断然の注目になるはずだったグレイトパールは最初から回避予定だったのだろうか。おまけにスーパージェットも回避となって、地元佐賀4頭に兵庫3頭の7頭立ては、なんとも寂しい。
となれば、エイシンニシパの連覇となりそうだ。昨年のこのレースを勝ったあと、勝ち星こそ新春賞のひとつだけだが、2着は5回もあり、負かされた相手はカツゲキキトキト、タガノゴールド、マイタイザンなど全国レベルでも通用する馬たち。強敵不在のここは負けられない一戦だ。
相手も兵庫から遠征のトウシンイーグル。中央オープンから移籍し、勝ち星こそないもののA1特別では2着2回。エイシンニシパと真っ向勝負となると難しそうだが、自身の能力を発揮すれば連下筆頭。
地元勢ではスーパーノヴァが食い下がれるか。九州大賞典を5番人気で制したが、トウシンイーグルが出走(3着)していた金沢の北國王冠で7着だったということでもあまり強気にはなれない。地の利を生かして一発あるかどうか。
フォークローバーは佐賀転入後、準重賞で3勝を挙げているものの、いずれも1400メートル戦。この距離でどうか。
中央オープンから川崎を経て兵庫に移籍したヨヨギマックだが、園田での2戦の内容からして3着争いに加われるかどうか。
◎5エイシンニシパ
○3トウシンイーグル
▲7スーパーノヴァ
△2フォークローバー
△1ヨヨギマック
はがくれ大賞典の出走表はこちら
有力馬がほぼ顔を揃えた2月17日の3歳A-1戦(市役所サポーターズ杯)では、サクラドリーマーが障害6番手から一気の差し切りを決めた。12月の十勝産駒特別では世代のトップクラスと差のある4着だったが、年明けは5戦して4勝、2着1回と、ここにきて力をつけてきた。たしかにここ2戦の勝利は負担重量差もあってのことだが、すでにその重量差を埋められるだけの力をつけていると見ることのでき、初めての重賞挑戦でもチャンスはあると見る。
メムロボブサップは、年明け後4戦1勝と勝ちきれない印象だが、ナナカマド賞を勝った賞金で常に重量を背負わされるだけに仕方ない。しかも負けているといっても差はわずか。定量のここで巻き返す可能性は十分。
アオノブラックは、ナナカマド賞は3着だったが、ヤングチャンピオンシップを制した。ここ2戦は6着に敗れているものの、トップハンデだけにこれも仕方ない。一般戦は無理せず、重賞のここ狙いの調整という可能性はある。
ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップともに2着だったギンノダイマオーは、前走で初めて馬券圏内を外す4着に敗れたが、それでも勝ち馬とはわずか1秒5差。能力差はない。
第1回能検一番時計のジェイエースは、星雲賞3着、十勝産駒特別3着と特別戦で勝ちきれず、あと一歩のところで重賞挑戦を逃してきた。年明けの2戦はいまひとつだったが、ここにきて調子を上げてきてるだけに怖い存在。
◎9サクラドリーマー
○10メムロボブサップ
▲8アオノブラック
△3ギンノダイマオー
△4ジェイエース
イレネー記念の出走表はこちら
アンタエウスは、重賞初挑戦となった前走新春ペガサスカップでもボルドープラージュら有力馬の厳しいマークを受けながら、4コーナー手前から徐々に差を広げての圧勝だった。新馬戦はともかく、以降、他馬に先着を許したのは連戦連勝を続けるエムエスクイーンだけ。その強敵不在ならここは負けられないところ。
浦和から遠征のトーセンスプモーニは、ハイセイコー記念こそ差のある6着だったが、ゴールドジュニア(3着)のレースぶりからはここでも通用しそう。あとは3カ月ぶりの実戦と1800メートルという距離がどうか。
フォアフロントは、ジュニアクラウンで4着に負けた以外は連対続き。エムエスクイーン、アンタエウスとは未対戦なだけに、一発あればこの馬。
門別1勝から転入したゴールドリングは、名古屋・笠松で4戦3勝。負けたのはゴールドジュニア(5着)だけ。前走は楽な相手だったとはいえ、直線で軽くムチを入れただけで2着に8馬身差は圧巻だった。まだ底を見せていない可能性はある。ただ1600メートルのゴールドジュニアが案外だったので、さらなら距離延長でどうか。
園田プリンセスカップを勝ったリリコ、エムエスクイーン相手にも常に好走のリードメロディーらも上位を狙える。
◎12アンタエウス
○2トーセンスプモーニ
▲9フォアフロント
△7ゴールドリング
△4リリコ
△3リードメロディー
スプリングカップの出走表はこちら
実績馬オレノココロが850キロ、コウシュハウンカイが840キロというのは、いかにも厳しい。最軽量のメヂカラが750キロで流れが速くなることも考えるとなおさらだ。
対して岩見沢記念を勝ったマルミゴウカイは、そのときオレノココロとは20キロ差。今回、オレノココロと40キロ差、コウシュハウンカイと30キロ差で、さらに楽になることを考えると断然有利。ばんえい記念3連覇を目指すオレノココロがすでに9歳であることを考えると、これから古馬戦線の中心的存在となっていきそうだ。
天馬賞を制したメジロゴーリキは、オープン特別では重量差があるとはいえ、コウシュハウンカイやセンゴクエースら一線級と差のない結果を残しており、今回800キロなら勝ち負けまで狙えそう。
オレノココロ、コウシュハウンカイは、ばんえい記念を見据えた一戦。特にトップハンデ850キロのオレノココロは、ここで無理はしないと見て無印とした。
5歳のマツカゼウンカイ、ミノルシャープらもオープン特別で善戦があり、馬券圏内は狙える。
重量を背負う有力馬が障害に苦戦すれば、750キロのメヂカラにも好走の可能性はありそう。
◎9マルミゴウカイ
○3メジロゴーリキ
▲4コウシュハウンカイ
△6マツカゼウンカイ
△5ミノルシャープ
△8メヂカラ
チャンピオンカップの出走表はこちら
ティアップリバティは秋の休養明け後も4連勝と好調。ここ1年で負けたのは昨年7月のトレノ賞だけ。それも2回続けての取り消し明けで、5着とはいえクビ、クビ、クビ、クビという接戦だった。ここは通過点。大高坂賞、黒潮スプリンターズカップを連勝したサクラレグナムとともに、黒船賞でも期待したいところ。
イッツガナハプンのリズムがどうにも悪い。もともと長距離輸送があまり得意ではないので東海菊花賞の敗戦は仕方ないにしても、高知県知事賞では2年連続で途中で競馬をやめてしまうような感じだった。得意の距離で、このレースには3連覇がかかるだけに巻き返しに期待したい。
なぜか重賞で好走するのがチャオ。2017年8月の建依別賞以降、重賞には8回出走して勝ち星はないものの、2着4回、3着2回、4着2回という成績。それがすべて単勝人気よりも上の着順だから馬券的に妙味もある。勝ちきれないレースが多く地味な存在ではあるものの馬券圏内には押さえておきたい。
前走準重賞を好タイムで強い勝ち方を見せたキングライオン、前走でA-1特別初勝利のキクノグラードらが上位にからめるかどうか。
◎4ティアップリバティ
○7イッツガナハプン
▲8チャオ
△6キングライオン
△2キクノグラード
だるま夕日賞の出走表はこちら