
昨年は1番人気ながら7着に敗れたミスタカシマ。第2障害でじっくり溜めてひと腰でクリアしたが、前が止まらなかった。今年もトップハンデ800キロだが、昨シーズンと違うのは、岩見沢記念で810キロを曳いて2着という経験があること。2019年11月のクインカップ以来、久々の重賞タイトルに期待がかかる一戦。過去5年でトップハンデの勝利は2回あり、2017年に790キロのトップハンデで6着だったキサラキクは、翌2018年に同じトップハンデ790キロで勝っている。
このレース連覇がかかるのがアフロディーテ。今シーズンは勝ちきれないレースが続いたが、12月以降に2勝をマークし、ここに来て復調気配。レディースカップでは3着のミスタカシマにわずかの差で4着だったが、そのとき10キロ差が、今回は20キロ差になって、負担重量の比較からも有利。
サクラユウシュンは、前走のA1特別で初めての720キロでも3着に好走。今回はそれよりさらに40キロ積まれることになるが、トップハンデと40キロ差なら、展開次第では見せ場をつくれるのではないか。
レディースカップで2着だったサンシルクラポピーは、その後勝ちきれないながら自己条件で好走を続けている。今回もミスタカシマと20キロ差なら好走が期待できる。
昨年3着だったフェアリースズは、今回も同じ780キロなら引き続いての期待。
レディースカップを勝ったシンエイボブは、今回ミスタカシマと同じトップハンデ800キロは楽ではないが、オープンでも好走の実力なら見限れない。
◎4ミスタカシマ
○10アフロディーテ
▲2サクラユウシュン
△5サンシルクラポピー
△7フェアリースズ
△1シンエイボブ
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新設された3歳牡馬の重賞で、3月のイレネー記念に向けての一戦。
ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップとも2着だったネオキングダムに今度こそ出番と見る。ヤングチャンピオンシップではアルジャンノオーとほとんど並んで先頭で障害を超え、そこからともに止まらず歩いてのゴールはわずかコンマ2秒差。前走は別定重量を背負っていたことに加え、雪の軽馬場で障害のタイミング次第という結果だった。今回、別定の加増が5キロだけなら押し切れる。
タカナミは12月以降に急上昇。前走では3歳A-1まで一気に突破するかに思われたが、ゴール上で止まって3着。今回、土曜日の雪で馬場が軽いままなら、再度のチャンスはありそう。
アルジャンノオーは、ナナカマド賞でまさかの9着に負けて以降は低迷したが、北見産駒特別2着でなんとか出走権を確保したヤングチャンピオンシップで、あらためての強さを見せた。前走は軽い馬場に別定重量増もあって見せ場がなかったが、ここでも勝負になる。
ヤングチャンピオンシップ3着だったカイセキングオー、同4着だったジェイスターも差はない。メンバー中最多タイの6勝を挙げているシュトラールは、前走を勝ったことで別定5キロ増となるのがどうか。
◎4ネオキングダム
○1タカナミ
▲8アルジャンノオー
△3カイセキングオー
△5ジェイスター
△10シュトラール
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白銀争覇で先を争って共倒れとなった3頭、ドライヴナイト、エイシンエンジョイ、グリグリグリタロウが揃って遠征してきたのが興味深い。しかも3番4番5番という枠に固まった。
さすがに同じ轍は踏まないだろうと考えて、実績も能力も最上位のエイシンエンジョイに再度期待する。ここ2年で1400メートル以下の重賞6勝は圧倒的だ。しかも820メートルの園田FCスプリントや、1230メートルの兵庫ゴールドカップを勝っていることからも、1300メートルが舞台とあればなおさらだ。
ドライヴナイトは、白銀争覇ではエイシンエンジョイに執拗にからんでいって直線でも粘り、クビ、クビ差のきわどい3着。今回、白銀争覇とは逆にエイシンエンジョイより内枠に入って、果たしてどんな作戦に出るか。エイシンエンジョイに行き切られてしまえば、内に閉じ込められる可能性もあるため、今回も競り合うことになるのかどうか。
サクラレグナムは9月のレース取止めのあと、秋から年明けにかけて3連勝。12歳でもまだまだ元気。とはいえその3連勝は相手が軽かった。◎○の間に割って入れるかどうか。
アイアンブルーは、大高坂賞では向正面10番手からまくって行って見事に差し切った。◎○が白銀争覇のように競り合うことがあれば、大高坂賞と同じように後方からのまくりが決まる場面があるかもしれない。
兵庫移籍2戦目となるベイビータピットは距離短縮がどうかだが、南関東A2特別勝ちの実績なら侮れない。
◎4エイシンエンジョイ
○3ドライヴナイト
▲7サクラレグナム
△6アイアンブルー
△11ベイビータピット
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地元勢ではジンギが安定した強さを見せているが、ここは佐賀から遠征の牝馬アンバラージュに期待する。昨年は佐賀王冠賞2着のあと、まるで修行のように他地区に遠征に出て、勝利こそならなかったものの地方同士の牝馬重賞では好勝負を見せた。それで確実に力をつけ、九州大賞典こそグレイトパールの2着だったが、その後は3連勝で年末の中島記念制覇に至った。いよいよ遠征でのタイトル奪取なるか。
ジンギは一昨年3歳秋から地元で連対を続け、昨年は摂津盃、園田金盃を制した。地元の大将格として意地を見せたいところ。
中央3勝クラスから昨年転入したタガノジーニアスも重賞2勝。とはいえ、その2勝はともに名古屋に遠征してのもので、地元では摂津盃3着、姫山菊花賞6着、園田金盃5着と、いずれもジンギとの対戦では分が悪い。今回もどこまで食い下がれるか。
伏兵的な存在として期待したいのは高知から遠征のショートストーリー。昨年6月に中央3勝クラスで2着があり、高知移籍後は条件戦で当然のように3連勝。川崎に遠征しての報知オールスターカップは、見せ場こそなかったものの5着を確保。まだ底を見せていない。
重賞初挑戦の新春賞で2着だったナムラヘラクレス、中央1勝クラスからの転入だが確実にクラスを上げてきたマイネルプリサイスらに上位食い込みがあるかどうか。
◎1アンバラージュ
○5ジンギ
▲2タガノジーニアス
△8ショートストーリー
△3ナムラヘラクレス
△4マイネルプリサイス
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新春ペガサスカップで2~4着に入った牝馬が揃って回避となり、笠松からの遠征もないということではちょっと薄いメンバーになった。
ならば唯一兵庫から遠征してきたスマイルジャスパーにチャンスがあるのではないか。11月のアッパートライは2着だったが、その勝ち馬ユナチャンは年明けの兵庫クイーンセレクションで3着。続く12月のアッパートライは3着だったが、その勝ち馬シェナキングは大晦日の園田ジュニアカップで2着に好走。そして年明け初戦はスタートから押し出されるように先頭に立って逃げ切った。地元馬は距離経験が少ない中で、2戦連続1700メートルで好走というのもアドバンテージになる。
新春ペガサスカップの上位組が揃って回避なら、新興勢力をねらってみたい。門別未勝利から転入して1、2着のオーロファーストだ。その2戦とも同世代同士の条件戦だが、そもそも重賞実績馬がいない組み合わせなら通用するのではないか。
オーゴンノキズナは新春ペガサスカップ組で出走してきた中で最先着の7着。12月に2歳1組戦を勝っているということでは実績上位。
門別1勝から転入してハナ差2着があるティーズダンキー、新春ペガサスカップ10着のモズザベストもこのメンバーなら上位食い込みのチャンスはありそう。
◎3スマイルジャスパー
○8オーロファースト
▲5オーゴンノキズナ
△12ティーズダンキー
△1モズザベスト
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