初めての1200メートル戦だったが、昨年3歳時は東京プリンセス賞2着、クイーン賞JpnIIIで4着という能力の高さをこの舞台で発揮できれば、今回のみならず重賞タイトルを重ねられそうだ。
スティローザは船橋B2級から転入して8戦6勝、2着1回。唯一の着外はヤングジョッキーズシリーズで、底を見せていない。3走前の盛岡1200メートル(良)1分12秒3は、昨年このレースを制したキラットダイヤの勝ちタイムとぴったり同じ。
エイシントゥランは、兵庫から転入初戦となったハヤテスプリントは4着だったが、地元馬最先着で、走破タイムも1分12秒5と優秀。ここ2戦は芝を使われ、しかも古馬相手。今回ダートに戻って3歳同士ならあらためての期待だ。
タイセイエクセルは船橋から転入初戦の盛岡1000メートル戦を勝ち、前走マイル戦だがA二組特別2着なら、ここでも勝負になりそう。
マルケイマーヴェルは昨年のこのレース2着。前が競り合って末脚が生かせる展開なら出番がありそう。
ボサノヴァは2歳時に金沢シンデレラカップを制したのをはじめ、今年も岩手の重賞でたびたび好走。2走前に1200メートル戦も制しており、好走の条件は揃った。
◎11ディアリッキー
○1スティローザ
▲3エイシントゥラン
△6タイセイエクセル
△10マルケイマーヴェル
△9ボサノヴァ
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