ゴールドジュニアのブライアンビクターは、みずから逃げ馬を負かしに行って直線先頭に立ったものの、うしろから来たオオエフォーチュンに出し抜けを食らう形で差し切られてしまった。2歳時に笠松1400メートルで1分27秒台という優秀なタイムがあり、ここでは能力上位と見る。
そのゴールドジュニアでは向正面で手応えが一杯になり、案外の結果だったテンマダイウェーヴ。ただそれが実力とは思えず、園田ジュニアカップまで3連勝で、一戦一戦力をつけてきた実力にあらためて期待したいところ。
ジンギは、ここ2戦でアイオブザタイガーと1、2着を分け合い、前走は3着以下に大差をつけての一騎打ちだった。ただここまで3戦の走破タイムがわりと平凡なもので、重賞経験豊富な馬たちを相手に楽な競馬にはならないと見て▲まで。
北海道から移籍して3連勝と底を見せていないバンローズキングス、園田では3戦2勝のチェリーフオール、2歳時の勢いが取り戻せればボルドープラージュなどが馬券圏内に食い込めるかどうか。
◎6ブライアンビクター
○11テンマダイウェーヴ
▲12ジンギ
△10バンローズキングス
△2チェリーフオール
△9ボルドープラージュ
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12月11日に行われたトライアル。ノカイドウ特別は、エリーバラードが一騎打ちとなったテイエムフガエゾを半馬身差でしりぞけ、3着のウマカモンには4馬身差をつけた。ミヤマキリシマ特別は、藤田菜七子騎手のカシノウィングが他馬に競りかけられながらも逃げ切り勝ち。ただ中団から位置取りを上げてきたカシノホルスはテイエムアイガテに4コーナーで前をカットされ、外に大きく振られる不利があり、それでもカシノウィングにクビ差まで迫って2着という結果だった。
同じ1400メートルでも勝ちタイムはエリーバラードのほうが3秒1も速く、このクラスで1分30秒を切るタイムはなかなかに優秀。中央では未勝利だが、東京や中山の未勝利戦で掲示板内ということでも評価できる。
ミヤマキリシマ特別組では、2着だったカシノホルスに期待。4コーナーでの不利がなければ、ほとんど勝っていたレースだった。ただその後の地元戦で2戦とも負けているのは気になるが、距離が長かったと考えることはできる。
カシノウィングは、ミヤマキリシマ特別では藤田菜七子騎手で減量がついて53キロだったが、今回同じ鞍上でも重賞ということで減量はつかず56キロでの出走ということでは割引が必要。
ノカイドウ特別5着のテイエムヒッパシレは、その後3歳条件戦ではあるものの、2、1、1着と調子を上げている。
ノカイドウ特別3着だったウマカモン、小倉で九州産馬限定の新馬戦を勝っているコチョウジュニアらにも上位食い込みが期待できそう。
◎12エリーバラード
○11カシノホルス
▲2カシノウィング
△7テイエムヒッパシレ
△4ウマカモン
△1コチョウジュニア
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昨年まで1800メートルだったのが、今年から1400メートルに距離短縮された。スーパージンガ、ニュールックが、ともに門別未勝利から転入して連勝中。いよいよ直接対決となった。
ここは年明け2戦、順調に使われているスーパージンガに期待する。前走花吹雪賞は、あえて馬を前に置いてレースを教えているようなレース運び。ほとんど持ったまま3コーナー過ぎで先頭に立つと、後続をまったく寄せ付けずというレースだった。2歳時に1400メートルで1分30秒を切るタイムを出しているというのも優秀だ。
一方のニュールックは、11月のカペラ賞以来となるのがどうだろう。そして1400メートル戦ということでは、古馬B-4組に格付けされての好走があったムーンパスノキセキが間に割って入る可能性ありと見る。たしかにカペラ賞ではニュールックに7馬身ちぎられてはいるが、今回と同じ1400メートル戦で古馬B級と対戦したという経験は大きい。
ほかの馬たちが馬券圏内に割って入れるかどうかだが、北海道から転入して4戦すべて3着以内のベルナルド、前走1400メートルの背振山特選を勝ったエムティミホ、川崎から転入したスウォードクイーンあたりに可能性がありそう。
◎4スーパージンガ
○1ムーンパスノキセキ
▲9ニュールック
△7ベルナルド
△5エムティミホ
△12スウォードクイーン
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カツゲキキトキトが回避となって、兵庫からの遠征馬が強力だ。12月の園田金盃ではマイタイザンが逃げ切り、1番人気に支持されたタガノゴールドは4着。マイタイザンは1周目のスタンド前でペースを落として息を入れたのに対して、タガノゴールドは中団よりうしろからの追走で厳しい競馬になった。JBCクラシックJpnIや川崎の報知オールスターカップで全国レベルの馬たちと対戦経験があり、能力的にはタガノゴールドが上と見る。
地元勢で注目はナインオクロック。中央入りしての1戦こそ結果が出なかったが、名古屋では13戦全勝。しかも前走ガーネットオープンでは、直後を追走してきたサンデンバロンを直線で突き放すという強い勝ち方だった。ただそのとき54キロだったのが、今回は他の牡馬と同じ57キロを背負うのがどうか。
重賞でも堅実に上位に食い込むポルタディソーニだが、今回は兵庫からの遠征馬がいかにも強い。
エイシンミコノスは、ここ2戦の重賞がイマイチ。前走ムーンストーンオープンを勝って3連勝としたミラクルシップだが、今回は一気の相手強化。ともに連下の一角に食い込めるかどうか。
◎2タガノゴールド
○1マイタイザン
▲10ナインオクロック
△11ポルタディソーニ
△9エイシンミコノス
△6ミラクルシップ
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昨年ダートグレードを制したエイシンヴァラー、エイシンバランサーが揃って不在となっても、兵庫の1400m路線はかなり層が厚い。出走メンバーの半分ほどは勝ってもおかしくないようなメンバーで、印の順番は迷うところ。
とはいえやはり兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIで地方最先着の3着だったキクノステラに期待だろう。上リ3ハロン37秒8はメンバー中最速で、4コーナー6番手から顔を泥だらけにしながら追い込み、アタマ+3/4馬身まで迫るというまことに惜しいレースだった。兵庫再転入後、負けらしい負けは名古屋に遠征したマイル争覇(6着)だけ。まだ底を見せていない。
アールプロセスは中央オープンから転入し、初戦の1230メートル戦を勝って臨んだ兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIが7着。中央のオープンでは1200メートルを中心に使われていただけに、コーナーを4つ回る1400メートル戦はちょっと距離が長いかもしれない。
リッパーザウィンは中央準オープンから転入。中央での4勝はすべて芝で、ダートでは4着が最高という成績だった。しかし移籍後は、すでに1400メートルのA1特別で3勝を挙げている。この馬も能力は未知数だ。
ナチュラリーは兵庫ゴールドカップを7番人気で制し、その後の3戦も3着以内に好走。今回は昨年5月以来となる久々の1400メートル戦がどうか。
ハタノキセキは昨年の2着馬。その後兵庫ゴールドカップで7着だった以外は、3着以内に好走。ただ今回のメンバーは楽ではない。
タガノカピートは下級条件から連戦連勝で勝ち上がり、前走A1A2特別で4着に敗れ連勝がストップ。重賞初挑戦となる今回が正念場。
◎5キクノステラ
○2アールプロセス
▲10リッパーザウィン
△4ナチュラリー
△6ハタノキセキ
△9タガノカピート
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