サラーブにようやくタイトルのチャンスが巡ってきた。昨年、中央2勝クラスを勝って大井に移籍し、レディスプレリュードJpnII(5着)やJBCレディスクラシックJpnI(7着)など強い相手と戦ってきた。移籍後の勝ち星はA2特別での1勝のみだが、ここは相手が楽になった。マイル前後を使われてきているだけに1500mという距離も絶好だろう。もし勝てば大井所属馬はこのレース4連覇となる。
金沢での活躍が目立つ兵庫勢。エイシンセラードがグランダム・ジャパンのタイトルを狙って遠征してきた。兵庫サマークイーン賞では遠征勢を相手に3馬身差快勝で充実ぶりを見せた。兵庫勢としては2016年のトーコーヴィーナス以来の勝利となるかどうか。
東京2歳優駿牝馬から1年半以上勝ち星から遠ざかっているアークヴィグラスは、北海道に戻っての走りを見ると一時期よりだいぶ持ち直した。ここでも上位を狙える。
大井移籍後は結果が出ていないナンヨーオボロヅキだが、遠征した佐賀ヴィーナスカップでは3コーナー過ぎで先頭に立って2着と見せ場をつくった。門別のノースクイーンカップは8着だったが、距離は1400〜マイルあたりがベスト。展開次第では上位争いも。
一昨年このレースを制しているエースウィズだが、今年はいかにも相手が強い。上位争いに食い込めるかどうか。
地元勢では兵庫から転入2戦目のスターリングブルスに見せ場があるかどうか。
◎11サラーブ
○2エイシンセラード
▲10アークヴィグラス
△8ナンヨーオボロヅキ
△9エースウィズ
△4スターリングブルス
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十勝地方でも最高気温が30度を超えるようになって、さすがにオレノココロは出てこなかった。
賞金による加増がないという別定戦で、オープン馬800kgならコウシュハウンカイに有利と見る。今シーズンは、ばんえい十勝オッズパーク杯を勝ったものの、その後は北斗賞4着、旭川記念3着。ばんえいグランプリは今年で6年連続での出走で、これまでは2、3、2、4、1着。連覇を期待する。
北斗賞、旭川記念を制して、いよいよ本格化なったのがミノルシャープ。旭川記念と同じ800キロなら当然ここでも勝利を狙える。昨シーズンは860キロの北見記念で2着があったように、このあとは重量が増えてどこまで勝負になるか。
メジロゴーリキは旭川記念4着でようやく復調か。昨年のこのレースでは810キロで2着と好走しており、調子が戻れば能力的に勝ち負けまで期待できる。
旭川記念5着だったキタノユウジロウがどこまでやれるか。昨シーズンのチャンピオンカップでは810キロでそれほど差のない4着と好走していたので、800キロもこなせるはず。
前走サマーカップで強い勝ち方を見せたセンゴクエースだが、そのときの馬体重がマイナス30キロ。夏は意識的に絞っているようだが、それでここが勝負とも思えず今回は見送る。
◎8コウシュハウンカイ
○9ミノルシャープ
▲1メジロゴーリキ
△2キタノユウジロウ
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各馬の戦歴が浅いのはもちろん、他地区からの移籍馬がいたり、芝が初めての馬がいたり、能力の見極めが難しく難解なレース。5年前こそ1、2番人気での決着だったが、その後の勝ち馬は、9、8、8、6番人気。近4年の勝ち馬はいずれも未勝利で、ここが初勝利だった。
そして門別から移籍初戦の馬はこれまでにもいたが、今年は中央の芝を使われて転入初戦の馬が2頭いるという、例年よりレベルの高い一戦になるかもしれない。
そういうわけで本命は、未勝利でも中央から転入初戦のリッチアロマ。前走福島芝1200メートル戦は9着とはいえ、勝ち馬と1秒差、着差にして6馬身ちょっとの差。スタートはいまいちで後方からとなったが、徐々に位置取りを上げて直線でもしっかり脚を使っていた。デビュー戦で東京芝1600メートルを使われ勝ち馬から1秒3差の8着だった。盛岡の芝でも力を発揮できると見る。
スターサーバルは門別からの転入初戦。デビューからの2戦は1000メートル戦で結果がでなかったが、その後は1500メートル戦で2着、1着。父パドトロワなら芝でもという可能性はあり、回りは逆だが門別でコーナーを4つ回る競馬を経験しているのはアドバンテージになる。
盛岡芝1000メートルのデビュー戦を圧勝したのがマツリダスティール。直線で後続を突き放して7馬身差、59秒1はなかなかの好タイム。距離延長にも対応できそうだが、レベルアップするメンバー相手にどうか。
岩手デビュー馬でダート2戦2勝がゴールデンヒーラー、リュウノシンゲン。前走盛岡でのレースぶりからリュウノシンゲンを上にとった。
門別から転入初戦のインスピラーレは、前走こそ直線で止まってしまったが、デビュー戦のフレッシュチャレンジは好ダッシュから逃げて2着。1600メートルの距離をこなせれば上位争いも。
◎6リッチアロマ
○11スターサーバル
▲7マツリダスティール
△4リュウノシンゲン
△2ゴールデンヒーラー
△1インスピラーレ
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ミスカゴシマには2度驚かされた。地元の同世代同士ならまず負けないと思われた九州ダービー栄城賞では、トップレベルに出し抜けを食わされる形でまさかの3着。地元同士とはいえ古馬一線級が相手となる吉野ヶ里記念はさすがに厳しいと思われたが、直線鮮やかに差し切って見せた。ここはあらためての3歳馬同士で、しかも栄城賞で先着された2頭が不在というメンバー。ただ2000メートルの距離がどうなのか、という若干の不安はある。
相手にはリバイブ。九州ダービー栄城賞は見せ場なく11着だったが、それが3歳での復帰2戦目。しかし続く前走の古馬B-1特別では直線しぶとく伸びて差し切って見せた。ここにきての急上昇がうかがえる。2歳時には1800メートルのカペラ賞を圧勝しており、こちらは距離伸びてよさそうなタイプ。ミスカゴシマ相手でも頭まで考えたい。
マイネルヘルツアスは高知からの遠征。前走高知優駿(1900メートル)は3着馬から大差をつけられての4着だったが、2走前、1800メートルの山桃特別は7馬身差の圧勝だった。その走りを見せらればここでも勝負になりそう。高知の別府真司調教師は2014年にこのレースをクロスオーバーで勝っており、それ以来の2勝目も期待できそう。
この3頭の勝負と見て、以下は上位に食い込めるかどうか。栄城賞は6着も、その後B級に編入されて好走しているイケノアスリート。中央未勝利から転入して2連勝中のフリーファッション。3歳特別で3戦連続連対のシンカンワールド。
◎11ミスカゴシマ
○12リバイブ
▲8マイネルヘルツアス
△7イケノアスリート
△3フリーファッション
△6シンカンワールド
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中央3勝クラスから再転入したタガノジーニアスは、初戦の特別戦では強気に攻めてジンギ、ヒダルマの後塵を拝したが、名古屋に遠征した名港盃は、直線単独先頭のエイシンニシパをゴール前で差し切った。輸送もあって増えていた馬体を絞って兵庫勢3着まで独占というレースを制した。ここはジンギ、ヒダルマに対して雪辱がかかる一戦。
ジンギは昨年10月以降連対を外していないが、重賞では菊水賞以来勝利がなく、2走前の兵庫大賞典ではタガノゴールドに3馬身突き放された。今回はあらためて古馬重賞初制覇を狙う。57キロのトップハンデでも、タガノジーニアスと2頭の勝負となりそう。
このレース連覇を狙うのがヒダルマ。前走は早目に並びかけてきたタガノジーニアスを直線で振り切り、逃げ切ったかと思ったが、仕掛けを遅らせたジンギにとらえられて2着。水の浮く不良馬場でマイペースで逃げられたぶんゴール前まで粘ることができた。あらためて強敵相手に逃げてどこまで粘れるか。
名港盃では直線追い込んでタガノジーニアスの2着に入ったストーンリバーも今回トップハンデ57キロ。ヒダルマを目標に他馬が早目に動いて直線末脚が生きる展開になればチャンスも。
51キロのアイスミディ、53キロのアーチデュークは軽ハンデを生かして上位に食い込めるかどうか。
◎2タガノジーニアス
○10ジンギ
▲4ヒダルマ
△11ストーンリバー
△12アイスミディ
△3アーチデューク
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