グランダム・ジャパンが始まったのは2010年で、当初はさすがにこの時期の2歳戦とあって、2012年までの3年間はこのレースに参戦する遠征馬は西日本地区に限られていた。ところが北海道からも遠征するようになった2013年以降、昨年までの6回では、北海道所属馬が3勝、3着内馬18頭中10頭が北海道所属馬と、さすがに仕上がりの早さと力の違いを見せている。一昨年などは3着まで独占という結果だった。
今年も北海道から3頭が遠征。そして例年と違うのが、過去に出走わずか1頭(2017年アクアレジーナ・6着)だった南関東から2頭が遠征してきたこと。
船橋のスティローザは、前走浦和の1400メートル戦が大差の圧勝。そのレースで1番人気に支持されながら2着だったレイワデジタルが、続いて出走した船橋の平和賞トライアルを勝っていることから、スティローザは相当な能力と見る。
北海道のキタカラキタムスメは初勝利まで4戦を要したが、その後は3着以内を外すことがなく、前走1200メートルのウィナーズチャレンジでも2着と好走。確実に力をつけてきた。
もう1頭、北海道のスパイスワールドは、門別の1200メートルに限れば3戦2勝でオープンも制した。2頭ともここで能力上位は確かだが、コース形態がまったく異なるためやってみなければわからない面はある。
ポピュラーソングも船橋からの遠征。南関東デビューで早くも8戦というのはめずらしい。ここまですべて3着以内で、前走は盛岡に遠征して芝のジュニアグランプリで逃げて3着に好走。経験ということでは、北海道勢にも劣らない。
さらに北海道のテーオーブルベリーは、フレッシュチャレンジを勝ったのみだが、重賞のフルールカップでそれほど差のない4着。ここまで北海道、船橋の5頭は甲乙つけがたく、園田コースをうまくこなせた馬が上位を争うことになりそう。
地元勢では、デビューから2連勝でまだ底を見せていないエムティミーナが上位に食い込めるかどうか。
◎8スティローザ
○7キタカラキタムスメ
▲11スパイスワールド
△6ポピュラーソング
△12テーオーブルベリー
△5エムティミーナ
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