
ゴールドウィング賞ではダイセンハッピーに1馬身届かずだったブンブンマルだが、その後3連勝で確実に力をつけた。新春ペガサスカップは2着に4馬身差の完勝。スプリングカップは2着に1馬身差だが、その2着は園田で2歳時にも重賞2着があったシェナキング。3着の地元馬にはさらに5馬身差がついていた。1600メートルの大外枠は不安だが、逃げなければいけないわけではないので、互角のスタートを決めて好位をとれれば、包まれる心配もなくむしろ好都合といえる。重賞3連勝に期待したい。
ライデンリーダー記念を接戦で制したのがフーククリスタル。スプリングカップでは外目の枠からでもハナをとろうと最初の3コーナーまでに脚を使ってしまい、2周目の向正面で終わってしまった。今回は移籍2戦目に加えて距離短縮。ダイセンハッピーとのハナ争いがどうかだが、すんなり逃げてマイペースなら巻き返しは期待できる。
ダイセンハッピーも、前走新春ペガサスカップは名古屋1600メートルの大外でハナをとるまでに脚を使ってしまい、直線で失速。今回はそこから2カ月の間隔をあけて巻き返しを図る一戦。あとは前述のとおりフーククリスタルとのハナ争いがどうなるか。3番枠に入った今回は有利。
スプリングメドウは、前走の特別戦は3着だったが、良馬場で1分46秒9は好タイム。上位争いまで期待できる。
ギリニンジョウも距離短縮で巻き返しがあるかどうか。
◎12ブンブンマル
○5フーククリスタル
▲3ダイセンハッピー
△8スプリングメドウ
△7ギリニンジョウ
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トゥルスウィーが花吹雪賞制覇も含めて佐賀で4連勝。さすがにホッカイドウ競馬で2歳オープンまで勝った実力だけのことはある。前走如月賞は古馬B-1組の準重賞。1周目のスタンド前から向正面まで、まるで包囲網のように内に閉じ込められる厳しい展開だったが、3コーナー手前で外に持ち出してからは余裕があった。そのレースぶりから距離も不問で、この時期の3歳馬で古馬B級の準重賞制覇は相当に評価できる。
花吹雪賞で直線ぐんぐん伸びて、ゴール前ではトゥルスウィーに3/4馬身まで迫ったのがプリマステラ。門別で未勝利だったことではトゥルスウィーと差があるが、10月18日以降は1800メートルのカペラ賞制覇も含めすべて3着以内と崩れることがなく、ここに来ての充実ぶりがうかがえる。今回もトゥルスウィーにどこまで迫れるか。
九州ジュニアチャンピオンを制したシュリーデービーだが、カペラ賞がプリマステラの8着で、その後12月の特別戦2戦でもトゥルスウィーに完敗。その後年明けに筑紫野賞、古伊万里賞と3歳の準重賞を圧勝といえる内容で連勝したが、その2戦は佐賀デビュー馬限定戦。今回も◎○に対しては胸を借りる立場。
マウイバークマンは昨年7月の新馬戦を勝っただけだが、カペラ賞でプリマステラの2着、筑紫野賞でシュリーデービーの2着と好走。連下争いにからめるかどうか。
テイエムサツマオーは、たんぽぽ賞では差のある4着だったが、勝ったイロエンピツが強すぎた。▲以下となら差はなさそう。
◎5トゥルスウィー
○8プリマステラ
▲7シュリーデービー
△1マウイバークマン
△2テイエムサツマオー
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門別で3勝を挙げ、ウィナーズチャレンジまで勝っているサラコナンの能力が断然と見る。笠松のゴールドジュニアが取止めになってしまったのは残念だが、兵庫移籍後2連勝。前走姫路1400メートル戦は、5頭立てとはいえ最後方追走で、直線だけで前の4頭を交わし去った。重馬場1分30秒2というのも好タイム。まだ遊びながら走っていて、まじめに走ったのは最後の直線だけという感じで、能力を発揮しきれていない感じ。そういう意味では将来的にも期待できそう。
エイシンイナズマは門別未勝利勝ちからの転入で、11月から12月にかけて2連勝のあと、年明けは中央未勝利との条件交流で連続2着。前走姫路の良馬場1分30秒8というのも好タイム。ここにきての充実ぶりが目立つ。
名古屋のニジイロは、前走姫路の兵庫クイーンセレクションで早め2番手から直線抜け出して完勝。今度は牡馬相手でどこまでやれるか。
同じく名古屋から遠征のドリームキャットは、前走新春ペガサスカップは差のある3着だったが、勝ったブンブンマルがますます充実していて強すぎた。ここは兵庫と名古屋の世代レベルの比較という意味でも試金石となりそうな一戦。
スマイルサルファーは兵庫若駒賞2着のあとアッパートライを勝ったが、今回はそれ以来4カ月ぶりで、3歳になっての初戦。リフレッシュ放牧明けでどこまで仕上がって、どこまで成長しているか。
姫路開催となって2戦のレースぶりがいいマンテーニャはさらなる上積みがあれば上位食い込みも。
◎9サラコナン
○6エイシンイナズマ
▲4ニジイロ
△7ドリームキャット
△3スマイルサルファー
△8マンテーニャ
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昨年10月にデビューしたばかりの飛田愛斗騎手の勢いがすごい。25日のたんぽぽ賞では、1番人気の中央馬の手綱を任され大差の圧勝。で、重賞初制覇。加えてその日は9戦6勝。この固め勝ちで、山口勲騎手を超えて佐賀リーディングに立った。そして通算では早くも50勝を超えた。
その飛田愛斗騎手が騎乗するのがドラゴンゲート。昨年大井から転入後、ここまで短距離の重賞3勝。吉野ヶ里記念では3着、佐賀オータムスプリントでは2着に敗れたが、そのとき先着された馬たちは不在。良馬場1400メートルでコンスタントに1分27秒台をマークしており、前走不良馬場を1分26秒8は、2着に8馬身差の圧勝だった。近走、そのタイムで走っている馬はいないだけに、ここは頭ひとつ抜けている。
相手筆頭には、中央2勝クラスから転入して6戦4勝のデータヴァリュー。前走では2着カクリョウに8馬身差の圧勝。ここに来て調子を上げてきた。とはいえこの馬でも1400メートルの持ちタイムは1分28秒台。どこまで食い下がれるか。
ジャングルキッドは、A1・A2特別で常に掲示板内の安定勢力。2走前の雲仙岳特別も1分28秒4という好タイムをマークした。前を見ながらレースができる外枠も味方になりそう。
ラブミーリッキーは、高知から転入してここまで4戦。○▲にあと一息という内容で、逆転まであるかどうか。
◎1ドラゴンゲート
○3データヴァリュー
▲8ジャングルキッド
△7ラブミーリッキー
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今シーズン限りでの引退が発表されているコウシュハウンカイ。ばんえい記念には6歳時の2016年から毎年出走して、3着、5着、3着、4着、4着。1トンでの争いではちょっと分が悪い。となれば、ここで有終の美となるかどうか。トップハンデのメムロボブサップ、オレノココロより20kg軽い830kgは断然有利。障害先頭から押し切る。
もう1頭、ハンデに恵まれたのがアオノブラック。天馬賞はメムロボブサップとの一騎打ちでわずかの差で2着に敗れたが、ここはそのメムロボブサップより30kgも軽い820kg。ドリームエイジカップも制しており、ここでも勝機十分だ。
メジロゴーリキは、北見記念を勝って、帯広記念ではオレノココロの2着だったように、高重量戦でこそと思われる。しかしここは820kgなら馬券圏内が期待できる。
トップハンデ850kgのオレノココロは、さすがにここが狙いではないだろう。
シーズン前半大活躍で、後半は重量に苦しんでいるミノルシャープだが、トップハンデと20kg差なら見せ場はあるかもしれない。
◎6コウシュハウンカイ
○4アオノブラック
▲2メジロゴーリキ
△7オレノココロ
△3ミノルシャープ
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