ミスティカルは盛岡1000メートル戦は今回が初めてになるが、同1200メートルでは2戦して3着と2着。しかも勝ち馬との差はともにコンマ1秒。今年冬休み明けの2戦は崩れたが、その後は完全に持ち直した。それほど層の厚くない短距離路線だけに重賞初制覇のチャンス。
高知から転入初戦のナムラヒューマンは、高知で重賞3着が2回という実績。中央時代はダート1200メートルを中心に使われており、今回6週ぶりの実戦でどうかだが、仕上がっていれば圧勝まであっておかしくない。
サインズストームは冬休みを挟んで目下4連勝中。その連勝がスタートした10月28日の盛岡1000メートル戦はコースレコードでの勝利。ただ今季の2戦は減量の岩本怜騎手で55キロでの出走で、今回も引き続き岩本騎手の騎乗だが重賞のため減量がなく57キロを背負うのがどうか。
実績最上位はメイショウオセアン。昨年のこのレースが8番人気2着で、その後岩鷲賞を制した。ただ冬休み明け後の3戦が、崩れていないとはいえ、格下相手に勝ちきれないレースが続いて調子が上がってこない。
門別の短距離戦線で活躍していたのがコールサインゼロ。今シーズン水沢のB1戦で2勝を挙げたものの、ここ2戦のスプリント特別ではやや差のある入着まで。現状、オープンではやや荷が重いが、北海道での実績からは無視もできない。
サクセスストーリーも昨年北海道から移籍し、B2級までは連戦連勝だったが、B1以上になるとあと一息。ただこの距離での一変はあるかもしれない。
◎2ミスティカル
○4ナムラヒューマン
▲10サインズストーム
△6メイショウオセアン
△3コールサインゼロ
△7サクセスストーリー
早池峰スーパースプリントの出走表はこちら
リンゾウチャネルは2歳時の門別ではアタックチャレンジを勝って4戦2勝、2着2回。ただ重賞には出走しなかったのでそれほど目立つ存在ではなかった。盛岡芝のジュニアグランプリを勝ち、鎌倉記念では、今年羽田盃を圧勝したミューチャリーに離されたとはいえ2着だった。兵庫ジュニアグランプリJpnIIでの5着も評価できる。そして3歳シーズンが始まって2連勝。しかも前走は古馬を相手に5馬身差圧勝で、ここにきての充実ぶりがうかがえる。
ジョウランは中央2勝から大井を経由しての転入。門別での初戦1800メートル戦は古馬を相手に逃げて1馬身差の2着。勝ったのは昨年の道営記念5着という実力馬。3歳同士ならあっさりという場面があっても驚けない。
リンノレジェンドは、鎌倉記念が5着で、前走の3歳特別戦がリンゾウチャネルに1馬身半差の2着。◎に対しては分が悪いが、この馬も3歳になって力をつけた。
スティールティアラは重賞勝ちこそないが、2歳時は重賞2着が2回にエーデルワイス賞JpnIIIが5着、東京2歳優駿牝馬が4着と、一線級相手に好走もたびたび。ただ1200メートルでの好走が多く、この距離でどうか。
今シーズンデビューして2連勝のシベリアンプラウド、デビューから5戦連続連対のミスシェーンハイトらは、一気にメンバーのレベルが上ってどこまでやれるか。
◎3リンゾウチャネル
○11ジョウラン
▲14リンノレジェンド
△7スティールティアラ
△5シベリアンプラウド
△2ミスシェーンハイト
北斗盃の出走表はこちら
佐賀では1400メートルの飛燕賞で一度だけニュールックに先着を許したスーパージンガだが、中距離戦となれば盤石だ。ル・プランタン賞、佐賀皐月賞は、ともに2着に4馬身差をつける楽勝だった。これといった新興勢力もなく、さらに距離延長なら敗けられない一戦だ。
相手は、勝負付の済んだ馬よりもスーパージンガとは未対戦の馬から、まずはテイエムヒッパシレ。これまであまり目立った実績はなかったが、前走鯱の門特選の逃げ切りは圧巻だった。そのときの1800m良馬場の勝ちタイム1分59秒5は、やはり良馬場だった佐賀皐月賞で2着のスターオブジーンと同タイム。ここにきて距離延長で上昇ならさらにやれる可能性はある。
ニュールックは名古屋遠征で大幅に馬体重を減らし、調子を崩してしまったよう。佐賀皐月賞でも完全には戻りきらず、逃げたものの6着。馬体が回復しているようなら復活を期待したい。
スターオブジーンは中央への遠征でたしかに力をつけたのだろうが、佐賀皐月賞2着は後方からレースを進め、スーパージンガに勝負に行った馬たちがバテたところ、最後まで脚を残していたという感じで展開に恵まれたぶんもあった。相手の上位には推しにくい。
鯱の門特選組から、高知から移籍して3戦目のヒゲクレイジー、佐賀皐月賞でも4着だったムーンパスノキセキあたりも連下としての可能性はありそう。
◎2スーパージンガ
○3テイエムヒッパシレ
▲4ニュールック
△10スターオブジーン
△1ヒゲクレイジー
△9ムーンパスノキセキ
九州ダービー栄城賞の出走表はこちら
駿蹄賞では3着だったアンタエウスだが、エムエスクイーン、サウスグラストップという東海地区の3強揃い踏みとなった一戦は見応えがあった。3着以下には大差がついて、そのときの1、2着が不在となった今回は敗けられない一戦だ。
問題は相手探し。リードメロディーは駿蹄賞こそ6着だったが、向正面まで3強の直後につけていたように勝負にいっての結果。エムエスクイーンやアンタエウスを相手にこれまで重賞で3着が4回あり、◎以外の相手となら能力上位といえそう。
フォアフロントは、スプリングカップ、駿蹄賞で、ともにリードメロディーに先着。今回、アンタエウス以外に重賞勝ち馬がいないというメンバーならリードメロディーとの連下争いとなりそうだ。
クリスマスベルは近5走の3歳特別で3着以内と常に上位争いだが、対戦相手を見ると○▲相手だとやや分が悪そう。
メモリーパールは今年になって3歳特別(ドリーム戦)を2勝。ただ今回は2カ月ぶりの実戦。ここに来ての上積みがあるかどうか。
強敵相手のレースで全国を転戦しているナラも今回は相手が楽になるだけに上位食い込みの可能性はありそう。
◎5アンタエウス
○1リードメロディー
▲9フォアフロント
△4クリスマスベル
△3メモリーパール
△7ナラ
ぎふ清流カップの出走表はこちら
コスモバルク記念に続いて7頭立てという少頭数は、スーパーステションの圧倒的な強さゆえだろう。コスモバルク記念に続いてこのレースにも連覇がかかる。ちなみに昨年は、コスモバルク記念も赤レンガ記念もスーパーステションは3番人気。昨シーズン序盤はまだファンにそれほど信頼される存在ではなかった。その昨シーズンは道営記念まで地元戦を使い、門別の1600メートル以上の古馬重賞完全制覇となったが、今シーズンはさすがにどこかのタイミングで外に出ていくのだろう。ブリーダーズゴールドカップが牝馬限定戦になる前であれば最大目標になっただろうが、今は3歳以上の牡馬がダートグレードを目指そうと思えば外に出ていくしかない。
スーパーステションのほかにコスモバルク記念からの出走は、2番人気で3着だったドラゴンエアル、3番人気で4着だったステージインパクトの2頭。2着だったオヤコダカが不在となれば、この2頭が2着争いとなりそうだが、コスモバルク記念には出走していなかったモズオトコマエを相手筆頭として期待する。昨シーズンは星雲賞で一度だけスーパーステションと対戦して7馬身(1秒4)差の2着。その後金沢に遠征してイヌワシ賞を制した。今シーズン初戦は、スタートで後手を踏んだものの、3〜4コーナーでラチ沿いから前との差を詰めると、直線で抜け出しての完勝。6カ月半振りの実戦ながら充実ぶりを見せた。
ただ、実力の抜けた馬が1頭いる場合、相手候補の馬たちは、その馬を負かしに行くのか、自分のペースを守って着を狙うのかで、2着以下の着順が必ずしも実力通りにはならないことがあるので難しい。
◎5スーパーステション
○1モズオトコマエ
▲2ドラゴンエアル
△3ステージインパクト
赤レンガ記念の出走表はこちら