NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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建依別賞を快勝して高知の全距離の重賞を制したスペルマロン。近年の高知の賞金アップもあって、高知移籍後に稼いだ賞金が8800万円余り。1億円の大台も見えてきた。今の高知古馬戦線は短距離のほうが層が厚い印象で、建依別賞よりも相手が軽くなっただけに、ここはよほどのことがなければ負けないのではないか。
クラウンシャインは、中央3勝クラスから大井を経由して転入。当初は最下級条件で足踏みしたものの、今年になってここまで9連勝。高知では初めての中距離だった2走前の四万十川特別を6馬身差で圧勝し、前走も4馬身差。9歳とはいえここにきて本領発揮と言えそう。中央での4勝も1700/1800メートル戦だっただけに、この距離も合っているのだろう。
グリードパルフェは一昨年南関東3歳時には東京ダービー4着、黒潮盃2着など、重賞戦線で活躍した逸材。今年4月の二十四万石賞ではスペルマロンの6着、2走前のエピカリス賞ではクラウンシャインに4馬身差の2着。◎○と互角に渡り合うにはもう一段階パワーアップが望まれる。
モルトベーネは高知の重賞では4着が最高という成績だが、今回のメンバーなら連下争いも。
マイル以上の距離でときに好走を見せるミサイルマンには穴馬券の期待。
◎11スペルマロン
○4クラウンシャイン
▲12グリードパルフェ
△10モルトベーネ
△5ミサイルマン
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北海道のモリデンブラックは1700メートルのウィナーズチャレンジで4着好走。札幌芝のクローバー賞は8着だったが、1頭だけ離れた後方を追走。それでも4コーナー手前では集団のうしろにとりついて上がり34秒9の脚を使い、勝ち馬から1秒2差ならそれほど悪くない。今回は中央のように流れも速くないだろうし、その流れに乗れれば芝で能力を発揮すると見る。
若鮎賞で直線鋭く伸びて見事に差し切ったのがギャレット。2走前に同じ盛岡芝1600メートルで3着だったときより2秒6もタイムを詰めており、ここにきての成長がうかがえる。
もう1頭北海道から遠征がロイヤルザップ。前走2歳オープン戦は最下位6着だったが、スタートで大きく出遅れただけに度外視。父キングカメハメハ、母の父ディープインパクトで、半兄に兵庫で重賞6勝のジンギがいるという血統。ただ母のロイヤルインパクトが中央で挙げた4勝がすべてダートだっただけに、芝が合えばという可能性。
若鮎賞3着で、2走前にはギャレットに先着していたエムティエース、北海道から移籍初戦だった若鮎賞が6着だったエイシンツーリング、中央芝の未勝利戦で4着という経験で転入してきたミスリチャードらにも可能性はありそう。
◎1モリデンブラック
○10ギャレット
▲9ロイヤルザップ
△12エムティエース
△11エイシンツーリング
△8ミスリチャード
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シーズン後半に向けて負担重量が重くなっていく重賞戦線。ここは別定増量なしの820kgで出走できるメジロゴーリキを狙ってみたい。昨シーズンは8番人気で北見記念を制し、帯広記念も5番人気で2着と、後半になって活躍。今シーズン、まだ勝ち星こそないものの、700kg台のばんえい十勝オッズパーク杯、北斗賞で勝ち馬からそれほど離されずともに4着。ばんえいグランプリでも障害2番手から、勝ったメムロボブサップに8秒2差で3着に健闘。さらに重量が積まれるここなら勝ち負けの場面まであっていいのではないか。ただ馬場があまり軽くなってしまうとよろしくない。土曜日は雨、日曜日は晴、という予報で馬場状態が気になるところ。
アオノブラックは夏負けとのことで旭川記念以降は厳しいレースが続いたが、涼しくなって体調は回復してきているはず。コメントではこの先の北見記念へ向けてという話が出ているようだが、前走マロニエ賞では着順こそ7着も、障害もひと腰でしっかり歩いて勝ち馬から11秒0差。そこから上昇しているなら勝負になる可能性はある。今回不在となった同期のライバル・メムロボブサップのぶんまでがんばってほしいところ。
今シーズンだけでも競走中止が2度あるアアモンドグンシンは、障害を越えられるかどうかがすべて。前走マロニエ賞もそうだったように、障害でヒザをついてしまうと立て直すのが難しい。ただ、障害を一発で越えられれば強い。
旭川記念を勝って、ばんえいグランプリでも2着だったセンゴクエースはトップハンデ840kgがどうか。
馬場が軽くなれば北斗賞を制しているキタノユウジロウにチャンス。
◎9メジロゴーリキ
○7アオノブラック
▲5アアモンドグンシン
△3センゴクエース
△8キタノユウジロウ
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栄冠賞で勝ち馬から1馬身差で2、3着を争ったプライルード、レディーアーサーが、それ以来2カ月半ぶりの実戦。栄冠賞を制したモーニングショーは、その後ブリーダーズゴールドジュニアカップ2着に、サッポロクラシックカップ3着。栄冠賞4着だったシャルフジンがブリーダーズゴールドジュニアカップを制し、5着のリコーヴィクターはサッポロクラシックカップを制した。となればプライルード、レディーアーサーの2頭も当然ここでも上位争いは必至。ともに田中淳司厩舎だが、一旦牧場に戻して予定通りのローテーションとなったプライルードを上位に、コンディションを落としていたというレディーアーサーが対抗。
クラサーベルは、2走前のペリドット特別は3着で1分0秒2(勝ち馬とは0秒3差)という好タイムをマーク。ただこれまで1200メートルは2戦してともに4着で、勝ち馬から1秒程度離されていたため、あらためて1200メートルへの適性が問われるところ。
エイシンシュトルムは、1700メートルのウィナーズチャレンジ2着のあと、サッポロクラシックカップが差のある8着。今回は2戦2勝の1200メートルに距離を戻してきた。気性面での難しさはあるようだが、この距離で能力発揮なら勝ち負けも期待できそう。
前走1000メートルのアタックチャレンジを制したバイクミューズ、1200メートルのオープン5着から連闘で望むバウチェイサーらは上積みがあれば馬券圏内まで。
◎7プライルード
○2レディーアーサー
▲3クラサーベル
△1エイシンシュトルム
△8バイクミューズ
△4バウチェイサー
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OROカップの前哨戦として新設された芝1600メートルのいしがきマイラーズ。芝での力関係が比較しづらく混戦必至。
ナイトオブナイツは中央オープンから大井を経由して転入。盛岡では芝のみ3戦して勝ち星こそないものの、4、2、2着。2走前のせきれい賞で先着されたのは大井からの遠征馬で、続く前走2着の桂樹杯では伏兵マスターコードの大駆けに屈したかたち。一連の走りから、ここでチャンス到来と見る。
ゲンキチハヤブサは、盛岡転入初戦の芝1000m戦を勝利。中央時代から芝短距離戦を中心に使われてきたが、前走ダート1600メートルで2着と結果を残したのであれば、ここでもやれるのではないか。
サンエイバラードは昨年6月に川崎から再転入して以降、B級ではあるものの、盛岡の芝では4戦3勝。混戦のメンバーならあっと言わせる場面があるかもしれない。
前走桂樹杯では3コーナーから大外をまくって直線抜け出し、ナイトオブナイツに3馬身差をつける完勝となったマスターコードも軽視できない。
前走9番人気でOROターフ特別を制したツーエムマイスターは盛岡芝で3戦3勝。高知から転入初戦の桂樹杯で3着だったムーンクエイクなど、芝でこそという馬が多数いて迷うところ。
◎12ナイトオブナイツ
○11ゲンキチハヤブサ
▲1サンエイバラード
△7マスターコード
△3ツーエムマイスター
△4ムーンクエイク
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