
地元勢ではジンギが安定した強さを見せているが、ここは佐賀から遠征の牝馬アンバラージュに期待する。昨年は佐賀王冠賞2着のあと、まるで修行のように他地区に遠征に出て、勝利こそならなかったものの地方同士の牝馬重賞では好勝負を見せた。それで確実に力をつけ、九州大賞典こそグレイトパールの2着だったが、その後は3連勝で年末の中島記念制覇に至った。いよいよ遠征でのタイトル奪取なるか。
ジンギは一昨年3歳秋から地元で連対を続け、昨年は摂津盃、園田金盃を制した。地元の大将格として意地を見せたいところ。
中央3勝クラスから昨年転入したタガノジーニアスも重賞2勝。とはいえ、その2勝はともに名古屋に遠征してのもので、地元では摂津盃3着、姫山菊花賞6着、園田金盃5着と、いずれもジンギとの対戦では分が悪い。今回もどこまで食い下がれるか。
伏兵的な存在として期待したいのは高知から遠征のショートストーリー。昨年6月に中央3勝クラスで2着があり、高知移籍後は条件戦で当然のように3連勝。川崎に遠征しての報知オールスターカップは、見せ場こそなかったものの5着を確保。まだ底を見せていない。
重賞初挑戦の新春賞で2着だったナムラヘラクレス、中央1勝クラスからの転入だが確実にクラスを上げてきたマイネルプリサイスらに上位食い込みがあるかどうか。
◎1アンバラージュ
○5ジンギ
▲2タガノジーニアス
△8ショートストーリー
△3ナムラヘラクレス
△4マイネルプリサイス
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新春ペガサスカップで2~4着に入った牝馬が揃って回避となり、笠松からの遠征もないということではちょっと薄いメンバーになった。
ならば唯一兵庫から遠征してきたスマイルジャスパーにチャンスがあるのではないか。11月のアッパートライは2着だったが、その勝ち馬ユナチャンは年明けの兵庫クイーンセレクションで3着。続く12月のアッパートライは3着だったが、その勝ち馬シェナキングは大晦日の園田ジュニアカップで2着に好走。そして年明け初戦はスタートから押し出されるように先頭に立って逃げ切った。地元馬は距離経験が少ない中で、2戦連続1700メートルで好走というのもアドバンテージになる。
新春ペガサスカップの上位組が揃って回避なら、新興勢力をねらってみたい。門別未勝利から転入して1、2着のオーロファーストだ。その2戦とも同世代同士の条件戦だが、そもそも重賞実績馬がいない組み合わせなら通用するのではないか。
オーゴンノキズナは新春ペガサスカップ組で出走してきた中で最先着の7着。12月に2歳1組戦を勝っているということでは実績上位。
門別1勝から転入してハナ差2着があるティーズダンキー、新春ペガサスカップ10着のモズザベストもこのメンバーなら上位食い込みのチャンスはありそう。
◎3スマイルジャスパー
○8オーロファースト
▲5オーゴンノキズナ
△12ティーズダンキー
△1モズザベスト
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昨年の黒船賞選考競走(大高坂賞、黒潮スプリンターズカップ、だるま夕日賞)は、サクラレグナム、スペルマロン、ウォーターマーズ3頭の争いで、それぞれ1つずつ勝ち星を分け合った。そのうちサクラレグナム、ウォーターマーズもまだ高知で現役ではあるものの、今年出走してきたのはスペルマロンだけ。そして高知県知事賞を含め秋以降4連勝中ということであれば逆らいようがない。ここを勝てば、高知で行われているすべての距離の重賞を史上初めて全制覇となるらしい。
強敵となりそうなのは、北海道から転入2戦目となるブラゾンドゥリス。中央オープンから移籍した北海道や園田では重賞タイトルには至らなかったものの、それでも昨年秋の門別の短距離重賞で勝ち馬から1秒前後の差。転入初戦の前走も貫禄勝ちといえる内容で、9歳だが高知の新興勢力となる可能性は十分。
このレース、なんと6連覇中の赤岡修次騎手が騎乗するのは、中央3勝クラスから転入3戦目となるフクノグリュック。高知県知事賞の3着はともかく、転入初戦の1400メートル戦の1分30秒8は、◎○の近走のタイムと比較しても遜色のないもの。能力面でヒケはとらない。
前走でそのフクノグリュックと接線を演じて2着だったペガッソ、北海道から転入して3戦、まだ底を見せてるとはいえないアイアンブルーらも上位食い込みはありそう。
◎9スペルマロン
○10ブラゾンドゥリス
▲11フクノグリュック
△8ペガッソ
△3アイアンブルー
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北陸・東海・近畿地区交流だが、遠征馬は兵庫のマイタイザンだけ。昨年は地元の特別戦で1勝を挙げたのみで一時期の勢いはないが、今回は相手がだいぶ楽になった。前走園田金盃は大逃げとなって直線脚が上がったが、それでも3着に粘った。今回もすんなりハナが叶いそうなメンバーだけに、マイペースで運べれば久々のタイトルも期待できるのではないか。
カツゲキキトキトの前走名古屋記念は、直線抜け出したアドマイヤムテキに半馬身差まで迫って2着。復調を感じさせた。そこから中9日だが、距離延長で調子アップなら、こちらも久々のタイトルに期待がかかる。
アンタエウスも兵庫から戻って2、1、1着と好調。前走もみの木特別ではカツゲキキトキトに3馬身差をつけて勝利。ただそのときは斤量2キロのアドバンテージがあり、今回は同じ57キロ。それでもここ2走のレースぶりなら勝つ可能性まで考えたい。ここまで3頭の勝負と見る。
東海ゴールドカップを制したウインハイラントだが、今回は相手が揃った。重賞でたびたび好走のサンデンバロンは人気がなくても押さえておきたい。前走名古屋記念では3コーナー過ぎで失速したゴールドリングだが、名古屋復帰2戦目で変わり身があるかどうか。
◎7マイタイザン
○8カツゲキキトキト
▲6アンタエウス
△3ウインハイラント
△11サンデンバロン
△4ゴールドリング
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門別からの転入初戦でJRA認定アッパートライを制したアイルビーゼアは、園田プリンセスカップは2着だったが、先着されたのは北海道からの遠征馬。兵庫若駒賞の3着も牝馬では最先着。続く前走アッパートライは、兵庫移籍後は初めて逃げの手に出たが、エクスプレスに直後で突かれ直線では失速。初めての距離もあったかもしれない。今回、舞台は姫路に移るが距離は1400メートルに戻って、牝馬同士なら能力は上位。
相手筆頭は名古屋から遠征のニジイロ。こちらも門別からの移籍で、名古屋初戦が8馬身差圧勝、続くJRA認定セレクトゴールドは3着だったが、勝ったのはその後元日の新春ペガサスカップを制したブンブンマル。笠松に遠征した特別戦が5馬身差の圧勝。ライデンリーダー記念は1番人気に支持されたが、スタートで躓いたうえに外からかぶされるなどスムーズなレースができず失速してしまった。その厳しいレースを経験して、今回牝馬同士ならあらためての期待だ。
笠松から遠征のハナウタマジリも北海道デビュー馬。移籍後は惨敗が続いたが、ここ2戦のレースぶりならチャンスはありそう。
園田プリンセスカップ、兵庫若駒賞でともに4着だったフセノチェリー、前走アッパートライを制したティーティーエイト、園田ジュニアカップ5着だったユナチャンらは連下候補で。
◎7アイルビーゼア
○10ニジイロ
▲1ハナウタマジリ
△6フセノチェリー
△9ティーティーエイト
△11ユナチャン
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