
ケイマが圧倒的な強さで4連勝。前走建依別賞も他馬を寄せ付けないスピードで逃げ切った。ただ今回、1900メートルという距離は中央時代も含めて初めて。スピードで一気に押し切るこの馬に、その距離がどうだろう。
ならば、中央時代に中距離を中心に戦っていたファドーグ、ウォーターマーズに期待する。
ケイマは中央の準オープンでは9着が最高という成績だったが、ファドーグは掲示板内がたびたびあった。距離適性的に中央で挙げた4勝はすべて1800メートル。その実績であれば中央500万条件との対戦だった、よさこい盃の圧勝も当然。続くミッキーロケット賞も圧巻のマクリを決めた。後方からのマクリが得意な倉兼育康騎手ということでも楽しみ。
建依別賞3着だったウォーターマーズも、前走では中団から早めに位置取りを上げ、4コーナー手前で先頭に立って後続を寄せ付けずという強い競馬。ファドーグと同じような脚質なだけに、ハイペースで後半の脚が生かせる展開ならチャンスはある。
ケイマの建依別賞は、不良馬場とはいえ1分26秒6はレースレコード。交流の黒船賞でも21回の歴史で1分26秒台は4回しかない。台風接近で不良馬場はほぼ確実。距離をこなせれば圧勝もある。
1900メートルの二十四万石賞で2着だったキャプテンオリオンは、休み明け2戦目での上積みに期待。
イッツガナハプンは昨年のこのレース以来勝ち星から遠ざかっているが、二十四万石賞、福永洋一記念はともに3着でそれほど負けていない。この馬も後半の脚が生かせれば上位入着も。
◎7ファドーグ
○10ウォーターマーズ
▲6ケイマ
△4キャプテンオリオン
△5イッツガナハプン
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1200メートル以下しか経験がないメンバーが半数以上の7頭もいて、内回り1600メートルを経験しているのが、ミステリーベルン、ネーロルチェンテの2頭のみ。しかも出ていれば人気になりそうだったリヴェールブリスが取消となってますます難解。
バブルガムダンサーの前走リリーカップ8着は案外だったが、3コーナー手前あたりでは砂をかぶって頭を上げてレースにならなかった。血統的に距離延長は歓迎なはずで、母オノユウと同様にここを勝ってエーデルワイス賞JpnIIIに駒を進めたいところ。
ミステリーベルンは前走ウィナーズチャレンジが初めての1600メートルで逃げ切り5馬身差圧勝。良馬場1分43秒3も、ここでそのまま通用していいタイム。他馬の出方次第だがここも逃げ切りという可能性はおおいに考えられる。
ミホスローロリスは、前走リリーカップがやや差のある4着だったが、4コーナー8番手からメンバー中一番の伸びを見せていた。距離延長で能力発揮という可能性はある。
グローリアスレゴンは前走リリーカップで2着だが、3コーナーあたりから追い通しでゴール前は止まっていた。距離延長が疑問で△まで。
リリーカップ3着のミナトノヨーコは、これまで崩れたのはフルールカップでの7着だけ。距離延長で巻き返しはあるかもしれない。
前走1700メートルのアタックチャレンジを勝ったルナクレアはこのメンバーに入ってどこまでやれるか。
◎6バブルガムダンサー
○5ミステリーベルン
▲11ミホスローロリス
△7グローリアスレゴン
△9ミナトノヨーコ
△10ルナクレア
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舞台が1400メートルなら、兵庫のタガノカピートに期待だ。園田1400メートルでは15戦11勝2着2回。820メートルの園田FCスプリントを勝っているように、本当は1400メートルよりさらに短いほうがいいらしい。とはいえ1400メートルのA1特別を連勝していることから、今回のメンバーならこの馬が中心。
もう1頭、兵庫からの遠征がエイシンエール。兵庫サマークイーン賞を勝っているだけに、ここも勝つようならグランダム・ジャパン古馬シーズンで上位も見えてくる。ただ中距離のほうがよさそうで、この距離はやや割引かもしれない。
大井のステップオブダンスは昨年からグランダム・ジャパンのタイトルを目指して遠征を続けているが、なかなか勝ちきれず、勝ち星は一昨年3歳時のロジータ記念以来遠ざかっている。この馬も1400メートルではちょっと短いような気がする。
ポルタディソーニは名港盃から2連勝と好調。ここまで重賞3勝を挙げているが、いずれも1600メートル以上。この馬も1400メートルで、有力遠征馬が相手ではどうだろう。
中央オープンから転入初戦となるエイシンセラードは、前走阿蘇ステークスで大敗しており、大井のTCK女王盃でも差のある8着に負けていただけに、地方の馬場では不安のほうが大きい。
読売レディス杯を勝ったジェッシージェニーは、それまで南関東ではB級格付。ステップオブダンスとの比較でも分が悪い。
◎5タガノカピート
○6エイシンエール
▲8ステップオブダンス
△3ポルタディソーニ
△1エイシンセラード
△10ジェッシージェニー
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西日本の各地から多彩なメンバーが集まり、能力比較が難しい。地元の黒潮菊花賞を制しナンヨーオボロヅキには出走資格がなく、黒潮皐月賞の覇者アルネゴーが、黒潮菊花賞を使わずにここを狙ってきた。
兵庫のリリコは、高知優駿が半馬身+クビ差の3着で、その後に2連勝。同じく兵庫のテツは金沢のMRO金賞を勝ち、地元戦は使わずにここに臨んできた。そして笠松のフォアフロントはMRO金賞でクビ差2着。以上4頭の勝負と思われる。
逃げるのは1番枠に入った地元のボルドーアストルと思われ、先に挙げた有力4頭はいずれも中団〜後方追走から直線勝負というタイプ。唯一、テツは前走のMRO金賞で2番手から抜け出しているように、流れが遅ければ先行する可能性がある。で、向正面からのロングスパートで脚が使えるのはリリコか、アルネゴーか。
ここは地の利も加味してアルネゴーに期待する。距離経験がないのが不安だが、1600メートルでは2戦2勝。前半ゆったり流れての瞬発力勝負なら距離延長もあまり関係ない。
名古屋3強の一角だったアンタエウスが、中央に挑戦して以降の成績がイマイチ。復活があるかどうか。
黒潮菊花賞で4馬身差をつけられて2着だったディアレイカに上位に食い込む余地があるかどうか。
◎8アルネゴー
○3リリコ
▲9テツ
△4フォアフロント
△12アンタエウス
△7ディアレイカ
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パンプキンズに岩手の新たな三冠がかかる一戦。既存勢力同士ならそれもかなり可能性が高いと思えるが、複数頭いる転入馬との比較となると、さてどうだろう。
ヤマショウブラックは2歳時に北海道所属として出走した盛岡の知床賞を勝利。南関東に移籍して挑んだ3歳クラシック戦線では、羽田盃で差のある5着という成績を残したまで。とはいえその後、古馬相手のB2特別で勝利という実績はあり、大井の1800や2000メートルの経験はアドバンテージになる。羽田盃や東京ダービーでも手綱をとった高松亮騎手が鞍上ということもあり、岩手最後の一冠はこの馬に期待する。
盛岡の若駒賞でパンプキンズを負かしているニューホープが、笠松、金沢を経由して岩手に戻ってきた。3歳になってからは惜しいところで重賞を勝ちきれなかったが、前走岐阜金賞を快勝。充実ぶりを見せた。
とはいえパンプキンズも3強対決となった東北優駿では3番人気ながら、ライバルのグレートアラカー、エムワンピーコを寄せ付けずの圧勝。ダイヤモンドカップでも盤石の競馬を見せた。ニューホープ以上に力をつけたと見てパンプキンズを2番手。ただ盛岡コースは2歳時にヤマショウブラックの10着に敗れた知床賞以来というのが気になるところ。
ほかは、中央未勝利から転入初戦のホワイトストーム、ダイヤモンドカップでパンプキンズの2着だったリュウノボサノバが上位に食い込めるかどうか。
◎1ヤマショウブラック
○5パンプキンズ
▲6ニューホープ
△4ホワイトストーム
△7リュウノボサノバ
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