
あまり極端な追い込みは決まらない印象の盛岡ダートコースだが、コパノキッキングは東京スプリントのようにスタートを失敗したとしても、勢いがついてしまえば無理せず位置取りを上げていけるスピードはある。4コーナーまでに前を射程圏にとらえる位置につけていれば坂のある直線でも容易に差し切れると見る。
ヒロシゲゴールドは条件クラスから3連勝で重賞初挑戦となった東京スプリントJpnIIIでは1番人気に支持され、逃げ切ろうかというところ、実績馬2頭に交わされ1馬身+クビ差で3着。ダッシュがつかずそれでも逃げて厳しい展開になった天王山ステークス(9着)を度外視すれば、引き続きここでもチャンス。ほかにこれといった逃げ馬も見当たらず、マイペースの逃げに持ち込めれば54キロはいかにも有利。
1200メートル以下では10戦6勝、2着1回という抜群の成績を残しているヤマニンアンプリメ。前走北海道スプリントカップJpnIIIの直線で抜け出す脚は際立っていた。ただ今回はこの距離でこそというメンバーが揃った。
9歳のメイショウアイアンは、衰えを感じさせないばかりか、積極的に前目の位置を取りに行くようになって、むしろ昨年より調子を上げている。北海道スプリントカップJpnIIIでも2着に好走しており、昨年の6着より上の着順も十分期待できそう。
ノボバカラは2016年にカペラステークスGIIIを勝っているとはいえ、能力を発揮するのは1200メートルより1400メートル。メンバー中唯一、56キロを背負うのも厳しい。
岩手に戻って地元重賞を2連勝のラブバレットは完全復活なるかどうか。昨年は夏バテの影響があって、それでも3着。前走、同じ舞台の岩鷲賞で1分10秒3という勝ちタイムならここでも十分通用する。
◎9コパノキッキング
○6ヒロシゲゴールド
▲10ヤマニンアンプリメ
△13メイショウアイアン
△5ノボバカラ
△12ラブバレット
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格付別定ゆえオープン馬は全馬810kgで、唯一A1から格上挑戦のカンシャノココロが800kg。
今年重賞では2、3、2着と勝ちきれていないコウシュハウンカイだが、安定感は抜群。昨シーズン終盤は調子を崩したが、新年度になってすっかり立て直した。そろそろ出番と見る。
今シーズン当初はまったく調子が上がらず、ばんえい記念の反動と思われたセンゴクエースだったが、北斗賞を勝ってすっかり立て直した。今後の重賞戦線でも中心的存在は間違いない。
3年前、昨年とばんえいグランプリを制しているオレノココロだが、基本的に夏はあまりよくない。初めてばんえいグランプリに出走した4年前が6着、2年前は3着で、勝った年も前後の成績はよくない。ここは崩れるほうに賭ける。
3強以外では、ばんえい十勝オッズパーク杯、北斗賞でともに3着のメジロゴーリキが、いよいよ古馬一線級の仲間入りか。
◎2コウシュハウンカイ
○3センゴクエース
▲7オレノココロ
△4メジロゴーリキ
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サンエイシャトルは芝1000メートルのデビュー戦を圧勝。とはいえ頭が高かったりまだ遊びながら走っている様子で、ようやくまじめに走ったのは直線半ばあたりから。それでいて2着に大差をつけるのだから、潜在能力は相当なものがありそう。将来的に距離をこなせるかはどうかはわからないが、現時点のこのメンバーなら能力の違いで克服できるだろう。
フェリスウイングは、この時期に大井で勝ち星を挙げていながら岩手に移籍というのはめずらしい。芝はやってみなければわからないが、前走初勝利が2着に4馬身、3着にはさらに6馬身という差がついていることから、このメンバーに入れば能力が高いことは間違いない。
もう1頭、芝1000メートルの新馬戦を勝ったのがリックポコー。勝ちタイムは、サンエイシャトルよりコンマ2秒遅いだけだが、能力的にはちょっと差がありそう。勝つまではどうか。
水沢の新馬戦を圧勝したラブロックは芝でどこまでやれるか。距離も課題になりそう。
芝の新馬戦でリックポコーの2着だったコンバットファストは変わり身があれば。
◎2サンエイシャトル
○7フェリスウイング
▲1リックポコー
△3ラブロック
△5コンバットファスト
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賞金を稼いでいるトップハンデ馬が苦戦し、人気薄が好走することもめずらしくない3歳三冠の初戦。過去5年で、トップハンデ670キロが横並びで8頭もいた2016年は例外として、それ以外の4年は一度もトップハンデの勝利がない。そして過去5年の3着内馬15頭中、5番人気以下が6頭も馬券にからんでいるだけに、人気がなさそうな馬も積極的に狙ってみたい。
今回のトップハンデは、ナナカマド賞、イレネー記念と2歳シーズンの二冠を制したメムロボブサップで700キロ。今シーズン初戦となったとかちダービーでもトップハンデながら1番人気に支持されるも4着(同着)に敗れていた。そこで1、2着だったアオノブラック、ギンノダイマオーとは負担重量の差は今回も同じで、今回もメムロボブサップが勝つまでは厳しいと見る。
とかちダービーはギンノダイマオーが障害先頭で粘るところ、アオノブラックが差し切った。今回もギンノダイマオーのほうが10キロ軽く、その後の自己条件でも好調なことから、ギンノダイマオーを中心に狙ってみる。2歳シーズン三冠すべて2着という実力だけに、どこかでタイトルのチャンスはあるはず。
格下だが、とかちダービー4着後も好調なインビクタ。ここ2戦は惨敗だが障害次第のジェイエースも侮れない。
◎6ギンノダイマオー
○5アオノブラック
▲4インビクタ
△7メムロボブサップ
△2ジェイエース
△1アオノゴッド
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エムワンピーコはここまで9戦7勝。負けたのは水沢でのデビュー戦での2着と、東北優駿だけ。牝馬には先着されておらず、東北優駿でも主力の一角として2番人気に期待され、勝ったパンプキンズには離されたものの3着と健闘した。水沢ではあるものの、その東北優駿で2000メートルは経験しており、地元の牝馬同士ならまず負けそうもない。
エバーフレイムは中央未勝利から転入し、3歳の下級条件で2戦とも圧勝。中央の芝ではあるもののデビュー戦で2000メートルの距離も経験済み。今回のメンバーなら能力上位といえそう。
サンエイフラワーは、実績のほとんどが芝でのもの。ダートでは2歳時の1000メートル戦で3着が最高の成績で、盛岡のダートはその1戦のみしか経験していない。とはいえ牝馬同士なら上位に食い込む力はありそう。
ニシノライリーは中央未勝利から転入して5戦オール連対。重賞初挑戦となる今回、一気の相手強化でどこまでやれるか。
ダイセンホマレは、ここ5戦すべて3着以内と調子を上げてきた。距離適性に加え盛岡コースの成績がイマイチなのが気になるところ。
◎3エムワンピーコ
○8エバーフレイム
▲1サンエイフラワー
△9ニシノライリー
△12ダイセンホマレ
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